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推奨する良書 サイト - 暇つぶし2ch98:名無し三等兵
07/03/10 19:10:48
MASDF
URLリンク(www.masdf,com)

ここの管理人さんは知識もすごく、誰にでも礼儀正しく親切で、オフ会での面倒見も良いので、得にお勧めです

99:名無し三等兵
07/03/10 19:33:47
いつも教えてもらってばかりなので個人的オススメを


「二・二六事件とその時代」 筒井清忠 ちくま学芸文庫


二・二六事件を中心に、日本の政治思想や政治運動、陸軍内の対立構造や軍閥、その成り立ちなどを書いています

バーテンバーテンの密約からの陸軍内権力争い。その果てである二・二六事件とその後。
これまでなかった視点で陸軍を書いており、なかなか興味深いです。

個人的に石原莞爾の没落っぷりと、それとは対照的な武藤章の隆盛が何とも言えない。

100:名無し三等兵
07/03/10 19:36:08
サドンストライク2スタディ
URLリンク(www014.upp.so-net.ne.jp)

ゲームの攻略サイトですが、戦術の基本がわかりやすくまとまってます。。。


「国際紛争 理論と歴史」 ジョセフ・S・ナイ・ジュニア 有斐閣

国際政治学・国際関係論の入門書として、現状ではベストかと思いますです。
個人的には文章の読みやすさにも惹かれました。

101:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/10 23:08:02
わーい、なんか紹介が増えてる。わたしうれしいな。
みんなもがんばって探してね。にはは

さて、素に戻って、今日の1冊w

「南北戦争 49の作戦図で読む詳細戦記」 クレイグ・L・シモンズ 学研M文庫

もともと米海軍兵学校の教材として書かれた本です。
南北戦争と言っても、作戦機動については現代でも通じる部分もあります。
WW1、WW2と長大な戦線を築き戦うのが一般的な戦争のイメージが強いですが、
このような展開は戦争の歴史では実は少数派であり、
実際は部分的な戦線と部隊機動による作戦の方が圧倒的に多いわけです。

また南北戦争においては海上における通商破壊や港湾封鎖による補給遮断戦や、
陸上においても両軍による補給線確保と遮断を目差す作戦行動が多用されており、
師団・軍団レベルの作戦術の研究には絶好のテーマではないかと
だからこそアナポリスの教材にもなってるのだと思います。

こんな本が文庫だなんて…なんて し・あ・わ・せw

102:名無し三等兵
07/03/10 23:13:19
敢えてちょっと天邪鬼なもの推薦してみようかな

『安全保障という逆説』土佐弘之(青土社)

いわゆる批判国際関係論の立場から、従来の安全保障論を批判した本。この人は似たようなスタンスでさらに何冊か書いてる。
内容にどこまで賛同するかは読んでみて決めて欲しいけど、国際関係論の基本(+一般教養程度の哲学)を学んだ人が読めば、所謂「知的好奇心」という奴を刺戟されること請け合い。


103:99
07/03/11 16:27:17
Lans氏の真似して本日の一冊を

「栗林忠道―硫黄島の死闘を指揮した名将」 柘植 久慶著 PHP研究所


私は昨年12月に軍事関係に興味を持った素人なんですが、この3ヶ月あまりで20冊以上、仕事の合間に読みました。
そのきっかけとなった本です。

私は自衛官で、硫黄島に行く機会もあるのですが、その予備知識として手に取りました。
硫黄島・栗林中将といえば梯 久美子氏の「散るぞ悲しき」が有名ですが、
散るぞ悲しきが閣下の人となりやその思いが中心となっているのに対して、
こちらは実際の戦闘における様相や、戦術内容などに主眼が置かれています。
文も読みやすく、小説に近い感じで読み進めていくことが出来るので、あまり本を読まない人にも進めることが出来ます。
私の自衛官としての心構えは、この本で栗林中将に出会ったことで大きく変わりました。

「散るぞ悲しき」や米軍側から見た硫黄島戦「硫黄島~太平洋戦争死闘記~」R・F・ニューカム/光人NF文庫と併読すると
硫黄島の戦いについてさらなる理解を得ることが出来ると思います。というか私の読んできた順番ですがw

104:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/03/11 20:14:53
>>100
そこの戦術解説で紹介されてるドイツ戦車兵教本のパンツァータクティクが
スゲー欲しいけど既に絶版っぽいな しかも中古で高騰してるし……


んじゃ俺も
 大空のドキュメント 渡辺洋二:著 朝日ソノラマ文庫版新戦史シリーズ(絶版)

 航空関連の著作が多い渡辺洋二の【大空】シリーズの一冊。
中身は太平洋戦争中の陸海軍航空機部隊の小さなこぼれ話が中心ですが、それらの中で目を引くのは
第2次印パ戦争で活躍したインド空軍所属のホーカー・シドレー”ナット”ミニ戦闘機の交戦記です。
二流国軍同士のド田舎空中戦と言われればそれまでですが、米軍事顧問が指導するF86FやF104Aを装備したパキスタン空軍相手に善戦します。
当時の目で見ても30mm機関砲2門(合計180発)という固定武装は大戦中とそれほど変わらんのにね。やはり操縦手の技量だろうか?
そしてF86をバッタバッタと血祭りに上げますが、パキスタン空軍の反撃も凄く、モハメッド・アラム少佐が搭乗するF86Fは
インド機を5機連続で撃墜(ジェット機史上初)して即日エースという離れ業を演じてます。
 上記以外には日本海軍302航空隊による敗戦日以降の決起騒ぎの顛末や、占守島での陸軍戦闘機による九六式陸攻撃墜事件も書かれたりしています。
ちょっとレア本だけれど大きめの古本屋にいけば売ってる……かな? (まぁ、そのうち文春文庫あたりで再販されるかもしれませんが)

あと、久しく絶版だった「中国的天空」が近日再版されるみたいです。

105:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/11 21:05:51
私の範囲外の外交、航空の紹介が来てて嬉しいです。
私の航空はBOBや現代の対地支援に興味が集中してますからw

さて私も負けられませんw

今日の1冊
「八月の砲声」 バーバラ・W・タックマン 筑摩書房(文庫版もあり)

WW1の開戦初頭運動戦の時期を詳細に記述。混乱と誤解の政治状況と読み誤りの危険を知る事ができます。
米国ではめちゃくちゃ有名な本で、ケネディ大統領が、これを読んでキューバ危機を乗り切ったとか、
ペリー国防長官が国家安全保障会議でこの本にふれたりとか、歴史を変えた1冊とか言われて、ほとんど伝説の域ww

まあ、それは置いておいて、塹壕戦のイメージの強いWW1ですが、
初期の運動戦における両軍の軍隊機動は機甲部隊などがない分、
純粋に機動の意味を理解するのに便利かと思います。

106:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/03/11 22:27:59
とりあえずもういっちょ

  細菌戦争の世紀 トム・マンゴールド/ジェフ・ゴールドバーグ/上野元美:訳 原書房

 ソ連末期の細菌兵器やイラクのNBC開発査察等の「つい最近」まで新聞を賑わせていた軍事用病原菌にだけ注目して書かれた本です。
読めば読むほど背中がゾクゾクしてくること請け合いです。書かれてる事が事実なだけに下手なホラー小説よりも怖いです。
ソ連は冷戦時から常に条約違反してヤバそうな細菌実験ばかりしてます。特に1989年、ソ連亡命科学者の証言で明らかになった
遺伝子改良して作りだした超ペスト菌は、西側の持つ医療技術やワクチンでは治療不可能とまで判断されましたから。
そりゃ米英も大急ぎで対策に奔走しますよ。なにせ知られていなかった秘密研究所で開発・培養されていたのだから当然か。
 それと、やはりと言うか、オウム真理教の細菌兵器開発についてもわざわざ一章を割いて解説しています。
サリンやVXの毒ガスばかりが有名になってしまいましたが、オウムがメインに考えていたのはボツリヌス菌や炭疽菌を使った細菌兵器みたいです。
それとオーストラリアで人里離れた場所の広大な牧場を買い取って、羊を利用した動物実験とウラン鉱脈の探査までしてたとは……。
ザイールではエボラウィルスを入手しようと医療団名目で現地に信者を送り込み、細菌の採取活動を画策してたとも。


この本が出版されたのは2000年8月ですが、細菌テロなどが現在進行形なのはいやはやなんとも。
毒ガスと違って臭いは無いし、発症は数日経ってからで人から感染して広がっていく……正直言って現時点では防ぎようが無いよね。

107:名無し三等兵
07/03/12 01:01:51
>>88-89
聞いただけじゃん
心が狭いなぁ

108:名無し三等兵
07/03/12 03:13:54
>>98が無視されてんのは
きっとみんなわかってるからなんだろうな。
あれだけ派手に軍板を荒らしといて
今更セコイ宣伝でどうにかなると思ってんなら
浅はかもいいとこだ。

109:名無し三等兵
07/03/12 08:06:06
>>108
いや、>>98はネタだろ。常識的に考えて…

110:名無し三等兵
07/03/12 09:36:03
>>98
そのサイトの関係者が犯した悪行を知った上で書いているのかね

111:名無し三等兵
07/03/12 10:53:41
>108-110
ここは紹介だけのスレ。
評価は見る(読む)奴が自分で判断すりゃいいんで、あれこれ言い合うよりおまいらのお薦めを投下してくれ。


112:99
07/03/12 23:16:39
昨日に引き続いてこんばんわ。

「責任 ラバウルの将軍今村均」角田房子/ちくま文庫


不敗の陸軍大将今村均の人物伝。
戦前戦中から書かれていますが、この本の主題はむしろ戦後の今村大将にあります。
部下を想い、最期の最期まで自分に対して十字架を科したその生き様は、とても感銘を受けると同時に考えさせられました。


大陸にはむっちーなんて人もいたというのに……

113:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/13 01:47:53
今日の1冊
今回はシリーズ物でw

歴史群像グラフィック戦史シリーズ「戦略戦術兵器事典」学研
①中国古代編
②日本戦国編
③ヨーロッパ近代編
④ヨーロッパWWII陸空軍編
⑤ヨーロッパ城郭編
⑥日本城郭編
⑦中国中世・近代編

各時代、各地域の歴史的事項をわかり易く戦争に特化して記述。
大抵、この手のムックは人物ばかりを重視しがちだが、さすが学研
その手のは大量に自分で出版してる為か、なにかとちくるったのか、
このシリーズだけはなぜか戦略、作戦、戦術、編成面に異常に重点を置いてますww

7冊で終わったのが悔やまれます。
軍オタとしては、③がお勧め。WW2初心者には④もそれなりに。
ただし④に他の学研ムックのような兵器紹介的なモノを期待してはいけません

ある程度は兵器解説ありますが…、そんなものより各国の戦術指向の変遷や違いを1冊で概観できる方に意味があると思います。
ここまで私の紹介本をみて、共感できるような戦術マニア向けの偏った方向ですw

114:名無し三等兵
07/03/13 03:44:32
転載です

・大日本軍歌集 URLリンク(gunka.xii.jp)
 軍歌、戦時歌謡の歌詞は殆ど揃っています。

115:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/14 00:24:35
今日の1冊

「ラスト・オブ・カンプグルッペ」
「続ラスト・オブ・カンプグルッペ」 高橋慶史 大日本絵画

比較的新しくて、模型雑誌連載のまとめなので、知ってる方も多いでしょう。
WW2末期の各種ドイツ装甲戦闘団のエピソードをまとめたものです。
劣悪な環境、装備で圧倒的な敵に立ち向かった物語です。
もちろんその苦闘を「考えるのではなく、感じるんだ!」という読み方もOKですが、
ちょっと別方向から見ると、これまた実際の戦闘に投入された貴重な編成例の宝庫となります。

歩兵と機甲の配分、支援部隊の規模、なにより具体的な任務に投入すべき部隊規模を読み取れるのは重要だと思います。
その部隊にできる任務と限界。その実例の山が目の前に。

姉妹編、最貧部隊の早期発売キボンヌ。

それにしても、あー歯が痛い…
歯医者で治療中の根が炎症…痛み止めが切れると激痛が…orz
今日は早く寝るですよ…zzz

116:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/15 02:13:39
今日の1冊

歴史群像シリーズ「戦国の堅城 I・II」 学研

日本戦国時代の築城から当時の戦術や戦略を解説している書籍ですが、
作戦術として現代でも通用する考え方も多く、解説も現代的なものに直されています。
城という、いかにも判りやすい題材ですので、
これを元に野戦築城における陣地配置の意味などを理解するのも良いかもしれません。

拠点の意義、防御陣地の意味、組織された防御システムの基本などは現代もそうそう変わらないものですから。

戦史は古いから現代の参考にならないというのは間違いです。
戦術レベルでは武器、技術の差が大きく、確かに参考にはならない部分が多いですが
作戦術レベルとなると、陸戦の基本はかえって単純な過去戦史の方が理解しやすい部分もあるかと思います。

117:名無し三等兵
07/03/15 23:34:05 L4vop3nM
Lansさんのカキコ見てると自分の浅薄な知識が恥ずかしくなる。

明日休みだから読書しよっと。

118:名無し三等兵
07/03/15 23:38:58
既出だけど「海上護衛戦」はガチだな。

海軍厨が徹底的に打ちのめされて、無事海軍ヲタに昇華できる名著

119:名無し三等兵
07/03/16 00:29:50
「海上護衛戦」に合わせて、「潜水艦隊」や
「補給戦」も読むと良いと思う

120:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/16 00:43:44
今日の1冊

「海戦 連合軍対ヒトラー」 ドナルド・マッキンタイア 早川書房

著者は元英海軍大佐、WW2大西洋護衛艦隊指揮官もやってた人(殊勲十字章授与)
欧州海戦史として非常にお勧め。同様の本に「呪われた海」がありますが、
これは独側からの視点に限られているが、こちらは英独伊の各視点から記述。
(ただし、やっぱり英国側が一番詳細ですがw)

大西洋/地中海の戦いは艦隊決戦は殆ど行われず、補給線をめぐる戦いに終始しており、
海軍本来の意義を見ることが出来ると思います。
(地中海で艦隊決戦が起きているが、これも補給船団を巡って派生)

>118 の上げてくれた「海上護衛戦」とセットで読むと吉。
船団護衛の考え方の違いがどこにあるのかを比べると面白いです。

(海軍のあり方、意味からして捉え方が違ってるように思えます。でも日本海軍は英国海軍の弟子だったはずなんだけどなぁ…)

>117
私などまだまだ、TFR師匠なんかすさまじいですよw
書評スレにも、私以上の猛者がごろごろw

121:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/17 01:01:18
今日の1冊

「詳解 独ソ戦全史」 デビット・M・グランツ/ジョナサン・M・ハウス 学研(学研M文庫版あり)

近年公開されたソ連側資料により書かれた独ソ戦史。
パウル・カレルの東部戦線戦史と読み比べると吉。

やはり戦史はなるべく両方の視点から見比べたいものですw


ところでジョナサン・M・ハウス氏は現役米軍中佐だそうですが…著書に
「統合兵科軍戦争に向けて-20世紀の戦術・教義・編成および軍事情報」というのがあるそうですが…
タイトルから激しく萌え萌えです!!11!!
ぜひぜひ邦訳キボンヌ!!!!111!!

