なにそのツンデ霊★四人目★at OCCULT
なにそのツンデ霊★四人目★ - 暇つぶし2ch308:本当にあった怖い名無し
06/05/04 00:43:56 bslufv4FO
>>307
たけすw
解る奴がいたかw

>>306
えぇ、終わり!? あとは各自脳内補完?!

309:本当にあった怖い名無し
06/05/04 01:49:08 /XQD9ej2O
>>186

310:本当にあった怖い名無し
06/05/04 01:54:56 LFUr8e//0
>>308
いやだって出てく人の理由とか知らないし。訊きたくもないし。
実際に「出る」なんて教えられたら住んでらんない。

311:本当にあった怖い名無し
06/05/04 02:05:40 5Z61c7fj0
むしろ寂しがっているというよりそれは

312:①
06/05/04 03:36:48 dxacdjpEO
新しい家を探していた時、築30年の二階建て一軒家が月7万円で貸しに出してあるのを見てすぐに申し込んだ

安いのは立地条件が不便で片田舎だからだろう、そう思って僅かな不安をぬぐい去った

最初の3ヶ月は快適だった
初めての一人暮らしのこともあり、友達を呼んでは毎晩飲んでいた

そして3ヶ月経った頃、仕事が忙しくなったこともあり家では寝るだけのことが多くなっていった

そんなある日、いつものように帰宅し飯を食べ床に着いた時だ
とっとっとっとっと…
二階から規則的な足音が聞こえてくる

「古い家だからネズミでもいるのか?」

そう思い大して気にもしていなかった


313:②
06/05/04 03:38:31 dxacdjpEO
それから毎晩、床に着くたび足音が聞こえてくるようになる
さすがに不信に思い二階に行ってみるが、もちろん誰もおらず足音もしない
しかしまた布団に入ると
とっとっとっとっと…
足音が聞こえてくるのだ

その週の休み、ネズミの駆除をしようと思い屋根裏に上がってみることにした
相変わらず昼間は足音が聞こえない
そもそもネズミの足音かさえも怪しいが、出来るだけ怖いことは考えたくなかった


314:③
06/05/04 03:39:44 dxacdjpEO
二階に上がると、やはり静まりかえっている
押し入の戸を外し、屋根裏へ続く蓋を外そうと手を伸ばした瞬間
ドンドンッ!ドンドンッ!
けたたましい音に静寂はかき消される……
「…!!」

なんの音だ?いや、そんなレベルじゃない…
明らかに人が殴りつけているようだ
普段なら確実に逃げるはずが、何かに吸い込まれるように蓋を外す

カビのにおいと埃でむせかえる
一面の闇が広がるだけだ
「…誰もいないよな」
自ら確認するように呟く
暗闇に目が慣れてくると、うずくまる影を見つけた

「だっ誰だ?」
震えた声で問いかけると、影が顔をあげた…
そこには、まだ幼さの残るあどけない少女がいた


315:④長文スマソ
06/05/04 03:41:43 dxacdjpEO
「誰だ?」
再度問いかけるが、少女はこちらを睨みつけたまま答えない
「誰なんだ?」
また問いかけるが、返事はない…
そんなことを繰り返していると少女が口を開いた

「うっさいわね!聞こえてるわよ!」
相変わらず睨みつけたまま少女は怒鳴る
「誰なんだよ?」
「あっ、あんたに関係ないでしょ!」
「……いや、ここは俺の家だ、関係ないことはないだろ」
「うっ、うるさいうるさいうるさ~い!」
少女は再び怒鳴った

316:⑤だお
06/05/04 03:42:39 dxacdjpEO
なぜか私に恐怖心は無かった
彼女はこちらを睨みつけてはいるが、殺気は感じられなかったからか
「そこにいても始まらないから、ちょっとこっち来い」
「フンッ、どうせそうやって追い出すつもりなんでしょ!そんな手には乗りませんよ~だ!」
舌を出しあっかんべ~をする少女
「そんなことしないって」
「誰があんたなんか信用するのよ!さっさと下に戻りなさいよ!」
「いや、だから…」
「うるさいわね!呪い殺すわよ!」
相変わらず殺気じみたものは皆無だが、諦めて下に撤退することにした

彼女が気になったが、せっかく休みを無駄にしたくなかったので、久しぶりに友達を呼んで飲むことにした
友達も帰り寝ようとした時、二階から足音がする
「またあいつか…」
渋々二階に上がってみると彼女は二階の部屋を回っていた


317:⑥やっと半分だお!
06/05/04 03:45:01 dxacdjpEO
「何してんだよ?」
「っ!なっ、何か用?」
「足音が五月蝿いんだ」
「……あんただって、さっきまで下で騒いでたじゃん…」
突然見せたしょげた顔に、寂しさが漂う
「…怒ってんのか?」
「別に……怒ってなんかない…わよ……」
「ここはあんたの家だし、私はたまたまここにいるだけの浮遊霊だもん…」
彼女は、寂しげに呟いた

318:⑦だお!ちょっとダルいお!
06/05/04 03:46:26 dxacdjpEO
「ずっと一人だったのか?」
「……うん」
「なんでこんなところに?」
「昔いたところは追い出された…
前にここに住んでた人は……私が怖いって………」
「…………」
「あんたも迷惑だよね!こんな辛気くさい幽霊がいたらさ!」
無理に笑顔をつくって、明るく振る舞う彼女が悲しかった

「あんたは怖がらないで話してくれたから、と・く・べ・つに出てってあげる!」
「…………」
「べっ、別にそれが嬉しかったとかじゃないからね!勘違いしないでよ!」
「…………」
「何あんたまで辛気くさい顔してんのよ!私がいなくなれば寝れるんでしょ!」

「それじゃあ、私行くね?」
「………」
「………話してくれて、ちょっと嬉しかったよ……バイバイ」
「……待てよ!」
とっさに声が出ていた
「…っ!なっ何よいきなり!ビックリするでしょ!」
「行くあてなんて無いんだろ!?だったらここにいろよ!」
「っ!…そんなこと出来るわけ……無い…じゃない……」
「どうして?」

「…初めてあんたを見た時、嬉しかった……
一人じゃない、もう一人じゃないんだって…」
「けど、私に気付いたら、きっと……また…一人になっちゃう…」
「だから静かにしてた…もう……一人は嫌だから………」


319:⑧だお!もうすぐ…
06/05/04 03:49:05 dxacdjpEO
「けど、あなたとお話したくなった……バカだよね…幽霊なんて怖がられる…だけなのに……」
「だから毎晩…」
「そうよ!悪い?どうせ私はバカよ!!」

彼女は泣いていた
自らへの後悔か、別れが辛いのかはわからなかった
「……もう、ここにはいれないよ…
…これ以上、迷惑かけれないよね……」
「だから………だからサヨナラ…」
気が付くと、俺は彼女を抱きしめていた


320:⑨ラストだお!
06/05/04 03:52:10 dxacdjpEO
「なっ、何すんのよ!エッチ!変態!」
「行くな!ここにいろ!」
「…!はっ、離しなさいよ!…離し……な…さい…よぉ」

「嫌だ!お前の家はここだ!」
彼女はうつむき、泣いていた
「どうして…?どうして優しくするの?
…私、幽霊だよ?……おばけなんだよ?」
「そんなことは関係ない!」
「…っ!バカ!バカバカバカバカバカバカっ!」
「馬鹿でもいいよ。ここにいてくれ…」

「…私のせいで寝れなくなるよ?」
「もう足音ならなれたよ」
「…怒ったらあんたなんて呪い殺すわよ?」
「出来もしないこと言うな」
「…私は……幽霊だよ?」
「そんなもん知るか。ここにいろ」

「………」
「もう一人にはさせないから」
「……本当に?」
「本当だ、だから…だからここにいろ」
「…うん!」
彼女が俺の体に身をゆだね、顔をあげる
そこには彼女が初めて見せる、満面の笑みが広がっていた


321:⑩謝罪だお…
06/05/04 03:57:10 dxacdjpEO
駄文長文、読みづらい、国語力が無い文をお読みくださり
ただただ頭が下がる気持ちでいっぱいです

……なんて言うわけないじゃない!www
別にあんたに読んでもらっても、嬉しくもなんともないわ!
…けど、一応言っておくわ
あ……ありがとぅ………

ぅう~!こんな恥かかせて!化けてでてやる!フンッ!

322:本当にあった怖い名無し
06/05/04 04:05:55 LFUr8e//0
GJ! 少女が交通事故死ならカンペキなデキ!

323:本当にあった怖い名無し
06/05/04 04:51:30 o78rfghc0
正統派ツンデ霊GJ!

324:本当にあった怖い名無し
06/05/04 05:18:37 dxacdjpEO
ぐっ、GJなんて…言われても……言われても……
嬉しくなんてないんだからぁ!


…けど、もっと勉強して……また書いたら…

…また……また読んで……くれるかな?

325:本当にあった怖い名無し
06/05/04 07:18:18 /XQD9ej2O
(=゚ω゚)ノ ぃぃとも

326:本当にあった怖い名無し
06/05/04 07:58:34 bslufv4FO
>>324
GJGJGJ、超GJ!
イイヨイイヨ~また読むよ~(・∀・)

>>310
あ、あれもしかしてリアルにノンフィクション?
ごめん、俺は物語の書き出しだと思ってたorz
おまいがツンデ霊に遭遇できるように祈ってるノシ
できなかったら、片栗k(ry

327:十一
06/05/04 12:32:09 9lIM9sOd0
あっ……朝、お……おき、起きられ、た……みた……い。よ、よか……よか、た……。
き……きょっ……きょろ、き、きょろ……して、る……。おか……おかし、な……顔……。ふ、ふ……。
や……やっぱ、り……きこ、聞こえ……て、ない……し……。みっ……見えて、な……ない、ね……。


328:十二
06/05/04 12:33:05 9lIM9sOd0
「謝った?」

…………え……。


329:十三
06/05/04 12:33:57 9lIM9sOd0
きっ……きこっ……きこ、聞こえ、た……の……?あた、……あたし、の……こ、声……が……?

「……なに言ってるんだろ僕。起きよ」


330:十四
06/05/04 12:34:49 9lIM9sOd0
ん……あ……っ、だ、だめ……っ!ま……て……待っ、て……!あた、……し、あたし……こっ、ここ……。
あた……あたし、の……わっ、悪い……癖……。つ、め……爪、噛ん……じゃう……。
か……カリ、カリ、て……。


331:十五
06/05/04 12:35:47 9lIM9sOd0
「……?何の音……?」

きっ、聞こえ、る……?きこ……き、聞こえ、てる……の……!?あっ……あの、……あた、あたし……。

332:十六
06/05/04 12:36:39 9lIM9sOd0
「あ……音が止んだ。気のせい、かな?んしょっ、と……」

あ……あ、ああ……だめ……。おっ……おね、お願……い……。
あ、あた……あたし、に……きっ……きづ……気付い、て……。お、おっ……願い……。


333:十七
06/05/04 12:37:31 9lIM9sOd0
「………………」

どっ……ど、しよ……っ。ど……したら……っ……き、気付い、て、くれ……る……の……?
あ…………か、壁……。そっ……そう……か……壁、たた……叩い、たら……。


334:十八
06/05/04 12:38:24 9lIM9sOd0
「!?……壁が鳴ってる……。隣は……部屋なんてない、よね……?」

ん……!んんっ……!!ん……っっっ!!!


335:十九
06/05/04 12:39:15 9lIM9sOd0
「!これ…………部屋の内側から……鳴って……?」

こ、こっ……ここ……!あた……あたし……!!こ……ここ……!!!
お……おね……おねっ、お願、い……!!!!きっ……気付い、て……!!!!!


336:二十
06/05/04 12:40:07 9lIM9sOd0
「………………………………誰か、いるの?」

そ、そ……っ!いっ……いる、よ……!こっ……こ、こ……にっ……あた、あた……し……!!


337:二十一
06/05/04 12:40:59 9lIM9sOd0
「えー、と。こっちかな……?それじゃ、いってきますね」

いっ……いって、らっしゃ……い……。で……でも……。ふ……ふ、ふ……。
そ、そ……ち、そっち……に、は……だ、誰……も、いな、いない……よ。
あ、あた……あたし、は……こ、こっち……。


338:本当にあった怖い名無し
06/05/04 12:41:52 bEx9M8OJ0
>>324
GJ!もちろんまた読むかと

GWがあるなら祝日にツンデ霊の日を作るしかn(ry


339:二十二
06/05/04 12:41:55 9lIM9sOd0
「え?壁が……。あ、こっちか。ごめんなさい。いってきますね」

ふ……ふ……。あせ……あせって、る……。か……か……かわ……可愛、い……。
そっ……そん、そんな、こと……で、あ、あたし……は……おっ、怒ら、な……ない……よ……。
あた……あ、あたし、が……みっ、見えない……の……が、わっ、悪い……もん、ね……?
きっ……き……を……気を、つけて……ね……?いっ……いって、ら……しゃい……。


340:二十三
06/05/04 12:42:47 9lIM9sOd0
「ただいま帰りました。どこにいるのかな……あのー。ただいま帰り……」

おか……おっ……おかえ、り……なさい……。べっ、勉強……お、お仕事、かな……?
が……がん……頑張っ、た……かな……?え、えら……えらい、ね……。
ふ、ふ……ふ……。でっ、でも……お、お風呂……場……に、なんか……いな、いない、よ……。
あた……あ、あたし……は……こっ、ここ、だよ……。


341:二十四
06/05/04 12:43:39 9lIM9sOd0
「あのー。別に迷惑になんか思ってませんから。あ、入居した僕の方が迷惑ですかね……。
その……謝ってくれた、ような気がするんですよ……。聞こえたような気がして……。だから、えっと」

きっ……聞こ、え……て……た、たん……だ……。よっ……良か、た……。やっ……優し、人……。
め、迷惑……なん、か……じゃ……ない、よ……。う……うれっ、嬉し……。
あ、あた……あたし、に……き……気、が……付いて、くれ……た……ね……。うっ……嬉し……。

342:二十五
06/05/04 12:44:31 9lIM9sOd0
「こ、こっちだ!ご、ご飯!一緒に食べませんか……!?」

ふふ……ふふ、ふ……。た、たべ、た……食べられ、ない……よ……。ごっ……ごめ……ね。
あ…………ありっ……ありがと……。………………。
……ふ、ふ……。で、でも……あた、あたし……は、こっ……こっち。


