06/01/25 11:55:04
>>913
景勝「おい門番!こちらに殿は参られなかったか?!」
門番「ああ殿でしたらもうお出掛けになりましたよ。」
景勝「止めんか馬鹿者!」
門番「しかし城主に通せ、と言われては我らではどうしようもありません・・・」
景勝「まったく・・兼続といいこいつといい頼りにならん奴ばかりじゃな!」
兼続「早く行かないとますます距離離されちゃいますよ?」
景勝「じゃあさっさとついて来い!」
兼続「へいへい」
ぱからっぱからっ・・・・
門番「・・・行ったようです。」
がさがさ・・
謙信「主君の息子を謀るとはお前も悪じゃの。」
門番「!!これは殿の御命令で・・・」
謙信「ははっ、冗談じゃ。ともかくおぬしの協力で助かった、礼を言うぞ。」
門番「いえいえ滅相もありませぬ。しかし本当に一人で行かれるのですか?」
謙信「そうじゃ。おぬしらは危険と申すがまだ日が高いうちから悪党が蔓延るほど我が威光は衰えておらぬ。」
門番「そうですが・・・、いくらなんでも丸腰は危のうございます。どうかこの刀をお持ち下さい。」
謙信「(要らぬ心配を・・、だが私の窮地を救ってくれた者の頼みを断るのは義に欠けるか・・)分かった、借りよう。」
門番「お聞き届けありがとうございます。では、どうぞお気をつけて・・・。」
謙信「うむ。お役目ご苦労。」