07/07/01 00:31:55
◎参院選への影響懸念=久間氏発言、首相ら火消しに躍起-政府・与党
久間章生防衛相が広島、長崎への原爆投下について「しょうがない」と発言したことについて、
政府・与党内には「参院選を前に余計な発言」と選挙への影響を懸念する声が出ている。
安倍晋三首相がいくら問題視しない考えを示しても、原爆投下を容認したと受け取れる発言に
野党や被爆地は猛反発した。政府・与党は閣僚発言の「火消し」に躍起だが、
野党は再び首相の任命責任を追及する構え。新たな火種を抱え込んだ首相の対応が問われる。
「久間氏は米国の考え方を紹介したと承知している」。首相は遊説先の記者会見で、
特に問題にしない考えを示した。自民党の中川秀直幹事長も奈良市内で記者団に
「歴史観の問題で1個人の意見だ。誤解は解けると思う」と述べた。
しかし、社会保険庁改革関連法など一連の重要法が成立したことで今国会が事実上閉幕し、
「さあ参院選」と与野党議員が一斉に走りだす中、久間氏の発言が政府・与党に与えた打撃は大きい。
自民党の閣僚経験者は「いかなる理由があろうとも、被爆国として原爆投下を正当化するわけにはいかない」
と久間氏を批判。舛添要一参院政審会長も「選挙前だ。年金で逆風が吹いているのに、長崎、広島の票が減る。
防衛相として不適格だ」と参院選への影響に懸念を示した。
党幹部は「不見識だ。日本は被爆国であり、誤解を招く」と憤りを示した。
政府筋は「今後、波紋がどう広がるか分からない」と戸惑っているが、年金記録漏れ問題に加え、
安倍政権のマイナス要因がまた一つ増えたことは事実。首相は対応に苦慮しそうだ。(了)
[時事通信社]
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