343:二十六
06/05/04 12:45:23 9lIM9sOd0
「今度こそ!ここだ!!お風呂、入ってきます」

そっ……そんな、こと……い、いわ……言わな、く、たって……。は……はず……恥ずかし、よ……。
でっ……でも、の……のぞ……覗い、ちゃ……お、かな……。ん……ふ、ふ……ふ……。
お、おし……おし……惜しかっ……た、ね……。あ、あたっ……あたし、は……こ、こ……。


344:二十七
06/05/04 12:46:15 9lIM9sOd0
「こ、こっち!?いや。こっちだ!!…………あれ?どこにいるんですか?」

……あ、あ、だめ……。のっ……覗い、ちゃった……。はっ……はず……はず、はず、恥ずかし……。
あっ……あん、な……あ、ん……な……。や……だ……やだ、もう……。
かっ……顔、まと……も……に……み、見られ、ない……。
い、いばっ……居場所、なん、て……お、教え……ら、られ……ない、よ……。


345:二十八
06/05/04 12:47:07 9lIM9sOd0
「おやすみなさい……」

おっ……お、おやすみ……。
ん……ふ……ふ……。よっ……よく、ね、寝て……る……。あ……。よっ……涎、垂れ……て……。
あっ……あた、あたし、が……ふっ……拭いて、あげ、よ……。ね……。あ……温かい……。


346:二十九
06/05/04 12:47:59 9lIM9sOd0
こっ……この、人……みっ、見てる……と……な、なん、なんだか……どき、どき、する……。
こ、この……このっ、この……人、好き……。
は……はやっ……早く、起き……ない、か、かな……。
あ……あたし、に……声、か、掛ける……ため、に、あっ……あたし、の、こと……さが、探し、て……欲し……な……。

…………………………あ。
うっ……う……そ、うそ!な……なん、でも……ない……。いっ……今の……は……う、うそ……。
こっ……この、人……い、いつか、は……こっ、この……部屋、から……で、出て、行く、だろ……し……。
あっ……あた、し……のこと、なん……て、すっ、すぐ……忘れ……ちゃう、だろ……し……。
だっ……だか、ら……な、なん、なんでも……ない……。い、いま……今の……は……うっ、うそ……。
あ、あた……し、どっ……どき、どき……なん、か……して、ない……。こっ……この人、き…………嫌い。


347:三十
06/05/04 12:48:52 9lIM9sOd0
「……声」

…………!!??

「深夜になると……声、聞こえますね」

え……。

「姿も見えますね。はは……びっくりしました」

え……と……。


348:結_前
06/05/04 12:49:59 9lIM9sOd0
「今からいっぱい勉強して、働いてお金貯めます。それでこのアパート、僕が買い取ります」

……え。

「あなたが成仏?って言うんですかね……するまで、僕が一緒にいます」

……!

「僕が生きているうちにあなたが成仏しなければ、僕も幽霊になってこの部屋であなたと……ずっと一緒にいます」

……な、なん……な……んで……?

「好きな人といっしょにいたいからです。……出会って数日もせずにこんなこと言う男は嫌いですか?」

……そ、んな……。


349:結_後
06/05/04 12:50:53 9lIM9sOd0
「僕は、本気です」

……し、しん……深夜、しか……あ、あえっ……会え、ない……の……に……?

「あなたが好きです」

……あぅ……。

「……………………」

…………あ……ん…………う……ん……じ、じゃ……ず、と……い、一緒に……いて……?

「はいっ」

………………あっ……あた、あたし、も……す、すっ……すき……好き、です……。


350:本当にあった怖い名無し
06/05/04 13:04:22 bslufv4FO
て…テラGJ(T_T)
やっぱハッピーエンドはいい
いい
いいよ
(・∀・)

351:本当にあった怖い名無し
06/05/04 19:10:36 vZlZ4MfzO
GJだす。
349の幽霊たん萌え…… ちょっとえっちな妄想してしまいました(*´Д`)
ごめんなさい

352:本当にあった怖い名無し
06/05/05 04:09:50 WnM6jaXg0
正直ぶった斬ってスマンカタ

353:本当にあった怖い名無し
06/05/05 05:03:41 jXgwFVeYO
携帯用のまとめサイトなくなった…?つながんない…

354:本当にあった怖い名無し
06/05/05 11:50:48 /A5hOgYiO
正直、3月くらいからずっと見れない…

355:本当にあった怖い名無し
06/05/05 14:04:12 Lp79s+RA0
ツンデ霊女学院とかいうところに編入することになった。
なぜだか知らないけど、特待生扱いだという。
おかしいなあ、とは思ったけど、学校なんて久しぶりだし、誘いに乗ってみることにした。

初日。
正直、どきどきした。どう見てもエビフライだとしか思えない理事長先生に迎えられた
ときは、思わず突っ込みそうになって慌てた。うん、いろいろあるよね、人って。

教室。
クラスのみんなの視線が突き刺さる。
やっぱりこうゆうの苦手。ずっと一人でいたわけだし、緊張する。
理事長先生、はやいとこ紹介終わらしてくれないかな。

「はい、みなさん。こちらが特待生の『ガードレールの幽霊』さんです。非常に素晴らしい
ツンデレをお持ちの方ですから、よく見習ってください」

……私ってそんな通り名だったんだ。
ていうかなに? つんでれって。うわー、あきらかにもうみんなの視線がちがうぅ…
私なにもしてないよ? なんの才能もないよ? だれかとまちがってない?

自分の席。
痛いほどの視線をかいくぐり、萎縮しながらそこを見ると。
―ガビョウだ。
イスに、めいっぱいの。
思わず隣の席の子を見てしまう。澄ましてまえを向いてるけど、こちらを意識してるのが
わかりやすいほど伝わってくる。
初日からこれかあ。滅入るなあ。でも。

356:本当にあった怖い名無し
06/05/05 14:05:15 Lp79s+RA0
私はふつうにそのガビョウだらけのイスに腰掛けた。
隣の子が、もの凄い勢いでこっちを見る。
そんな驚かれてもね。幽霊だし。気付こうよ。お互い気まずいでしょ?
よろしくね、微笑みかけると、
「ふ、ふん! な、なによ、なれなれしい! 勝手によろしくすればいいでしょ!」
だって。
なんだろうこの空気。

授業。
「はい、では今回はツンデレノミコンの666ページからでしたね。『ガードレール』さんは
隣の人に教科書を見せてもらってくださいね」
隣の人って、この人だよね。完全にそっぽ向かれてるんだけど。どうしよう。
「あ、あの……」
「み、見たければ見ればいいでしょっ!?」
私が言い終わらないうちに、顔は反対側を向いたままでガタガタと机を寄せてくる。
あぁ…なんだろうこの空気。

二時間目。
「……私メリーさん。今あなたの後ろにいるの」
うん、わかってる。
「……わ、私メリーさん…っい、いま…あなたの…っ…う…うぇえ…」
わかってるんだけど、理事長先生から振り向いちゃいけないって言われてるから。
「わ…わた…し…ぐすっ…メリー……」
ごめんね。なにこの学校。

357:本当にあった怖い名無し
06/05/05 14:06:11 Lp79s+RA0
三時間目。
さすがに二時間ずっと寄り添っていたので、隣の子ともだいぶうちとけてきた。おかしな
態度も慣れればカワイイ。ちょっとしたムダ話をしていると、先生からの指名があった。
「この問題を…ソウね、ガードレールさんに」
うわ、難しそう…って。ガードレールって私か! か、かわいくないあだ名ついちゃったな。
えーと…数学? 家庭科なら得意なんだけど。

『nが2より大きい自然数であれば、X~+Y~=Z~ を満たす自然数X、Y、Zは存在しないことを
証明せよ』

わかるかっ! でも周りの視線が凄い。「特待生」に対する期待と好奇の目。みんなこんな
問題やってるの? かなり私、場違いみたい。すごく恥ずかしい。
もうみんな見ないで。ああ、でもなにか答えなきゃ。

「わ、わかるわけないでしょ…!」
あれ、なんか半ギレみたいになっちゃった。どうしよう…どうしよう…!

教室のどこからか、嘲笑がさざめいた。
私はうつむいて立ち尽くした。このまま逃げちゃおう。どうせなにかの間違いで入校したん
だから。そのつもりで、走り出そうとしたそのとき。

「―Exellent!」
先生が手を叩く。

「え?」
私も含め、クラス全員が意表をつかれたと思う。いったいなにが?
先生は、人差し指をびゅんびゅん振りつつ、嬉しそうに説明した。

358:本当にあった怖い名無し
06/05/05 14:07:13 Lp79s+RA0
「ワカラナーイ。ソウ、みんなのまえでワカラナイと答えるコトは、恥ずかしいコト。
デモー、彼女はソレでも強気の態度を崩さナイ。さらに照れの滲ませ方もカンペキデース!
コレがー、ツンデレデース! 萌えデース!コノ問題はー、過去350年間、正解が出なかった
のデス。サスガは噂のガードレールの幽霊さんデース! 萌え萌えデース!!」

先生の賞賛は続く。
そして、割れんばかりの拍手がみんなから贈られた。
私は照れ隠しに頭を掻くしかなかった。
「わかんないって言っただけなのにね」
なんとなく、ごまかすように隣の子に話しかけると、彼女は慌てたそぶりで拍手を止める。

「あ、い、いえ、これは、ちが、ちがうの!つられたから!みんなに!凄いなんて、思って
……は、ちょっとだけ、いるけど! かんちがいしないでよね!」
「う、うん」

隣の子は真っ赤になった顔を「もぅおー」とか言いながら、自分でばしばし叩いている。
意味不明の言動だけど、なんだろう凄くカワイイ。
ああ、わかってきた。この空気が。

350年間、数多のツンデ霊学生たちの挑戦を退けてきた難問を解いた実績は凄まじく、翌日
からは、尊敬の念と、なにやらわからないオーラをまとった女学生に囲まれる日々だった。


それからの私の活躍や、私をめぐる争い等を記すには、余白が足りなさすぎるので省く。
ひとつだけ私の現況を書き記しておくと、今の私の通り名は「御姉様」だ。
そしていまだにこの学院の存在意義がわかんない。

359:本当にあった怖い名無し
06/05/05 14:11:30 /A5hOgYiO
はじめてリアル投下に遭遇!

でも350年間解けなかったのはフェルマーの最終定理の方でしょがwww


「余白」ネタもフェルマーかよwwwGJ!

360:本当にあった怖い名無し
06/05/05 14:57:08 +tGerD/dO
御姉様て………
それなんてエr(ry

ともかくGJ!!

361:本当にあった怖い名無し
06/05/05 18:38:52 0JDDeKEg0
エビフライ様が見てる



言って見たかっただけなんだ、何も悪気があったわけじゃぁ...
待て、何故馬乗りになる?!その拳はなn...うわ!やめtあwせdrftgyふじこlp;

362:本当にあった怖い名無し
06/05/05 20:27:37 /A5hOgYiO
もうこの際




「ジェノッサァァァアイ!!」とエビフライと片栗粉Xとを
スレの名物認定してくれないか。あんパンみたく。
いちゃついてるとアツアツのエビフライが飛んでくるとかさ。

363:用語解説
06/05/05 23:24:53 X+gPl54cO
《ジェノッサァァーイ!》
異端派ツンデ霊作家・中の人の長期シリーズ『私とファイトしなさい』よりの台詞。
前半のロマンチックな雰囲気をぶち壊しいきなりゴングとともにヒロインが殴りかかる。その際に決め台詞として多用された。
特に義姉編はあまりに予想外な展開で多くの読者に衝撃を与えた。


364:便乗
06/05/06 00:11:25 hA7GbS7aO
《片栗粉X》
ツンデ霊ハンターズ科学部により開発されたとされる魔法の白い粉。
原材料・使用法不明。使用者の霊感を極端に高め、
一部のhunterにとっては必須huntingアイテムとなっているが、
廃人―まさに萌えカスとなる可能性も否めない。
「モフモフ!」と叫ぶ例が続出している。

365:本当にあった怖い名無し
06/05/06 00:37:55 7lwZ1qUdO
>萌えカス
誰がうまいことを言えとW

366:本当にあった怖い名無し
06/05/06 00:44:06 JiHuowJs0
もふもふ! もふもふ!

367:ホリヲタ ◆Suppa9ed92
06/05/06 00:54:30 J9f1cQ0k0
>>353-354
すみません、なかなか作る時間がなくて…。
URLリンク(www.tsunderei.org)
これはPC用のページですが、携帯からでも見られると思います。

368:本当にあった怖い名無し
06/05/06 01:03:33 hA7GbS7aO
>>367
ちょwww神www

な、、GJだなんて言わないんだから!
なにニヤニヤしてんのよ?!
ジェノッサァァァアイ!



いや、GJ。ありがとうございます。携帯からでも見れました。

369:本当にあった怖い名無し
06/05/06 01:10:01 cYQsUALyO
>>367
その遠慮がちな態度が気持ち悪いのよ!

どうせみんなから「GJ」だ「神」だ呼ばれるのを想像して作ったんでしょ?

あぁ~、想像しただけで気持ち悪い!虫酸が走るわ!

なっ!わっ、私は別に感謝なんてしてないし、見てもいないんだから!

うぅ~、何ニヤニヤしてんのよ!馬鹿にしないでくれる!

370:本当にあった怖い名無し
06/05/06 01:21:57 7lwZ1qUdO
>>367
な、なによ!べ、別にGJ!だなんて…
ふ、ふん!よくまとめてあるじゃない!使ってあげるわよ!
 
…すごいGJ…ありがと…


371:本当にあった怖い名無し
06/05/06 12:36:52 hA7GbS7aO
>>370
もしあなたが美少女の幽霊なら
とりついて欲しい位いいツンデレ具合(・∀・)

372:本当にあった怖い名無し
06/05/06 13:00:47 VVtoXnHJO
ID:7lwZ1qUdO「な、なによ!べ、別にGJ!だなんて…ふ、ふん!よくまとめてあるじゃない!使ってあげるわよ!
 
…すごいGJ…ありがと…」

ID:hA7GbS7aO「もしあなたが美少女の幽霊なら
とりついて欲しい位いいツンデレ具合(・∀・) 」

ID:7lwZ1qUdO「Σな、何なの?!どいつもこいつも下心丸出し!最低!

