06/08/13 11:29:52 82zPJi1i
戦国時代とは直接的には関係ないんだけど、
古代史関係の本に、「女性君主(首領)」も弥生時代には多かったのではという話が載っていて、
その傍証として風土記(関東の方だったと思う)の記述にある女性名や首領名、古墳について
考察しているものがあった。
これは、古代の日本では、戦闘を行ったり、政治的中心になったのは、
特に男性という伝統があったわけではなく、のちに大和朝廷が統治を進めるにあたって、
次第に女性首領の存在がなくなっていった、というような話だったんだけど、
古代はもちろん、鎌倉・室町と関東~東北がどれだけ慣習面まで京都ナイズされていたのか、
定かでないし、関東以北は独自の文化を根強く長くもっていた印象があるから、
古墳時代の豪族の感覚で、女性首領がいたとしてもおかしくはないのかな、と思った。
女性だから当主になれない、というのは、もしかしたら、現代から見たときの
思いこみで、そこまで珍しいことではなかったかもしれない。
特に戦国時代なら、建前より実質を取っただろうし、常識だったら、
わざわざ記述してまで残さない可能性の方が高いのでは。
それと謙信が女性だったかどうかは、別なんだけれども、
「女性だったら珍しいから記述が残っているはず」という論調は
現代の視点に寄りすぎていると思う。