06/11/08 00:57:06
主婦 伊藤 卓江(長野県御代田町 69歳)
毎週一度お手伝いをしている町のデイサービスセンターで、ハーモニカの慰問がありました。
目の不自由な男性が昭和の懐かしい歌をたくさん演奏し、お年寄りを喜ばせてくれました。
「船頭小唄」「かごの鳥」など、ほとんど知っている曲なので、みんなは手拍子を打って懐かしみました。
ところが、「同期の桜」が始まり、お年寄りは「勝ってくるぞと勇ましく・・・・・・」にも無邪気に同調しました。
「これはいけない」と思いました。
曲が終わって、次の「荒城の月」をリクエストした時、私は立ち上がって言いました。
「軍歌はやめましょう。進軍ラッパを吹いたらば、日本は壊れます。荒城さえもなくなります。軍歌はダメです」と。
ハーモニカの男性は以前も、ある施設で男の人に「やめろ!思い出したくもないことだ!」と、顔を真っ赤にして怒られたと話していました。
子供のころ聞いた軍歌は懐かしいものですが、私は決して歌ってはいけないと思っています。
それは、あの時代、歌から感情に訴え、戦争への道を歩かされた危険を今新たに再現するからです。