…一生憑いてやる…///////」


みたいな展開を期待したいなぁなんて

373:片栗粉285('A`)
06/05/06 19:30:08 hA7GbS7aO
素直じゃない。彼も私も。

「GWなのに何ヒキってんの?」

「…ッせェーよ。特に行きたいトコもないのに何で出掛けなきゃなんねんだよ」

「大型連休よ? あんた人間の友達とか家族とか居ない訳?」

「どうせ人間より幽霊と付き合いたがる根暗ですよーだ。
 てか、そういうお前だって出掛けてみれば?
 せめて近所の公園とかよ。ヒキ幽霊にヒキ扱いなんかされたくないって」

冗談っぽく彼はいう。

「はぁ…幽霊に休みなんてないって事ね。」

「はぁ? 幽霊は毎日がエブリデイだろうがw」

なによその古いボケ。
拳を強く強く握りしめてツッ込みそうになるが、耐える。


374:片栗粉285('A`)
06/05/06 19:31:22 hA7GbS7aO
「―出掛けてきなさいよ。毎日見飽きた顔ばっかでウンザリなの。
 あんたの世話で疲れてる私の身にもなってよね!」

「ウールセー(・∀・)ニヤニヤ
 それよか肩揉んで? お前上手いしw」

「また!? 私あんたの専属マッサージ師じゃないの!
 血流良くなりすぎて高血圧で死んじゃえば!?」

流れはいつも通り。結局お互いマッサージする。

本当は彼は解ってる。私がここを「離れられない」ことを。

本当は私は解ってる。彼がここを「離れたくない」ことを。

本当は私たちは解ってる。お互いの「本当の気持ち」を。

素直じゃない。彼も私も。

でもきっと、二人は通じている。

それはきっと、二人が似たもの同士だから。

375:本当にあった怖い名無し
06/05/06 21:54:43 C4XiXbN50
あれから、俺は何度死んだんだ・・・?

彼女の死の原因を突き止める日々はまだ続いている・・・
ここまでで解った事は
彼女が俺の初恋の少女だった事
小学校の終わりごろから入退院を繰り返していた事
高校は俺と同じだったが学年が2つ下だった事
そして、いつも俺の事を見続けていた事・・・

「なあ、俺なんかのどこに惹かれたんだ?」
「ちょっ、きゅっ急に変な事訊いてこないでっ!」
「いや、別に変じゃないだろ。ここまで詳しく、過去のこと見せられると・・・なぁ」
「べっ別に好きだから見てたわけじゃないっ。その・・・
 そうっ私の視線の先に、偶然貴方が居る事が多かっただけよ」
「偶然・・・ねぇ。」
「そうよっ、たまたま目に入る事が多かっただけ。それだけなんだからっ」
「まぁ、そういう事にしておくか。」
「そっそれより、どうなのよ?いい加減思い出したの・・・私を殺した事。」
「・・・ごめん。まだ・・・思い出せない。」
「そう・・・。また、やり直しね。」
「ああ。」
以前のように、俺の苦しむ様を喜んで見ている様な素振りはもう見せない。
それどころか、泣いたまま「大丈夫?」なんて訊いてくる事もある。
俺の繰り返す死は、彼女にとっても苦しいものだったようだ。

376:本当にあった怖い名無し
06/05/06 21:55:35 C4XiXbN50
「なっ、なんでだよっ?」
横から迫って来るヘッドライト
いつもの様に体は硬直し・・・
「ぐっ・・・ううっ・・・うっ・・・」
死から目覚める瞬間の激痛は相変わらず俺を苦しめる。
「ごめんなさい・・・」
彼女の懺悔もまた、繰り返されている。
だがそれも今回で終りのはずだ。
俺が彼女に怨まれていた理由がわかったからだ・・・

彼女は本当に俺に殺されていた・・・

377:本当にあった怖い名無し
06/05/06 21:56:11 C4XiXbN50
「謝って、許される事じゃないのは・・・分かってる・・・
 本当に悪い事をした・・・ごめん・・・」
「そう、やっと思い出したみたいね・・・」
「ああ、思い出した・・・それで、俺はどうしたら・・・いい?」
「どうしたら・・・って、じゃあ、何でああなったのか教えて」
「ああ、そうだよな・・・まずは、そこから説明しないとな・・・
 俺・・・さ、お前との待ち合わせ場所に向かってたんだ」
「あんな・・・あんな遅くまで、待ってると思ったの?」
「分からない・・・けど、行かなきゃて・・・思って・・・それで・・・」
「それで・・・何?」
「急いで・・・行こうと思って・・・バイクに乗ったんだ・・・
 あんな事になるなら・・・乗らなきゃ・・・良かった」
「へぇ・・・バイク持ってたんだ」
「俺・・・さ、嬉しかったんだ。ラブレターって初めて貰ったから・・・
 でも、ずっと好きな子がいて・・・だから、断ろうって思って・・・
 でもいざとなると・・・勇気が無くて・・・」
「好きな子・・・居たんだ・・・」
「でも、何とか決心して、待ち合わせの場所まで行ったんだ・・・」
「そう・・・だったの。」
「途中、何個目かの交差点で信号に引っかかって、焦ってたから・・・
 信号が変わった瞬間に飛び出しちゃったんだ。
 そしたら・・・横から・・・信号無視の車が来て・・・」
「・・・・・・」
「で、俺は車に吹っ飛ばされて・・・バイクは・・・信号を待ってた・・・
 お前に当たったんだ・・・
 酷いよな。待ち合わせを無視して。挙句、帰り道に事故に巻き込んで・・・
 お前を・・・殺したんだ。」
傍からみれば、俺も被害者なんだろうがそんな事は関係ない。
彼女を裏切り、結果的には殺してしまったのだ・・・。
怨まれて当然だし、許される術など無いだろう。

378:本当にあった怖い名無し
06/05/06 21:57:04 C4XiXbN50
「そう、本当にやっと思い出してくれたみたいね。それで、これからどうするの?」
「分からない・・・俺は・・・俺はどうしたら良い?」
「そんなの私に聞かないでっ!
 でも、そうね待ち合わせに間に合ってたら、私になんて言ってたの?」
「きっと、・・・好きな子が居るからって断ったよ。でも・・・今は違う」
「でも、今は違う?違うって何よ!」
「あの・・・さ、信じないだろうけど、俺の好きだった子って・・・お前なんだ。」
「ちょっ、それ、嘘でしょ!そんなの誰が信じると思うのっ!」
「だよな・・・でも、本当なんだ。」
「嘘よっ!」
「お前、子供の頃は眼鏡でチビで・・・いっつもムスッとしてて」
「何よっ馬鹿にしてるのっ?」
「でも、俺が馬鹿やったりジョークを言ったりすると、時々笑ってくれて・・・
 その笑顔が可愛くて・・・いつの間にか好きになってた」
「嘘よっ!じゃあ何で今まで気付かなかったのよっ!」
「だって、お前・・・綺麗になってたから。気付けなかった・・・」
「な、何よ・・・そんなお世辞信じないんだからっ」
「お世辞じゃない。だから、お前があの子だって分かった時すごい嬉しかった。
 でも、それ以上に悲しかった・・・」
「そんなの・・・そんなの私だって・・・
 好きだった人から返事も貰えないで・・・事故に巻き込まれてっ!
 悔しかった・・・怨んだわっ!でも、その相手が貴方で・・・」
「うん・・・。ごめん」

379:本当にあった怖い名無し
06/05/06 21:58:03 C4XiXbN50
「謝らないでっ!私、貴方を何度も殺したのよ・・・数え切れない位・・・何度も・・・」
「それは・・・良いんだ」
「良く無いっ!いつも後悔してた・・・戻ってくるたびすごく辛そうで・・・
 でも、また会えたって嬉しくて・・・でも怨みは消えなくて・・・」
「そんなに簡単に消えるもんじゃ無いだろ・・・怨みなんて」
「そう・・・かもね」
「ああ、そうさ。・・・っと、また、始まるな」
「ごめんなさい。私のせいで・・・」
「良いよ。気にしないで。でも、今度会うときは笑顔で迎えて欲しいなっ」
精一杯の空元気で希望を告げてみる
「えっ、笑顔って・・・そんなの・・・」

彼女の声はもう聞こえない。
俺はまた過去に戻ってやり直す。
原因が分かってもこの繰り返しは続く・・・
この繰り返しはいつになったら終わるのか・・・

380:本当にあった怖い名無し
06/05/06 22:00:28 C4XiXbN50
長文・駄文スマン。
ハッピーエンドが思いつかなかったです・・・


381:本当にあった怖い名無し
06/05/07 00:22:29 n2RYG4a4O
セツナス('A`)

382:本当にあった怖い名無し
06/05/07 00:29:14 EPJ6pvbVO
>>381
セックスに見えたwwwww

>>380GJ!GJ!どんどん書いてくらさい(´・ω・`)

383:片栗粉285('A`)
06/05/07 00:33:13 n2RYG4a4O
>>382
それはきっと隣に書いてあるドクオ('A`)の怨念のせいに100ツンデレ
>>380
改めてGJ!
漏れの駄作後の妙なふいんき(何故か(ry)をぬぐい去ってくれてthx w

384:本当にあった怖い名無し
06/05/07 01:41:13 lTgW0U2OO
>>380
GJなんだけど……
>>379の4行目
「良く無いっ!」
は否定だから、
「良くないっ!」
が正しい。

385:本当にあった怖い名無し
06/05/07 01:51:58 OEja2zxp0
そうなのか。4年間文学部にいて知らなかったよ。ありがとう勉強になった。

386:羅生門の鬼
06/05/07 02:56:26 tP1sZFxt0
手下 「おのれ~渡辺綱め!まんまと盗んでいきおって!!」

 鬼 「違います あの人は(私の右腕以外)何も持っていきはしなかった」

手下 「いいえ、奴はとんでもないものを奪っていきました」

 鬼 「?」

手下 「あなたの、心です(ウインク」

 鬼 「!!」

自分の本当の思いに気付いた鬼は、綱の家に伯母に化けて押しかけ気持ちを伝えようとするのだが
それはまた別のお話

387:本当にあった怖い名無し
06/05/07 12:22:02 n2RYG4a4O
それ、なんてルパン?('A`)

388:ある男の見解。 ◆VC3/0IaBbQ
06/05/07 13:17:16 h6fc3Bd70
今、書いてるのが超物凄く長くなりそうなんだけど超物凄く長くてOK?

389:本当にあった怖い名無し
06/05/07 13:22:08 CduMRDSP0
「自慢の髪」書いたひとみたいに適当なとこにテキストファイルを
うぷしたらいいのでは?んでリンクを貼る、と。

390:本当にあった怖い名無し
06/05/07 16:52:10 n2RYG4a4O
まとめサイトの中の人に文句つけるつもりは全くないんだけど、
携帯からじゃ自慢の髪は途中で途切れて死にそうだった……
それでも中の人、超GJ。昔の激萌え作品を懐かしんだ。

391:○月×日
06/05/07 19:11:20 PN/xj3720
本日、居住者を部屋から追い出すことに成功する。これで幾人目になるか。
気の強い、やかましい女であった。が、わたしにかかればなんのことはない。
強がったところで、心は、ぽきり、と折れた。

決まり手:風呂場を血塗り


392:○月▲日
06/05/07 19:12:09 PN/xj3720
早くも新しい入居者が来る。くだらん。
小手調べに“ぽるたぁがいすと”一発。男のくせにこれだけで泣くか。呆れた。
どれくらいもつやら……。見物だ。


393:○月○日
06/05/07 19:12:58 PN/xj3720
夜中、金縛りをお見舞いする。完全に引き攣っておる。
こいつは、情けなさ過ぎる。この分なら、2~3日中に退去か。

決まり手:金縛り


394:○月■日
06/05/07 19:13:47 PN/xj3720
こいつがまだ部屋にいるのはどういうことか?
そわそわと周りを窺って、間違いなく怯えておるが。
壁から腕を数十本程突き出して見せる。大泣きで警察に電話しておる。馬鹿かこいつは。


395:○月○日
06/05/07 19:14:36 PN/xj3720
極端に怯えるくせに、まだ退去せぬ。
部屋中、血塗りにしてやろ。朝、起きた瞬間に気絶しおった。つまらん。


396:○月△日
06/05/07 19:15:25 PN/xj3720
部屋中にお札を貼っておる。阿呆。貼ったそばから剥がしてやろ。
涙目で震えておる。本物の馬鹿、か。


397:○月□日
06/05/07 19:16:14 PN/xj3720
なかなか本格的な霊媒師を連れて来た。こいつにも脳味噌はあったらしい。賢明な判断ぞ。
が、こいつの馬鹿の“きゃりあ”が段違いなように、わたしの幽霊の“きゃりあ”も段違い。
「わたくしでは如何ともし難く……」だと。当然じゃろ。


398:×月×日
06/05/07 19:17:03 PN/xj3720
枕元に“ふらいぱん”を置いて寝ておる。何がしたいのかこいつは。
……武器のつもりだろか。その“ふらいぱん”でちょっと小突いてやろ。また泣くか。

気は弱いが心は折れぬ、か。


399:×月▲日
06/05/07 19:17:52 PN/xj3720
部屋の隅に神棚。“しゅうくりいむ”は供え物のつもりか。
馬鹿は馬鹿なりに、わたしを祀るか。こんなことをした奴は初めてか。殊勝な心掛けぞ。

『供え物は、胡桃餅が良い。洋菓子は好かん。よく覚えておけ馬鹿が』

壁に血で注意書きしておいてやろか。気絶しておる。まあよい。よく読んでおけ。


400:×月○日
06/05/07 19:18:41 PN/xj3720
馬鹿が神棚の前で独り言、かと思えば、わたしに言っているのか。

「怖いことしないでくださいぃ……」

こいつは馬鹿ぞ。


401:×月■日
06/05/07 19:19:30 PN/xj3720
早々に胡桃餅を供えたな。愛い奴。


402:×月○日
06/05/07 19:20:20 PN/xj3720
恋人に振られたか。当たり前ぞ。お前のような馬鹿。
あんな女にはもったいなかろ。
めそめそと情けない。いつまで泣いておるか。男なら、女の十人や二十人、なんでもなかろ。


403:×月△日
06/05/07 19:21:11 PN/xj3720
まだ泣くか。

『胡桃は飽きた。餡を持て。漉餡が良い。いつまでも泣くなこの馬鹿が』

慌てて買出しに行ったか。
甘やかしが過ぎると男子は育たぬと言うが……どうしてもな。


404:×月□日
06/05/07 19:22:00 PN/xj3720
「失恋なんかに負けるものか!!」

偉そうに一人で何をほざくかこの馬鹿は。
しかし、男負けぬのは良いことぞ。良い面構え……ましにはなった、か。


405:結(某月某日)
06/05/07 19:23:05 PN/xj3720
………………この馬鹿にするか。丁度、背中は空いておるようだしの。

わたしに憑かれるのだからこいつも文句ないだろ。
ふふ、わたしが憑くからには、どんなことにも負けぬぞ。
健康、学業、仕事、何にでも勝つ。
そこら中に蔓延る悪神・悪霊の類なんぞ、わたしが一睨みもすれば土下座じゃ。
安泰も安泰じゃ。

まぁ、……ふふっ。恋人は、できんだろがな……ふふふ……。
わたしがおるから……良かろ?

