07/06/08 14:32:16 4kxNt6v70
>>469 やや遅ですが
エンジンの働きを理解するには圧縮比と膨脹比を分けて考えると理解し易いので前フリから。
エンジンの効率を上げるには膨脹比(通常のエンジンでは圧縮比と同じ、通常じゃ無いエンジンはミラーサイクル)
を上げれば良い、これを理解するには膨脹比0(ピストンが下死点に有る時に点火してもエンジンは回らない)の
状況をイメージしてから、普通の点火タイミングでの燃焼をイメージしてみてはどうだろうか?
さて本題です、ノッキングには2種類有って点火プラグによって混合気に着火後の圧力上昇によって起きる物と
圧縮中に自然発火する物が有ります。
前者はノックセンサーで点火タイミングを遅らせればいいのですが、この手法は点火を遅らせた分だけ膨脹比が
下がり、排気温度が上昇するのでピストンやタービンや触媒が溶けたりするので無制限に使える訳では無いですし、
高温の排気=熱エネルギーの廃棄なので燃費も悪化し軸出力も低下します。
さらに後者のノッキングは圧縮比かブーストを下げて回避するしかなく、圧縮比が通常のままだとブーストを上げれ
無いので加給するメリットは消えます、故に加給しているエンジンは妥協の結果圧縮比が低めとなっているのです。
普通の発進時を考えるとターボもスッチャ(低回転域では燃料消費を抑える為に電磁クラッチを切ってる)も働いて
いないので『効率が悪くてタルいNAエンジン』でしか無いのは、回した時のハイパワーの代償としてあきらめる
しか無いですね。
必要と思われる要素だけで構成したのにこの長さ、果たして読んで貰えるのだろうか?