06/07/29 06:12:33 xE3X9JZC0
姫の存在は一部の主要親族意外には秘密であり、彼女は叔母が12歳の時に近しい親族の男に強姦されて出来た子供である事、
先天的に異常な体質や肉体状況で、とても外に出せないと判断したひい爺ちゃんが一生地下牢で育てようとした事、
当然役所にも届けず、姫はこの世にいない人間として扱われていた事など、当時の俺にはワケ解らない事では有ったが、
ひい爺ちゃんは親族の集まった席でコンコンと俺に対して説明してくれた。
「Nよ。お前は姫をどうしたいのだ?」俺の目をまっすぐに見つめ、ひい爺ちゃんが問うてきた。
「あんな所に閉じ込めちゃ可哀想だよ。普通に暮らせるようにしてあげてよ」「では、お前が面倒を見る事が出来るか?」
俺は迷った。しかし、可哀想な姫を何とかしてあげたかった。そして、間違いなく姫に恋をしている自分に気付いていた。
「うん!俺が面倒見る。姫の事は、全部俺が責任持つ」当時の俺はそれがどれほどの意味を持つか、思いも寄らなかった。
「そうか...解った。M(俺の親父)、姫はお前の家に連れて行け。戸籍は明日にでも何とかする。養育費の心配は要らぬ。良いな」
「・・・解りました。N、お前が責任を持つんだぞ。」「うん。」
姫はとても戸惑っていたが、俺が姫の手を握って「俺が姫を守るから。一緒に行こう」と言うと「・・・うん」と承諾してくれた。
そして親父と俺に連れられて、姫は生まれて一度も出た事の無かった本家から俺の住む地方都市へと移り住んだ。
とりあえず、以上。長文失礼。