406:本当にあった怖い名無し
06/05/07 19:53:58 +vzeJyDx0
GJ(`・ω・´)

407:本当にあった怖い名無し
06/05/07 20:03:28 sRIk8kXz0
>>391-405
GJ、良かったです。ただ、>>404~405の経過も読みタス。

408:本当にあった怖い名無し
06/05/07 21:01:20 VKTL1yXj0
神降臨!めちゃくちゃGJ!

409:本当にあった怖い名無し
06/05/07 22:08:57 n2RYG4a4O
イイ!(・∀・)
俺にも憑いて!w

410:ある男の見解。 ◆VC3/0IaBbQ
06/05/07 23:14:50 h6fc3Bd70
ふぅ・・・下手糞が下手糞なりに心を込めて書き上げました。
URLリンク(book.geocities.jp)
どうぞ・・・目に毒ですがお読みください。

411:本当にあった怖い名無し
06/05/08 00:11:47 3QVBaueKO
バ、バカ!なんてもの書いたのよ!
こんなの読まされたら、GJって言うしかないじゃないの!

…その、すっごくよかった…よ…?

412:本当にあった怖い名無し
06/05/08 02:41:20 ah0tuKb80
>>410
(*´д`*)和む~、こういう結末は好みだ。キッチリ保存させてもらいますたYO!


413:本当にあった怖い名無し
06/05/08 07:26:59 +px/LWNj0
URLリンク(yui.cynthia.bne.jp)

414:本当にあった怖い名無し
06/05/08 12:37:03 QDAEoAzo0
>>413
ホントなんでも金儲けに結び付けるよなあ
それがそこそこ成功してしまうからなんともはや

>>410
ハッピーエンドGJ!

415:本当にあった怖い名無し
06/05/08 12:41:38 gdKCKgzoO
>>411
正直な感想を、





  GJ

416:本当にあった怖い名無し
06/05/08 15:00:20 KMP0whrY0
>>410
 _____  _____          _       _ _                __          _
 |_____  | |      |   rヘ、 ||    / / | |      く\  __,|  |__  rー―┘└― ┐
    __ / /   ̄ ̄ ̄ ̄    \ \/ /    / / | |   /\  ヽ冫L__   _  | | ┌───┐ !
    | レ' /              \  〈    / | | レ'´ /  く`ヽ__|  |_| |_ー' | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|`┘
    | /                / , \ く_/| |  |  , ‐'´     ∨|___   ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄
   / /                  / / \/   | |  | |   _   / 〉  /  \     | | |   ̄ ̄|
   / /    ______  / /          | |  | l__| |  / /  / /\ \_  / \_| | ̄ ̄
 / /    |           | |/         | |  |____丿く / <´ /   \ // /\   `ー―┐
  ̄         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                ̄            `  `´       ` `ー'   `ー──―'

417:本当にあった怖い名無し
06/05/08 17:55:50 1bvQteny0
友人と二人、俺の部屋で遊んでいると、こんなことを言われた。
「お前、頭ん中で自分の家一周してみ?」
「なんでだよ…?」
「いいからやってみろって!」
言われるままに俺は目を閉じ、頭の中で描いた自宅を歩き始めた。
玄関…リビング…台所…洗面所…風呂… 階段を昇って二階へ…寝室…
そして、最後に俺の部屋…
そこにあったのは、いつも見ていたいつもの自室だっ…

!?
俺の部屋に誰かいる!? 


それは家族の誰でも無く、全く見覚えの無い人間だった。
歳は16・7くらいだろうか…女性の顔だった。 どこか薄暗く、半透明な印象があった。
しかし
可愛らしかった。
細く白い身体。 どこか儚げな表情。
知らず知らずのうちに、俺は彼女の虜になってしまったようだ…。

「おい、おい、○○? まだ終わんねぇのかよ?」
「う、あ、 スマン…。」
なんだよ、せっかくのいい気分をぶち壊しにしやがって…
「で、家ん中歩いてて誰かいなかったか?」
「ああ、いた。」
「!どんな奴だよ!?」
「青白くて…暗めな… すっげぇ可愛い女の子だった…。」

「ちょ、バカなこと言わないでよ!ζ///)ζ」
「うわあ!?」

418:本当にあった怖い名無し
06/05/08 19:55:08 INCd1RhSO
>>417
基本が大事……だろ、ゴリ? GJ!

てか俺がそれやると家族がウロウロしているだけなんだが。

419:本当にあった怖い名無し
06/05/08 20:56:42 eAPkiqLw0
>>417
久々の改変ネタだにーGJ

ついでに、オレの場合は自分がいっぱい...スミス?

420:本当にあった怖い名無し
06/05/08 21:40:08 Qk88xMko0
>>417
そ、想像して萌え転がってなんかないんだからっ!

俺の場合、それやったら飼ってたインコが出てきた

421:本当にあった怖い名無し
06/05/09 06:29:56 nAHoB2FUO
>>419-420
あるあるwwww

422:本当にあった怖い名無し
06/05/09 10:34:00 L/O2e4FbO
>>417にはなんか元ネタが?


423:片栗粉285('A`)
06/05/09 12:40:42 nAHoB2FUO
>>422
全く同じかどうかは解らないけど、すくなくとも派生した
類似の話として
URLリンク(kowa-i.com)
ドゾー

まぁIDがアホの俺だからあまり信用せんでくれ

424:本当にあった怖い名無し
06/05/09 21:39:06 OKkcGW1ZO
>>423
アホな上にフォー(・∀・)ニヤニヤ

425:本当にあった怖い名無し
06/05/10 00:03:24 1FQ5CtdI0
>>423
ここの話でG県厨ってやつすごいな ものすごく密度濃い

426:422
06/05/10 08:19:18 oY/qTfuNO
>>423
㌧楠。

つーかよ、いまそれ見ながら俺も想像してみたら
書斎兼趣味の部屋に髪の長い女がうわあぁぁぁぁ





帰宅時ワクテカ

427:片栗粉285('A`)
06/05/10 08:33:52 Fv5xgkk7O
>>426
片栗粉X噴いた。

428:俺と小娘①
06/05/10 14:16:03 v0OigaDYO
俺は今年で33歳、まさに油の乗ったナイスガイな年齢だ。
職業はツンデ霊ハンター。
むむむ無職ちゃうわ。
 
今日も片栗粉片手にポイントを入念に徘徊中だ。
もちろん、公僕に見つからないように。
 
「…平日の真っ昼間からこんな事してないで働けよ」
「うるせぇな、探知機。いいから働け」
 
そう、今回はツンデ霊を感知する為の助手を連れてきている。
この無愛想な小娘がそうなんだが…斜向かいの鈴木さんちの末娘だ。
二日前にトラックに轢き逃げされて死にたてほやほやの中学女子。
 
事故現場でふらふらしてるのを虚数素子装置で捕獲した。
蛇の道は蛇、霊には霊ってわけだ。


429:俺と小娘②
06/05/10 14:21:25 v0OigaDYO
 
「つーか、私、成仏したいんだけど」
「ハハハ、君の成仏なんてツンデ霊サマに比べたら塵芥程の価値もないヨ」
「……死ね!キ■ガイ野郎」  
なんて口汚い
ゆとり教育の弊害をまの当りにした気分だ。
 
「いいからキリキリとツンデ霊を探せ。さもないと今夜は妄想内でお前に3発放出するぞ」
「いやぁぁぁッ!!
誰かこのダメ人間を射殺してぇ!」
 
で、やってきました廃墟に。
うん、いかにもツンデ霊が出そうだ。
「この辺りに反応があったわよ」
「でかした!そのアホ毛レーダーは伊達じゃないな」
「アホ毛言うなぁ!」
 
「で、ツンデ霊サマはどちらにおわす?」
「そこ…」
 
アホの子が指差す先には
 
ずるずるに爛れて腐り落ちそうな皮膚。ウジ虫びっしり
白く濁った魚のような眼。黄ばんだ歯の隙間から涎と膿を垂れ流す口。
 
「ええっと…なんか想像してたのとチョット違うんだけど。ぶっちゃけゾンビ?みたいな」
「何言ってんのよ!チョーきもかわじゃない!果実と女性は熟れてるのが美味なのよ?」
そんなもんかね?

430:俺と小娘③
06/05/10 14:23:55 v0OigaDYO
 
うがー
 
「なんか掴み掛かってきましたよ!?」
「随分と情熱的ね、きっとラテン系だわ!
ほら!あなたの熱い抱擁でぬくもりを与えてあげて!」
 
「おうよ!ぎゅ~」
 
うは、なんか、ぶちゅっていった。なんかドロドロするよ。ないすデレ?
 
がぶりがぶり
 
「えぇぇ!?、何か肩の肉、喰いちぎられてんですけど?」
「バカ!キスはちゃんと口で受け止めなさいよ!女の子に恥かかせないの!」
 
「おうよ!俺様の熱いヴェーゼを食らいやがれ!むちゅー」
 
うは、なんかとろとろに熟成したブルーチーズみたいな味のキス。
口内をはい回るウジ虫達が素敵に刺激的。


431:俺と小娘④
06/05/10 14:26:29 v0OigaDYO
 
「いてぇ!唇噛みちぎられた!なんかクチャクチャ咀嚼してるよこの人!」
 
「大丈夫!それはツンだから!
nice-TieNE!YEAH!」
「YEAH!ツンキタ――(゚∀゚)――ッ!!
 
 
って!ぜってぇ違うだろ!これ違うよママン!」
 
全力で離脱。
なんか躰が痒いし痺れてきたけど気にするな、俺。
 
「チッ…あと少しだったのに…」
「ふざけんな!このズベタ!そのツインテール引っこぬくぞ!」
 
「あーはいはい、次はちゃんと探すわよ、そう…ちゃんとしたのを、ね」
 
「その意気だ、アホ毛!次こそは!」
 
「そう…次こそは…ウフフ」
小娘が薄ら寒くなるような笑みをたたえているが気にしない事にしよう。
俺たちの旅はこれからだ!
 
【続く…か?】


432:①
06/05/10 16:35:28 wvAR5qcG0
初です。
長くなってしまいましたが、
暇のある方は読んでいただけるとうれしいです。


彼女が死んだ。
それは、僕と彼女が付き合い始めて、半年が経とうとしていた頃だった。
彼女はいつも、少し不機嫌そうな顔をして、あまり感情も表に表さない人だった。
だから、いつも、僕の一方通行な気がしていた。
何故彼女が僕の隣にいてくれるのか不思議だった。
それでも、僕たちはそれなりにはうまくいっていたと思う。
その日も、二人でショッピングに出かけていた。
そして、その帰り道、駅で僕と別れた後、彼女は自宅の前で車に轢かれた。
僕は、初めそれを聞いたとき、ちっとも悲しくは無かった。まったく信じなかったからだ。
でも、仕方ないだろ?
なにせ、そのことを僕に教えたのは、彼女本人だったのだから。

433:②
06/05/10 16:36:31 wvAR5qcG0
彼女の葬式も無事に終わった。にもかかわらず、彼女は僕の前にいる。
どうも、彼女は幽霊になったらしい。
僕は、ベッドに寝転がりながら、その斜め上でふわふわと浮いて、本を読んでいる彼女を見る。
彼女は、最期のデートの時と同じ白いワンピースの格好で、右手の薬指には指輪。
僕がプレゼントしたものだ。
これをプレゼントしたとき、彼女が言った感想は一言だけ。
「微妙」
僕は、彼女が笑顔で大喜びする姿を期待していただけに、とても落ち込んだものだったが、
死んで幽霊になった今もつけているところを見ると、
実はとても気に入っていてくれたのかもしれない。
そう思うと、自然、顔がニヤける。
視線に気づいたのか、彼女が「何?」と僕のほうを見る。
「んー、別に」
「一人でニヤニヤしてて不気味なんですけど」
「・・・・ごめんなさい」
彼女は、幽霊になっても彼女は、変わらなかった。

434:③
06/05/10 16:37:21 wvAR5qcG0
「そういえば、何で、成仏とかしないわけ?」
ふと、思いついて尋ねてみる。
「何?早く居なくなれってこと?」
彼女は、面倒くさそうに視線を本に向けながら、言う。
「いや、そうじゃなくてさ、何が心残りなのかなって思って」
すると、彼女は、少しだけ視線を上げ、またすぐに本に戻し
「・・・あんたには、教えない」とだけ不機嫌そうに言った。
言ってから、僕は、なんて馬鹿なことを言ったのだろうと思った。
たった、十六歳で、彼女は亡くなったのだ。心の残りなど、それこそ、山のようにあっただろう。
「もしかして、僕と離れたくないとか?」
僕は、すこし茶化したくてそんなことを言ってみた。
「・・・・」
反応がない。
ハズしたかな?そう思っていると、彼女はこちらを向き、少し馬鹿にしたような顔で、
「馬鹿じゃない?」と言った。
その後、僕らの会話は、他の雑談へとそれて行った。
彼女も、僕が話しかけるので、ついには諦めて本を置き、
”しょうがないな”という顔で話し相手になってくれた。
第三者が見れば、僕は怪しい独り言を言っているようにしか見えないだろう。
でも、僕は、不謹慎だろうが、彼女が自分にしか見えないので
、彼女を独占しているようで少し嬉しく、また、一緒に居られるのが楽しかった。
僕らは、そうやってだらだらと日常を過ごした。
彼女の体が、日に日に薄くなっていってることに、気づかないフリをしながら。

