06/01/03 21:00:03
表の濃茶に出される「出し袱紗」はお裏さんの「古袱紗」と使い方は同様かと。
濃茶の時は天目台を使用した場合を除き、全ての茶碗に添えて出します。
三井さんが紫の袱紗で濃茶を召し上がっていたのは、亭主側から出された
貴重な出し袱紗を粗相で汚したりしないよう、一旦上座に除けておいて
御自分の使い袱紗で召し上がっていたため。表ではわりと行われていることですね。
その場合、茶碗を拝見の後出し袱紗も拝見し、茶碗と一緒に亭主側へ返されます。
あれ拝見すると、表千家の格式ある「皆伝」が一体何なんだろうと思ってしまうのは私だけ?
「控え力士」と御自分の事を仰有っていましたが、表千家の「茶の湯的傳」が、かつての
了々斎~徳川治宝公~吸江斎のようにこのお方を介することなく伝わった事に、今更のように
胸を撫で下ろしてしまうんですが…。