07/02/04 01:24:08 Shqg/Qn+
簡単な聴取の後、僕のNinjaは正式に僕の手に戻った。全ては僕の油断が招いた出来事であり、全ては鈴木さんに
よって救われた出来事であった・・・。
・・・僕はこれまでの人生の中で、これほどまでに頼りになる兄貴分を知らない・・・。実の兄には申し訳ないのだが・・・。
CB1100Rを駆るその男は、僕の人間的目標だった。アナゴ君だってそうに違いなかった・・・。カッコ良かった・・・。
Ninjaは破壊されたキーシリンダー以外、全くの無傷だった。
明日は上野に行こう。チェーンロックを3本くらい買おう。そしてもちろんバイクカバーも買おう・・・。オヤジさんのところ
に行って、新しいキーシリンダーも頼まなきゃいけないな。おっと、その前に・・・。
「鈴木さん、腹減りませんか?ラーメン食いに行きましょうよ。僕が奢ります!」
「おっ!いいねぇ!キミの奢りなんて初めてだなぁ。チャーシュー麺頼んでもいい?」
「えぇ~?」
・・・NinjaとCB1100Rは、東京方面に向かって走り出した・・・。
1985年、春。その頃、僕とアナゴ君にはもう一人の「兄」が、確かに居た・・・。