07/01/02 20:16:55 Q1/45ZoL
動物の管理)
人と動物とが共生する社会を形成するためには、動物の命を尊重する考え方
及び態度を確立することと併せて、動物の鳴き声、糞尿等による迷惑の防止を
含め、動物が人の生命、身体又は財産を侵害することのないよう適切に管理さ
れる必要がある。
このような動物による侵害を引き起こさないように適切に管理するために
は、動物の係留、屋内での飼育、みだりな繁殖の防止等の措置を講じる等によ
り、動物の行動等に一定程度の制約を課すことが必要となる場合がある。また、
所有者がいない動物に対する恣意的な餌やり等の行為のように、その行為がも
たらす結果についての管理が適切に行われない場合には、動物による害の増加
やみだりな繁殖等、動物の愛護及び管理上好ましくない事態を引き起こす場合
があることについても十分に留意する必要がある。
動物が人と一緒に生活する存在として万人に受け入れられるためには、動物
と社会との関わりについても十分に考慮した上で、その飼養及び保管(以下「飼
養等」という。)を適切に行うことが求められている。動物の所有者又は占有
者(以下「所有者等」という。)は、自分が加害者になり得ることについての
認識がややもすると希薄な傾向にあるが、すべての所有者等は加害者になり得
るととともに、すべての人が被害者になり得るものであるという認識の下に、
所有者等は、動物を所有し、又は占有する者としての社会的責任を十分に自覚
して、動物による人の生命、身体又は財産に対する侵害を引き起こさないよう
に努めなければならない。