06/01/02 23:17:18
妹「・・・・私、昔ある事件で親をなくしちゃって、天涯孤独になりました。でも、兄さんに会えたから・・・あんまり淋しくありませんでした。
・・・でも、兄さんが海外に行った後、私、本物の孤独を知りました。すごく苦しかったです。当時、孤児院の財政も苦しくて、お腹も空かせてて・・・あの頃は、本当に苦しかったです。でも・・・あの人に会えたんです・・・」
ツン「あの人?」
妹「本名は知りません。でも、その人は毎月孤児院に多額の寄付をしてくれました。だから、孤児院の生活も、少しずつ改善されて・・・そして、私、一度だけあの人の顔を見ました。
顔は暗がりでよく見えませんでした・・・でも、分かったんです。その人が、孤児院にいるみんなを助けてくれた人だ、って。その人が・・・その人だけが私の王子様なんです・・・」
ツン「ふうん・・・・如何にも少女趣味な話ね。つまらないわ・・・グス」
妹「あれ・・・・?どうしたんです?探偵さん。目にゴミが入りました?」
ツン「なんでもないわよ・・・で、話はそれで終わりなの?」
妹「はい、そうなります。でも・・・その人・・・今でもその人の話が・・風の噂で聞こえます」
ツン「ふうん・・・なにやってる奴なの?」
妹「ほら・・・今もテレビで・・・・」
リポーター「繰り返します!怪盗Jが再び現れました!繰り返します、怪盗Jが・・・・」
ツン「ダ メ ! 絶 対 ダ メ !」
妹「?・・・・・なんでですか?」
ツン「ダメなものはダメなの!あんな怪盗なんてダメよ!」
妹「あ・・・・探偵さん、幾らなんでもそれはずるいですよ。2人もとっちゃうなんて」
ツン「そんなこと言われたって・・・どうしようもないじゃない・・・・あの怪盗が口説いてくるんだもん・・・」
妹「探偵さん」
ツン「え?」
妹「絶対にあなたには負けませんから」
ツン「え・・・・ええ・・・・・そ・・・そんなこと言われたって・・・絶対にこっちだって譲らないんだから!」
続くのか?