06/06/03 19:36:12 UaFu/hzb
昔ながらの漁村のたたずまい、ひなびた風情が漂う温泉街など、レトロな雰囲気が魅力の岩美町の
集客力をさらに高めていこうと、同町はボンネットバスの運行を計画している。今月町議会に関係予
算などを上程し、8月にも運行開始の予定。JR鳥取駅を出発し、「山陰の松島」の異名を持つ浦富海
岸や、落ち着いた雰囲気が人気の岩井温泉街へと観光客を運ぶ。ボンネットバスの運行は県内初で、
町は「『昭和』をほうふつとさせる懐かしいバスで、観光地のイメージアップを」と意気込んでいる。
計画では運行は土、日曜、祝日限定で、鳥取市との間を2往復させる。第1便は午前10時30分ご
ろにJR鳥取駅を出発し、鳥取砂丘、浦富海岸を経由し、岩井温泉が終点。折り返しは砂丘止まりと
なる。第2便は午後2時ごろ砂丘を出て岩井温泉に向かい、折り返しの便は同駅に同5時ごろ到着
する。町や町観光協会のほか、県、鳥取市、バス事業者などでつくる協議会が主体となって運行する。
同町網代から田後地区にかけての「海岸道路」には、切り立った岩礁と松、日本海の水平線が絶景
をつくる鴨ヶ磯や城原海岸など、名所があるが、現在はバスが運行されていないため、町が新たな観
光資源として企画した。6月町議会で議決後、「福山自動車時計博物館」(広島県福山市)から約500
万円でボンネットバスを購入する。
購入予定のバスは1965年製で27席。緑と白色で塗装された車体で、運転席や座席はシンプルな
デザイン。徳島県内で観光バスとして活躍し、現役引退後は同県の観光体験施設で展示されていた
が、2004年、同施設の閉館に伴って、同博物館が購入。今年4月にエンジンを搭載して走行できる
ように改修し、広島県内の観光イベントなどで活躍している。
(6/3 読売鳥取版)