06/07/05 00:48:23 K63gMUEL
生のイカ(特に内臓)にはビタミンB1を分解する酵素であるチアミナーゼ
(別名アノイリナーゼ)が含まれており、猫がイカを食べると体内のビタミンB1が
破壊されビタミンB1欠乏症となることがあります。人でもビタミンB1欠乏症の中に
歩行運動失調を示すウェルニッケ脳症や四肢の知覚障害を引き起こす脚気などが
ありますが、猫でも同様に正常に歩行できなくなったり、ふらつくようになります。
これが俗に「猫がイカを食べると腰が抜ける」といわれる所以であろうと考えます。
そもそも哺乳動物は体内でビタミンB1(チアミン)を作ることができず食事として
摂取するより方法がありません。さらに猫は犬に比べてビタミン要求量が多いので
一般的に犬よりビタミン欠乏症が起こりやすいですね。チアミンといっても
「待つわ(待つわ)いつまでも待つわ」という女性デュオとは違います。かわいいふり
してあの子、わりとやるもんだねっていってる場合ではありませんね。たとえあなたが
振り向いてくれない場合はいつまでもまってたらダメです。
このチアミナーゼは冷凍によって強化され加熱処理によって容易に活性を失う特性が
あります。郷ひろみ的には「アーチーチーアーチー作戦」、つまり料理した魚を食べて
いればビタミンB1欠乏症を引き起こすことはありません。生のイカではなく加工した
スルメなら「腰は抜けない」でしょう。
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