07/02/21 11:09:29
裕仁天皇は戦争犯罪者です。
彼が戦争犯罪者として他の戦犯と同様に公平に裁かれなかったのは、単に日米のそれぞれの政治的思惑（日本側は天皇崇拝から裕仁天皇を庇いたい、米国側は占領政策を円滑に進めたい）からに過ぎません。
裕仁が、戦前から戦時中にかけて、ファシズム体制の確立と、軍国主義の推進に積極的に関わっていた事実は、当時の政治資料からも十分読み取れます。
本気で国際社会の平和と国民の幸福を願っていたのなら、それを十分阻止できる立場にいながらそれをしていなかったことからも、それが単なる虚構にすぎないのは明らかです。
また、敗戦後彼は退位を考えたことからも自分の責任を自ら認めています。
彼に関してはハーバード・ピックスの著書、『昭和天皇』がお薦めです。
この著書を読めば、裕仁が単なるロボット、御輿にすぎなかったというのが幻想にすぎないことがわかります。
従来の昭和天皇批判論と違い、実際資料に基づく的確な裕仁批判をしている点が特色の本です。
著者のピックス氏はこの著書で、ピューリッツァー賞を受賞しました。
日本人必読の歴史書です。
裕仁擁護の人もこれを読んで歴史的事実を直視してから歴史の議論をしましょう。