06/11/29 09:47:33 tN7tj4vQ
>>294
ご高説は尤もですが、イクサ場においては美的価値など
屁のつっぱりにもなりません。
そして、物理的に屁のつっぱり以上の有効性を有する物が
刀剣。そして、その特性のうちのひとつである切れ味という
実用性とは如何なるものか。本スレはそのような趣旨で成立
しています。
まず、「用」ありきです。美的要素はすべて後付けです。
白のみ後つけポン上がりみたいなのは本来日本刀には存在しない
のです。完全先付け。それが刀剣における「用」。
美はそれに付随する裏ドラのようなものなのです。
はじめから裏ドラ期待の手の内は下拙な手といえましょう。
そして、多くの人が刀について誤解をしている。
いにしえより巷間に喧伝される日本刀の三大要件であるもの、それは
「折れず、曲がらず、よく切れる」です。
つまり、日本刀に求められる第一義は「折れないこと」。
敵の斬撃を受け止めて刀が折れたら命もアウト。切りつけたときも同。
だから折れないことが第一。
曲がらずが第二で、よく切れるのは条件の一番最後なのです。
しかし、この3条件をすべて具備していなければならない。
そして、「美」は、これらの要件の外にあるのです。
それが刀です。
沸も匂も砂流しも金筋も映りも、すべて用を追求していって
結果として発生したもの。
そこのところをはき違えると、日本刀本来の根源的本質を
見失うことになると思います。