05/08/16 11:15:10 VMMG20HB
性悪タヌキがいつものように散歩してると葡萄が沢山実っている木を見つけた。
「すごい!葡萄だ!こんなに沢山ある!」
普通なら森の皆に知らせて山分けするところだが、サコーのTRG-42 スナイパーライフルの軍資金にする為、高値で売ることにした。
タタキ台の上に山盛りにした葡萄を前に
「さー買った買った、この葡萄は何処の山探してもないよ!今年最後の葡萄だよ!」
性悪タヌキはあちこちの木の幹に宣伝カキコした。それを見た森の仲間が沢山集まってきた。
皆は大枚はたいて今年最後の葡萄を買っていた。
「ウシシ、この分だとプレジションも買えるな」
しかし、それを見ていた善意の第三者タヌキは冬でも実をつけてる葡萄山の存在をタークやイーチから聞いていた。
「皆、高値で買うことないよ。違う山には沢山あるよ!」
性悪タヌキの目論見は外れ葡萄は全部売れ残り腐ってしまった。
しかも実を全部とってしまった為にもう葡萄はなかった。
性悪タヌキはお金よりも葡萄よりももっと大切なモノを失ってしまったのだった。