06/08/01 02:00:21 p+Z07xYR0
消防の頃・・・5年生だったかな・・・遠足で箱根に上ったときに体験したこと。
昼食後、もう遠足も終盤だったか、俺は友達と二人でクラスの一番後ろを歩いていた。笹を千切ったり熊でも出ないかなーなんて二人でふざけながら歩いていた。
いつの間にか霧が出ていた。
そんなに濃い霧では無かったが友達は何か不安になったらしい、突然走り出した。
気付くとクラスの列が見えなくなっていた。すぐ前を歩いていた筈の最後尾の女の子の姿が無いのだ。
俺も不安になった。濡れてつるつると滑る下りの山道に足をとられながら俺たちは走っていた。
が、いつまでたっても最後尾に追いつかない。
「道、間違えてない・・・かな?」
俺は当時もやしっ子だったのですぐに走れなくなり、息を切らせて立ち止まった。そしてそう友達に声をかけたのだが友達は何も答えず駆け下りていった。
ますます霧は濃くなる、霧雨も降っているようだ。
変だった。
追いつかない筈がない・・・おかしい・・・
俺は怖くなって見えなくなりかけの友達を必死で追った。
あの背を見失ったらまずい・・・子供心にそう察したらしい。半分転びながら俺はなんとかついていった。今にして思えば校庭半周走れなかった俺がよくあれだけ走れたもんだ。
どれだけ走ったか・・・友達が立ち止まっていた。笑いながら俺を振り返っていた。
薄くなった霧の先に行列と最後尾の女の子が見えていた。
ちょっと不思議な出来事だったな。
長文すまん。