05/09/14 18:05:56
【周瑜伝】
赤壁の戦いの前、周瑜は魏国百万の大軍をどう迎え討つか、諸葛亮と翌日話し合う約束をしていた。
しかし翌日になって周瑜のもとに現れたのは諸葛亮ではなく、「全漢大たわけ者選手権」で
「天下無双」の称号に輝いた張飛であった。
(長年「天下無双」の称号は呂布が得ていたが、この頃すでに曹操に斬られてこの世の人ではなかった)
「孔明はなぜ来ないのか?」
周瑜が尋ねると、張飛は諸葛亮にこの書状を渡して来いと命じられただけであるという。
約束を反故にされ多少の憤りを覚えながらも、周瑜は書状を開くとそこには諸葛亮からの
挑発的な文章が記されていた。
「哀れなるかな美周朗。百万の大軍を退ける策なぞ、私と話し合うまでもなく
わが国では大たわけで名高い張飛でも察しておるわ」
周瑜は自尊心をいたく傷つけられて頭に血が上り、自分の口元からツーと血がしたたり落ちるのがわかった。
いや、これは孔明のはったりである。わが身よ冷静になれと周瑜は口元の血をたもとでぬぐった。
「のう張飛殿・・・」
「ああン?」
知性のかけらも感じられない表情と声で、鼻糞を食いながら張飛が返事をする。
この男に戦略のなんたるかがわかってたまるか・・・!と、周瑜は顔を真っ赤にして全身から
湯気を出しながら張飛に問うた。
「赤壁での戦い、貴殿はどのようにすれば目障りな曹操百万の大軍を退けられると思うか」
この時、張飛は何も考えていなかったが、彼の生涯で<目障りなもの>に対する考え方は決まっていた。
「知れた事よ!目障りなものには火をつけてやらア!」
張飛の返答を聞いた周瑜は( ゚∀゚)・∴. ゲボッと血を吐いて地面に顔面から倒れた。
「わしが考えに考えて出した火計の策・・・このような大たわけ者でも軽々と答える・・・。
天よ!なぜ孔明の他に張飛まで生まれさせて、わしを弄ぶのか・・・!」