06/03/21 23:02:02
麗らかな春の日ツン達は警部を誘い花見に出かけた。
「いや~ワシまで呼んでもらえるとはありがたいな」
「警部さんには何時もお世話になってますからね~。ほんの感謝の気持ちですよw」
「ちゃんと非番の日にあわせましたのよ、今日はゆっくりしていってくださいね。ところで助手、場所はとってありますの?」
「妹が朝からがんばる~、って張り切って出かけて行きましたから大丈夫かと思いますが…」
と、そのとき3人を呼ぶ声が聞こえた。
「あっ、あそこみたいですね」
そこには3人に向かって手を振る妹の姿があった。
「おそ~い!ずっと待ってたんだよ!」
「ごめんごめん、料理作るの手間取っちゃって…。しかし、良い場所取れたな?」
「えへへ♪頑張ったんだから!褒めて褒めて!」
「はいはい、なでなで」
妹の頭を優しく撫でる助手。その光景を見たツンは以前と違って、なぜか優しい気持ちになる。
「今日はお世話になるよ妹さん、しかしこんな可愛い娘達と花見できるとは、ワシは幸せものだな」
そう言って表情を緩める警部だが、その顔はまるで孫の成長を見るかのようである。
「警部さん、今日は私が沢山お酌してあげるよ!ところで、お姉さんは来ないの?」
「ええ、なんか急に仕事の用事が出来たとかで…残念ですわ」
「仕方ありませんね、今日は僕がお姉さんの分まで飲みますからw」
他愛無い会話を交わしながら、料理や飲み物が広げられる。
982:少し早いが花見編
06/03/21 23:03:39
「これで良いですわね、じゃあ乾杯しましょうか」
「ちょっと待って下さい所長!所長の持っているのビールじゃないですか!」
「あら、こんな時に堅いこと言いっこなしですわよ?」
「目の前に警察の人もいるんですけど…」
「ワシの事かね?ワシは今日は非番だし、ツン君も四捨五入すればもう二十歳だから今日は大目に見ようじゃないか」
「ほら、警察の方からもお許しが出たわよ、まだ文句言うつもり?」
「どうなっても知りませんよ…」
ツンの乾杯の発声とともに宴は開始された。
「どれツン君の手作りの料理もいただいてみるか。おぉ、随分厚い卵焼きだな…っと思ったら沢庵!?」
「所長切ったやつですねw実は殆どが僕とお姉さんが作っ…」
ポコッ!ツンのパンチが助手の頭に決る。
「余計なこと言わないの!警部も警部ですわ、沢庵と卵焼き間違うなんて落語じゃ無いんですから…」
「所長、結構渋い事知ってますね?」
しばらく楽しげな宴は続いていたが…
「よいしょっと…、ちょっと失礼するよ…」
「警部、もうダウンですか?」
「やはり昼酒は効くなwちょっと休ませてもらうよ」
空いた瓶を枕にうたた寝を始める警部。
「最近忙しかったみたいれすから、無理も無いかもしれませんわね」
ロレツが怪しくなったツンが呟く。
983:少し早いが花見編
06/03/21 23:04:55
「所長も飲みすぎですって!」
「お兄ちゃん…私も眠くなって来ちゃった…。ちょっとお昼寝させて…」
「朝早かったからな。少し休みなって、何膝に頭乗せてるんだよ!?」
「えへへ…お兄ちゃんのおヒザ…すぅ…」
「まったく甘えん坊だな…」
「あ~!妹ちゃんだけずるいですらよ」
そう言ってツンも寝転がるともう片方の助手の膝に頭を乗せる。
「所長まで何やってるんですか!スカート短いんだから見えちゃいますよ!」
「見えた?」
「いえ、見えてません」
「何色?」
「白とブルーの縞…じゃなくて!」
「やっぱり見てまひたわれ!このスケベ~」
笑い出すツンがふと視線を上に向けた瞬間、不意に黙り込むとポツリと呟く。
「キレイ…」
助手もつられて上を見あげると、サクラの花びらが日の光を受けて輝いていた。
「私ね、今日はサクラの花とお揃いなんれすわよ。わかります?」
「えっ、何がですか?服は違うし、中は白と水色だし…」
「このスケベドンカン男!ここれすわよ!」
そう言ってツンは自分の唇を指差す。
984:少し早いが花見編
06/03/21 23:05:50
「今日のリップはチェリーピンクなんれすわよ。まったく気がつかないんらから」
「ドンカンで悪かったですね、どれどれ…」
ツンの唇を覗き込む助手。薄いピンクに包まれたツンの唇はアルコールが入った助手を刺激するには充分だった。
「何見つめてますの?そんなにこのリップ気に入ったなら分けてあげますわよ」
そう言うとツンは至近距離にあった助手の首に手を回すと、強引に引き寄せる。
チュッ
ほんの数秒であったが、助手の唇とツンの唇が重なった。
「ほら、これであなたの唇もサクラ色れす…わ…よ…すぅ…」
呆然とする助手の膝で、ツンも軽い寝息を立て始めた。
「…まったく、酒乱なんだからw」
苦笑いすると自分の上着をツンに掛け、たまにはこんな日も良いな、と思う助手であった。
「ところで二人とも、そこから動かないでくれよ…もう少し上に来て、堅い棒頭に押し付けないでって言われたら、僕ここで首吊りますからね…」
985:名無し職人
06/03/22 01:12:25
いいなあw
>最近忙しかったみたいれすから
ここでちょっとワロタし
乙です
でも他の人にももっと書いて欲しい
986:名無し職人
06/03/22 01:38:32
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ジスレヨーロ[M. Jisreyolo]
(1768~1809 イタリア)
987:名無し職人
06/03/22 01:46:12
どこに行こうが僕はいつまでも所長と一緒です
988:名無し職人
06/03/22 02:20:47
1000とったら神
989:名無し職人
06/03/22 02:30:20
1000とったら神
990:名無し職人
06/03/22 02:31:12
1000とったら神
991:名無し職人
06/03/22 02:32:26
1000とったら神
992:名無し職人
06/03/22 02:33:20
1000とったら神
993:名無し職人
06/03/22 02:34:25
1000とったら神
994:名無し職人
06/03/22 02:34:46
俺こそが神
995:名無し職人
06/03/22 02:35:14
1000とったら神
996:名無し職人
06/03/22 02:36:02
1000とったら神
997:名無し職人
06/03/22 02:36:22
1000とったら妹は俺のもの
998:名無し職人
06/03/22 02:37:13
早く人類が絶滅しますように
999:名無し職人
06/03/22 02:37:26
1000とったら神
1000:名無し職人
06/03/22 02:38:09
1000とったら神
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