06/03/20 23:44:49 bbDniWFj0
知り合いの話。
彼女が、友人の田舎へ遊びに行った時のことだ。
すぐ傍の山で無花果が取れると聞いた彼女は、早速友人を案内人に仕立て
上げた。麓に差し掛かり、いざ山に入らん!という頃合。
後ろから二人を追い越した車が、少し離れた先で停車する。
霊柩車だった。友人が露骨に顔を顰める。
車背面のドアが開くと、白い棺を抱えた黒服が数名降りてきた。
彼らを見た彼女は、奇妙な感じを受けた。
無表情というか、顔がまったく印象に残らない、そんな男たちだったという。
黒服たちは棺を道の上に置くや、車内に引き返して行く。
そのまま白い物体を置き去りにして、霊柩車は山を登っていった。
彼女たちの目の前、山への入口を塞ぐように、それはデンと据えられていた。
思わずポカンとした。
この辺りには、棺を野晒しにするおかしな風習でもあるのだろうか?
そんな疑問を抱いてしまったという。