435:④
06/05/10 16:38:34 wvAR5qcG0
それから、一ヶ月が過ぎた。
もはや、彼女の存在は、意識しなければ見ることもできないほどに、希薄になっていた。
そんな中、彼女が「今日、大事な話があるから」と僕を学校の屋上に連れ出した。
そこは、僕らが『友達』ではなくなったところ。
幸い、周りには僕ら以外人は、いない。
グラウンドを眺めていた彼女が、唐突に口を開いた。
「なんか、時間が来ちゃったみたい」
僕の心臓が、一つ飛ばしでなった。
それ以上聞きたくない、聞きたくない、聞きたくない、聞きたくない・・・
彼女はあっさりと続ける。
「だから、もう、お別れ」
本当にあっさりと言った。
「・・・・」僕は、何かをいおうと口を開くが、酸欠の金魚みたいに口をパクパクするだけで、
言葉が出てこない。
「でね、最期に、聞いてほしいことがあるの。いい?」
僕は、力なくうなずく。
すると、彼女は、ここで初めて、ためらうようにうつむき、口ごもる。
しかし、やがて意を決したように顔を上げ、すうっと、息を吸って、言った。
「あ、あたしは、あなたが大好きですっ!」
そして、彼女は見たこともないほどに顔を真っ赤にしてうつむく。


436:⑤
06/05/10 16:40:54 wvAR5qcG0
「ち、ちゃんと・・・言ったこと・・なかったから・・それが・・心残・・・りで・・すごく
伝えたくて・・・・」
彼女は、その体と同じく今にも消え入りそうな声でつぶやく。
そんな、初めて見せる彼女の姿を見ながら、僕は、何とか涙をこらえ言葉を伝えようとする。
「僕も・・大好きだよ」
すると、彼女は、まだ赤いままの頬で、今まで見たこともないほどのとびきりの笑顔で言った。
「知ってるよ、バーカ!」
そして、そのままの笑顔で、すうっと、彼女は消えた。

「せっかちだね、別れのキスはなしかよ」
僕は、抑えれそうもない涙をごまかすようにつぶやいた。
 
    ふと、唇にやわらかい感触

僕は、泣きながら「まだ、いたんだ?」と声をかけるが、もう返事はない。
(そういえば、彼女からキスしてくれたのってこれが初めてだなあ)
そう思いながら、僕は天を仰ぐ。涙でにじむ空は、ムカつく位晴れていた。
晴れ渡る空、彼女のいない屋上、残された僕。
不器用で、感情を伝えることが苦手だった彼女。
最期に残した唇の感触は
   とても暖かく、やさしかった。


437:本当にあった怖い名無し
06/05/10 16:43:12 wvAR5qcG0
これで、終わりです。
稚拙な文で申し訳ないです。
読んでくださった方、ありがとうございます。

438:本当にあった怖い名無し
06/05/10 17:15:38 yrYDRif90
ええ話や……GJ!

439:本当にあった怖い名無し
06/05/10 17:44:38 oY/qTfuNO
>>428
>>432

共にGJ!
せつない終わりもまたいいね。

小娘の方は

かゆ

うま


な展開を期待した俺バイヲタ

さて俺は426なんだが帰宅時間が近づいてきたわけだが
もうワクテカしっぱなしですよ。
後日カキコがなきゃ俺はとり殺されたって事で。
心残りは書き途中のSSが宙に浮く事だが…

張り切って帰宅してくるノシ

440:One day,One Soldier,Lock and load.1/3
06/05/10 19:40:52 upKXBe3t0
よぉ。あんた見ない顔だな。どこの奴だ?
同業者か?そうかそうか。あんたもスナイパーか。この辺多いよな。
独立派と現政権側、国連の三つどもえだしな。稼ぎ時だわ。
まぁ、今日はその辺の関係はないからな。ゆっくりしようや。フリーファイアゾーンは遠いしな。
しかしあんた、額の傷、エラく派手にやられたもんだな。昔の傷だろうが、かなり目立つな。
そうそう。お前は何を使ってるんだ?
何?ヘカーテだと?
そいつはいただけねぇな。巨根至上主義は嫌いだ。ラプアマグナムなんぞ
よっぽど遠い所じゃなきゃわざわざ使うもんでもねーだろ。何撃つんだ?
ん?そういうお前の銃は何かって?
SVDだよ。
ん?ああ、そうだな。別に精度が良い訳でもない。狙撃用ではあるがつまるところ量産品だし、
精密な射撃向けだけどロングレンジで信用できるかと言えば疑わざるを得ない銃だよな。
何でそんな銃を使っているのかって?
あー、コレがまたややこしい事情があるんだよな。
前まで使ってたWA2000が壊れたんでな。さすがに砂漠で移動しながら使うのは無理みたいだった。
高い銃だったから無理して再起不能になるのも嫌だったし、さくっと修理に出したよ。
んで急場をしのぐために中古で安かったから露店でSVDを買ったんだ。
またWA2000なんて精密機器買ってオシャカにしてもつまらんし。何より重かったからな。
ほとんど捨て値だったな。そんなにややこしい仕事でもなかったから
まぁ調整すりゃ300m位なら余裕だろ、と思って買ったんだけど…安物買いの銭捨てって奴だな。
当たるっちゃ当たるんだが…


441:One day,One Soldier,Lock and load.2/3
06/05/10 19:42:04 upKXBe3t0
見事に「憑いてた。」なんか元々使ってた奴、ってのがゲリラだったみたいなんだけどさ。
いわゆるチャイルドソルジャーって奴だな。13歳くらいの女の子なんだけど。
どっかの傭兵にレイプされて殺されたらしいんだわ。まぁ良くある話だな。
んでそいつが憑いてる訳。いやマジマジ。話しかけてくるんだって。
スコープのぞいてる時とか、顕著だな。突然レンズ隠されたりとか、
撃とうと思った瞬間に何故かマルファンクション起こしたりとか。まぁ半分は古い銃だから
だろうけど。よっしゃ、コレは行けるぞー、って時にばっかやりやがる。
何でそんな銃手放さないかって?んー、なんか情が移っちゃってね。
誰かがこのSVDを買ったり、拾ったりするたびにそいつに話しかけて、
殺した奴をなんとか誘導して殺させようとしてたみたいなんだけど、
みんなそいつを見つける前に死んじまったみたいでさ。
んで回り回って俺にたどり着いた訳。
コイツ俺もとり殺すんじゃネェだろな?とも思ったけどさ、一回コイツに助けられた事あったのよ。
のぞいてる時にスコープレンズを隠されて、文句を言おうと顔どけた瞬間にスコープがバーン!
カウンタースナイパーだな。ヤバかった。少し遅れてたら落っことしたスイカみたいになってたとこだ。
本人は「偶然だ。さっさと死ね。」見たいな事いってたけど。
でな?コイツひどい殺され方したみたいでさ。

442:One day,One Soldier,Lock and load.3/3
06/05/10 19:43:20 upKXBe3t0
なんか他の捕虜を助けたければ地雷原の上を歩け、とか言われて。
まぁ当然足吹っ飛ばされた訳で。その状態でわざわざ体に鉄棒ブッさしてたぐり寄せてレイプしたらしいな。
なんか子供であればあるほど興奮するタチのやつだったみたいでさ。
内蔵引きずりながら泣きわめくのを楽しんでたらしいな。
『額に傷のある』『金髪の長身』『ヘカーテを持ってた』奴らしい。
そんなクソ野郎、生きてる意味、ねーよなぁ。
ん?どした?熱中症にでもかかったか?顔引きつってるぞ?
んでまぁ、話は変わる訳だが。俺、元々アメリカの海兵隊にいてさ。他の国はしらねぇけど、
ウチは基本的にスポッター(観測)とシューター(射撃)でバディ(二人組)組んでたんだよ。
その名残で俺も今相棒と一緒に動いてる訳なんだが。俺は実はスポッターなんだよ。

もう意味は分かるな?『俺はスポッター』だ、クソボケ。
ココからフリーファイアゾーンまでは300m。
遠いが「流れ弾が跳んで来てもおかしくない」距離だな。
そう、あのガラクタSVDなら、ギリギリの距離だ。
おいおい、俺につかみかかってもしょうがない。暴力は嫌いだよ。
俺はスポッターだからな。しっかり観測しとくとしよう。
糞ペドフィリア野郎の脳みそは、どんな色なんだろうな。


"Sniper,Fire at will."

443:本当にあった怖い名無し
06/05/10 20:27:23 yO9Fe/Mi0
・・・なんかこんな話なかったっけ?

444:本当にあった怖い名無し
06/05/10 21:12:03 opEuaFcj0
あまり書き込み無くなったなぁ。
来た当初はもっと盛り上がっていたものなのに……
おもしろい話が時々書かれても反応が少ない。
日に日にに住人が減ってきているのが残念だ。
これで空気嫁とかカエレとか言われるんだろな。
そもそも霊がいるって考えるのがナンセンスだ。
ましてこんなつんデ霊なんて、夢のまた夢。
そろそろみんないい加減目を覚ますべきだ。
古神社を探したって人が死んだ部屋に引っ越したって何も無いと。


445:本当にあった怖い名無し
06/05/10 21:35:31 eN8cy3M/0
>>444










446:本当にあった怖い名無し
06/05/10 21:37:51 opEuaFcj0
>>445
べ、別に寂しかったから書いたとかそういう訳じゃなくて、ほんの気まぐれなんだからねっ!

でも……ありがとう。

お礼に、これからずっと、


 憑 い て 逝 っ て あ げ る ね

447:本当にあった怖い名無し
06/05/10 21:38:10 Fv5xgkk7O
>>443
同意。
確か運動場氏の「ミツケタ」という作品じゃまいか?
間違ってたらごめんなさい>運動場氏
背景は兎も角人物相関図みたいなのを考えるとかなり似ている。
でも十分にGJ

448:片栗粉285('A`)
06/05/10 21:44:51 Fv5xgkk7O
名前入れ忘れた…orz

>>445-446
おまいらスゴいな。をい。

449:本当にあった怖い名無し
06/05/10 21:45:54 tCLIQozO0
>>445
天才

450:序
06/05/10 21:58:23 iGQYjvVy0
……何故あんな丈の短い着物を着てるのかしら、右那?
……知らないわよ。そこら中、皆持っているあの小箱、何、左那?
『携帯でんわ』、ね。小箱に語りかけるだなんて……解らないわね、右那?
世の中解らない事ばかりが増えていくわ、左那?
そうね……
そうよ……

……左那?私、退屈だわ……
……私もよ、右那?我慢なさい

……
……
…………
…………

…………っ。右那?あれっ……!
なぁに、左那?…………!

珍しい男……。ね、右那?……ふふっ
ええ。でもやっと落ち着けるわ。ね、左那?……ふふふっ

451:壱
06/05/10 21:59:27 iGQYjvVy0
右那、思った通り、ね?
本当ね、左那。この男、背中に“空き”が二つも。

「あれ、身体が……重い……?気のせい……?」

ふふっ、不思議そう……すぐ慣れるわ。それに、“空き”を二つ持っている方が不思議。ねぇ、右那?
ふふふっ、そう。おかげで、離れられない私達が一遍に憑くことができたわ、左那。


452:本当にあった怖い名無し
06/05/10 21:59:59 yO9Fe/Mi0
>>447
今まとめサイト見てきたらそれだった。デジャヴの正体が判明したぜ、ありがと。

453:弐
06/05/10 22:00:11 iGQYjvVy0
この男、居心地が良いわ……。ね、右那?
本当。この男、弱々しい気がしたけど……大したもんね、左那。


454:参
06/05/10 22:00:58 iGQYjvVy0
男が勉強しているわ、右那?
男だって学問の一つや二つ修めていないことにはね。価値がないものね、左那?
邪魔をしたくなるわ。ふふっ……あははっ、急に筆が折れたものだから呆然としているわ、右那?
ふふふっ……意地が悪いことをしてはいけないわ、左那?

455:肆
06/05/10 22:01:44 iGQYjvVy0
右那?何をしているの?
『てれびじょん』を消しているのよ、左那。五月蠅くて仕方がないわ。
男が目を白黒させているわ、右那。あんまり驚かしては可哀相よ……ふふっ。
私は静かなのが好きなのよ、左那。この男の都合は知らないわ。


456:伍
06/05/10 22:02:33 iGQYjvVy0
男が寝ているわ、左那。無防備ね。賊が入り込んで来たらどうするつもりなのかしらね?
刀が無い時代は不便ね、右那。……台所に刃物があったわ。握らせておいてあげたら?
寝返りでもしたら男が怪我をするじゃない。危ないわ、左那。
あら、本当。寝返りして自分を切りつけちゃったわ、右那?……これ位の傷、死にはしないわ。


457:陸
06/05/10 22:03:20 iGQYjvVy0
色々な本があるわ、左那。これは何の本かしら?…………あっ。
この男は力が弱そうね、右那?だけど、頭は回る性質…………あっ。
本棚が……倒れてちゃったわ、左那。男が下敷きよ。……まぁいいわ。
大丈夫かしら、右那?


458:漆
06/05/10 22:04:06 iGQYjvVy0
ねぇ、右那?私達のおかげで、この男の運気随分と揚がったわね?何度か怪我させてしまったけれど。
ええ。この男、二つも“空いていた”ものだから随分と損をしてきたみたい。感謝してるかしらね、左那?

459:捌
06/05/10 22:04:50 iGQYjvVy0
「……ええ……そう……最近……おかしな……まさか……本当ですか?……」
「……いますね……霊……二人……貴方……憑かれて……だから……」

男が話しているわ、右那。話し相手の女は嫌な感じがする……。
そうね、左那。嫌な感じ……。

460:玖
06/05/10 22:05:37 iGQYjvVy0
左那、見て……。この女、私達が見えているわ。
睨んでいるわね、右那。…………なのにこの男、何がなんだか分からないみたいな顔をして……ふふっ。
馬鹿面ねぇ……ふふふっ。あら……?嫌な女が、もっと嫌な物を取り出したわ。どうするの、左那?
この男から剥がされたら堪らないわ、右那。厄介だけど……女を殺すわ。
そうね……。女は殺した方がいいわね、左那。


461:拾
06/05/10 22:06:21 iGQYjvVy0
嫌ね、私ったら……ふふ……ねぇ、右那?
ふふふ……左那はまだいいじゃない。私なんか両腕切り飛ばされてしまったわ……ふふふっ。
……この男が……間に入らなかったら、消されていたかもしれないわね、右那?
……そうね、左那。


462:前拾
06/05/10 22:07:08 iGQYjvVy0
「大丈夫ですよ!霊は二人とも苦しんでますから!このまま消してしまいましょう!」

「…………え?」

「?どうかしましたか?…………さあ!抵抗は止めて!さっさと消え…………!……ぇ、何ですか?」

「……やめてください」

「……は?」

「やめてください……やっぱり除霊しなくていいです。やめてください」

「え、あの……。え?」

「除霊、やめてください」


463:拾壱
06/05/10 22:08:00 iGQYjvVy0
男が心配そうな顔をしているわね……、右那。……あら……私達が見えているみたい……ふふ……。
相変わらず情けない顔の男ね、左那?……ふふふっ……。ねぇ、あなた……?
あ……男が近寄っただけで怪我が消えるのね、右那。やっぱり、大したもんじゃないの……。
本当ね、左那……。……あなた、私達を剥がしたかったんじゃないの?

