07/09/22 23:45:14 SVpJbUxs
>>50
強風の中ゴソゴソとテントにもぐりこむ。
日が暮れて寝袋にもぐりこむと、テントを叩く人がいる。誰だろう?
宿のおばさんだ。
「天気予報で大雨の警報が出ている。荒れた時のこの岬の風の強さは半端じゃない。テントでは危ない。宿にこないか?お金が無ければ、土間ならばただでいいよ。」
有り難い。丁寧に謝辞を述べる。
だが、断る。
大丈夫、ユーレイカのテントは風にも雨にも強い。それにいざ、ポールが折れても添え木さえある。(w
強風にも、耐えるぜ。
吹き荒れる風の中、自分は熟睡した。
早朝、旅支度をしていると、民宿のおばさんが出てきた。
大丈夫だったのかと聞くので、
「いやあ、あの程度では大丈夫ですよ。これは山岳テントなんです。はっはっは。」
とにこやかに笑い、志布志湾へ旅立つ。
南九州を甘く見たことを数時間後に後悔する羽目になるともしれずに。