06/05/24 13:51:49 iAOQhzDV0
「それは、さておき・・・」
いいながら、深雨ちゃんがこちらを向く。
「おめでとうございます」
「?」
「新記録です。一週間逃げ出さなかったのは、お兄さんが初めてです」
「・・・・・どうも」
「まあ、この先もがんばってせいぜい頑張って下さい」
「・・・・」
「絶~っ対に意地でも怖がらせてやる」
横でお姉さんが嫌な決意を燃やしている。
「ん~、君みたいに可愛い幽霊なら怖くないからね。難しいと思うよ?」
「へっ・?・・か・・かわ・・・?」
とたんに、きょとんと毒気を抜かれたような顔になる。が、見る見るうちに赤くなり
「ふ、ふざけないでよ!!!!」
と、起こって消えてしまった。
「うーん、怒らせちゃった」
「それは違いますよ」
「?」
「お兄さんが可愛いとか言うから、姉は照れたんですよ」
「そうなの?」
「ええ、姉は男の子慣れしてませんから」
「・・・・深雨ちゃんもすごく可愛いよ」
「ありがとうございます」
まったく表情を変えず、ぺこりとおじぎをする。深雨ちゃんは男なれしてるということか・・?
どうみても、十代前半の少女なんだが・・・・
「では、そろそろ寝ますか」
「・・・そうだね」