…………


464:拾弐
06/05/10 22:08:46 iGQYjvVy0
右那、男が大学へ行くわ。送らないの?
え?もう行ってしまうの?私も送るわ、左那……。
行ってらっしゃい……。
気をつけてね……。

男は難しい顔をしていたわ、右那。何か気に障ったかしら……。手は振らない方が良かったかしら……。
照れているのよ。可愛いじゃない。照れ隠しなのよ、左那。


465:拾参
06/05/10 22:09:29 iGQYjvVy0
「痛いのとか、苦しいの、嫌なんですよ」
「憑かれていて……ははは、痛い思いもしましたけど」
「苦しんでますから、って言われたとき、なんか……嫌だったんで……止めました」
「生活に支障無さそうですし、憑いていても、いいですよ……?」

変な男よね、右那?
そうね。変な男よね、左那?……でも少し…………。
少し……なぁに、右那?
少し……ふふふっ…………。
ふふっ、そう……。私も……。

466:拾肆(左那)
06/05/10 22:10:13 iGQYjvVy0
ねぇ?疲れているんじゃない?……うん、そう。大分疲れてるわ。休んだ方が……ね?
あら……何処行くの?寝室?必要ないわ、私が膝枕してあげるから。
……さ、どうぞ?
そぅ、そぅ。んっ、もっとこっち向いて?ほら、お互い顔がよく見える。
耳掻き、してあげようか?随分してないんでしょ?遠慮しないで、ってば……。
気持ちい?ん?気持ちい?ね?ふふっ……あっ……おっきーの取れたわよ?

あ……もう終わり?元気になった?そう……?
何かあったら、左那にいつでもお申し付けくださいね……なぁんて……。


467:拾伍(右那)
06/05/10 22:10:59 iGQYjvVy0
まだ……寝ないの?『れぽぉと』?を書くの……???『れぽぉと』ってなにかしら……。
あんまり無理したら……うん、早く寝なさいね?おやすみ……。

失礼します……。
……あ。起きてたの……?御心配なく。私も寝るところだから。
あら、同衾は嫌いなの?……でも、断るわ。
……暖かい、ね……ふふふっ……。
え?私が冷たい?……あぁ、死んだ身が恨めしいわね……。
それじゃ、名残惜しいけど……。用事は、遠慮なく右那に、ね?


468:拾陸(左那)
06/05/10 22:11:46 iGQYjvVy0
良い湯加減かしらね……。ん、どうしたの?そんなに驚いて……。
だって私、幽霊だもの。壁を抜ける位。
さ、頭を洗ってあげる。おいで。
……はいはい、その慎ましい姿勢、私も見習うべき所が多々あります。
さ、頭をこっちに……。


469:拾漆(右那)
06/05/10 22:12:30 iGQYjvVy0
頭は洗い終わった?長いわよ……っとに。
さっ、次は身体を洗ってあげるわ。
そっちに立ってて……。ん、どうしたの?座ってたら洗えない。意地悪しないで?
背中が広いね……。え?なぁに、大変だなんて。
洗いながらでも話はできるから……。さぁ、おいで。


470:拾捌(左那)
06/05/10 22:13:19 iGQYjvVy0
さ、口を開けて。私が食べさせてあげるから。
あ~~~ん。
どうして逃げるの?……ふふっ、恥ずかしいんでしょ?分かってる……ふふ……。
さ、……また逃げる。早く食べないと口移しにするわよ。あぁ、それがいいわね……。んっ……。ほら口開けて……。
……ちょっと。なんで早食いするのよ。


471:拾玖(右那)
06/05/10 22:14:04 iGQYjvVy0
口元汚れてるわよ……。拭いてあげる。あら……。
顔を逸らさないように。
ほぉら……子供じゃないだから……ふふふっ……。しょうがないわね……。
え?あぁ、気にしないでいいわ。私の手拭位、何枚汚れても構わないから。ね?
ほらぁ、また汚してる……ふふふっ……。

472:結
06/05/10 22:14:50 iGQYjvVy0
あなた……後悔してない……?
私達を憑かせ続けたこと……。

そぅ……良かった。

こんな美人を、それも二人、侍らせてるんだもの……ふふっ。
当然の回答ね……ふふふっ……。

あなたが死ぬまではずっと一緒……。ね?
でも、あなたが死んだ後は……また二人ぼっち、かしら……。

もうちょっとだけ……時間があるから……。ね?
あなたがいなくなるときのことは……考えない……。

473:本当にあった怖い名無し
06/05/10 22:17:09 2lR5otfc0
ID:iGQYjvVy0
つまんね。


474:本当にあった怖い名無し
06/05/10 23:20:24 Fv5xgkk7O
>>473
ツン補給乙。

>>472
このスレで一番萌えたかも…超GJ!
(`・ω・´)

>>452
ばっ……別にあんたの為じゃないんだから! ////
偶々…そう、偶々私も同じ事思っただけなんだから!

475:本当にあった怖い名無し
06/05/10 23:29:38 upKXBe3t0
SVDの話書いた人だけど、今さらっとよんでいくとほとんど同じ話で同じ語り口の話があったようです。
盗作よろしく書いてしまって筆者に申し訳ない+スレ消費申し訳ない。

476:本当にあった怖い名無し
06/05/10 23:32:14 JCJWrivr0
>>440-442
Dragunovにそんなおまけが憑いてたら
最高だろ。

477:本当にあった怖い名無し
06/05/11 00:09:16 7VRrqsTI0
>>475
WA2000とはマニアックなw
ドラグノフの霊と射手の絡みがもっと見たかった。

478:本当にあった怖い名無し
06/05/11 00:10:56 xSrQ7eMi0
きっとあれだな。ブロンドの短髪でアホ毛が出てる幽霊だな。

479:本当にあった怖い名無し
06/05/11 00:13:32 dt0YFVmkO
ドラグノフは俺も好きだが正直
言ってる意味がわからない人多かったと思う。
書きもしないくせに揚げ足とるような真似してごめんなさい。

右那タン左那タン(*´Д`)ハアハア

480:本当にあった怖い名無し
06/05/11 00:14:04 N/D+N0Sv0
>>478
「ごめんね」って言われながらキシュキシュされるぞ

481:本当にあった怖い名無し
06/05/11 00:53:32 x5p9nW4b0
右那左那、話自体は好きだけど多すぎる「…」が鼻につくなあ。

482:380
06/05/11 02:46:23 PGMRXQ6K0
此処は一体・・・何処なんだ?
いつもの苦しさを感じない不思議な幕開け。

気が付くとそこは見慣れない場所だった
いつもと違う始まり。
混乱したが周りを見回して、何とかそこが病室だと理解した。
「良かった。気が付いたんですね。今先生を呼んできますから」
見たことの無い女が何か騒いでいる。
医者から話を聞いたところ、俺は1年近く意識が無かったらしい。
だが、それ以外は何も教えてもらえなかった。
「彼女はっ・・・巻き込まれた彼女は無事なんですかっ?」
「それは、おいおい・・・回復してからお教えします。
 まずは自分のことを優先してください。」

しばらくして、何とか車椅子で動けるようになった頃、担当医から
「会ってみますか?」
突然訊かれた。最初は何の事か分からなかった。だがすぐに
「会えるんですか?彼女に」
「会うだけ・・・でしたらね。」
連れて行かれたのは違う棟の病室だった。
そこで彼女は静かに眠っていた・・・
「貴方と同じで、意識が戻らないんですよ。」
「そう・・・ですか。」

彼女もまた俺と同じように生きていた。

483:380
06/05/11 02:48:36 PGMRXQ6K0
それだけで嬉しかった。
今度は俺が待つ番だ。
いいさ待つぐらい、いくらでも我慢できる。
「なぁ、俺もうそっちに行けないよ・・・」
「・・・・・・」
「お前もこうやってずっと待ってたのか?」
「・・・・・・」
「辛いよなただ待ってるってゆうのは・・・」
「・・・・・・」
「早くこっちに来いよ・・・両想い・・・なんだろ・・・」
「・・・・・・」
「お前の声・・・聞きたいよ・・・」
静かに眠ったままの彼女。
毎日、時間の許す限り彼女の傍で声を掛け続ける。
いまだに返事は貰えない。

484:380
06/05/11 02:49:41 PGMRXQ6K0
辛いリハビリをこなし、何とか自分の足で歩けるようになった。
「俺、もう自分で歩ける様になったよ」
「・・・・・・」
「いい加減起きてくれよ・・・」
「・・・・・・」
「お前の声、聞きたいよ・・・」
「・・・・・・」
「俺の事忘れてても良いから・・・
 嫌いになってても良いから・・・
 目を・・・覚ましてくれよ・・・」
ピクッ
「えっ?動・・・いた?」
彼女の瞼が震えたような気がした。
そして零れ落ちる涙。
「泣いて・・・いるの?
 そんなに辛いのか?」
「・・・・・・」
返事は無い・・・だが、彼女の目が・・・開いていく
「俺が・・・見えるか?
 声が聞こえるか?
 誰か解るか?」
「ん・・・ん?」
「良かった・・・良かった・・・」
「あ・・・れ・・・?」
「ごめんな・・・ごめんな・・・良かった・・・」
馬鹿みたいに同じ事しか言えない

485:380
06/05/11 02:51:45 PGMRXQ6K0
その内、涙があふれて嗚咽しか出なくなった。
「ば・・・かぁ・・・」
「うん。ごめんな。」
「寂し・・・かった・・・よぉ」
「うん。俺も・・・」
「何で・・・泣いてる・・・のよぉ」
「泣いてなんか・・・ないぞっ」
無理やり笑顔を作ってみる・・・が、無理だった。
「悪い、嬉しくても笑えないや」
「ふふっ・・・変な・・・顔」
「やっと・・・笑った・・・」
久しぶりに見る彼女の笑顔。
まだぎこちないがやっと見れた。
それだけで、全てが報われた気がした。

どうして生きていたのか・・・
あそこがどういった場所なのか・・・
今となってはどうでも良い。
これでやっと新しい物語が始まるのだ・・・

486:380
06/05/11 02:52:34 PGMRXQ6K0
その後
「ちょっと!早くしてよっ」
「ま、待て・・・心の準備が・・・」
「な、何よっただのマッサージでしょっ。
 早くしてくれないと・・・私も・・・緊張してボソボソ」
「分かった。分かりました。今すぐやります」
「へ変な所・・・触らないでね」
リハビリ後のいつものやり取り。
もうすぐ彼女も退院できる。
「なあ、退院したら何処行きたい?」
「海が良いなぁ・・・別に・・・貴方と一緒なら・・・何処ボソボソ」
「うんいいねぇ海。ん、顔、赤い?」
「水着は・・・ダメ・・・よ」
「なっ!」

487:380
06/05/11 02:53:53 PGMRXQ6K0
ムリヤリ、ハッピーエンド風にしてみたけど・・・
そういうセンスは元から無かったorz

488:本当にあった怖い名無し
06/05/11 06:37:16 sXpOGfnZO
>>450-472
グッ‥‥‥ジョブ!!
激しく萌えますた(;´д`)

489:本当にあった怖い名無し
06/05/11 06:39:54 sXpOGfnZO
ageちまったorz
吊ってくる‥

490:本当にあった怖い名無し
06/05/11 09:51:01 Ld8HSfYkO
ときに>>426マダー?

491:本当にあった怖い名無し
06/05/11 10:07:04 yLacpK8H0
>31-37  こんくらいのデレ具合が好き 緊張感のある展開もお気に入り
>96-107 うますぎ
>192-198 しぶい 地味に泣ける
>292-302 この前半部がマジ泣ける
>391-405 霊視点は大好き 
>428-431 叩かれながらも実はリクエストに応えてくれてる中の人ラブ

反応が少ないとのことだったので(斜めだけど)無理矢理反応してみた

492:本当にあった怖い名無し
06/05/12 08:47:54 SEqh5BoRO
>>472は個人的に一番萌えた
「…」をよく使って話すと幽霊っぽさが出ててイイ(・∀・)
性格もはっきりしてて読みやすかった。
主人公が左那と右那たちにもちっと優しくしてる場面が欲しかった。

493:片栗粉285('A`)
06/05/12 10:01:05 ds+IRU9sO
左那右那の「最近耳掻き…」のシーンで「そういや俺も最近してねぇや」と思い、
自 分 で 耳掻きした俺は負け組

494:①
06/05/12 12:18:36 rynGN27b0
只今、肝だめし開催中。場所は、出ると噂の旧校舎。
通常、男女ペアで行うのだが、僕はくじであぶれたために
一人で長く暗い廊下を歩いてた。
まあ、僕は、幽霊なんて信じていないから平気だけどね。
 コースも中盤にさしかかったところ、突然目の前に女の子が現れた。
年は十代後半位、シャギーの入ったボブカットの似合うなかなかに可愛い女の子だ。
問題は、その全身が透けていること。残念ながら、服だけじゃない。
・・・・・でやがった。

495:②
06/05/12 12:19:28 rynGN27b0
「きゃーーーーーー!!!」
女の子の霊が悲鳴を上げる。・・え?そっちが?
「ちょっと、驚かせないでよ!」
「いや、それ、こっちの台詞だし。つか、幽霊の癖に悲鳴上げんなよ・・」
「ひ、悲鳴なんて上げてないわよ!ちょ、ちょっと驚いただけじゃない!」
そして、「はぁ」と息を吐いて、女の子は落ち着かせるように、胸に手を当てる。
いや、お前心臓止まってるだろ。
ようやく、落ち着いたのか、女の子が顔を上げる。
「そういえば、あんたは驚かないのね?あたし幽霊だよ?」
そういわれても、目の前にいるのは、透けているところを除けば、ただの可愛い女の子にしか
見えない。ちっとも怖くなんか無かった。
それを、そのまま伝えると、「な、何よ、それ!あたしは、怖い幽霊なんだから!
呪ったりするんだから!」と、取り乱したように大声を出す。
よくわからないが、僕は無害であると判断し、関わるのも面倒なので、先に進むことにする。
女の子の横を通り過ぎようとしたとき、『クンっ』と体を引っ張られる。
見ると、女の子が、そっぽを向きながら僕の服のすそをつかんでいる。
「・・・・・」
とりあえず、無視して先に進んでみる。女の子はあたりをきょろきょろ見回しながら、
すそをつかんだまま、とてとてとついてくる。
(なんだかなぁ・・・)

496:③
06/05/12 12:20:13 rynGN27b0
その時、遠くのほうで『ガシャン!』と音がする。先に行った誰かが、
何かを倒したかしたのだろう。
「ひうっ!!」
小さく悲鳴を上げ、びくっとた女の子が、僕の腕にしがみついてくる。
「・・・・もしかして、怖いの?」
「ち、ちがっ!な、何ゆってんのよ!」
思い付きだったのが、図星らしい。幽霊の癖に、暗闇が怖いとはね。
「じゃあ、何で僕の腕にしがみついてるの?」
「そ、それは・・・そ、そう!あんたにとり憑いたのよ。ほ、ほら、あたし幽霊だしっ」
「ふーん」
「な、なによぅ」
別に、とだけ言って、僕は再び先に進んだ。

497:④
06/05/12 12:21:06 rynGN27b0
しばらくして、僕は足を止める。
「むぎゅっ」と、彼女が僕の背中に追突する。
「何よ、急に止まらないで・・・」
そこには、校舎の出口。僕は、彼女の手を裾からはずした。
とたん、彼女は、まるで捨てられた子犬のような顔をした。
「はあ」とため息をひとつ。それから、裾からはずした手をつなぐ。
「うちに来る?ここよりは、明るいよ?」
「な、何よそれ!調子に乗らないでよ!なんで、あたしがあんたのとこなんか・・・」
言いながらも、つないだ手をほどこうとはしない。
「僕にとり憑いたんだろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・ぅん」
 こうして、ぼくはへんな拾い物をしてしまった。

498:本当にあった怖い名無し
06/05/12 13:18:38 XAiWUJdVO
GJ!

