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■経年変化
無発泡ポリウレタンレジンは経年、紫外線で素材に変化が現れる。
・含有する溶剤の揮発による体積の減少。
これは業者、製作者の作業上投入する溶剤の量により大きく変化し、
溶剤投入量が増えれば増えるほど希釈され濃度が薄くなるので細部の再現性が高まるが、
最終的に体積が減り(レジンがヒケる)、変形が起こり易くなる。
作業上必要な量だけを投入する事が重要と思われる。
・黄変(変色)、劣化
ポリウレタンはウレタン結合を有するポリマーの総称。ドイツで発明された。
ウレタン結合は基本的にイソシアネート基と水酸基などの
活性水素を有する化合物との付加反応により生成される。
ポリウレタン素材は、加水分解 や 空気中の窒素酸化物(NoX)、塩素、汗などの塩分、
紫外線などの影響で徐々に分解され劣化し、この分解時に色の変化も伴う。
主に衣料方面でストレッチ素材・ゴム紐・合皮生地・靴底などに使用され
製造からおよそ3~5年が寿命として衣料業界的に認知されている。