06/07/31 12:28:20 7Dd8lg/4O
じゃ、私も一つ。
私の父の実家も母の実家もいわゆる旧家、両方ともにあかずの間がありました。
私は一時期父の実家に住んでまして、与えられた私の部屋。2階、6畳で家具や寝具もあってなかなかの場所。
移り住んですぐに掃除をし始めたら家具裏から扉であろう隙間と蝶番、そして把手をはずしたであろうネジ穴。
壁の向こうは1階の屋根裏、その下は私の祖父であった家長の書斎です。
その存在は気になりましたが、ほどなくゴキブリの発生源がその隙間である事が解り確かめる事は避けて生活。
実は私、ゴキブリ嫌いなもので。知らなかった事にして見ない振りです。
やがて祖父が亡くなり、老朽化からその家を建て替える話が持ち上がり取り壊す事になりました。
取り壊しの日、私は解体屋さんの重機の爪先を眺めてました。ひどく悲しい光景だったのを覚えてます。
解体の手が件の部分に差し掛かり、気になってた部分も崩れ落ち、やがて全て廃材に。
解体の人が廃材の仕分けをしてると急に呼び掛けられました。「ちょっとここん家の人でしょ、来て来て」
大体あのあかずの屋根裏があった地点。屋根瓦や廃材の中から十数本の銃らしきものが。
どれも錆まくってて使える状態ではないよう、ただ銃にしては若干細身でした。しかしズシっと重い。
「これ、どうなってるの」と解体屋さん。「さぁ…私にも」「あー、じゃコレも持ってきますね」「はぁ…」
その銃は解体屋さんのトラックの座席へ、特に手続きとか面倒な事になりそうもないので「まーいいか」と。
それに素人にもあれからどうこう出来るとは思えない程、錆ていたもので。10年20年の錆じゃない。
しかし何だったか、どういう言われの物か。今となっては知る由もございません。
母の実家のあかずの間は確かめる事ないまま、その家と縁遠くなってしまいました。
かの家のあかずの間は昔、使用人が使ってた場所だったそう。
きな臭い話はこちらの方が多いのできっと何かあると睨んでます。