07/01/01 12:28:52 GGB81kkP
>イタリアを相手に勝っても、スエズ運河の所有権を認められるわけではないが。
そこで、第二次中東戦争には英仏も参加し、10月31日、戦闘爆撃機200機
がスエズ運河沿いの都市を空爆し、11月5日には英仏の空挺団がスエズ運河
沿いの重要都市ポート・サイードに展開し、翌日同市を包囲します。
もはやエジプト一国でイギリス、フランス、イスラエルと戦っているよう
なものでした。
ところが、ここで米ソが動きます。まず、ソ連ですが、ソ連首相ブルガー
ニンは「もしロケット兵器がイギリスとフランスに対して使用されたら、
あなた方は野蛮行為だとよぶだろう、しかしそれは両国の軍隊が殆ど無防備
のエジプトに行なっている非人道的政策と、なんの違いがあるのだろう」と、
核使用も辞さないことを示す声明を発表します。
もう一方のスーパーパワーアメリカですが、大統領選挙を一週間に控えた
アイゼンハワー米大統領は激怒し、国連に、即時停戦とエジプトからの撤退
をもとめる決議案を提出しました。国連総会は、賛成64、反対5でこれを可決
します。さらにアメリカは、イギリスが国連の国際通貨基金(IMF)から
十億ドルの緊急融資を必要としていることに関し、停戦が条件だと答え、
また、保有するポンド債を売り払い、ポンドを暴落させると警告しました。
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