07/09/13 18:05:26
戦争指導者の立場からすればとっとと戦争を終わらせるべきだと言う主張は理解できるが、現地で実際に敵と対峙している
前線指揮官の立場だったら、あの時期に特攻以外の戦法を取り入れることができたのか?
もちろん、芙蓉部隊のように練度のある部隊まで特攻につぎ込む必要があるかどうかは甚だ疑問だが、
1.平均すると搭乗員の練度は低い。また、高めようと思っても訓練に必要な時間と燃料が不足している
2.その一方で米軍の防空能力は向上の一途をたどり正攻法では戦果を挙げるどころか投弾前に撃墜される
3.芙蓉部隊のような少数機による夜間ゲリラ空襲を全軍でさせるには1の理由により能力不足。場合によっては敵機に撃墜
される前に航法ミスで遭難の可能性がある。
という条件なら、戦闘以外で死ぬくらいならぶつかってやれという発想が上からも下からも、戦理面からも人情面からも自然発
生するまであとわずかというところだろう。
あと、沈没艦船が少ないことを挙げる人もいたが、この場合撃沈は二の次なのだと考えることもできる。
ベトナムがアメリカ相手にやったように、厭戦気分が出るところまで米兵を殺すのが第一義の目的と考えるべきだろう。
故に、量的に最も有効なのは洋上で抵抗力のない兵員輸送船を集中攻撃することだが、アメリカとて熟練した海軍士官・
水兵はハードウェアほど無限ではないことから相対的に防御力が低い駆逐艦を集中攻撃することも有効なのだ。
ハードウェアは沈没しないことで喪失ゼロだったとしても、命中すれば誰も戦死しないと言うことはあるまい。