なんとなくたまねぎ氏の文体に似ているような気が。

499:本当にあった怖い名無し
06/05/12 15:30:11 HMuCMFJg0
カラカラ・・・・ カラカラ・・・・
うーん・・・ 呪うんだからねもう・・・ 
カラカラ・・・ もう祟るんだから・・・・

深夜、灯りの落ちた部屋に響く音だ。最近なんか夜中にトイレに
行く習慣が出来ちゃって気付いた。

カラカラはハムポンが回し車を回す音。
ハムスターは夜行性だし、元気のバロメーターだからよしとしよう。
もうもういってるのは・・・・

「寝言かよっっ」

「むにゃっっ?!な、ななによっやる気っ?!・・・・むーふふ・・・」

ある意味とても霊障だが、夜は何をいっても無駄なのは、この数日で
十分わかった。第一何をやるんだ。どつき合いっても姿も見えないじゃないか。

カラカラ・・・・カラカラ・・・・

朝まではしばらくある。二度寝するか。

500:片栗粉285('A`)
06/05/12 17:20:36 ds+IRU9sO
Σ
ポ、ポン介……!?

501:レイポン ◆ZMp2Jv9w5o
06/05/12 21:31:26 HMuCMFJg0
片栗粉ねっあんたは知ってるわっ
ひまわりの種あげる。遠慮しなくていいのよ?

502:片栗粉285('A`)
06/05/12 22:22:12 ds+IRU9sO
つ……つまりそれは片栗粉にヒマワリの種を加えると、
より強い幻かk…いやいや霊能力を得られると?
ハンターズ科学部、至急調査せよ! 繰り返す、至急調査せよ!

いやでも久々にレイポン読めて嬉しい俺ガイル

503:本当にあった怖い名無し
06/05/13 00:00:32 nHegHy990
レイポンキター!

504:本当にあった怖い名無し
06/05/13 00:42:31 dapRaXVv0
おかえりなさいレイポン!(´∀`)

そういえば、最近昔のコテを見かけないね
また彼らのSSを読みたいものだ

505:本当にあった怖い名無し
06/05/13 01:52:56 FtIUmddFO
>>494-497
萌 え た (;´д`)

506:ツンデ霊の入場です!
06/05/13 05:06:32 Mz8J8fHAO
メイドの土産はツンデレとはよく言ったもの!
献身的な萌えがいま実戦で爆発する!
「メイドさんと僕」美和さんだ!
 
兄は私のモノ!
邪魔する女は罵倒して罵倒して追い散らすだけ!
「ごめんね、お兄」よりツンデ霊妹だ!
 
私は学院最萌えなのではない!
ツンデ霊最萌えなのだ!
ご存じ御姉様!
「ツンデ霊女学院」!
 
いまやツンデレの神髄は姉にある!
私を驚かせる霊はいないのか!
「跡取り」姉
 
魚類最萌えこそツンデ霊最萌えの代名詞だ!まさかこの魚が来てくれるとは!
「レイトウマグロ」
 
超一流神様の超一流モフモフだ!
生で頬摺り萌え死にやがれ!
稲荷様の萌狐「祠のミカド」!
 
何でも有りならこいつが怖い!
酸化のピュア金属!
「銅タン」
 
ツンデ霊は口数少なくてナンボのモン!
超寡黙霊の「屋上の先輩」!


507:ツンデ霊の入場です!
06/05/13 05:07:53 Mz8J8fHAO
 
不幸少女は生きていた!
あのオナホールの衝撃を乗り越え更なる萌を磨いて甦ったぁ!「匠の業を訪ねて」!
 
すべての除霊へのベストディフェンスは私の中にある!
部屋憑き霊の神様がきた!
「部屋の主」
 
真の萌えを知らしめたい!「濡れおなご」
 
先輩殺しはいいのか!?
ツン魂冷めやらず!
殺すも生かすも思いのまま!
「電気をつけなくて良かったな2」!
 
特に理由は無い!
小動物が萌えるのは当たり前!
「ハムスター←僕←ツンデ霊」よりハムポン!
ミレレイには内緒だ!
 
悩殺なら誰にも負けん!
ツンのテクを見せたる!
「ツン・デレ・バトル」よりツンデ霊!
 
引き籠もって磨いたシュールな芸風!
ツンデ霊界のデンジャラスガール!
「俺と守護霊」より守護エモン!
 
ツンデ霊だから此処へきた!ストーリー、文脈、人物、一切不透明!
「スナップショット!」
 


508:本当にあった怖い名無し
06/05/13 11:18:10 wp701gv/0
>>506-507
哭けるッ!
今夜は哭けるぞッッッ!!

509:本当にあった怖い名無し
06/05/13 14:18:45 bGafPiMU0
>>506
あれ、ミカドって狐だったっけ?

510:本当にあった怖い名無し
06/05/13 16:01:35 Y4JQ6Io4O
>>506-507

このシリーズ大好きだ!
これからも頼むぜ!

511:本当にあった怖い名無し
06/05/13 19:27:10 mWOqZsOQO
モフモフ狐は確かあのチョコあげたら
「甘――― !!!」
ってやつじゃないっけ

512:本当にあった怖い名無し
06/05/13 21:59:26 wbOB+L760
こやつ 祟り神様を外しおるとは・・・・

513:本当にあった怖い名無し
06/05/13 22:52:12 jtIqy86g0
哭けた

514:本当にあった怖い名無し
06/05/13 23:01:37 50mGJlnE0
>「ハムスター←僕←ツンデ霊」よりハムポン!

誰かここにツッこもうぜw ミレレイ相変わらず不憫で萌えるが。

515:本当にあった怖い名無し
06/05/14 00:11:23 C/NOVzOlO
ごめん、ミレレイとレイポンの記憶がごっちゃな俺に
誰か説明してくれませんか。

516:本当にあった怖い名無し
06/05/14 00:57:53 ddIyjSiDO
>>472
霊視点で物語を進めていくのが新鮮で一番ヨカタ。
次回作もwktk

517:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:33:08 BqKzer2B0
登校してみたら花が飾ってあった。
ちょうど俺の前の席、工藤さんの机。
「あはは、何? イジメ?」
俺はそこに座ってる工藤さんに話し掛けた。
無神経なわけじゃない。そんな度胸のあるやつは、この学校にはいないと知っていたから。
部活の先輩ですら、彼女を呼び捨てにはしない。この地域は、彼女の親が経営する会社で
保っているのだ。容貌もキツめのせいもあり、イジメられるなんてイメージからは程遠い。

「そんなこと、するわけないでしょ。知らないの?」
俺の前の、そのまた前の席の、高見盛が振り向き、咎めるように言う。
(テメーには全然まったく訊いてねえ!)
……って言えたらなあ。
こんなヘンなことでもない限り、工藤さんとしゃべる機会なんかないんだよ!
俺、小心者だから!ブサイクだから!生物として同じ括りにいるのが申し訳ないから!
勇気を出して声かけたのにどーしてくれんだ。

「うん、何かあったの?」
としか言えねえ俺。弱え。
工藤さんは、目の端でこっちを見る。かんっぜんに無表情。
うお、怖え。たまんねえ!

「工藤さんね、昨日、亡くなったの。事故で」
テメーには訊いてねえ高見盛いいかげんに……

「……なくなった?」

高見盛は、伝えることはもうないとばかりに、席を立った。

518:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:34:21 BqKzer2B0
オイオイ脂肪が脳に詰まってんじゃねーのか?日本語くらいちゃんとしゃべれよ?
だがこれで新しい話題ができた。邪魔者もいなくなったしな!
俺は工藤さんの声を聞くべく、再チャレンジ。がんばれ、俺…

「亡くなったって、どの工藤さん?」
工藤さんはめんどくさそうに(見えるけどいつものこと)髪をかきあげた。
「私」
「ふうん」
「…………」
「…………」

はっ!? だ、ダメだ俺! それで満足するな俺! もっと会話に広がりを!

「え、えーと、ああ、演劇部で何か、やってるの? 役作りとか」
「いいえ」
「そ、その花は?」
「…………」
「…………」

が、がんばれ俺!

「もしかして、ほんとにイジメとか?」
「あなた、私に話してるのよね?」
「や、そ、そんなこと、される人じゃないと、思ってるけど」
「私に、話してるのよね?」
「う、あ、ご、ごめん」

いきなり顔を近づけられて、謝ってしまう。怖え。
俺みたいなゴミ虫が話し掛けられる身分の人じゃないよね、やっぱり。

519:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:35:51 BqKzer2B0
「そうじゃなくて――」
工藤さんは、ふいに、窓際に固まったクラスメイトたちに目をやった。次いで、
順繰りに教室を見渡していく。

俺も釣られてきょろきょろとしていると、あることに気が付いた。
全員が俺たちに大注目してる。
会話が続かなくて悪戦苦闘してる俺を応援してる、ってわけでもない。
てゆーか、今までのヘタレぶり、みんな見てたの?俺ハズカシイ!

「なんだよおまえら?」
精一杯の虚勢を張って、俺は怒鳴った。

静まり返る教室。
HR前のこの時間には、ありえなかった静寂。

「――アンタ、何やってんのひとりで」

誰かの、おびえを含んだ一言が、起爆剤となった。

つーか基地外?おまえやばいよ洒落になんねー呪いとかキモイ近づかないほうが興味ある
んなわけねー冗談はやめてよね何のつもりだか知らないけど見える人なのかよ頭オカシイ
でもいる気がしないそこにいるの何て言ってんだよなにそのツンデ霊もしかしてほんとに
霊能力怖いウソだよ前からそういうやつだったあたしは信じない面白いつもり………

わかった。
このイジメの標的は俺だってことが。
人に好かれるキャラじゃないと思ってたけど、けっこーショックでけえな。
工藤さんて、意外とノリいいんだ。こいつぁ新発見だ。

520:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:42:46 BqKzer2B0
俺は、今日はサボることを心に決め、席を立った。明日は…どーしよーかな。

「みんな、私が見えてないの」
「そうみたいだね」
さすが演劇部だよ。
「どうしてあなたは――」
「さあね」
アドリブ下手でごめんね。こんな会話だったらしないほうがいいから。俺にとっては。
「ちょっと待っ…!」

「ちょっと待てよ! そこに、いるのか? ほんとに?」
教室を出るとき、オカルト好きで、よくこっくりさんとかをやってるやつに止められた。
これも名演だと思った。

「ああいるよ」

俺がそういい残したドアの向こうで、また大きなざわめきがあった。
知ったことか。
楽しいかよおまえら。

521:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:45:47 BqKzer2B0

逃亡先には屋上を選んだ。
学校から出ず、イジメられっ子の気分を盛り上げたかったのが、その理由。
昼休みでもなければ、人は来ない。

と思ったら先客がいた。
だらしなく脚を投げ出して座り、煙草をふかしている。
野球部のエースで、有名なやつだ。なんて名前だっけ。

「よう。吸うか?」
意外なことに、向こうから話し掛けられた。
俺は首を振った。
「いいのか? 夏大近いのに」
彼は、ふっ、と短く息を吐き出した。笑っている。

「いいんだよ、もう。たぶん、俺らは試合に出らんねーから」
「へえ」
「……野球、興味ないか?」
「なんで」
「いや、もーちょっと突っ込めよってこと」
「ああ、悪い。なんで」
「さっきと変わんねー…」

彼は力なく笑う。
訊いたところで、話すつもりがあるとは思えなかった。

「おまえ、確か、み―工藤、さんのクラスの」
「ああ、後ろの席だよ」
「そっか…」

さすが有名人。把握のされかたが「3-A」じゃないんだ。

522:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:47:54 BqKzer2B0
「あの、な。何か、言われてたか?」
彼の口調から、弛緩したものが薄れた。漠然としすぎていて、何のことだかわからない。
が、あったことはただひとつ。俺は話したくもないが。

「工藤さんが死んだって。馬鹿騒ぎしてたな」
「それで?」
「べつに。くだらねーよ」
「は。くだらねーか。……この学校に、そんなやつもいるんだよなぁ」
「なんだよそれ」
「いや。少し、気が楽になった、気がする」
「?」
「そのうちわかると思うけど……おまえみたいなやつにだったら、話してもいいかな」
「??」

「工藤、さんが死んだのは―俺のせいだ」

彼はうつむき、そう告白した。
何を言っている?
3-Aの工藤さんの話じゃないのか?
またネタか?

