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また,2個の機甲擲弾兵連隊,ひいては師団全体の状況を推測するうえで
参考にしていただきたいのが,SS第26連隊第2大隊は,アルデンヌ攻勢
開始当初に装備されていた105台の自動車のうちの38台を喪失し,
1月末の数字では残された67台のうち34台,つまり最初の数字の
32%が稼動状態を保っているという車両装備状態であった。興味深い
ことに,保有されていた車両の内幕(牽引車を除く)は以下の通りで,
これら6種類のメーカーのうち,3種が捕獲車両であった。フォードV8
13台,オベル・ブリッツ 10台,ブラガ 1台,フィアット 14台,
スチュードベーカー 2台,ベッドフォード 1台。
このようにしてみると,部品の交換や修理に相当苦労したであろうことは,
想像に難くない。
ヒットラー・ユーゲント SS第12戦車師団史 下 /
フーベアト・マイヤー/著 向井祐子/訳
一方、フィンランド軍の方は、その小国さを伺わせるモノばかり。
大概の国では歩兵が装着するヘルメットは1種類に統一されていますが、
フィンランドの場合、ドイツの第1次世界大戦型、第2次世界大戦型を
中心にチェコ製、イタリア製、ハンガリー製のヘルメットを装備していて、
2,3人の兵士を撮った写真でも、全員被っているヘルメットが違ってる
ので、とても同じ国の軍隊とは思えません。軍服もよく見ると、タイプが
違っているのが多いです。
その他装備兵器も千差万別で、フィンランド軍の戦車師団は装備の大部分
がT26軽戦車、T28多砲塔戦車、T34/76、コムソモーレツ装甲牽
引車などのソ連軍から捕獲した旧式兵器で占められている前代未聞の
「戦車師団」だったりします。
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