06/04/06 23:16:20
「まったく、温泉で倒れるなんて情け無いわね~」
「お兄ちゃん大丈夫~?」
「しかし、あれだけ出血してたのに、よく無事だったわね~?」
風呂場での騒ぎからしばらく後、助手は部屋でツン達に看病されていた。
「しかし、なんで鼻血なんか出たの?」
ツン問いかけに「あなた達のせいですよ!」と言いたかった助手であったが、それを言うと取り返しの付かないことになりそうなので沈黙をもって答えることとした。
「もうすぐ夕食なんだから、それまで復活しなさいよ!…あなたがいないとつまらないんだから///」
そう言いながら助手の額に手を乗せるツン。その手の冷たさが火照った身体に心地よかった。
数時間後…
「ふぅ、なんとか復活できましたよ」
「しかし、あなたって本当に不必要なくらい回復早いわね~?」
「普段からツンの相手してるから、助手君はタフなのよ」
「おねえちゃん、それってそう言う意味!?」
「まぁまぁ、せっかく目の前に料理も揃ったことだし、早速いただきましょうよ」
「賛成~♪」
「では、不肖ながらこの僕が乾杯の発声を…って、なんでみんなビール注いでるんですか!?」
「あら、私は以前警察の方から許可得てるわよ?」
「えへへ~、ビール初体験♪」
「二人とも未成年はダメ!お姉さんも注意してください!」
「あら、たまにはいいんじゃない?」
姉はまったく咎める気は無いみたいである。多分自分一人反対しても無駄だと悟った助手は「どうなっても知りませんよ」と呟くと、半ばヤケクソに乾杯と叫んでいた。