「事故は、俺がやったわけじゃない。でも。俺が。死ななくてもよかったのに。助かった
はずなのに。俺が。俺のせいで。俺の――」

支離滅裂で、理解できない。彼が最も悔やんでいること、それがどうしても言葉に出せない
らしい。

523:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:49:29 BqKzer2B0

「やめて」

凛とした声。
俺たちの前に、工藤さんが立っていた。

「あれ、いつから?」
ほんとに気づかなかった。
屋上の扉は重い鉄製で、開閉の際には大きな音がするんだけど。

「ひっ!?」

隣で、息を飲む音が聞こえた。
見ると、彼は大きく目を見開き、固まっている。

「み、弥夜、お、俺は!ゆ、許してくれ!」
「呼び捨てにしないで」
「わ、わかった。お、俺のせい、俺のせいだ!」
「あなたなんかのせいじゃない。くだらないこと言わないで」
「悪かった!お、俺が悪かったから――!」
「何も悪いことなんかされて」

工藤さんが言い終わる前に、彼はものすごい慌てようで逃げていった。
なんだろうあれ?

524:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:52:42 BqKzer2B0
「工藤さんて、やっぱり怖いんだね」
「……やっぱりって、何」

形のいい眉がひそめられる。いや、やっぱり怖えって!自覚ねえのか!?

「い、いや?何でもないデスよ?と、ところで何あれ、彼氏とか?」
「冗談言わないで」

ぬお、冗談禁止?冗談でもないんだけど!とにかく会話が続かねえ!

「そ、そうだね、工藤さんの彼氏なんて想像できないし!」
「モテないって言いたいの」
「ち!?ちがっ!?あれ?なんでそういう方向にっ!?」
「どこが違うの」
「何もかも!アイドルがうんちしないのといっしょ!」
「あは、何それ」

おおお!笑顔キタ―!!めちゃくちゃ可愛い!どーしていいかわかんねえ!下ネタ最高!

「野郎なんてうんこだよ。うんこと工藤さんなんて組み合わせ、想像……」
「しないで」

今までで一番の殺気を感じ取り、俺は口をつぐんだ。うん、下ネタは引っ張るもんじゃ
ないな。大事なのは瞬発力だ。

525:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:55:12 BqKzer2B0
「それで、坪井君から、どこまで聞いたの」
「つぼい…あーそんな名前だった。べつに何も?工藤さんが死んだとか…死んだとか…」

ああ、俺、そんなネタでおもちゃにされて落ち込んでるんだっけ。
屋上に二人きりってシチュに、舞い上がってた。

「!!つーか、授業中!もう始まってるよ、工藤さん!?」
「私はいいの。もう、ね。それに今、教室には誰もいないから」
「へ?」
「あなたが嘘つき呼ばわりされてたから、なんだか気に入らなくて花瓶割ったの。だから」
「だから、って……?」

工藤さんは、小首をかしげて、頬に手を添える。お悩みのポーズだ。

「ううん、どうしようかな…ちょっといい?」
「うん。…え?」

目の前に、顔が近づいてくる。額にかかる髪を一度、かきあげて。
唇の感触が――

「……わかった?」

悪戯っぽく、工藤さんは微笑んだ。

526:本当にあった怖い名無し
06/05/14 07:56:36 BqKzer2B0
鼓動が、鼓膜を圧迫した。
感触はなく。体温もなく。ありえない距離にまで近づいた―重なった、彼女の姿を見て
しまった。

「み、みんなの話は」
「ほんとうのことね」
「死んだって」
「死んだみたいね」
「でもここにいる」
「そうね」
「幽霊」
「幽霊」

工藤さんは自分を指差して、そう言い切った。なぜだか、少し楽しそうに。

「わかったことがあるの。私が見える人のこと――」

今度は、俺が最後まで話を聞かなかった。
情けないことに、そこで意識を失ったからだ。


                おわり

527:ポン介 ◆ZMp2Jv9w5o
06/05/14 11:30:55 mUrxF8gq0
エエェェ(´Д`)ェェエエ

そこで終わりー?
とりあえずエクセレントGJ!

528:本当にあった怖い名無し
06/05/14 11:31:26 mUrxF8gq0
コテトリ失礼orz

529:本当にあった怖い名無し
06/05/14 16:02:39 C/NOVzOlO
GJ! 新鮮な視点で楽しみますた!

530:本当にあった怖い名無し
06/05/14 20:39:42 bxzaddwb0
おもしろかった、GJ!
主人公の霊に対する反応とか、リアルっぽくていいよね

531:本当にあった怖い名無し
06/05/14 23:16:19 LX4CbqzZ0
エエェェ(´Д`)人(´Д`)ェェエエ
作者もツンデレなのか・・・orz

532:本当にあった怖い名無し
06/05/15 00:15:28 PFQj2sgzO
なによ、結末なんて教えてあげないんだから!




って事?

533:本当にあった怖い名無し
06/05/15 06:57:02 LP3RwxE30
そうらしい

534:本当にあった怖い名無し
06/05/15 10:21:03 OE6Ql7Pm0
なんだこれ

535:本当にあった怖い名無し
06/05/15 23:47:09 PFQj2sgzO
まとめサイトの中の人、更新乙!\(^o^)/

536:見習いく~る幽霊
06/05/16 02:46:33 ylV1PEEl0
「うぐぅ…気持ちが悪いよぉ。 風邪でも引いたかなぁ…」
 なぜだか最近、体の調子が悪くなってきた。
 あんまり、幽霊に驚かない馬鹿と同居してるからかなぁ…
 体調を崩して、風邪でもひいたのかも知れない。
 これじゃ、幽霊としての自分が情けないよ。
 …あ、そこのキミ、何で幽霊が風邪をひくんだ、とか思ったでしょ。
 昔からよく言うじゃない、病は気からって。
 だから、気合いのある幽霊だって風邪ぐらいひくんだよ
「へっくち」
 ……とはいえ、こんなあたしの姿、アイツに見られたら笑われるんだろうなぁ…
 アイツ――そう、名前も知らないこの部屋の住居人だ。
 転入し、私が驚かせようと思った直後にアイツは言った。
『変な幽霊』
 …むぅ、すっごいムカツク!
 巷じゃ く~る な幽霊で通ってる(はずの)あたしだって、流石に頭に来たね。
 よりにもよって変な幽霊――
「へっくし、へくちょんっ!」
 ……あ~駄目だ、力説してる場合じゃないや。
 うん、寝よう。 風邪をひいた時にはそれが一番だ。
 布団を敷いて…って、しけないし…
 仕方ない、このまま寝ようかねぇ…風邪が治るといいけど…

537:見習いく~る幽霊
06/05/16 02:48:04 ylV1PEEl0
「で、おまえさんは何で、人の部屋のど真ん中で堂々寝てるんだ」
「へにゃ…?」
 寝ぼけ眼、開口一番にそう言う言葉が響いた。
 言ったのは、この部屋の住居人……
 ――しまった! 寝てるところジロジロ視姦されてた!
「なぁに今更慌ててるんだよ、どうどうすぴょすぴょねやがって。
 おかげで、俺も一瞬驚いたぐらい何だからな」
「う……うるさぁい。 体調が悪いんだからしょうがないじゃない!」
「体調が優れない…?」
 あたしの言葉を聞いて、ソイツは一瞬考え、一言
「幽霊…だろ?」
 と。 で、顔がゆるんでいくんだ、ソイツ。
 絶対笑われる。 ムカツク。
 ……と、思って、先の行動を予測していたんだけど、ちょっと違う展開になった。
「幽霊でも体調とか在るんだな…ちょっと待ってろ」
 そういって、台所の方へ引っ込んでいった。
 ……? なんだろ、いつもと違う反応。

538:見習いく~る幽霊
06/05/16 02:49:57 ylV1PEEl0
「ほらよ」
 暫く待って、ソイツは鍋を持ってきた。 その中からはいい匂いがする。
「ナニコレ?」
「卵雑炊、体調が悪い時にはこ~ゆ~食べ物が効果的なんだぜ」
 ………
 えと。
 なぜだかよく分からない。 けど、料理を作ってきたみたい
「食べるの? 誰が?」
「おまえが」
 ………
 思考停止状態? ちょっと待って、コイツ何言ってるの?
「なんで?」
「体調が悪そうだから」
 ………
 つまり、こいつは『あたしのために、卵雑炊を作った』わけで
 ………
 えぇぇぇぇ!? ちょ、まっ!
「あ!? あうぅ!? はう!?」
 あたしなんか、うまく言葉がでなくなってた。
 だってちょっと待ってよ。
 こいつにとっては、あたしは怖ぁい幽霊なはず! 言っちゃえば、そんなに好かれることも…その、ないはず。
 なんだけど!?
 それに、今まであたしなんか、散々こいつにからかわれたりもして!
 その、お世辞にも仲がいいなんて事はないのに。
 こいつ、あたしのために?

539:見習いく~る幽霊
06/05/16 02:52:41 ylV1PEEl0
「嘘……?」
 風邪をひいてからなのか、あたしの灰色の脳細胞もパニック状態だ。
「嘘なんかじゃねぇよ。 なんつうか、体調を崩した奴を放っておくなんて俺には出来ないしよ」
 そういって、中身をすくった匙を差し出してきて一言。
「あ……」
 卵雑炊を乗せた匙は、あたしの躰を貫通した。
 考えてみれば、あたしの躰は気合いを入れなきゃ、物に触れることも出来ない。
 んで、今の体調からそんなのはほぼ不可能状態になってる。
 そんなあたしを見て、ソイツは一言言った。
「あ~、やっぱり駄目かぁ。 しかしコレを捨てるのももったいないなぁ。
 ああ、残念残念。 自分で食べるとするかぁ」
 ………
 あろうことかあろうことかー。
 『あたしの為に作った卵雑炊』は、作った本人があたしの目の前で食べていった。
「むっかぁ~! な、なによそれ!」
「だって、しょうがないじゃなぁい♪」
 歌いながら、どんどん食べていくそいつ。
 くぅ! 乙女幽霊心を弄んで…!
 この恨みは絶対いつか晴らす! 晴らすったら晴らすんだ!

「…けど、ホント残念だよ」
「へ…?」
 何か言った気がしたけど、ま、いっか




540:見習いく~る幽霊
06/05/16 03:00:51 ylV1PEEl0
はいはい、空気の読めない俺が
>53-58の続きのような物を書き込みにきましたよってに。
あんまり気にしないで下さい。 ツンデレ気味もないし
んじゃ、寝る

541:本当にあった怖い名無し
06/05/16 03:16:59 D1h6XgaI0
んな卑下するな。面白かったよGJ。

542:本当にあった怖い名無し
06/05/16 12:14:31 +m5RCkfG0
続き物は最近少ないから全然おk
お耽美系の姉とか守護霊とか、もっと読みたいんだけど
>>428-431とかは続いて欲しいと思う キャラ立ってるし

543:本当にあった怖い名無し
06/05/16 13:10:34 YBr/3xqcO
男のか?

544:本当にあった怖い名無し
06/05/16 13:22:43 +m5RCkfG0
斜向かいの鈴木さんちの末娘の方も
コイツがデレたら最強

545:本当にあった怖い名無し
06/05/16 19:11:16 98lVzNer0
>>536-540
エレガントGJ!

第三者不在の場合は基本デレ全面押し出しっが
いいと思うっいいデレだった

>>542
お耽美系の姉って?あれ?w

>>544
kwsk

546:導入編。小娘と俺の嫌な日々
06/05/16 20:28:30 AOdfHNFvO
今日もいい天気だ。
俺は神にチョイスされた毎食パンの耳でOKな人間!だからそこらのパンピーみたく働く必要はナッシング。
 
さて、優雅にツンデ霊と戯れるとしよう。
「うへへへ、観念するんだな銅タン
いや!やめて!触らないで!
そんなコト言っちゃって…本当は感じてるんだろう?」 
ぽた、しゅうぅぅ
「こんなに泡をだしちゃって…ハァハァ」
ジョン・レノンも歌ったよな、イマジンは偉大だって。
想像力!萌えあがれ、想像力!
 
「…ウッ!…ふぅ~エクセレントォ!」
ごしごし
今日も太陽が黄色いぜ。
 
「……何…やってんのよ…あんた…」
 
「うおぅッ!?こ、小娘!いつからそこに!」
「…あんたが一人芝居しつつ銅に希硫酸垂らしてるあたりからいたけど?」
 
「シィィット!!視姦しやがって…俺サマのパラダイスタイムが台無しだ!
この絶壁胸!あやまれ!あやまれよぅ!」
「ちょっと逆ギレしないでよ!粗チンのくせに!」
 
なんてコトを!!
「ほほほ包茎ちゃうわ!見れ!このバズーカを!で乙女ちーっくに赤面しつつ指の隙間からチラ見しろや」
 
「…クス」
なんですか、その微笑ましいモノを見たような生暖かい笑いは?
ちくしょうポークビッツ!ポークビッツだと!?

547:本当にあった怖い名無し
06/05/16 21:18:44 98lVzNer0
・・・・(・ω・)
続きはー?

直球エロで実は笑っていた俺としては続ききぼんw

548:俺と小娘①
06/05/16 23:13:32 AOdfHNFvO
ああ、神は死んだ。
ニーチェ、あんたは正しい。
 
「そんな事より、ほら!次の見つけてきたわよ」
 
うるさいだまれそうさ俺は生まれたままの清いカラダさ童貞だし火星人だし―
って?見つかった?
 
「マジか!?貴様のアホ毛センサーにツ、ツンデ霊反応があったのか!?」
「アホ毛ゆーなぁ!…別にこの毛で探してる訳じゃない!」
 
「ともかくでかした!よくやったぞ貧乳!」
「貧乳じゃない!Bは貧乳じゃないもんッ!」
 
でやってきました、深夜の公園。
うん、いかにもツンデ霊サマが降臨しそうな雰囲気だな。


549:俺と小娘②
06/05/16 23:15:30 AOdfHNFvO
「そろそろ出る時間よ」
ブラ不必要娘がきょろきょろしながら言う。
「今度は平気なんだろうな?つか何の霊だよ?」
 
「えっと…義弟が心配で出てきたはいいけど不器用だから素直になれない義姉の霊…だって」
 
「!!ブラヴォー!!オォ、ブラヴォー!
テッパンだなッ!
imitation sisterキタ―(゚∀゚)―!!」
「……偽姉?」
 
「黙れ中学生。本場イングランドじゃこう綴るんだよ」

「どーでもいいけど。あ、いたわよ、あそこ」
 
小娘の指差す先には―
「 YES!YES!!YES!!!ナイスだ!
マジにハクいスケじゃーん!なぁ?」
「オヤヂうぜぇー!ってはやく行きなよ」
 
「おうよ!
会いたかったよー!
ねぇさあぁーん!」
 
 ぴと
 
「おお!いきなり寄り添ってきましたよ!で、でれキタ―(゚∀゚)―!!」
「良かったわね、その調子よ!」



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