06/05/03 01:07:50 DBRUvvNkO
格安で借りた部屋には幽霊が憑いていた。
「……火」
「はい!」
俺は立て膝になり葉巻に火を点ける。
ジャクリーンと名乗った金髪幽霊の圧倒的な暴力によりこの部屋の支配されていた。
「暇だな…おい、豚!いつものヤツでもやるか」
紫煙を吐きながら金髪女が言う。
「えぇ!?いや!今日は体調が…」
「いいからいいから。
さぁ、私とファイトなさい」
カーン!とゴングの音が鳴り響くと金髪女は両拳をガッチーンと打ち付けおどりかかってきた。
「拳は強く強く握り込むのよ、でないと骨を痛めてしまうわ」
ギチギチと筋を浮かべながら拳をつくる。
「ちょ…待っ」
「ジェノッサァァーイッ!!」
何度も何度も何度も俺の顔面に鉄拳が叩きこまれる。
(ツンデ霊ハンター!ツンデ霊ハンターを呼ばねばいつか殺されてしまう!)
薄れゆく意識の中で俺は一縷の望みを夢見た…