06/01/19 08:13:47 bgHxU2yX0
【コテハンでオカルトを語るスレ】からコピペ
話より何より、こいつの態度に((;゚Д゚)ガクガクブルブル
そのホテルは香港・尖沙咀の先端、スターフェリー乗り場にも程近い位置にあって、
クラッシックな古き良き大英帝国を思わせる一流老舗ホテルだった。
部屋は、他の連中はシングルだったが、おれだけ何故かツインルームだった。
最初の晩は別にどうと言う事はなかった。
ただ、空調機の具合が悪いらしく、しきりにパシッとかピシッと言う音がして
いたが、水が漏れてくる訳でもなかったので、そのまま寝た。
二晩目、夜中に何と言う事はなしに目が覚めた。
すると、ベッドの足元の方の壁際に置かれた応接セットの椅子に人が腰掛け、
こちらを向いていた。
照明を落としているから顔はわからない。でも、髪を結い上げ、チャイナドレス
らしいものを身に纏ったシルエットから、女性らしいなと見当が付いた。
(………?)誰かわからないが、別に用がなさそうだったので、そのまま寝た。
朝、その人は居なくなっていたが、ドアの鍵もチェーンも掛かったままだった。
三晩目、夜中に寝返りを打った時、腕が冷んやりした柔らかいものに当たった。
夜気に当たった女性の身体っぽい感触だったので、?と思いつつ目を開けた。
隣に、何時の間にか女性が眠っていた。
もしかしたら昨日の人と同じ人だったかもしれない。シルクっぽい手触りの
服だか寝間着だかを着たその人は、目を覚ます事なく、すうすう安らかな寝息を
立てていた。
(あー、俺ベッド間違えたのか)
空いてる方のベッドへ行き、そのまま朝まで寝た。
翌朝、やっぱり部屋には俺一人で、鍵もチェーンもしっかり掛かっていた。
後で聞くと、そこは有名な“出る部屋”だった。