122:名無し三等兵
07/03/17 01:42:13
>>121 その本持ってます。というか無料で読める範囲にその著書の萌芽となった研究がおかれていたりします。

123:名無し三等兵
07/03/17 01:58:24
というかその名前の本じゃだめなんです。

URLリンク(www.amazon.com)
ここに恐らく著者自身あるいは極めて親しい方が書かれているんですが
その本自体はCGSCでのテキストであってパブリックドメインの本だから俺が知らずに出版されるのは
やむをえん。だがこのテーマに興味がある方は、20世紀における諸兵科連合という本をカンザス大学から
出しているからそっちを読んでくれとのこと。

で、そちらでの書評をみると著者は広範かつ深い知識を持っているのが明らかだが読者層を考えてか
平易に書くことを心がけているためいささか深みに掛ける筆致であるとしています。

ただし、編制表は多数入っていますのでLansさんにもご満足いただけると思うのでした。

まぁ、俺でも訳せます。野外令が手に入るとそこにでてくる言葉遣いをきちっといれて訳せるかな。
出版社の人はここは見て無いだろうなぁ。

124:名無し三等兵
07/03/17 02:13:16
蛇足で今は退役しちゃってジョージア州にある大学の先生です。
URLリンク(www.kansaspress.ku.edu)

でも別にこういう本があるのかしら? 米amazonで探してもでてこないのですが。
Towards Combined Arms Warfare and Military Intelligence, 1870?1991.


125:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/18 01:10:18
今日の1冊…いや特集でw
つ【ノルマンディー特集】
「史上最大の作戦」コーネリアス・ライアン 早川文庫
  ノルマンディ参加将兵からのインタビューを元に構成されたもの。
   映画「史上最大の作戦」の原作として有名。主に連合軍側の視点が多く、D-DAY当日前後に集約。
  以前、筑摩書房から出ていたが絶版久しいところ、早川文庫から新訳で発売し現在は入手しやすい。

「彼らは来た」パウル・カレル 中央公論社(以前はフジ出版)
  ノルマンディー戦をドイツ側の視点じゃら描いたもの。
  上記と違い、上陸前夜からファレーズ包囲によるドイツ軍の壊滅までを描く。

 ※これら2冊は両方読むと両軍の違いが如実に判りますw

「D-DAY 史上最大の作戦の記録」ウィル・ファウラー 原書房
  ノルマンデイー60周年に出版。著者はああ。また英国軍人だよw
  多数の写真と図版を使い上陸作戦を解説。特に海岸別章を設け詳細な計画や展開を図やデータで解説しているのが特長。

地図で読む世界の歴史「ノルマンディー上陸作戦」チャールズ・メッセンジャー 河出書房新社
  こちらも地図を中心に上陸作戦を解説しているが、関連として欧州各地の上陸作戦も概要を解説。
  ゼーレーヴェ/ノルウェー/英軍コマンドの各種海上襲撃/北アフリカ/シシリーに加え、初期計画も網羅。
  主役のノルマンディーは独軍の配備、連合軍の計画から空挺降下状況、上陸海岸の状況経過を解説しつつ
  海岸堡の確保から突破(独の機動打撃リュティッヒ作戦も記載)ファレーズ包囲まで網羅。
  戦術オタとしては、この本が一番かなぁw

歴史群像WW2シリーズ「ノルマンディー上陸作戦」学研
  初心者用として概観するのに良い。でも上の方がお勧めw

航空ファン別冊「グラフィックアクション ノルマンディー上陸作戦」文林堂
  写真中心に解説。やっぱり上(ry

その他…やっぱり上(ry

126:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/18 01:34:01
>122
>123
ぬぉー!激しく読みたいw
って、げー尼で¥4699もするし!

なんか上で書いた「世界歩兵総攬」の機甲版みたいですね…
高いなぁ…

127:名無し三等兵
07/03/18 04:19:31
Lansさん。
南北戦争関連でオススメな書籍は何かないでしょうか…
以前の本以外に。

128:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/18 23:54:12
>127
南北戦争ですか…また難儀な道をw
日本では正直人気がないので、なかなか良い本がないんですよね…

私は上記の本と「歴史群像」1996年8月号の南北戦争特集がお勧めなんですが…
このころの歴史群像は1冊まるまるテーマ特集やってましたから、結構詳細が解説されてるんですよ。
作戦展開図や人物紹介も多く、非常に高く評価できる特集だと思います。

でも…かなり古い上に雑誌なので、かえって入手は難しいかも(汗
歴史群像はたまに「おお!」という特集や記事を載せてくれるのですが…
最近はメジャーどころの記事ばかりで、しかも表面的なのが中心になり少しさみしいです。
(でもそうしないと読者が増えませんからねぇ・・・)

今日の1冊
関連としてw
「アメリカ独立戦争 上下」 友清理士 学研M文庫

前述の南北戦争を翻訳した人が書いたもlのです。
前述の南北戦争ほどの作戦解説はありませんが、逆に米英の政治状況の解説が充実してます。
それにしても独立戦争も南北戦争も手軽に入る書籍、資料が日本ではあまりにも少ないのが悔やまれます…orz

129:名無し三等兵
07/03/19 00:00:56
>>128
ご紹介ありがとうございます。
そうですね…私映画の「グローリー」から入った口でして、
上記の本は購入して読んでみたのですが…他の本があまり見つけられなくて。

南北戦争はもっと脚光を浴びてもいい戦争だと、個人的には思ってるのですが…
と、まあこんなところで愚痴っても仕方ないですが(^^;

130:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/19 00:49:41
>129
おお、「グローリー」ですか、あれは萌え、いや燃えますねー。
(ああ、変換の基本が萌えになってるし、にはは)

では番外編 今日のDVDw

「騎兵隊」 ジョン・ウェイン主演 20世紀FOX
 南北戦争の北軍騎兵隊による後方襲撃を描く。
 西部劇に間違えられやすいですが、立派な南北物です。

「勇者の赤いバッジ」 ワーナー
 南北戦争の北軍歩兵の新兵の戦いを描く。
 なんか南北戦争というよりWW1な感じだが、南北戦争はWW1の状況を予見させる部分も多いので
 ある意味正しいのかもしれない。

あとDVDになっていない作品にゲティスバーグがあるんですが…
DVD化されないかなぁ…


131:ばばぼん♪ ◆gdH1Km1a0U
07/03/19 01:13:10
南北戦争自体が日本ではマイナーだから、日本で公開されたりDVD化されるのは少ないんですよねぇ。
現在レンタルとかでも借りられる南北戦争ものの映画っていうと、それ以外では「シビルガン」くらい?
「風と共に去りぬ」「若草物語」とか「コールドマウンテン」は南北戦争ものっていうより、アレだしなぁ……。

それより「ワーテルロー」をorz

132:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/19 01:17:16
そうそう「ワーテルロー」激しく希望なり!
ビデオが擦り切れる前にDVD出して欲しいなぁ…orz

133:名無し三等兵
07/03/19 06:35:35
>127
資料じゃなくて小説だが、「白球の王国(トマス・ダイジャ/文春文庫)」が当時の兵士生活をきめ細かく描いてる。
ストーリー自体はある種の寓話というかおどぎ話みたいなもんだが、雰囲気はよく出てた。

134:名無し三等兵
07/03/19 10:02:02
2・26事件のなら松本清張の奴がいいですよー

135:名無し三等兵
07/03/19 19:13:47 RANHfkj9
アジア歴史資料館
URLリンク(www.jacar.go.jp)
>アジア歴史資料センター(アジ歴)は、近現代の日本とアジア近隣諸国などとの関係について、
当時の内閣、外務省、陸軍、海軍の公文書等の原本画像を世界でも類を見ない規模でデータベース化し、
このサイトで公開することで歴史事実を共有しようとするデジタルアーカイブです。

136:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/19 19:41:20
今日の1冊

「現代戦車のテクノロジー」 日本兵器研究会 アリアドネ企画w

戦車解説概論ともいうべき内容。ただしアリアドネで、さらに執筆に清も入っているので
考察関連は注意、別資料での検証を必要とするww
しかし、データや各単独項目の解説は便利かもしれない。

しかし、第5章 戦車の運用と戦術 に関してはWW2~現代の主要な機甲師団編成や
米ソの機甲ドクトリンも掲載されており「使い方によっては」入門に最適。

データや編成表は主観があまり関係ないですから
でもアリアドネは下手な誇張をする場合があるので、その事項の真の軽重を読み間違いしやすくなるので、
厨量産器とか言われるんですよ。

もっと主観を排して、誇張せずに、冷静に書けば良いものを…
せっかくデータ収集や纏め方は良いのですから。

137:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/19 20:38:19
まあ、今日の1冊は正直、ほんとうにお勧めかと言うと微妙。
しかし現用機甲編成/ドクトリン系の簡易な資料はただでさえ少ないので(泣

WW2の各国運用に関しては…抵抗のある人も多いですが
「萌えよ!戦車学校 II型」 イカロス出版 がありますが…

ただし蛇足多数を覚悟で突入してください。
(くれぐれも、そのまま進む道を間違えないように)

138:名無し整備兵
07/03/19 20:39:07
>ゲティスバーグ

 ちゃんとDVD化されてますよ!(持ってます)
 日本語版がリリースされてないだけで・・・

139:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/19 20:44:17
>138
なんと!知らんかったです…
アマゾンで検索しても出なかったんで、まだ出てないのかとばっかり…

情報どうもです。
よし、本気で探そうw

140:名無し整備兵
07/03/19 21:21:29
念のために確認しますが、

URLリンク(www.amazon.com)

この「ゲティスバーグ」ですよね?トム・べレンジャーの。

141:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/19 21:33:06
>140
おお、それでつ。
海外版しかないのですかね?家ではリージョンが…orz

142:名無し整備兵
07/03/19 21:55:24
調べた限り、日本版は出ていません。
ならば、ここで買えばリージョン2に!

