06/05/16 02:46:33 ylV1PEEl0
「うぐぅ…気持ちが悪いよぉ。 風邪でも引いたかなぁ…」
なぜだか最近、体の調子が悪くなってきた。
あんまり、幽霊に驚かない馬鹿と同居してるからかなぁ…
体調を崩して、風邪でもひいたのかも知れない。
これじゃ、幽霊としての自分が情けないよ。
…あ、そこのキミ、何で幽霊が風邪をひくんだ、とか思ったでしょ。
昔からよく言うじゃない、病は気からって。
だから、気合いのある幽霊だって風邪ぐらいひくんだよ
「へっくち」
……とはいえ、こんなあたしの姿、アイツに見られたら笑われるんだろうなぁ…
アイツ――そう、名前も知らないこの部屋の住居人だ。
転入し、私が驚かせようと思った直後にアイツは言った。
『変な幽霊』
…むぅ、すっごいムカツク!
巷じゃ く~る な幽霊で通ってる(はずの)あたしだって、流石に頭に来たね。
よりにもよって変な幽霊――
「へっくし、へくちょんっ!」
……あ~駄目だ、力説してる場合じゃないや。
うん、寝よう。 風邪をひいた時にはそれが一番だ。
布団を敷いて…って、しけないし…
仕方ない、このまま寝ようかねぇ…風邪が治るといいけど…