07/05/10 18:33:17
武器取引めぐる中露の思惑とは
中国とロシアは2年前に30年ぶりの軍の合同訓練を再開し、今年7月にも再び訓練を行う予定だ。
両国のマスコミは軍事協力はこれまで以上に密接になっていると報じている。
しかし実際の事情はやや異なる。米国のラジオ局「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」は最近、
「両国の武器取引が危機にひんしている」と報じた。一見良好なようだが
実際は多くの問題を抱えているというのだ。
軍事協力に問題が生じている理由は中国が巨額を投じて買い入れたロシア製武器の粗悪な品質のためだ。
中国は1999年から昨年秋までに20億ドル(約 2400億円)以上を投入して
ロシア製のミサイル駆逐艦4隻を購入した。ところがそのうち最近購入した駆逐艦のミサイル発射装置が故障した。
それだけではない。12隻購入した最新鋭のディーゼル潜水艦もミサイル発射装置の故障が続いていると
中国側は大きな不満を持っている。2005年に36機を追加で投入することになった
ロシア製輸送機や空中給油機も同様だ。
中国のロシア製武器購入計画も延期が続いたり取り消しになったりしている。
2億ドル(約240億円)を投じる予定だった上陸艇購入計画も白紙となり、
25億ドル(約3000億円)が投入される予定だった戦闘機48機の導入交渉も遅れている。
しかしロシアは中国の意図は別にあるとみている。中国軍がロシアの先進武器製造技術を取り入れるために
意図的に問題を起こしているというのだ。中国は最近開発した自国製戦闘機を
パキスタンなどに輸出したがっているが、その核心となるエンジン技術を提供したロシアが反対していることに
不満を持っているとの分析もなされている。
北京=李明振(イ・ミョンジン)特派員
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