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心臓手術に「祈り」の効果なし? 米で1800人研究 2006年04月01日08時12分
最古の医療とも言われる「祈り」は、病気治癒に効果があるのか。
患者を知らない人に祈ってもらって心臓手術の結果への影響を調べる研究が、
米国で手術を受けた約1800人を対象に実施された。
研究に資金提供したジョン・テンプルトン財団(本部ペンシルベニア州)は
「今回の厳格な研究では、効果は確認されなかった」とする声明を発表した。
同種の研究としては6回目で、過去の研究からは第三者の祈りが治癒に効果を
与える可能性が指摘されていたという。
調査は6カ所の医療機関で心臓の冠状動脈バイパス手術を受けた1800人の
患者を三つのグループに分けた。自分のために他人が祈ってくれていることを
知っていて実際に祈りが行われたグループ、祈っていることは知らないものの
祈りは行われたグループ、そして祈りは行われずにそのことを知らないグループ。
AP通信によると、祈りは患者とは関係ないボランティアが「手術が成功して
早く回復し、合併症が起きない」よう祈ったという。手術の成功については、
祈りの効果はみられなかった。逆に、祈りが行われていることを知っていた
患者の59%が30日以内に合併症を起こしたのに対し、知らなかった患者は
52%と、祈りの「マイナス効果」がみられた。
祈りが行われていることを知ることが、「祈らなくてはならないほど重症なのか」
とかえって不安をかき立てた可能性などが指摘されている。