06/09/24 13:39:56
長男である兄の一人部屋は本や漫画が棚にたくさん並べられ、
立派なオーディオ類なども揃っていた。
私は物もあまり買ってもらえなかったし、おこづかいもかなり差があったから
私の持ち物は兄に比べてかなり少ない。
親が老後の家を建ててからは、一番日当たりの良く広い部屋が兄に与えられた。
私の部屋は兄の部屋の半分にも満たない。
うちは自営業なので後継ぎは兄、私は嫁にいくという考えだからなのだろう。
兄は結婚するまでそこに住んだ。
男尊女卑思想の強い親は兄嫁から嫌われ、兄は数年後には奥さんの実家の近くにマンションを買った。
親は「悪嫁に手玉に取られ騙されている。息子と孫を奪われた」と。
マンションを買ってから兄は一度も実家に帰ってない。
家の二階の半分以上の面積を占める部屋は兄の私物がたくさん残され、
物置の大半を占めているのも、昔の家の兄の私物類である。
私がカビ臭を放っている漫画雑誌や教科書類などを処分したら、
親に烈火のごとく怒られた。
「兄に私物を持っていってもらうか、処分してもらいにくるか聞いてみる」
と提案すれば、「この家から（兄を）追い出すみたいじゃないか」と。
出ていったのは兄なのに。その現実を認めず前に進めない親の悲しさもわかるけど。
親が兄の分身として執着してるガラクタを処分するよりも、
私が家を出ていってほうがいいと思った。