URLリンク(www.amazon.co.uk)

ただしPALですが。
私の場合は、外付けDVDを「リージョン1専用プレーヤー」にしてPCで鑑賞してます。

143:名無し三等兵
07/03/19 23:08:00
『君は「アニメンタリー決断」を知っているか』
URLリンク(www.h2.dion.ne.jp)
大本営発表
URLリンク(www10.ocn.ne.jp)
SBCT関係論文翻訳
URLリンク(vortex.blog2.fc2.com)
地政学を英国で学ぶ
URLリンク(geopoli.exblog.jp)
日本労働年鑑
別巻 太平洋戦争下の労働者状態(1964年刊)
URLリンク(oohara.mt.tama.hosei.ac.jp)
別巻 太平洋戦争下の労働運動(1965年刊)
URLリンク(oohara.mt.tama.hosei.ac.jp)
ワレYouTube発見セリ
URLリンク(gunnziyoutube.blog59.fc2.com)
アレキサンドリア図書館
URLリンク(page.freett.com)


144:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/20 01:38:27
>142
・・・orz

145:名無し三等兵
07/03/20 21:17:02
下がり過ぎたので、ageます。

146:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/21 01:06:46
今日の1冊

「パーフェクトコマンダー~戦場のサバイバルII」 著:柘植久慶 原書房

各種の作戦状況を状況毎に史実例を紹介しつつ解説。
状況も偵察、夜襲、相互支援、予備兵力の投入など具体的に分類している。
(興味がある人は目次を検索すると吉)
それにマイナーな戦争から例題を引っ張っているものが多いあたりもポイントと思います。

ただ、本書はひとつだけ問題があり、著者独特の戦争論が強く入り込んでいるので完全な史実書とはちと違います。
しかし著者は民間人という訳ではないので、それなりの根拠に基づいてはいます。

なので著者の見解を、別途資料を探し参照しつつ読み手が、自分なりの検証してみるのもまた一興かもしれません。

147:名無し整備兵
07/03/21 02:00:44
>Lansさん

今になって気がつきましたが、>142で紹介したバージョンに

・ シリー・ウォークで観測点に上るビューフォード准将
・ 殺人ウサギと死闘を繰り広げるチェンバレン大佐(決め手は聖なる手榴弾)
・ リー将軍を「このぉ!ちょんちょん」と突っつくロングストリート将軍
・ 大勢の赤ん坊に拉致されるキルレイン准尉
・ 「史上最強の殺人ジョーク」を駆使するアーミステッド准将
・ 広川太一郎が吹き替えをするリー将軍

といった欠陥がないとは言い切れないので、ご注意を。

148:名無し三等兵
07/03/21 08:59:54
コレかな。
URLリンク(www.luzinde.com)

旧軍についてはこのサイトが一番だと思う。

149:俄将軍
07/03/21 09:21:44
腹が減っては戦は出来ぬ、戦争には、軍資金が、ということになると、読み物
としては、広瀬隆著「持丸長者 幕末・維新編」など、興味深い、というこ
ともあるのか、などと、嘯いてみたり。

150:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/21 22:48:50
今日の1冊

「SS戦車隊 上下」 ヴェル・フェイ 大日本絵画

著者は武装SS装甲部隊退役大尉。
WW2独武装SS装甲部隊の第3次ハリコフ戦~ベルリンまで個々の戦闘を描いく。
著者自身が東部戦線、西部戦線、ベルリン攻防戦に参加しただけあり、その描写は信頼がおけると思われる。
内容は作戦解説より、個々の兵士の視点での描写が多く「考えるな!感じるんだ!」の系統。

151:名無し三等兵
07/03/22 15:57:43
ヴェル・フェイの本は、著者紹介に52歩兵師団が水牛作戦で粉砕された折に重傷を負い武装親衛隊に
移籍とあるが、水牛作戦は43’3月だからハリコフ/クルスク戦の「ぼく」って誰だよと・・・
ダスライヒパンツァーズ/マイルス・クロッグフスとは引用した本かな?

152:名無し三等兵
07/03/22 16:02:01
訂正 ヴィル・フェイね

153:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/23 01:21:24
>151
>ぼく
SS 第2戦車連隊「ダスライヒ」第8重戦車中隊と最初に書いてあるから、
ダスライヒパンツァーズが引用先
マイルス・クロッグフスが筆者すなわち「ぼく」ではないかと。

SS戦車隊はヴィル・フェイの体験手記だけで構成されてる訳ではないです。
しかし、ヴェル・フェイ自身も現場近くにはいたので、描写に一定の信頼がおけるという事です。

154:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/23 01:32:43
今日の1冊

「第三次世界大戦 チームヤンキー出動」 ハロルド・コイル 二見書房(文庫)

今日は軽い物を紹介。
WW3地上戦の戦術級仮想戦記としては、最も素晴らしい作品だと思います。
著者は執筆当時、米軍現役の機甲将校(少佐)

現代機甲戦の基本行動をなぞっている上、展開地図もあるので
中隊~大隊規模の機甲戦術の勉強にもなると思います。
状況も隘路防衛、反撃、ヘリ襲撃、夜間戦闘、機動打撃などバリエーション豊かな戦闘が続きます。

とはいってもあくまで小説という事は忘れないで。

155:名無し三等兵
07/03/23 19:39:30
>>146
柘植だよ柘植?

156:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/23 20:14:54
>155

だから
>ただ、本書はひとつだけ問題があり

とわざわざ注意書きしている訳ですw
で、さらに楽しみ方として

>なので著者の見解を、別途資料を探し参照しつつ読み手が、自分なりの検証してみるのもまた一興かもしれません。

こうやって、見極める目を養うのも、また軍オタのたしなみではないかと。
そういう意味では検証のし甲斐ありますよ。ええ、たっぷりと。

でも、珍しい戦例が載ってるのも事実ですよ、この本。
柘植や清や三野やアリアドネだからといって、

思考停止イクナイ(・⊿・)
でも盲信もイクナイ(・⊿・)

つ【真実は見えるか?】by ダグラム

157:名無し三等兵
07/03/23 21:53:40
嘘を嘘と(ry
って事だろうが、知識の絶対量が少なかったり↑みたいな楽しみ方が出来ない奴にはお勧めできんね>津下とか

158:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/24 14:52:35
今日の1冊
「コンバット 第二次世界大戦-ヨーロッパ戦域」 ドン・コンドン著 企画:戦史刊行会 白金書房

TVのコンバットとは無関係です。欧州戦域の個人手記や従軍記者の記事集。
内容は陸海空全域に渡っており、ビスマルク追撃からドイツ爆撃、ノルマンディーからレマーゲン、ジークフリート線突破まで
連合軍側からみた欧州戦線の代表的な戦いが16編収録されてます。

個人手記/記事の間には戦史解説が挿入され、
短編集にありがちな全般的な戦線の動きの把握が出来ないという弱点を補間。

日本では太平洋戦域での個人手記は多いのですが…
欧州戦域のもの、特に連合軍側のものは非常に少ないと追わざる得ません。
そういう意味で日本では結構貴重かも。

159:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/24 14:58:36
>157
>知識の絶対量
ここまで紹介してきたのを読めば、そこそこの基礎は固まると思います。
だから、そろそろ冒険的な、読み方によっては…という微妙な本でも、
その一部に価値を見出せる場合は紹介してみようかなと。

そろそろ次の一歩も紹介に混ぜてみようかなと。
そーゆー事です。

まあ、それでも、珍しい戦例があるとか、分析や解説はともかく資料が充実してるとか、
そういうなにかしらの利点がなければ、ここでは紹介しませんよw

160:名無し三等兵
07/03/25 15:31:51
江畑 謙介やほかの軍事評論家が書いた面白い、お勧めの本とかありませんか?

161:名無し三等兵
07/03/25 18:36:15
>>160
面白い本なら、岡部いさくの「世界の駄っ作機」「クルマが先か?ヒコーキが先か?」
あたりを推しておく


162:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/03/25 20:57:50
アク禁を喰らってたけど一時的に解除らしいので書き込んでみる

  兵器と戦術の世界史 金子常規 原書房

著者は陸士卒で戦後は幹校教官や特科群長などを勤務した人で、本書は陸自幹部学校記事に連載していた原稿を一冊に纏めた物です。
中身は人類の歴史が始まって以来、発明された様々な兵器がいかにして戦争や戦術に多大な影響を与えてきたかを解説している。
弓・槍に始まって火縄銃や施条銃、そして砲兵や戦車の発達、戦史はローマ時代から元寇、朝鮮出兵、ナポレオン時代、明治維新、WW1&WW2、中東戦争等を解説。
それぞれの歴史上に主だった戦いのダイジェスト版みたいな感じなので、詳細な情報や知識欲しい人には向かない本かもしれない。
しかし図版が豊富に載っているので、文章だけだとイマイチ不明だった兵力布陣や陣地攻略の手順がわかるのは良い点です。
個人的にはWW1での世界各国の戦術大転換と、太平洋戦争での日本軍による英領香港(九龍半島)攻略戦における戦術と考察が興味深かったなぁ、と。

既に絶版の古本なのでヤフオクやamazonのマーケットプレイスで探せば手頃な値段で見つかります。
タマ数が多いらしく入手難易度はそれほど高くないですし、軽く歴史と武器の関係を知りたいな~という方は是非どうぞ。

163:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/25 21:20:56
今日の1冊
「第三次世界大戦 1985年8月」 ジョン・ハケット他、NATO将軍複数 協著 二見書房

80年代の流行したWW3物の最初の火付け役。
しかし、元NATO将官が揃って執筆しただけあり、その内容は他のWW3物の追随を許さない。最初にして至高の作品と思いますw
最後は核が使われ、ぐだぐだの内に終結するが、そこに至るまでのNATO vs WPCTの機甲軍の激突は
その展開が非常に興味深く読んでいける。(まあ核つかったら、ぐだぐだになるにも当然なのですが…)
なお、合間に「実戦に参加した将兵の手記/戦闘記録」として戦場描写がなされるので、軍団規模の展開のなかに
戦術的な描写を混ぜる事に成功している。さらにWW3の戦後に書かれた書物という形態を持つのも面白い。

なお、全般状況については前述の「チームヤンキー」にも引き継がれているように思えるのは気のせいだろうか?w
(チームヤンキー執筆のきっかけが本書らしい)

多分、70年代後半には、これに近いシナリオが本気でNATOで想定されてたんでしょうね。
ただし、マジで本格的な内容なので、事前の知識なしで読むと面白さの半分も理解できず、
「戦闘描写少ないし、訳わからん、つまんねー」となる可能性があるので注意。

逆に当時のNATOとWPCTの両軍ドクトリンを勉強してから読むと、これほど面白い仮想戦記はないです。

164:名無し三等兵
07/03/25 21:45:53
ジョン・ハケット将軍とはお懐かしいですね。
しかし、現在入手可能なのでしょうか?

165:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/25 21:54:08
>160
実は私は軍事評論家の書いた本ってほとんど読みません。
読んでも、資料ベースや参考としか認識してないかも。

どうせ評論なんて、実際に起こるまでは、当たるも八卦、当たらぬも八卦、占いと大して変わりませんし。
なら他人の分析を読むより、自分で分析した方が面白くないですか?
一番楽しい部分を他人の答えを読むなんて、勿体無いですよw

でも、比較的面白いなと思った本はあります。

「いまから起こる10の戦争」 トレヴァー・デュピィイ著 東京大学現代戦研究会:訳 江畑謙介・監修 早川書房

アメリカ随一と言われる軍事アナリスト デュピュイ(元米国防総省の分析研究員)が各地で起こる可能性のある紛争を予測。
ロシア内戦/第二次朝鮮戦争/中露戦争/第三次湾岸戦争/第6次中東戦争/ニカラグア動乱
トランシルヴァニア争奪戦/第4次インド・パキスタン戦争/エジプト・リビア戦争/第2次アフリカ戦争をシミュレート。

私としてはシミュレート結果よりも、想定状態にて投入される戦力概算と戦力構成の予測が面白そうなので購入w


「ネクスト・ウォー」 キャスパー・ワインバーガー/ピーター・シュワイツァー著 二見書房

元米国国防長官が書く次の戦争5つのシナリオ。アメリカ対中国・北朝鮮/イラン/メキシコ/ロシア/日本を想定w
著者の権威も最高、シナリオのはっちゃけぶりも最高w。いくら権威があっても、教義や運用解説ならともかく
想定評論なんてこんなものw あてにならんよ、という良い例です。書いてる本人も、脅しの意味で極端にしてるふしがありますし。
(元国防長官という権威がその脅しを強力なものにしてるしw これわざとだよなぁ)



166:名無し三等兵
07/03/25 22:04:00
>>163 チーム・ヤンキーは最初からはっきりハケット1985世界の枠組みの中の1エピソードとして執筆されてます。
「武力対決」以降のコイル作品はコイル独自の世界設定ですが、これだけは別。GDWのゲーム版欲しかったな…


167:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/25 22:05:41
>164
元々の発行数が多かったらしく、比較的入手は楽。ブクオフなどでも、よく眼にします。

発売当初は衝撃的な内容と著者陣の信憑性の高さ、そしてもの珍しさがあいまって良く売れてました。
私は中学の時に発売同時に購入しましたが、当時は内容を半分も理解できませんでしたよw

多分、当時買った人も、その殆どが流れを読むだけで、そこからNATOやWPCTのドクトリンを読み取る人は少なかったのでは…
まあ、本職さんや、元職さんぐらいではなかろうかと…まだソ連地上軍も発売前だったし。今みたいにネットでFM読める訳でなし
そう考えると、ネットで情報収集や意見交換などが簡単に出来る今ってすごいなぁと思いますよ。ええ。

168:99
07/03/25 22:09:39
上でLans氏が名前を挙げていましたが、内容にはふれていなかったので私から

「Uボート入門 ドイツ潜水艦徹底研究」広田厚司著/光人社NF文庫


潜水艦の始まりから、Uボートの発展や運用・戦略の移り変わり、またUボートにまつわる様々なお話など、非常に興味深い一冊。
Lans氏の言うとおり、補給線の破壊という海の戦い本来の意義を感じることができると思います。
日本海軍は派手派手な決戦思想で、それはそれでおもしろいのですが、潜水艦戦・対潜水艦戦は派手さにとらわれない地味な緊迫感が好き。
船団護衛や潜水艦戦についてはいくつか読みましたが、はじめに読んだこれが面白かったのでオススメしてみます。

Lans氏のおかげで私は潜水艦の浪漫にはまりまくりデスヨ^^
ただ、潜水艦の中では絶対に死にたくないなぁ。

169:名無し三等兵
07/03/25 22:35:27
LnasさんはJ・ダニガンの「Wargame handbook」も読んでいそうですね。

170:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/25 22:35:28
>186
じゃあ、次はコレをお勧め

「駆逐艦キーリング」 C・S・フォレスター 早川文庫

北大西洋の船団護衛の物語。37隻の輸送船団を護衛する4隻の駆逐艦(米駆逐艦、ポーランド駆逐艦、英コルベットx2)
主人公は旗艦キーリングの艦長。前編艦長の一人視点で展開し、読み終わる頃には艦長に感情移入すること間違いなし。

潜水艦側ではなく、駆逐艦側からのお話ですが、その長期航海、いつ襲い掛かるとも判らないUボートの恐怖。
次々に被弾脱落する輸送船。次第に残量とぼしくなる燃料と爆雷、しかしついに船団はウルフ・パックのど真ん中へ…

「船団後尾!白色信号弾2発!」
「面舵一杯、針路180度。船団後尾に向かう。」
「アイ・アイ・サー」

BGMには「U・ボート」でw

また潜水艦物の傑作映画「眼下の敵」の原作は

「眼下の敵」 D・A・レイナー著 創元推理文庫 

から発売されてます。U・ボートが固執する針路が映画と違ったりして、映画と比べると楽しいです。

171:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/25 22:41:19
>169
「ウォーゲーム・ハンドブック」 J・ダニガン著 ホビージャパン

持ってましたねー。今は手放してしまいましたが…(手放すんじゃなかった…orz)
後、当時AHのSLG「TACTICS II」の和訳ルールブック途中で改定され、入門書になりましたっけ。
旧ルールブックを郵送し交換したのですが、HJのミスで随分と待たされてしまった記憶があります…orz

そうだ、今日の1冊がネタ切れしてきたら、今日のSLGでも混ぜましょうかねww
(かえって入手難を紹介してどうする(w

172:名無し三等兵
07/03/25 22:45:36
>>171
おお~、やはりその手にもお詳しい方でしたか。
「今日のSLG」を楽しみに待っております。(イヤ、催促シテイルワケデハゴザイマセン)

173:99
07/03/25 22:49:42
>>170
多分アンカミスだと思うんで、先走って言います。
親切にありがとうございます!
4月の半ばから教育入校してくるので、その合間の息抜きに読ませていただきます。
私は陸の人間なので、あなたの紹介している本の陸戦関係は結構読ませていただきました。
今は独ソ戦全史とスターリングラード片手に戦術研究の真似事などしております。
一下士官としては、大変勉強になるので助かっています。
いやほーぅ!Lans氏サイコー!

174:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/25 23:21:28
>173
アンカミス…その通りです。すんません…orz
それにしても陸の方でしたか、お疲れ様です。私ごときの紹介がお役に立ってなによりです。
本職さんでいらっしゃるなら、隊の図書館で下記が読めるかもしれません。ぜひに。

陸戦史集 「朝鮮戦争1 国境会戦と遅滞行動」
       「朝鮮戦争2 釜山橋頭堡の確保」
陸幹校戦史教官執筆 陸戦史研究普及会 編 原書房

山岳地形における戦車先導による強襲と浸透歩兵の迂回包囲戦術の連携、それに対する脱出後退、ならびに遅滞行動の実体。
そして釜山橋頭堡による内戦機動による防御体制の確立など。

3巻以降は国連軍の反撃、中共軍の奇襲、国連軍の敗走と立ち直りに続くのですが…このあたりは特殊状況が多くなります。
で、日本の地形を考えるに、1、2巻あたりが非常に有用ではないかと…

私もようやく尼で入手したのですが、1巻には赤線が中のいたるところにw
さらに設問やメモなんかも書いてあったりしてw せっかくなので書いときます。

「戦史論文の整理要領」
D/上級/当該部隊 各G1 、G2 、G3、G4毎に整理
指揮、統御、通信に留意

<<設問>>
米24D内21i及び34iの各級指揮官の戦場における統御について比較し、所見を述べよ。

全般
 21i:訓練精倒かつ指揮官の強固な意志、陣頭指揮
 34i:意志薄弱、規律の荒廃

さて、誰の本だったんでしょうねぇ

175:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/03/25 23:39:19
とりあえずもう一冊

  本当の潜水艦の戦い方 中村秀樹 光人社

>168で99氏が潜水艦関連書籍を紹介しているのに触発されてオイラも……

この本では旧日本海軍による潜水艦作戦のトンチキな運用の糾弾&考察と(これが7割近い量)、著者が所属していた海自(著者は元潜水艦長)の
潜水艦運用計画の貧困さを世に知らしめる海上護衛戦(by大井篤)みたいなスタンスの告発本です。
まず第一章で「潜水艦とは何か?」と説明をし、第二章では潜水艦作戦を行う為の各種条件、第三・四章では日本海軍の潜水艦作戦の稚拙さ、
第五章では現在の海上自衛隊潜水艦部隊の真実暴露となっています。
初めに潜水艦とは「何ができて」「何ができないのか?」という点を明確にわかりやすく解説してるのは結構新鮮です。そしてその部分をきっちりと把握していた
アメリカ海軍やドイツ海軍はあれだけの大きな戦果を上げ、日本が逆に失敗ばかりしていたのは潜水艦に不適な任務ばかりをにやらせていた、と解答付けています。
著者曰く「潜水艦にある程度の独自裁量を与え、一匹狼として自由に作戦行動をさせてやる」のが一番の運用方らしいです。そして日本人はその辺が下手糞ともコメントしています。
それと戦後の海自潜水艦部隊も世間で思われてるほど精強ではなく、「法制が不備」で「基本構想が欠如」しており「訓練の為の訓練」に明け暮れ「隊員達の士気が低い」とバッサリ。
潜水艦戦力を増強せず、水上艦艇と航空機ばかりに力を入れる海自の現状に「このままでは海自も日本海軍と同じ轍を踏んで崩壊するぞ」と著者なりの警鐘を鳴らしています。
こんな事まで書いてると元艦長とは言え問題になるんじゃね?と思ったりもしましたが、ここまで踏み込んだ本が出てきたのは評価するべきでしょう。

最近読んだ本では文句無くお勧めです。単行本サイズなのでかさ張らないし安いので気になった方は是非どうぞ。
それと巻末の用語解説や付録各種資料は詳しい記述が多くて結構使えます。

176:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/03/26 00:00:40
あ、それと上の本を読むまでジェーン海軍年鑑でトップに紹介される艦種が潜水艦だというのを初めて知りました。
空母やイージス艦を差し置いて一番目で解説されるとは、それだけ現代海戦では恐ろしく重要な位置を占めてる戦闘艦艇なのね。
中国や韓国が潜水艦開発に力を入れるのもこの辺が理由なのだろう。日本ももうちょっとどうにかすれば……ウゥ。

177:トルエン大尉 ◆HLQcUQEQBs
07/03/26 00:02:54
>>175
だた回天の件はちょっと・・・ですねw

178:名無し三等兵
07/03/26 00:13:42
海上自衛隊はASWに特化しているとよく言われるが
どの程度の能力を持っているのだろうか?

179:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/26 00:29:16
>176
米海軍では主力艦に州の名前を付けるのが伝統ですが、さて米艦艇で現在、州の名が付いてるのは何でしょう?w
という事です。そして戦略原潜最大の敵は攻撃原潜な訳です。
さらに戦略原潜が減勢しつつありますが、攻撃潜水艦は減りませんね。

それどころか通常動力潜水艦は急速な性能向上と隻数増加の一方ですよ。世界的には。
また最近は潜水艦さえも陸上戦力投射のベースにw

隠密行動は軍事にとって非常に重要ですからね。

フォークランドでも1隻の原潜が、アルゼンチン空母の出撃を掣肘しましたし。
(ア軽巡が英原潜に撃沈されて、ア海軍は水上艦艇の出撃に対し一気に消極的になりました)
(実は、フォークランドで海上優勢を確保したのは空母でもハリアーでも水上艦艇でもなく原潜という事実)

ASW能力の低い国にとって潜水艦は悪魔だと思うですよ。


180:名無し三等兵
07/03/26 19:07:10
質問です。二次戦ドイツ軍の歩兵分隊から大隊の運用に詳しい本て無いでしょうか?
軍事板書籍・書評スレにも書き込みましたが返事を貰えませんでした。

181:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/03/26 23:08:14
今日は(物理的な)大物を紹介しようかと……

 学研の大図鑑 世界の戦車・装甲車

デカいです、重いです、高いです(シュピールベルガーの本とほぼ同じ大きさ重さで4200円+税)。しかも写真やCGは一切無くて全部手描きの絵という渋さ(時代に逆行してないか?)。
高荷、上田、大西、中西、一等自営業etc……有名な大御所が多数参加して筆を奮っています。なんだか往年のジャガーバックス臭がするけれど……。
で、肝心の中身ですが、図鑑と銘打ってるだけあって最初の方では構造や設計、材質、武装、操縦、エンジン、足回り、戦闘方法、戦車の分類等をイラストを交えて細かく説明。
そして人類が最初に使いだした戦車(チャリオット)やダヴィンチの円錐戦車の解説(この辺はあっさり気味)、WW1直前から1990年代後半の戦車・装甲車はほぼ全てを網羅。
戦争や国ごとに分けられてるので見やすいですが、大量の各戦車に基本スペックと実績が書かれてるだけなので、この辺は物足りないと思う方が多いかもしれません。
しかし戦車よりも知名度で劣る装甲車や兵員輸送車が大量に紹介されてるのは評価すべき点かと。特にWW1前後に投入された欧米製のドマイナーな装甲車のデータは圧巻。

値段は結構高いですが、調べ物をする時などには重宝します(なにせ殆どの戦車や装甲車が載ってるのだから)。
だけど2000年以降に開発された戦車や装甲車は書かれてないので、その辺は適当に補完してください。財布に余裕のある方は是非どうぞ。


>>180
手軽に知るなら文林堂のグラフィックアクションシリーズなんかはわかりやすかったりするけど
今だと古本屋やヤフオクでしか入手できないしなぁ…。歴群別冊のドイツ軍各戦線の解説本が妥当では?

182:名無し三等兵
07/03/26 23:12:49
>>181 時代に逆行も何も、それほぼ30年前の学研x図鑑の第増補改訂版ですよ。古いのも当然。

183:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/03/26 23:28:32
>>182
あ、そうなんだ? 学研もなかなか商売上手だな。
だけど読むと面白いので個人的には気に入ってます。暇な時にペラペラと眺めたりとか。

それと今日、通販で注文した「本土防衛戦史 元寇(陸上自衛隊福岡修親会)」が届きました。しかし40年以上前の本なので結構カビ臭い。
昔の軍事板書籍・書評スレでは住人によってこの本が血みどろの奪い合い状態になり、古本価格が急激に釣り上がったりしていた記憶が……。

184:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/26 23:32:16
>180
WW2独歩兵の戦術関連

1)難易度A(入手難易度A)
 「軍隊指揮」 旧日本陸軍訳w
 いったいどこで入手できるものやら…嗚呼

2)難易度C(入手難易度A)
 歴史群像で連載されてた「戦術入門①②⑧⑨⑩」」
 上記本や独戦術教本原本、各国教本をベースに初心者向けに書かれた連載記事
 ①は歩兵分隊/小隊、②は中隊/大隊/連隊
 ⑧は攻撃機動、⑨は防御、⑩は追撃/離脱/遅滞行動

3)難易度B(入手難易度A)
 月刊PANZER記事「機甲擲弾兵部隊の戦闘マニュアル」
 切り抜きコピーを保有するも…掲載号不明…編集部に問い合わせか…すまん

4)難易度C(入手難易度C)
 歴史群像欧州戦史シリーズNo.20 「ドイツ陸軍全史」 学研
 ドイツ歩兵の編成と連隊戦闘団の基本戦術が紹介されてる。

あ、今気がついた!
3と4の記事書いた人、同じ人だわ。

樋口隆晴という方です。
ぐぐるとなんか出るかなw

しかし2)の歴史群像記事…大幅加筆してのムック化激キボンヌ!!111!!!

