06/10/15 13:41:37
「我が国に赤化の危機が迫っている!もはや警察力ではダメだ!」
第一次安保闘争の際、上記のような妄想に取り付かれてしまった岸信介。
赤城宗徳防衛庁長官始め、制服組・背広組双方の反対を押し切り、自衛隊の治安出動を決定する。
だが、暴徒威嚇の為に空中で炸裂させるはずだった(実話)爆弾が信管の調定に失敗し、
デモ隊のど真ん中で大爆発、数百人の死傷者が発生。
「米帝のカイライが本性をあらわしたぞ!同志達の死を無駄にするな!」
当然史実において樺美智子が死亡したときのそれをはるかに上回る非難が政府に集中、
デモはますます過激化し、野党ばかりか自民党の一部まで内閣不信任案を提出する。
しかし、いまさら後に引けなくなっていた岸は「アカどもに屈するわけにはいかん!」と
ばかり非常事態宣言(当時未制定)を行い、自衛隊を再度出動させて反対派を
徹底弾圧する。それが左翼各派をますます武装闘争に駆り立てる結果になるとは
考えずに……
そして、極東における異常事態を見て、ついに二つのスーパーパワーが動き出した。
国家安全保障会議極秘報告―LDP政権に治安維持能力なし、我が国の直接介入が必要と思われる。
「万が一日本が赤化すれば、我が国のアジアにおけるプレゼンスがドミノ倒しのように失われます。
ご決断を、ミスター・プレジデント!」
国家保安委員会緊急報告―東アジアにおける革命の可能性において、早急な見直しが必要。
「この計画が成功すれば、我が国は太平洋への絶好の出撃拠点を持つことになります。
いまこそ日本の同志達に援助の手を差し伸べるべきです、書記長閣下!」
ってのを考えたんだけどどうだろう。マジな話、実際に自衛隊が治安出動してたら
その後の安全保障論争はますます訳のわからん物になったと思うんだが…