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2006年4月25日(火)
「安心」「気が楽」朝の女性専用車両導入から1年
電車内で痴漢から女性を守ろうと、ＪＲ埼京線や首都圏の私鉄などが、朝の通勤ラッシュ時に女性専用車両を導入して約一年が経過した。
女性客からは「安心して乗れる」「気が楽」、男性客からも「良かった」などの声が聞かれ、乗客の間で徐々に浸透しているようだ。
ＪＲ東日本大宮支社は「お客さまからいい評価を得ている。他線にも拡大できるよう検討したい」と話している。
乗客集中、混雑に不満も
女性専用車両の乗車口で列をつくる乗客の女性＝２１日午前７時３５分ごろ、ＪＲ大宮駅埼京線ホーム
ＪＲ埼京線は昨年四月から、首都圏の各鉄道会社に先駆けて、平日朝のラッシュ時に
上り電車三十五本の先頭車両を女性専用車両として運行している。
四月下旬の午前七時三十分。ＪＲ大宮駅の埼京線上りホーム。女性専用車両の乗車口には、女子高生や会社員ら女性の行列ができていた。
床や柱には「女性専用車乗車口」と描かれたピンク色のステッカーが張られ、構内放送が繰り返し流されていた。
通勤で専用車両を利用する、さいたま市見沼区の会社員野口奈菜さん(２０)は「女性だけだから気が楽。導入以来ずっと利用している」。
同市大宮区の専門学校生井ノ上花世さん(１８)も
「専用車両が導入される前、痴漢の被害に遭ったことがあるので専用車両だと安心して乗れる」と満足げな様子。
一方、一般車両乗車口で電車を待っていた同市大宮区の会社員田村美恵子さん(２８)は
「専用車両はすごく混むので、今月からは一般車両に乗っている」と不満の声も。
熊谷市の会社員鈴木教夫さん(３９)は「女性は痴漢の心配があるだろうし、専用車両が導入されて良かったと思う。
痴漢と間違われると困るので、男性専用車両があってもいい」と話す。