あ、ごはん炊けた。ごはん食べてくるね。にはは


185:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/27 00:17:28
今日の1冊
でわ、同じ戦車本でも逆に小物をw

「世界の戦車」 菊池晟 平凡社カラー新書 No.46

手軽なイラスト集ですが、古くは1902年のシムス装甲車から多数のカラーイラスト側面図を掲載。
モノクロ線画にいたっては1915~1962まで試作車を含む戦車/装甲車/APCの側面図を
1/192スケールで495台を掲載。正直、なんじゃこりゃ、こんなの知るか!みたいなのも多数w


186:トルエン大尉 ◆HLQcUQEQBs
07/03/27 00:40:16
樋口隆晴氏は防衛大学の元教官とありますね。
戦国の城Ⅱでも記事を書いていますw

187:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/27 01:11:10
>186
ああ、あの本の人ね。
ぐぐったら、ガンダム1年戦争全史が大量にヒットしてびびったw
(ま、当然、その本買ってますが)

ところでトルエン丼も書籍紹介しましょうよw

188:名無し三等兵
07/03/27 02:08:13
コテの馴れ合い空気

189:180
07/03/27 02:34:10
情報どうもです。

190:名無し三等兵
07/03/27 11:09:36
>>184
そういや真崎甚三郎陸軍大将の蔵書を
古本で発見したみたいなカキコがあったよw

191:トルエン大尉 ◆HLQcUQEQBs
07/03/27 22:51:03
>>187
>ところでトルエン丼も書籍紹介しましょうよw

Lans丼とモロにかぶってますよ。本がw
それどころか陸戦史集まで手にいれちゃってww

192:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/28 01:21:07
今日の1冊
今まで、極端な稀少本は紹介していませんでした、たまに出物があるのですが、
その手の本の存在自体が珍しいので、あまり話題に上らない本があります。

>190 みたいな例もあるので、こんな本もあるということでちょっと紹介して見ます。
よって今回はお勧めじゃないです。お勧めは無理。
でもこういう本の存在を知っていて意識してればどこかで出会う可能性もあるでしょう。

「歩兵第二百十三聯隊戦誌」
「歩兵第二百十四聯隊戦記」
「工兵第三十三聯隊戦記」

戦友会の方々が戦後に編纂し自費出版したものです。当然の事ながら非売品。
しかし、ご本人が無くなった後にご遺族の方が古書として放出したものなどがたまに見受けられます。
私がたまたま入手したのは上記3冊ですが、他の連隊戦史なども有名な連隊であれば出版された可能性は高いと思います。
どの程度の連隊が出版したかは全く不明です。戦友会自費出版なので国会図書館などでの保管もないものと思われます。
従ってどれ程の種類が刊行されたのかも、全く不明…

ちなみに、この3冊は三十三師団つまり、インパール作戦の参加部隊です。
一番薄い工兵が890ページ、一番厚い214連隊が1467ページのまるで辞書なような本です。
主要な戦闘は全て作戦経過要図とともに解説、そして参加将兵の手記が多数掲載されております。
さらに故人の追想やご遺族からの寄稿、戦死者名簿など、連隊の全てを記録に残そうとするものです。
多分、生存者は全員がなんらかの寄稿をしているものと思われます。
(私は戦死者名簿の量をみて、言葉を失いました)

193:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/28 01:23:19
しかし、この手のものは、あまり評価の場に出る事もないのですが…
最近多いブクオフなどの量販古書店で見かけたら、ぜひ保護してあげて下さい…
非売品ゆえ価格がなく、量販古書店では人気のない箱本ですので、かなり安価な場合もあります。
あの手の古書店の場合、売れ残り期間が長いと処分になる可能性もあります。
それはあまりにも悲しい事です。

(ちなみに私が入手したのもゲームやコミックが中心のメディアミックス量販古書店)

もし目にしたら、それは運命だと思ってぜひ保護を…
(まあ財布に無理をさせる必要はないですが…)
もし手放す時はぜひ図書館や公共関連施設などへの寄付を。

あと、祖父や親戚に元軍関係者だった方は同様な所属連隊記録など押入れを確認してみましょう。
意外な所から出てくるかもしれませんよ。
(祖母の実家は立替時に米機の機銃掃射の流れ弾の12.7mm弾が押入れの柱から出てきました…)

日本はほんの60年前に戦争をしていたのですよ。忘れちゃいかんです。

194:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/28 01:32:39
>191
陸戦史集、なんか尼に大量出品されてますよ、最近。
平均価格3500だし、新刊の専門書とほぼ同額ですし。この機会に1、2冊チャンスかも。

4000超えたら流石にぼったくりでしょうけど(当時定価1200円)
かえって「可」くらいで安い方が書き込みあったり、いろいろお得w

当然、ここ見てる他のみなさんもw
よーい、どん!

195:名無し三等兵
07/03/28 20:00:35
>>192
私は地元部隊の歩兵第三十四連隊史と歩兵第十八連隊史を持ってます。
ただし、十八連隊史は発行が昭和二年なんで満州警備までしかのってないんですがね。

196:名無し三等兵
07/03/28 22:38:24
>>190
多分、ボクが書いたやつかな?

197:190
07/03/28 22:53:14
>>196
たぶんそう。kakikomiから復元してもらえればありがたいんだけど…。

198:名無し三等兵
07/03/28 23:23:09
>>194
御年の割りには少年のような微笑ましさを備えていらっしゃいますね。

199:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/29 02:21:30
今日の1冊

「イスラエル・生か死か1-戦争への道」 ジャック・ドロジ/ジャン・ノエル・ギュルガン サイマル出版会

フランス人ジャーナリストが書いたノンフェクション。
第4次中東戦争の開戦にいたる経緯を現地取材をもとに構成。
開戦直前のイスラエル側の政治状況の描写が詳しく描かれています。

第4次中東戦争の開戦奇襲の政治的経緯に関する需要が高そうなので紹介してみました。
なぜ、あそこまでアラブ側の開戦意思を把握できなかったのか、相手側意思の推測と
不明状況に対して的確な国内対応をするのが、いかに難しいかを理解できます。


200:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/29 02:41:29
>195
ほう戦前のもあるんですね。やはり地元連隊が入手しやすいようですね。

私のは昭和50年前後、多分これ以上の時間が経つと記録を残せなくなる可能性が出てきて有志により編纂されたのでしょう。
なので、インパールやその後の復員、内地での解隊まで詳しく記録されていました。

で、こういう戦友会の自費戦記、自分で書いて気になったので尼で検索したら…いくつか出てました…が、どれも1万超え…
214連隊など6万近かったです…私の買った量販古書店では2000/2500/2500の計7000だったのに…
恐るべし量販店…まじで価値は無関係のようです…小まめに探すと掘り出し物に出会えます。
あ、陸戦史集は2500が大量に出てました。各個、機会射撃開始。

>194 ____   
   /MwmVm   やだなあ、なにいうかな、住人さん。
   ⊥⊥__⊥  わたし若いよ、若いの。うん
   |__/|ノノ))))〉 
  ノ ヘ.|l. ゚ヮ゚ノ|   あ、きっとアンカーミスだよね、ね。
  ((( ⊂I!Liつ  
  )ノ fく/_|〉    にはは
  ´   し'ノ  

201:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/29 02:42:37
アンカーミスは私だ…orz
>194 じゃない >198 です…

202:名無し三等兵
07/03/29 09:19:27
軍事関連の洋書(英語)で面白いの無いかねぇ?


たとえば和訳されたけど和訳版が絶版になっちゃったヤツとか。

203:202
07/03/29 09:20:19
たとえば元軍人の回顧録みたいなのとか。
文法あんま厳しいと読むの辛いが

204:名無し三等兵
07/03/29 13:22:54
洋書ならダニガンの「HOW TO MAKE WAR」が読みやすく、内容も素敵です。
UAVの話など「新戦争のテクノロジー」の頃から世の中ずいぶん進歩したと感じられます。



205:名無し三等兵
07/03/29 14:45:10
>195
俺も三十四連隊史持ってる。日中戦争のところに書いてある「101D103連隊某大隊」の話が酷すぎ

206:名無し三等兵
07/03/29 16:21:48
>>202 いまTHUNDER RUNを訳そうと思って読んでます。だけど書籍なのであれだ、
訳をきちんとして出版社に見てもらって、物になりそうかどうかが分からん。
 ブラックホークダウンを英語と日本語両方で読んで参考にする必要がありそう。

 ずっと前読んだときは、なんだこの米軍万歳な自己陶酔ストーリーはって思って
ちょっといやだったけど、今ならイラク戦争でバグダッド陥落直後の底抜け楽観状態を
懐かしみつつも冷静に読める時が来たかなぁと思ってます。

 イラク人がやたらと簡単に死ぬんだけど、米軍兵が死ぬときは長々と人物紹介して
いかに掛け替えの無いいい奴だったかって描写してから死ぬあたりがちょっとなぁって
感じだったんですね。イラク側の視点が欠落しているのはやむを得ないのだけども。

207:名無し三等兵
07/03/29 18:54:00
フィクション?

208:名無し三等兵
07/03/29 19:13:07
Lansさん、教えてください。
わたくし、陸戦史集の朝鮮戦争を何冊か持っているのですが、「読み方」がわかりません。
児島襄や歴史群像の「朝鮮戦争」を読んで、戦術について学んでみたいと思い、数年前に
古本屋で購入。付属の地図を見ながらこの部隊があーしたこーしたってたどってみても、
そこから何を読み取っていけばいいかわからず、今では本棚の肥やしです。
このスレを読んでいたら、宝の持ち腐れのような気がして、恥ずかしながらおたずね致しました。
ご教示くだされば幸いです。

209:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/29 20:50:11
>208
難しい質問ですね(汗

まず、基本的な陸戦戦術を勉強しましょう。(いきなり陸戦史集は無謀です)
ただ陸戦史集は、SLGでいえば「作戦級」にあたります。
なので上記であげたコンバットバイブル、米陸軍戦闘マニュアルでは対象規模が小さく、ちょっと適合しないのが実情です。
となると、「戦術と指揮」を読んだ後、歴史群像WW2シリーズ「ドイツ陸軍全史」「アメリカ陸軍全史」あたりで、
大隊~連隊規模の戦闘方式を勉強、これで主攻と助攻、防御、拘束、迂回、遅滞などを理解し、そうすると
それを師団編成あたりで運用すると、それぞれ連隊、大隊での戦闘団の編祖とどのように各戦闘団の任務を割り当てるのかが、
おぼろげに見えてくると思います。

そうなったら、陸戦史集の出番、各部隊の担当任務を把握し、それぞれがどのような位置に展開し、
さらにどう連携しつつ戦ったのかの実例が詳細に載ってる訳です。

つまり、TVのプロ棋士の将棋中継を楽しむには、

・基本のルール(基本的な戦闘展開の制限)
・コマの能力(部隊の特性)
・多少の定石(基本戦術)

を知っていないと楽しめないし訳わからん。それと一緒ですよ。
でも一番てっとり早い理解方法は、実は作戦級のボードSLGなんですけどねw
これをプレイしつつ、どうしてこのルールはあるのか?このルールは何を再現したいのか?
これを考えると、おのづと作戦の組み立てを分析することになります。

210:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/29 21:23:06
続き

具体的な楽しみ方としては、各部隊の任務を把握したあと、全体を見回して各部隊の連携、つまり作戦構想を見ます。
これは詳細な資料であれば、攻撃側、防御側、お互いが何をやろうとしていたのかが見えてきます。

例えば、主陣地と予備部隊の位置関係から、その予備部隊があくまでも穴埋めを目的としていたのか
それとも機動打撃を考えていたのか?などなど。一言に連携と書かれてしまう場合も多いですが、
攻撃も防御もそれぞれのシステムの構築な訳です。

攻撃側も主攻と助攻、第2悌隊の準備の有無から、攻撃強度などが見えてきますし。
また各部隊が作戦上期待された敵部隊に対する任務も見えます。
これが大抵の本では~に向かって攻撃としてしか書いてない本が多いのですよ。
つまり機動や、そこでの防御の意味がわからないんですよね。

本来なら、それが主攻に対する敵の反撃を封じる為なのか、それとも平面的に圧力をかけているのか?
拘束目的なのか、牽制目的なのか?攻撃の理由まで書いてあればいいのですが…
このあたりまで踏み込むのは陸戦史集や戦史叢書、前述の連隊戦記くらいです。
 

で、ここまで各部隊の任務が理解できれば、
後出しジャンケンとして、実際の行動から、もっと効率的に双方は打つ手があったのではないか?
とか研究するのも一興かと。

まあ、だらだらと書いてみましたが…こんなとこかとw

211:名無し三等兵
07/03/29 21:30:50
>>208
戦術はまず「一般的な原理原則」から勉強した方が早道。

予備知識の少ない人が帰納法的に個々の戦史から戦術の原理原則を拾おうとしても、
それが一般的なものなのか、その戦い特有の物なのかを判別するのにかかる時間や労力が半端じゃない。
そのかわり、そうやって試行錯誤した人が一度「原則書」に接すると
豊富な戦史知識が基盤としてあるから一挙に原則の理解が進み、相乗効果で「応用力」も伸びる。

212:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/29 21:30:53
あ、書き忘れ

攻撃や防御はシステムだと書きましたが、それを分析し把握することが戦術研究の愉しみだと思っています。
つまりパズルを解くようなものです。

そうなると次は自分でパズル(ロジック)を組みたくなるもので…
その為に参考になる資料(戦例)をさらに読み漁る。
駄目街道へ一直線w にはは

213:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/29 21:52:52
今日の1冊
「オレンジ計画」 エドワード・ミラー 新潮社

アメリカの対日本戦略の変遷を研究した本です。
帯や紹介にはアメリカの計画のすごさを書いていますが、実際には大きな紆余曲折の結果にすぎないと判りますw
しかし、研究を続け、常に状況にあわせて修正改良していく姿勢は素晴らしいものです。
そしてこの本では日本という「位置」の優位性と重要性も理解できます。

読んだ感想としては、日本は、このアメリカの現実主義と理想主義の
絶妙な調整力とバランス感覚に負けたのでわと思えます。

214:208
07/03/30 00:51:45
「戦術と指揮」持ってます。奥付を見ると1996年11月24日第3刷。
新本で購入したので、10年位前から何度も読んでいる事になるのに、
ほとんど理解出来てません。無駄に年をとったなぁ。
週末に古本屋に行って、歴史群像探してきます。無ければヤフオクで探します。
陸戦史集は当分「肥やし」ですね。
Lansさん、それから211の方、ありがとうございます。

あつかましくも、また質問なのですが、
>でも一番てっとり早い理解方法は、実は作戦級のボードSLGなんですけどねw
地方在住でして、ボードゲームを一緒にプレイする仲間が周りにいません。
PCゲームでは駄目ですか?
スレ違いかも知れませんが、推薦された良書を読むための準備ってことで
許してください。

215:202
07/03/30 00:56:12
>>204
>>206
ありがとうございます
とりあえず、「HOW TO MAKE WAR」を注文しました。

楽しみっすね。
…さて。一応学生時代の辞書を引っ張り出しておこうか

216:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/30 01:37:36
>214
ゲーム業界のクリエイターとして、自分でもSLGを創っておきながら、いささか情けない話なのですが…
戦術や作戦術の研究においてPCゲームではボードSLGの足元に及ばないというのが私の見解です。

