06/05/20 03:43:01 5x2cgsbS0
かなり昔の話なんだが、極真空手の全日本大会で、
珍しく他流派の個人がベスト8位まで勝ち進んだことがあって、
しかもその人はいつも道場に通って対人相手に組手練習をしてる人じゃなくて
個人的に山にこもって一人で修行するような人だったのでみんなビックリ!ってなことがあった
それはちょっと当時の実戦空手界では考えられねえというかありえねえ話だったのよ
型重視の伝統系寸止め空手の世界ならいざ知らず、
極真の大会で他流の、それも対人組手もしないで一人で練習してた奴が
ベスト8の上位に残るなんて、どう考えても普通じゃ考えられないもんな
(ていうか、その当時は実戦空手といえばほとんど極真しかなかった)
なのにその人がなぜ対人相手に組手練習をせずにそんなに強くなれたかというと
その秘密は何とハンパじゃないくらいリアルな「イメージトレーニング」だったそうな。
(もちろん基礎鍛練は欠かさず、それプラスということで)
おそらく、ものすごい集中力と妄想力で対戦相手をリアルに視覚化して
超絶フルコンタクトの試合情景をアタマに思い描き、
こうきたらこうやるとか、動きを何千何万回もシミュレーションして
実際は居もしない幻の敵を相手に、過酷な勝負を繰り広げていたんだろう
(もしかしたら敵の攻撃に幻痛さえ感じていたかもしれない)
どっちにしても、この話を聞いた時はたいしたもんだと感心したよ。
そういう強烈な想像力で儀式やったら魔術効果も期待できると思わんか?
武道やったことある奴なら分かると思うけど
道場でキビシイ先輩達と練習する時に感じる、あのえもいわれぬ緊張感って独自のもので
あのテンションの高さを一人で練習する時に維持するのは至難の業だぞー
よほどストイックな精神を持ってないとできねえと思ったよ
武道も、意志や精神力を使うという面では魔術に共通する面はあるし
集中力を養うには良いトレーニングになると思うよ