06/06/13 04:24:35 LRw3FTgM0
配達の仕事をしてるんだが
先輩のひとりが病気で長期入院することになり、先輩が受け持っていた
ルートを週一の持ち回りでみんなで配達することになった。
ルート表の地図には行き先の店と、周る際にガイドとなる店と店を繋ぐ
赤いラインがひかれているんだが、道の混み具合などによりガイドライン
をハズれたコースを使っても特に問題はなかった。
一ヶ月ほどたった頃、なんとなくルート表を眺めていたときに、ある店と店
の間を途中で丘を通るルートに変更すれば時間を節約できることに気が
付いた(丘ルート=オカルトっていうダジャレじゃないよ)
念のため所長に「ここのルートなんですけど時間節約の為、途中で丘を通って
もいいですよね?」と地図を見せながら尋ねると、一瞬、間があった後
「いや、ここは遅れてもいいからルート変えずに行って」と返答された。
いつもは配達時間にうるさい所長が「遅れてもいい」なんて珍しいなと思いつつ
それ以上は突っ込まずにその場はすませた。
次の日、仲間の配達員5~6人で昼飯を食べていたとき、この事を話すと
急に場がシーンと静まり「アレ?なんかまずい事言ったか?」と戸惑っている
と、リーダー格の人が「オマエ、怖がりな方?」と聞いてきたので「まあ・・・」
と答えると「じゃあ、そこ通んないほうがいいよ」と言われた。
そのことに関してはみんな話したがらない空気だったので「わかりました」
と所長の時同様、それ以上突っ込まなかった。
その週は指定どおりのルートで配達を終えたものの、どうしても丘ルートが
気になった俺は休日に自分の車で丘ルートを通ってみることにした。