06/06/10 22:38:59 3mEOpXmj0
579の続き (しつこく続けてゴメンなさい)
え?そんなお手軽なデジカメでいいの?と思うような薄型デジカメでこれから開けるハコを写し、警官が
段ボールにカッターの刃を立てた。
見たいような見たくような感じで、警官の手先を見つめる。
警官2名がハコを覗く。直後に「は?なんやこれ?」という感じで同じようにハコをいくつか開いた。
警官が、こっちにいた残りの警官を呼んで一緒にハコをみる。ちょっと顔をしかめた後、腹を立てたような
声で正社員を呼ぶ。正社員の糞ガキが、ハコの中身を覗く。
その後、俺たちが呼ばれて、ハコを全部作業場の一角に運ばされた。
警官はコンベア前を立ち去り、事務所に入っていった。
私がハコを覗くと、中には鳩が入っていた。死んで、全身の産毛を逆立てたようなヤツ。
グニャグニャになったヤツ。口から何か垂れているやつ、いろいろ。
一羽ずつパッケージされていた。
全部、鳩。死んだ鳩。 備考欄に「精密機器」と書かれていた。
人間の死体じゃなかった事への安堵と期待はずれ感でちょっとバツが悪い感じで、口々に
「なんなんやこれ?」と言いながら作業にもどった。
その後どうなったのかは、知らない。翌朝の一時帰宅時間の後には、ハコはなくなっていた。