理由はPCゲームは計算は細かく行ってくれますが、思考が決して人間には及ばないのです。
その為に、ゲームシステム全体がPC思考をどう構築するかに引っ張られてしまい、
戦闘システムとしての作戦術をルール化するよりも戦闘結果システム「だけ」が進化しているのが現状です。

一部海外でボードっぽいPCゲームが出ていますが、それもまだ数値計算にたよっています。
本来のボードSLG、特に作戦級は思考を人間に委託する事により、「戦闘結果」を出す為のルールでなく、
作戦システムを再現することを目差したゲームが昔は多く出ていました。

まあ、対戦相手がいなくても、ルールブックを読み、ルールを理解し、そのルールが何を表すのか?を考えるだけでも
随分と勉強になりますよ。

SLGのルールは作戦や戦術を分析し再構築したものなので、逆に解析しても、勉強になるんです。
それにユニットやシナリオの序列を眺めるだけでも、参加戦力による大まかな趨勢などの理解促進になりますし。

戦闘結果表と各ユニットの数値を眺めるのもまたw

でも、そういうのに耐えられるのは海外のSPIとかAHやGDWでも一部のゲーム。
特に初期~中期のものでしょう。後期は…日本もそうですが戦術に走りすぎるきらいがあるんで…

ちなみに私は今でもAHファンクラブ会員証を財布に常時携帯しています。
会員No.13-158
私の心の従軍章ですw

217:名無し三等兵
07/03/30 04:46:24
>214
ボードSLGなら一人で遊べる(ソロプレイ)ものも多い。
遊ぶ為にルールを覚えたり、対戦に備えて作戦立てる時はまずソロであれこれやってみるのが普通。
初心者向けに駒数が少なく、ルールもさほど難しくない物があるので、まずはそういった物を探すといいだろう。

ちなみに、おいらのイチオシは「ドイツ戦車軍団」。数年前に再販されてるので、地道に探せば見つかる…かもしれない。
これに限らず、旧エポック社の作品は取っつき易いのが多いのでお薦め。

あと古本屋巡りするならダニガンの「ウォーゲーム・ハンドブック」は要チェック。
どうやって軍事の諸要素をゲームに落とし込んでいくのかを丁寧に解説してるし、その手法で製作したミニゲーム「メッツ進撃作戦」もついてる。

これ以上はスレ違いなので、ボードSLGについて聞きたい事があればこの板のゲーム関係のスレにでも投下してくれ。

218:名無し三等兵
07/03/30 19:52:59
>>217
>「ドイツ戦車軍団」
コマンドマガジンの次号はこのシリーズの続編のようですね。
URLリンク(www.kokusaig.co.jp)
URLリンク(www.kokusaig.co.jp)
スモレンスク攻防戦
URLリンク(www.kokusaig.co.jp)
マーケットガーデン作戦
URLリンク(www.kokusaig.co.jp)


219:218
07/03/30 19:58:10
よく考えたらスレ違いでした、スミマセン。

220:名無し三等兵
07/03/30 20:38:30
URLリンク(search.auctions.yahoo.co.jp)

すごいことになってるぞー!!

221:名無し三等兵
07/03/30 21:05:32
作戦級SLGといえば、20年前ぐらいにポニーキャニオンが発売していた
SPIのヴィクトリーシリーズ(だっけ?)がツボを押さえたPCゲーム化で
実によろしかったですな。

222:名無し三等兵
07/03/30 22:55:34
WW2といえばHOI2DDでFA?

223:トルエン大尉 ◆HLQcUQEQBs
07/03/31 01:01:18
歴群の朝鮮戦争上下が陸戦史集の理解に役立ちそうが気がするw

224:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/31 02:20:31
今日の1冊

「U.S.マリーンズ ザ・レザーネック」 上田信 大日本絵画

サー、イエッ、サー!

何回か書かれた「コンバット・バイブル」の海兵隊版であります。
海兵隊の装備、編成、歴史、訓練がわかりやすく紹介されております。
特に編成に関しては分隊から師団まで、航空隊や海上事前集積まで掲載されております。

また、上陸作戦の手順も細かく解説されていますが、
このような上陸作戦ができるのは米軍だけです、そこは注意が必要と愚考いたします。サー。

ちなみに
ドリルサージャント(訓練教官軍曹)の罵倒もたっぷりであります。サー。

225:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/31 02:24:13
>222
個人的には駄目であります。さー。
戦術級としてはそこそこ良いですが、戦史を読み説くような作戦術の理解までは難しいと思います。さー。

226:トルエン大尉 ◆HLQcUQEQBs
07/03/31 03:40:38
>>224
そう、上陸と渡河は「敵の遠くに」ってのが基本だからw

227:名無し三等兵
07/03/31 05:08:27
CoH大好き

228:名無し三等兵
07/03/31 10:31:29
重複対策age

229:トルエン大尉 ◆HLQcUQEQBs
07/03/31 11:26:42
戦術の理解の補助として役に立ちそうなゲームは
最近再販された ASLスターターキット1~3
ちょっと前に再販された 装甲擲弾兵(実は装甲擲弾兵が出てこないw)
がお勧めです。
ただあくまで補助です。

SLGって一応、「本」だよね?w

230:名無し三等兵
07/03/31 13:14:21
「孫子」「戦争論」これらの古典を理解するためにお勧めの本はどれですか?

231:名無し三等兵
07/03/31 13:33:15
>>230
孫子や戦争論(クラウゼヴィッツ)は、ただ知識を得るのではなく、自分なりに思考を深めることが大切。
また、数多くの解説本が出ているが、ビジネスマン向けの啓蒙書は、
トンデモ解釈本も見受けられるので、最初に読むのは辞めた方が良い。
信頼性から言うと、このあたりならあんしんしてお奨めできる。

戦略論大系第1巻 孫子   杉之尾宜生編著      芙蓉書房出版
戦略論大系第2巻 クラウゼヴィッツ 川村康之編著   芙蓉書房出版


ネット上だと、ここで孫子とクラウゼヴィッツ(戦争論)ざっくりした解説が載っている。

戦理・戦略
URLリンク(www003.upp.so-net.ne.jp)

232:名無し三等兵
07/03/31 13:42:37
>>216
>戦術や作戦術の研究においてPCゲームではボードSLGの足元に及ばないというのが私の見解です。
同意。業務系APに携わっているIT土方だけど、PCゲーム作ってみたいなと夢見ています。

>>229
>SLGって一応、「本」だよね?w
初心者にお勧めできるものなら、かまわないのでは。


233:名無し三等兵
07/03/31 14:38:54
シミュレーションゲームのエセ戦術は萎える

234:214
07/03/31 19:57:36
Lansさん、他の皆様方ご教示ありがとうございます。
昨日仕事の途中で立ち寄った古本屋には歴史群像の目当ての本は
ありませんでしたが、「初級戦術の要諦」という本がありました。
著者は、武岡淳彦。出版社は、田中書店。昭和47年10月に発行された
本で、戦術について解説されているので買ってみました。
第12師団長の前書きがあるので、自衛隊関係の本なのでしょう。
「初級」と書いてあるからには理解できるようがんばってみます。

235:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/03/31 22:55:49
今日紹介する本

 大本営参謀の情報戦記-情報なき国家の悲劇 堀栄三 文春文庫

作戦を実施するに当たって、情報がいかに重要で無視できない存在かを解説してくれる本です。
著者は太平洋戦争の真っ最中に陸大を卒業後、新米のヒラ参謀として大本営陸軍部の情報部に配属されます。
戦いでは「敵基地はここから○kmの距離が…」とか「○○mm榴弾砲の射程は~」という数値ばかり目が行ってしまいがちですが
堀参謀は徹底的に相手の些細な行動に目を光らせて収集し、冷静になって感情に流されず判断を下していきます。
台湾沖航空戦やフィリピン防衛戦等、実際に現地で見聞きし参謀として動き回っただけあって、書かれている文章は説得力があります。
(そして、あまりに予想が的中してアメリカ軍の動きと同じ為、同僚から「マッカーサーの参謀」と渾名まで付けられる)
戦後は自衛隊の西ドイツ防衛駐在官として着任。欧州方面でのキューバ危機に関する情報収集を担当して八面六臂の活躍をします。

堀氏は一貫して「情報の重要性」を説いていますが、今の日本で重視されてるかと言うと……されてないですよね。
こないだのイージス艦データの防諜対策でさえいい加減なのですから。著者曰く「日本人は今も昔も情報を軽視する民族」と言ってますが、まさにその通りかと。

読後は現在の日本に対して何とも悲観的になってしまいますが、情報がどのように戦いへ影響を及ぼすかを知りたい方は是非どうぞ。

>>234
なんか面白そうな本だな~
読後は簡単でもいいから感想を書いてほしいモンです

236:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/31 23:00:22
今日の1冊
「マハン海軍戦略」 アルフレッド・T・マハン 中央公論新社

有名なマハンの「海軍戦略」です。古典中の古典ですが最近、新訳で出版されました。
海軍戦略と名うってますが、陸戦も参考として扱っており、原則部分では拠点と交通線を中心に展開しています。
過去から当時最新の日露戦争を語っていますが、あくまでも分析による今後のアメリカ戦略への提言は
当時の情勢と艦艇能力に基づくものであると承知の上で読んでください。
一般原則を見出そうとするなら有意義ですが、現代においてコレをそのまま間に受けると厨になる可能性大。
とり扱い注意ですw

また、一時期流行していた作戦線の「角度論」を非難していますが、おもわず2chなら
「ほんとにすごい、作戦線とかちゃんと考えてる。角度とか」
「ばーか、いまどき角度ってなんだよ、この厨房がwww」
みたいな論争になるのかと頭に沸きましたw

237:名無し三等兵
07/03/31 23:04:48
>>234
タイムリーにそんな良書がゲットできてよかったね。
本職向けの野外令解説本だから歴群なんて比較にならん位の戦術専門書。
ただ、素人向けの「戦術と指揮」すら10年読んでて理解できないようなら
それこそ宝の持ち腐れのようなw

238:Lans ◆xHvvunznRc
07/03/31 23:07:19
>234
>「初級戦術の要諦」
なかなか面白そうなモノを入手できたようで、うらやましいですな。
ともかく、戦術の基本は、敵の制圧/拘束と、その間に優位な位置取りを確保する機動にあると思います。
そこいらへんに留意しておくと理解しやすいかも。がんばって下さい。

あ、その本の内容とか後で紹介してくれると嬉しいですw

239:名無し整備兵
07/03/31 23:22:27
>236

 マハンが出たなら、対抗上これを出しておきましょう。

「戦略論大系(8)コーベット」 ジュリアン・コーベット 高橋弘道訳 芙蓉書房新社

 クラウゼヴィッツの影響の下、海上戦略を国家戦略全体の中に位置づけた「近代海洋戦略思想」の源流というべき良書です。

 海上戦略という新たな視点から世界史にスポットライトを当てたマハンほどのインパクトはないものの、そのマハンの欠点だった海上戦略と
陸上戦略との整合性を取り上げ、真に国家に貢献するための海上戦略について、豊富な実例とともに詳細に論じています。

 また「敵主力(艦隊)の撃滅」に重点を置いた当時の英海軍軍人の一般的な考え方を批判し、通商破壊や海上封鎖等の価値を見直した他、
海外遠征について論じた部分は、近年の米海軍の「フロム・ザ・シー」「ビヨンド・フロム・ザ・シー」戦略等にも影響を及ぼしています。「海軍と
いえばマハン」だった日本人にとって、その狭い視野を脱するためにも是非読んでもらいたい一冊です。

 ただ、読者が原文を参照することを前提にしているためか訳文が逐語訳に近いのと、多少の誤字脱字がまだ残っているのが残念なところです。

240:名無し三等兵
07/03/31 23:42:48
内容は面白そうなんだが、訳の酷さで挫折しますたそれorz

241:トルエン大尉 ◆HLQcUQEQBs
07/03/31 23:49:10
海軍防御に感動w

242:名無し整備兵
07/03/31 23:50:12
>240

 まあ、海自幹部学校の教官勤めた1佐の方が訳されたものだし、少なくとも
「間違った」訳はしていないはずでつ(汗)

243:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/01 00:01:35
>239
ぬ、コーベット出されちゃいましたなw
整備兵殿も出してくださいよぉ。私はそろそろ弾切れ。
私は今後、昔読んだ戦記系中心の紹介になりそうなのでw
(まだイスラエル地上軍とか戦場の人間学とか積読状態で紹介できる状態じゃないので(補給過多で自滅中

244:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/04/01 00:17:25
>>243
あ~、イスラエル地上軍は俺も3日前に某古本屋で入手したなぁ……まだ読んでないけど
っていうか、先週入手した本土防衛戦史元寇も読んでないよ
同じくこないだ入手したグリーン・ビーチも読んでないし、ノモンハンも読んでないし、ドキュメント昭和第三巻も読んでな(ry

245:名無し整備兵
07/04/01 00:20:27
>243

 いやぁ、実はいま引越しの最中なので、紹介できるような本はまだ実家に眠っております。
 来週末に新居に到着する予定なので、それ以降逐次に紹介させていただきます。

246:トルエン大尉 ◆HLQcUQEQBs
07/04/01 01:00:48
過去レスをざっと見てLans丼とかぶってないのは

「野戦指揮官」「戦車大隊長」「前進よーい、前へ」 木元寛明著
「もののふの群像」 亀井浩太郎編

くらいですかね。

オイラも「「独ソ戦全史」を読んでいる最中です。マハンは読みかけのままですw

247:名無し三等兵
07/04/01 01:16:05
最近発行された「独ソ戦全史」は以前からあったヤツと同じですかい?

