05/01/13 20:05:20 Pu5WAmY1
オレは人を殺した。 少し前まで付き合っていた女だ。
気が付くと、マンションの一室で呆然と立ち続けていた。 包丁を持ったまま。
それを、偶然親友が見つけてしまう、オレは金を渡して黙らせることを約束させた。
そして、この女の死体をどう始末するかそいつと考えた。 結果、屋上から放り投げる事を決めた。
パニックになっていたんだ、明らかな刺し傷があるのに、飛び降り自殺に見せかけようとした。
オレは彼女の部屋に残した形跡をなるべく消し、マンガやドラマみたいに指紋も消して、逃げた。
夜中だったからたぶんオレの姿を見た人はいない。
翌日、気になってそのマンションにそっと戻ってみた。 すると、警察が調査している…。
ぐらん、ときた。 今この警察が調査している事件は、オレが起こしたものなのだ!
自分が今見ているその光景は、ああこういう場面はよくドラマなどで見るなあという場面。
それが、今実際自分が起こしたことである。 犯人は、まぎれもない オレなのだ!
その言い様のない非現実感、オレは狂いそうになった。
普通に考えれば、何かの縁繋がりでオレも警察の調査対象になるのは確実だろう。
その時、オレは平然と警察の質問に答えられるだろうか? …無理だ。
人を殺した人間は、そのほとんどが耐え切れず気が狂うという話をどこがで聞いたことがある。
あれは本当だろう。 今になって、この現状だからこそ分かる…オレも狂ってしまうかもしれない。