07/08/26 18:46:59 RfLiet6u
一刀流は「悟りを得て夢想剣を考案した」などというように、神秘性が強いものだった。
つまるところ
一刀斎景久は、名のある剣士と勝負すること数十回、一度も負けたことがない豪傑であり
おのれの弟子に殺し合いをさせて伝承者を決めた、冷酷な男だった。
自分の子ではなく、実力者を養子に取る。だからこそ一刀流は隆盛をきわめた。
理屈ではない、筋肉なのだ。
技術や合理性を求めた、北辰一刀流の千葉周作だが、一刀流の筋肉もりもりの先輩
からは「たいして強くもないのにおまえはなにをいってるのだ」といわれ道場を
おいだされた経緯がある。
先輩たちは周作のいう、新しい技術など理解できなくてもかれを叩きのめした。
うまれつきの素質があれば剣を誰よりも早く撃てる。全く学ぶ価値もなかった。