06/08/12 19:26:14 rEoiLr4X
>>442
ダガーを作る時のコツの件ですが、図が書けたのでうpします。スキャナー持ってないんでデジカメ画像で
ちょっと見にくいかもしれないけど、勘弁です。
URLリンク(aor8200.hp.infoseek.co.jp)
まずダガーの形状ですが、通常フラットグラインドの場合、エッジのカーブに直角方向に見た
ベベルの角度(刃角)は、どの部分でも一定になるべきなので、刃幅の側から見てfig1の様な形状だと
刃厚の側から見るとfig2の様に、ポイントに向かうにしたがい徐々に薄くなる形状になります。
単純に片面の左右を均等に削ったのでは、刃厚の変化が正確に付けられない事と、作業を左右交互に行うのは
そのつど固定方向を変えないといけないので、効率が悪くなります。
そこでまず片面の左右どちらでもいいのですが、fig3の様にエッジカーブに沿って、ベベルの幅を一定に
デバイダー等を使って罫書き、エッジラインとベベルのラインの間(赤い部分)を切削します。
注意点はベベル角(刃角)がどの部分も一定になる事です。(特にポイント付近に注意)
ベベル角の確認はノギスのジョーをある幅に開き、エッジカーブに直角方向に刃厚を測定する様に差込み
ジョーが入り込む深さによって判断します。
鉄鋼ヤスリでの仕上げの段階(研磨の前)まで行って、次も裏面を同じ様に仕上ます。
表裏の片面がfig3の様に出来たら、fig4の様に中心線を罫書いて、エッジラインから中心線にかけて切削します。
fig3での切削がちゃんと出来ていれば、ポイント付近も上手く角度がでるはずです。
注意点は中心を越えて削らない事です。焦らず慎重にです。
仕上がったら裏面も同様に作業し、これも終われば表裏左右合わせて4面の切削が終わります。
以上の様にベベル角に注意して作業すれば、左右表裏の対称性が上手く出ると思います。
おまけ
通常ヤスリでブレードを切削する場合、エッジラインからブレイドバックにかけて、エッジカーブに直角の方向に
ヤスリを掛けますが、この時ベベル角に合わせて最後までヤスリを掛けるのは大変なので、荒削りの段階では
蛤刃形状に削ってしまいます。
エッジラインからブレイドバックまで粗方削れたら、fig5の様に横方向にベベルストップと
ポイント間をヤスリで切削します。ちょうどセン掛けの様な感じで、200mmの中目か150mmの細目を使うと
馴れるとよく削れます。この方法で削ると平面出しが容易に出来ます。
以上、下手な図と分り難い説明でごめん・・・orz