04/08/09 22:12
新体操の柔軟強化は限度がないんですよね。
柔らかくなった人には更に徹底的に負荷をかけてとことんまで柔らかくするという方針で
練習メニューも決められます。
特に中学生の時は多少無理しても大丈夫って感じで容赦なかったです。
柔軟合宿を耐え抜いたといっても、まだまだ新体操選手としては全然柔らかい方ではなく、
練習はどんどんハードにパワーアップします。
台に片足を乗せての前後、左右開脚も台の高さがひとつクリアしてだいぶ
楽になると、もっと台を高くされて、耐える時間も長くなり泣きそうになりました。
今でも覚えてる練習は、50センチぐらいの高さの台二つの上で左右開脚し上体を前に大きく
倒し両肘や顔を床につけます。
自分の力だけでは180度ちょっとしか開けないので股関節やお腹は浮いてしまいますが
お尻と背中に二人に乗られて、股関節を床につけようとします。
220度以上極限まで左右に開かされて、骨が折れんばかりの痛みの連続でもう耐えられないような状態で
更に30分以上我慢させられました。
全身脂汗びっしょりに涙、鼻水は流れっ放し、髪の毛をかきむしり、声も出ず、両腕は痙攣、腹筋はつり、
時々意識も薄れました。あまりの股関節の痛みを紛らすために自分で手の指を歯でかじったことも
ありタオルで猿ぐつわをされました。
それでも練習はやめません。ようやく開放され、終わった後もしばらく足が閉じられず、
左右200度以上に開脚したまま呆然自失状態でした。
でも私より柔らかい人はもっとハードな練習を課せられており
三人がかりで乗られ前足は壁に垂直、お尻は床という前後270度開脚状態で片足づつ
30分我慢なんて練習を泣き叫びながらやってました。
こんなに頑張ったのに、オリンピック日本代表選手なんかに比べると硬かったんですよね。
その日本代表さえもロシアの選手なんかに比べると全然硬いんですよね。
ロシアの代表選手はカバエバ選手に限らずみんなすごいそうです。
幼少の頃から柔軟性の飛びぬけた子だけを選別し、長年にわたって徹底的に英才教育するシステムが
ないと駄目みたいですね。
平凡な柔軟性と努力だけでは限界があるのでは?と思います。