07/04/07 01:16:58 CPOtHOsv
>>269辺りからのレスに関連するかな。
「バンダイ キャラクタープラモ年代記」という本にこんな事が書いてある。
余談ついでにもうひとつおもしろいエピソードを紹介しておきたい。
当時は、「ベリリウム」を使用した金型製作が多かったのだが、この場合、
ひとつの金型で成形できる数量は、およそ40万個程度と言われている。
それ以上のヒット商品であれば、「増し型」と呼ばれる2型目の金型を製作することが多い。
ところが、このベリリウムを使用した金型の「1/144ガンダム」は、累計700万個以上も
生産されているにもかかわらず、金型はたったひとつなのである。
もちろん、痛んだ部分の修復やメインテナンスは随時行なわれているのだが、
これはギネス級の記録的耐久性を言わざるをえない。2型目の金型を製作しなかった理由。
それはなんと「増し型を作ると縁起が悪い……」というジンクスのためであったのだ。
そのためひとつの金型を可能な限り延命処置し、本来寿命とされていた14倍もの数の
製品を世に送り出してきたのである。
(中略)
したがって、ガンプラ・ブームすべての始まりである「1/144ガンダム」の金型は、
この世にたったひとつしかない。御本尊のような存在なのである。
プラモデル史をどこまで溯っても、たった1アイテム1金型で700万個生産されたアイテムは、
ほかには存在しないはずである。