248:トルエン大尉 ◆HLQcUQEQBs
07/04/01 01:19:26
元のは2003年に発行されてますね。

249:名無し三等兵
07/04/01 01:23:03
ドモドモ。買わなくてよかった~。

250:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/01 02:15:40
>独ソ戦全史
ハードカバーを買って、長らく積読状態、やっと読見終わった1ヵ月後に文庫化な私は…
しかも、同じような事を以前に「擲弾兵」でもやってたり…
さらに「死闘の海」を先日ハードカバーを買って喜び帰宅した後、本棚に文庫版を見つけた時の挫折感ときたら…orz

251:名無し三等兵
07/04/01 02:25:05
早く色んな機能やソフトが入ったPDA普及しないかな
どこでも管理ソフト使えたらいいのに・・・

252:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/01 02:36:11
>251
そんなPDAを購入する金があるなら資料/書籍に廻してしまうのが、この私(まて

253:名無し三等兵
07/04/01 10:13:23
尼のキリン堂の最安値2000円代の「陸戦史集」朝鮮戦争のやつが買われているw
買ったひと手をあげなさいw

254:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/02 01:40:37
今日の1冊
世界の艦船増刊 「アメリカ揚陸艦史」 海人社

WW2初期から現代までの米海軍上陸母艦/揚陸艦/上陸支援艦艇をかたっぱしから掲載。
実は、戦闘艦艇のリストを見るより、よほど米軍の底力を見ることが出来ます。
WW2マッカーサー第7艦隊の主力艦艇がこれらの攻撃輸送艦だった訳です。

これだけの専用艦艇を持っているからこそ、従来無謀と言われていた敵前上陸が可能だったのです。
それは重防備された太平洋島嶼および大陸反攻の必要性があったからです。
(逆に言えば、その為にこれだけの艦艇を必要としてたんです。防備された上陸地点への上陸がどれだけ大変なものか…)

それにしてもすごいもんです。よくこんな本が日本で同人じゃなく商業出版されたもんです。

しかーし海人社には次は「イギリス揚陸艦史」をぜひ、上陸作戦の記録付で出して貰いたいものです。
そうすれば、いかに米軍が「おかしいか」「無理やり上陸の原則」を捻じ曲げているかが判るでしょうにw

あ、でも普通の上陸ならWW2日本軍の島嶼上陸占領の記録を調べれば、それでも良いですね。
上陸に本来専用艦はいらないんですもの。
ああ、そういえば独のノルウェー上陸作戦も揚陸艦なんて1隻も参加してませんねぇ。
フォークランドでも専門揚陸艦は2隻でしたっけ?そうそうガダルカナル逆上陸は普通の輸送船ですね。
デリックがあって舟艇を載せられれば、それだけで攻撃輸送艦の出来上がりなんですよね。
まあ、軽歩兵であれば救命艇+船外機でも十分揚がれるんですけどね…

255:名無し三等兵
07/04/02 02:05:09
ちょっと自分も紹介してみよう。自分にとっての「はじめてのせんじゅつ」
だったページ。
攻撃と防御についての極めて基本的な内容。書いてるのが米軍の将校なので
内容としてはFMの超妙訳に近いと思う。初心者向け、とはあるが中隊レベル
での戦術について解説しているので、分隊以下について知識が無いとイメー
ジできないので注意(自分がそうだったw)

URLリンク(japanzer.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(japanzer.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(japanzer.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(japanzer.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(japanzer.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(japanzer.hp.infoseek.co.jp)

いや、実はゲームのためのチュートリアルなんですがw でも面白いと思うので紹介。
遅滞戦闘を扱った3つ目のチュートリアルが途中までしかないのが本当に残念。

256:名無し三等兵
07/04/02 08:25:10
>254
見開きに小さい文字で艦艇の名前がびっしり書き込まれてるのを見て目眩が。

257:名無し三等兵
07/04/02 08:32:30
>>254
確かにあれは「第二次世界大戦駆逐艦総覧」並みの凄まじい本だったなぁ・・・w

258:名無し三等兵
07/04/02 12:10:51
>>257
アレにはメイド・イン・USAのデストロイヤーが全艦収録されてたし・・・
ついでに神風の損傷一覧なんてのもあって

こいつと揚陸艦史を参謀本部と軍令部の奴らがみたら戦争する気なんて起こらなかっただろうに

259:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/02 17:01:14
>258
>参謀本部と軍令部の奴らがみたら

それは絶対無理です。だって開戦後に建造して就役した艦ばかりだからw
開戦前の艦艇なんて一握り、これじゃ開戦は思いとどまらないでしょう。

つーか、もしも見たとしても
「数年で、こんなに船が作れる訳ないだろ、厨房が!」
で一蹴しそうww

しかし「戦争は数だよ兄貴…」名言ですな。

260:名無し三等兵
07/04/02 17:06:44
アメリカの生産性の異常さを例える話で、1ヶ月(1週間)で作れる貨物船があったとかなんとか・・・
だれか詳細知りません?

261:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/02 17:16:28
>260
リバティ船(米国戦時標準輸送船)
URLリンク(ja.wikipedia.org)

ブロック工法で大量生産。
上の攻撃輸送船もリバティ改造が多数。
ただし大量生産の為、脆弱性に問題も…

URLリンク(shippai.jst.go.jp)

262:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/02 17:23:46
>260
ちなみに「カサブランカ級護衛空母」は1年間に50隻就役の「週刊護衛空母」ですw

263:名無し三等兵
07/04/02 17:30:21
週間空母・・・日本軍が涎を・・・
こりゃ負けるわ。

264:名無し三等兵
07/04/02 17:31:21
おお!㌧㌧!
まさか本当に実在したとは。

265:名無し三等兵
07/04/02 17:47:45
>260
あれは「最短記録が一ヶ月」であって、必ず一ヶ月で作れるってわけじゃないはず。

266:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/02 18:09:24
>リバティ船
後半の平均建造日数42日
「ロバート・G・ピアリ」は起工後4日と15.5時間で進水という建造速度記録ホルダー

という事で恐ろしい事に1週間未満も存在。
ただし艤装を含めると、もうちょい伸びますがw

まあ、多数の造船所で平行建造してるので、毎日2~3隻がアメリカのどこかで就役。
ばらつきはありますが、護衛空母も月刊から隔週刊を経て最終的には週刊な感じ。
毎週どっかで就役みたいな感覚。

267:名無し三等兵
07/04/02 19:48:43
艦を作れるのもさることながら、
それだけの人員とそれの訓練をこなしたというのも凄いですね。

268:名無し三等兵
07/04/02 19:49:36
野戦歩兵小隊長必携/帝国在郷軍人会本部 他

護国神社の遺品館のガラスケースの中にあった。
だれか内容知らない?

269:名無し三等兵
07/04/02 22:05:39
>>266
確かその船、擬装も徹夜の突貫作業で三日で終わらしてるんだよな。
工事開始から完成まで一週間ちょい・・・。
幾ら記録更新用とは言え凄まじい・・・。

270:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/03 02:18:32
今日の1冊

さらに連合軍の海軍力の実体を。

世界の艦船増刊
 「第2次大戦のアメリカ軍艦」
 「第2次大戦のイギリス軍艦」  海人社

特に注目はイギリス艦艇。本書にはスループやコルベットまで全艦名を網羅しています。
一応、武装トローラーなどの特設艦艇についても概要を掲載。小型艦艇の充実は見ていてあきません。
(小艦艇は魔改造の宝庫)
対潜護衛、機雷戦の為に、そこまでかき集めたのか?と驚愕できます。

足らぬ足らぬは工夫が足らぬ。はいその通りでございますね、帝国海軍様…。
相手はここまで工夫して必死で対潜戦力を構築した訳です。どうも工業力の差だけではなさそうです。
でも、それでも足らずに米国のお世話に…艦隊決戦はなくとも、大西洋の戦い恐るべし…

ちなみにアメリカ艦艇は…もうお腹いっぱい…駆逐艦、潜水艦も全艦網羅してるので…
なんと、世界の艦船別冊だというのに、写真が1枚もなく艦名だけのページが存在しますw

271:名無し三等兵
07/04/03 16:43:13
スターリンの大粛清について詳しく書いてあるいい書籍は無いでしょうか?


272:名無し三等兵
07/04/03 20:04:59
>271
読んだことないけど、『赤軍大粛清』って本が学研M文庫で出てるよ。

273:名無し三等兵
07/04/03 20:41:55
そうですか。古本屋で探してきます。

274:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/04 17:23:13
今日の1冊

昨日書けなかったので今日は2冊。
「考えるな、感じるんだ!」系戦記の独軍特集、その1

「擲弾兵 パンツァー・マイヤー戦記」 クルト・マイヤー著 学研(ハードカバー&学研M文庫)

武装SS指揮官、剣付柏葉騎士十字章のマイヤー自ら綴った手記。
開戦時中隊長、終戦時は第12SS装甲師団長。常に最前線で指揮を取り続けた伝説的人物。
まあ、有名すぎるほど有名ですので、詳しく解説の必要はないでしょう。


「パンツァー・フォー」 カール・アルマン著 大日本絵画

WW2独の装甲部隊兵士~指揮官の最前線での戦いに焦点を置いた史実エピソード集。
これも信じられないような超人的ドイツ軍の活躍を読めます。
80年代独軍オタの基本書籍w

一等自営業氏の劇画(フィクション)とは別物
(こっちも良いですよ、実は黒騎士より好きだったり)

275:名無し三等兵
07/04/04 18:44:27
ちょいと質問ですが、F-2戦闘機の開発決定までの経緯をわかりやすく書いてる本ってありませんかね?

276:名無し三等兵
07/04/04 20:22:07
「ニッポンFSXを撃て」?

いや読んだ事はないからわからんのだが


277:名無し三等兵
07/04/04 23:21:57
日米貿易摩擦の中での政治的妥協のプロセスについて描いた名著だとは思うが・・・・
技術的話はあんまりなかったような

278:名無し三等兵
07/04/04 23:22:48
>>276,277
そうなんですか。タイトルがDQN過ぎて敬遠しておりました。
読んでみます。

279:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/06 01:32:54
今日の1冊

初心者向け概要書3連弾

「朝鮮戦争 兵器ハンドブック」「ベトナム戦争 兵器ハンドブック」「湾岸戦争 兵器ハンドブック」

三野正洋/深川孝行/仁川正貴  朝日ソノラマ新戦史シリーズ(文庫、その後単行本型も出版)

各戦争を概要、戦闘の実体(主要エピソード)、兵器解説に分けて記述。
非常に読みやすく、手堅くまとめられているので、初心者が上記戦争の概要を把握するのに最適。
特に「湾岸戦争」ではフォークランド紛争に関する記述もあり、そっちの方がむしろ重要かもw
(フォークランドは日本語資料が少ないので…)

ちなみに概要部と実体部の主要部を深川/仁川両氏が、兵器解説や分析を三野氏が中心になって書いている。
概要や実体などの史実部に関しては、参照資料さえ正しければ大きな間違いもないし、
初心者には読みやすさが重要なので、特に問題ないどころか、これはとても読みやすいので吉と思います。

ただし兵器解説や分析は概要と種類の把握に留め、分析をそのまま信じるのは要注意。
兵器系専門者との見比べを薦めます。

280:名無し三等兵
07/04/06 01:45:22
英語をスラスラ読めればなぁ・・・

281:名無し三等兵
07/04/06 10:41:33
軍事とは離れて板違いになるかもしれんけど、クヌースのThe Art of Computer Programingは
買う価値ありますか?> Lansさん
セジウィック本のほうが安くすむような気がしてならんとです。

282:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/06 21:39:51
>281
プログラマーに聞いてみたけど、あくまでもプログラムとしての基礎ロジックの本なので、
このスレで言われるような戦術/戦略的な思考エンジンやAIなどとは基本的に異なるものらしいです。
ソートの手法とか、そういったものの考え方やプログラミングの具体的な組み方の本。

で、うちのプログラマーはもっと別のアルゴリズム辞典とか、そういった本を持ってました。
なので、いくらでも代用はありそうです。

283:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/04/06 22:48:34
久しぶりに書き込んでみる

  日本兵捕虜は何をしゃべったか 山本武利 文芸春秋 680円

太平洋戦争における、アメリカ軍に捕まった日本軍捕虜の行動を解説する本です。
日本軍兵士ほぼ全員の特徴として、敵に捕まるとあっさりと口を割るというのが結構印象的。
なぜなら軍は「もし捕虜になったらどうするか?」という教育を全くせず、「捕まったら自殺しろ」としか教えていませんでした。
そのくせ部隊の指揮官達は戦線が押し切られそうになると、現地に末端兵士を置き去りにしてトンズラをする腰抜けぶり。
そりゃそんな上官を目の当たりにしたら「死んでも情報を守り抜こう」という意識は芽生えないわな。俺だって喋ると思います。

アメリカ軍の尋問テクニックも日本人の心理的な部分を巧妙に突いてくるので、さすがだなとしか言えません。
コンバットバイブル2にも書かれてましたが、アメリカ軍は当時から捕虜になった場合の対処方法をキッチリ教育してるのだとか。
日本と欧米では情報の意識というのが全然別物なのかもしれません。
こないだのイージス艦情報ダダ漏れ事件と同じく、日本人は昔から情報管理にルーズな民族というのが改めてわかる良書かと思います。
この本と大本営参謀の情報戦記を続けて読むと、情報に対するあまりのお粗末っぷりにガックリしてしまいますが……。

類書として「陸軍尋問官」という現在のアフガン戦での尋問・情報活動を題材とした本もあるみたいですが未入手です。
面白そうなんだけれど金と時間が…。

284:名無し三等兵
07/04/06 23:02:34
 キーンだったかサイデンステッカーだったか、大戦中の日本兵の日記の多さに驚いていたね。
 アメリカは、情報保持のため兵士の日記保持は禁止らしかったけど、日本はねえそんな発想無かったんでしょうね。句集や万葉集の文庫本携帯の兵士も多かったらしいし、まあ文化が違いすぎましたなあ。

285:私の本棚 ◆d4X7F2c3IU
07/04/06 23:20:00
>>284
その辺についても詳しく書かれてましたね。
戦闘終了後、日本兵の死体の雑嚢やポケットを探ると日記や手紙、部隊配置図、命令文書,通信表がザクザクと…。
一つ一つは断片的な情報でしかないけど、50個100個と集まると膨大なデータになりますから。

ちなみにアメリカ軍の情報担当員は当初、重要情報があまりに簡単に手に入ったので「もしかしたら、これは逆にワナでは?」と警戒したとか。


286:名無し三等兵
07/04/06 23:27:29
>283 その話なら、「太平洋の生還者」が古典的名作。一読を。

287:名無し三等兵
07/04/07 00:00:37
自衛隊では、捕虜になった時の事を教育してるんかいな?

