07/07/03 17:56:59 EAnNVLUM
7月3日 ディーゼルは低速トルクが細いのでATには向かない、と何回か書いてきた。
中途半端にクルマを知っている人からすれば「なんで?」と感じることだろう。
以下、説明したい。ディーゼルエンジンの基本特性として、4000回転くらいまでしか
使えない。一方、トルクバンドが始まるの、1400回転くらいから。それ以下の回転数だと
ブースト圧掛からず、驚くほどトルクが細い。つまりディーゼルの実用回転域って
1400~4000回転しかないのだ。これをガソリンエンジンに当てはめれば、2100~
6000回転が有効なトルクバンドということになります。2100回転以下はスカスカの
エンジン、ということ。それでも従来の4速ATと組み合わせて使うなら、トルクバンドから
上の回転数をキープしていればよかった。けれど次世代のクリーンディーゼルは6速以上の
ATと組み合わせなければならない。6速以上のATに乗っている人なら御存知の通り、
普通に走っていれば常時2000回転以下しか使ってません(ガソリンエンジンの場合、
1500回転くらいから実用に耐えるトルク出してます)。ディーゼルに当てはめると、
1300回転以下を使う、ということ。この回転域、ディーゼルだと絶望的なレスポンスしか
期待できない。さて、エクストレイルの6速ATに乗って驚いた。聞けば、グループNの
ラリーカーのようなコンセプトの制御をしているとのこと。その代償として燃費がイマイチ
伸び悩むそうな。根本的な解決策は、VWのTSIエンジンのように、ターボとスーパーチャー
ジャーを使う手か? いずれにしろあと2年すれば、百花繚乱の如く次世代ディーゼルが
出てきます。楽しみだ!
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