07/04/12 22:28:19 XYryF8Qv0
K100Dを買ったので、k10Dは二台は要らないと思い、レンズの資金にしようと、
k10Dを売りに行った。ところが、査定の時、「これ、フラッシュが光り
ませんが・・・」と指摘された。確かに、どういじってもフラッシュが
光らない。まったく使ったことがなかったので、壊れたのに気づかなかった
らしい。そのまま売ってしまおうかと思ったが、大幅に査定額が下がって
しまうという。仕方なく、修理してから改めて売ろうと、引き取ってきた。
出鼻をくじかれて「このクソカメラが。余計な面倒をかけやがって」と
毒づきながら帰ってきたのだが、それにしてもいつフラッシュが壊れたの
だろうかと、テーブルの上に置いてしげしげと眺めていると、こいつと
一緒に行ったいろいろな撮影場所のことが思い出されてきた。
腰までの雪をかきわけながらたどり着いた氷結した滝の前、夏の白山山系の
灼熱の尾根、紅葉の中、子熊が現れた奥飛騨の森・・・落としたりした記憶はないが、
疲労に任せて、つい乱暴な扱いになっていたのかもしれない。
こいつのおかげで、フォトコンにも入選する写真を撮ることができたのに、
最近は使ってやってもいなかった・・・
そう考えると、経済性の問題だけで、早く売ろうとばかり考えていた自分が
何とも卑しく思えてきた。
修理から戻ってきたら、もうしばらくこいつと付き合ってやろう。そして、
最高の一枚を撮ってからお別れすることにしよう。今はそう考えている。