288:名無し三等兵
07/04/07 00:14:14
聞いた話だが自衛隊の場合、敵に捕まったら「隙を見て逃げろ」と言われてる・・・らしい
なんだか日本軍将兵とあんまり変わらないじゃん、と

289:俄将軍
07/04/07 00:28:31
>>285
インパール作戦は、情報戦を逆手にとった、ということもあるのか、などと、
電波の発信など試みてみたり。

290:名無し三等兵
07/04/07 00:32:48
>>283
特攻命令して、逃げた上官とか居ましたね。

291:名無し三等兵
07/04/07 00:34:08
>>279
フォークランド紛争モノで入門書的なもの何か良いのありますかね?

エグゾゼとか、バンカーをミサイルで吹き飛ばした(?)とかそこら辺書いてあったりするヤツとか

292:名無し三等兵
07/04/07 00:40:01
質問なんですが
「ナチ・ドイツ 第三帝国の興亡 ウィリアム・シャイラー著 井上勇訳」
を読破された方は居ますでしょうか?また、この本は読んでおいたほうがいいでしょうか?

293:名無し三等兵
07/04/07 11:39:44
>>287
一応基本的なことは教えてますよ。




294:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/07 19:20:34
今日の1冊

作者特集してみます。

著者:コーネリアス・ライアン
WW2西部戦線戦記の代表者。
多数の参加人員にインタビューを実施の上、各国資料を発掘し
多方面から戦闘の全体を描き出すノンフェクション作家。

「The Longest Day 史上最大の作戦」 早川文庫
(以前は筑摩書房から発刊、絶版久しかったが95年に早川から復刊し入手が容易に)
いわずとしれたノルマンディー上陸作戦をテーマに上陸第1日をテーマに描く。映画化もされた基本書。

「遥かなる橋 史上最大の空挺作戦 上下」 早川文庫
連合軍、モントゴメリーのオランダ侵攻作戦 マーケットガーデンを描く。
映画「遠すぎた橋」といえば皆さんも判るでしょう。相手状況を無視した複雑な作戦計画がどうなるのかという良い例。
うちの社長や取締役にも読んでもらいたいものです(嘆

「ヒトラー最後の戦闘 上下」 早川文庫
ベルリン攻防戦を描いた「最終戦」「最後の100日」とならぶ作品。

いずれもノンフェクションながらエピソードを重ねるノベル形式なので初心者にも読みやすくお勧め。
ただし、かえって作戦の全体像は判りにくくなる部分もあり、史実戦記小説と捕らえるのが吉。
別途、他資料(学研WW2シリーズなど)で作戦概要を理解してから読むと、一段と理解が増し
事前知識なしで読むのと、全く違ったモノとして理解が進みます。

295:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/07 19:34:34
>291
フォークランドの主要な書籍としては「海戦フォークランド」と「空戦フォークランド」がたしか原書房から出てたような…

概要で良いなら>279 で上げた「湾岸戦争 兵器ハンドブック」が実はページの半分以上を占めてたりします(w
よって、これを押すすめ。

陸上に関しては>49 で上げた「世界歩兵総覧」に陸戦を中心に短いですが1章を割いて記述してます。
その中には英国白書から歩兵戦闘に関する記述を抜粋要約したものもあります。

後は「現代紛争史」山崎雅弘 学研M文庫
にもフォークランドの章があります。これも初心者向きかと。

296:名無し三等兵
07/04/07 21:47:01
>>295
どれもこれも手に入れるのが難しそうっすね…


辛うじて現代紛争史が新品で買えそうな。
他はアマゾンで中古を買うしかないみたい


297:99
07/04/09 18:42:39
今日もお仕事終わりー。
ということで最近読んだものを。

「雪中の奇跡」 梅本弘/大日本絵画


日本では馴染みの薄すぎる冬戦争の本。
ある意味ソ連の対ドイツの前哨戦とも見れる戦いです。
近代化された大国に翻弄されながらも、奮戦する第一次大戦型のフィンランド軍。
ここで重要となったのは、戦場がフィンランドであったということと、スオミ機関短銃の存在か。
制空権をほぼすべて取られた状態で、さらに彼我の戦力差を見たときに、フィンランドの善戦はまさに奇跡。
なにせ、この戦いにおける死傷者は、フィンランドで六万六千で、ソ連はなんとその三倍以上の二十万人! しかもこれで最も少ない資料のものだそうです。
ヨーロッパの小国の戦いを、継続戦争「流血の夏」とあわせてぜひ!


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Lansさんに質問!
最近中公新書の「日露戦争史」を読んだのですが、開戦にいたる政治背景や、各国の動きなどは良かったのですが、
肝心の戦争中が概要だけ流して終わってしまっているので若干消化不足。
なにか、日露戦争本で各戦いの戦術や用兵が詳しく載ってるオススメってありますか?

298:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/09 19:30:23
>297
実にタイムリーに良い本が発売されたばっかりです。

「図説・日露戦争兵器・全戦闘集―決定版」 学研

ムック形式ですが、各戦闘毎に解説し図版も多いです。
あと、旧歴史群像シリーズでもありましたが、戦闘に特化するなら今回の方が良いと思います。

でもう一つお勧めなのが

「日露戦争 上下」 旧参謀本部 徳間文庫

旧参謀本部編纂のものを現代仮名で読みやすくしたもの。
同様に「日進戦争」も出ていました。編纂が参謀本部ですから確実かとw
ただ…結構ぶ厚いんですよね…私も通勤時間で読んだのですが読破に苦労しました…
しかし、なんで旧参謀本部編が一般向きの徳間文庫で出たのか…私的にはとっても謎なんですけどw


>「雪中の奇跡」
映画の「ウィンター・ウォー」をぜひw
動くT-26が見れます。最近DVDも出ました。

299:99
07/04/09 20:15:16
>>298
ありがとうございます!
早速両方アマで注文させていただきました。
初めて日露戦争の本を読んだのですが、いろいろ興味深く面白かったです。

ウィンター・ウォーは実はDVD買っちゃってますw
あとは以前にオススメされた駆逐艦キーリングや「U・ボート」のサントラ、眼下の敵なんかもw


あぁ……Lansさんに染められていく……(後悔はしていない)

300:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/09 20:18:56
>292
残念ながら、私は読んでません。
尼で調べたところ1961発行。
となると、ずいぶんと古い本のようですが…

他に反応が無かったら書籍・書評スレでも聞いた方が良いかも。

301:名無し三等兵
07/04/09 20:20:45
古本市なんかでたまに見る本って印象w

302:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/09 20:42:45
>299

あ、あと良さそうなんで購入するも、まだ未読の日露モノがあります。

「戦場の人間学 旅団長にみる失敗と成功の研究」 篠原昌人 光人社 1995円

日露戦争における3人の旅団長の行動から部隊の統率などを分析。
各局面の旅団の戦闘を中心においた為、戦術規模の分析となる。
分析した戦闘の戦闘展開図は大隊~中隊規模の図面

(日露としてはちょっと珍しいので、ぱらぱらとめくって図面を見て即購入決定(マテ

肝心の分析評価ぐあいは…まだ未読の為保留w

日露の戦術級書籍として珍しいので「硫黄島からの手紙」を見に行った時、
立ち寄った書店で購入しました。



あと、いろいろ買ってしまってますね(汗
ああ、サントラまで買われてるしw

303:名無し三等兵
07/04/09 20:44:10
>>302
秋山騎兵旅団長と梅沢後備近衛旅団長とあと誰だろうなぁ…

304:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/09 20:55:20
>303

「戦場の人間学 旅団長にみる失敗と成功の研究」

目次:
プロローグ 戦場における成功と失敗
序章 旅団長という職種
第1章 戦士の勲章―梅沢道治・近衛後備混成旅団長
第2章 芸道の精神―東条英教・歩兵第八旅団長
第3章 奇智の精華―岡崎生三・歩兵第十五旅団長
終章 指揮官と兵

残念、秋山旅団長は入りませんw
有名すぎるし、多分に僥倖に恵まれた部分もあるので分析には向かないと判断されたのでしょう。
また、同様の歩兵旅団同士の方が比べるのには適してますし。

(もし騎兵と歩兵を同列に分析してたら、そういう本は信用しない方が良いでしょうw)

305:名無し三等兵
07/04/10 00:08:18
ランスさんどーもー。聞いてきます。
「ナチ・ドイツ 第三帝国の興亡 ウィリアム・シャイラー著 井上勇訳」

306:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/11 01:53:04
今日の1冊
「ナポレオン戦線従軍記」 フランソワ・ヴィゴ・ルシヨン 中公文庫

ナポレオン軍の兵士としてイタリア、オーストリア、エジプト、ドイツ、ポーランド、スペインでの戦役に参加した
従軍期間45年、1義勇兵として入隊し大佐として退役した人物の手記。

ナポレオン物は綺羅星たる将星に焦点をあてた書物が多い中、
戦場の最前線における1兵士の手記というのは極めて貴重なものであると思います。


307:名無し三等兵
07/04/11 03:34:59
中東、湾岸、イラク戦争でアラブ側の兵士、将校、パイロットの軍記のようなものってありませんかね?


308:名無し三等兵
07/04/11 05:06:26
 中東戦争ならば、ナセルやサダトの自伝がありそうですが。

ここらの情報はアラビア語やヘブライ語を読めるかで大きく変わりそうです。
英語ならば第一次中東戦争のスピットファイアを扱ったやつがありますね。

309:名無し三等兵
07/04/11 05:20:15
>>307
URLリンク(www.amazon.com)

この本なんかはイラクの内乱勢力の視点からの話のようです。読んでみて是非感想を聞かせていただけたら
幸いです。

310:Lans ◆xHvvunznRc
07/04/12 01:30:36
今日の1冊

「ガリア戦記」 カエサル(シーザー) 岩波文庫

いきなり古典中の古典に行って見ますw
戦術的にどうこうって訳ではないですが、この頃から編制の基礎が作られ、野戦築城や渡河作戦の萌芽が見れるなど、
人類が戦争の為に紀元前からここまでの技術を磨いていたという事実から目をそらしては行けません。
しかし、本当に紀元前においてここまで戦争技術が磨かれていたとは驚愕です。

311:名無し三等兵
07/04/12 02:00:45
何かプロ市民みたいな文章だな。
自分だけは微妙に高いところにいる、と思ってるタイプの。

312:名無し三等兵
07/04/12 02:08:21
まぁ、本人が楽しそうにやってるからいいじゃん茶茶いれなくても。

313:名無し三等兵
07/04/12 04:44:19
>>308
サダトの自伝はありますね。
ただ個人的には士気、練度が低いと言われがちな前線で戦うアラブ側の兵士が何を考えながら戦ったのかという点に興味があるのです。
シリアのエースパイロットの伝記とかあれば最高なんですけどね。

>>ここらの情報はアラビア語やヘブライ語を読めるかで大きく変わりそうです。
なるほど、確かにアラビア語でならありそうですね。
最も私はアラビア語は読めませんが。


>>英語ならば第一次中東戦争のスピットファイアを扱ったやつがありますね。
ありがとうございます。
出来ればもう少し詳細願えないでしょうか。

>>309
ありがとうございます。
英語ならなんとか読めそうです。

314:名無し三等兵
07/04/12 21:26:03
>>311
プッ

315:名無し三等兵
07/04/13 02:16:13
>>314

316:名無し三等兵
07/04/13 20:57:23
URLリンク(www.amazon.com)

とりあえずこれがヨムキプール戦争でのエジプト軍参謀総長の回想録ですね。スエズ運河とバーレブラインを
どうやって渡ったかという話が結構ありそうです。

317:名無し三等兵
07/04/15 01:10:30
ageます

318:名無し三等兵
07/04/15 01:13:27
>>310
学研から図説「ローマ戦記」が出ました。工兵技術のイラストもあり面白いです。
歴群の総集編+追加記事って感じですね。

319:名無し三等兵
07/04/15 03:59:30
ここが最高だよ。

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