∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part24∧∧at OCCULT
∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part24∧∧ - 暇つぶし2ch177:本当にあった怖い名無し
05/12/29 10:58:20 mQ+gvBzp0
59 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:31
>>58
とおりすがりのものです。
なんだか寂しくなってしまってるようなので、投稿させていただきます



これは霊感の強い友人から聞いた彼(同じく霊感が強い)のお兄さんの体験の話です。

以後、お兄さんを彼と呼びます。

実話なのでオチも何もありませんので、初めに断わっておきます。

また、文章力がなく、読みにくい文になっていると思いますので、初めに謝っておきます。

 地名はあやふやですが、富士山に近い槍ヶ岳の様な名前だったとおもいます。

そこには標高の高い所で、万年雪というか、切り立った斜面一面に氷が張ってしまってしてツルツルにないる所があり、

靴にノコギリの歯の様な物を付けなくては1歩も登れず、また、足を外すと何百メートルも斜面を、一番下に待ち構えている岩場まで止まることなく真っ逆さまに滑り落ちてしまうそうです。

人の体は、頭が重いので、滑る落ちて行く間に必然的に頭が下を向いてしまい、

最後に岩場に強打し、


まるでスイカ割りの西瓜の様にパッカリの弾けてしまい、その死体はそこの山男達の間で
「西瓜」
と呼ばれているそうです。

178:本当にあった怖い名無し
05/12/29 10:59:10 mQ+gvBzp0
60 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
まるで水死体が「どざえもん」と呼ばれるように。。。。
山に詳しい人がいらっしゃればお分かりになると思いますが、山で遭難されたりして亡くなった方々の死体と言うものは、探し当てられた時には、死亡の確認がされるだけで、

麓まで下ろすのは非常に労力が必要とされるために、なかなか運ばれず、多くの場合ムシロを掛けるだけになってしまうそうです。

 彼は大学時代、山岳部の様なものに入っていました。いわゆる山男ですが、この話は、まだ入部して間もない頃にその槍ヶ岳(?)に登った時の話だそうです。

一行は縦に連なって山を登っていました。

こういった時、登山のルールとして、一番後ろには一番のベテラン、前には同じくらいのベテランが付くそうです。

この時、彼はまだ経験も浅く、隊の前から二人目にいたそうです。

例の氷壁にさしかかった所で、下を覗くと遥か下のほうに盛り上がっているムシロが見え、

前もって先輩に話を聞いていた

彼は「あぁあれが西瓜かぁ。まいったなぁ、嫌なもん見ちゃった」と思ったそうです。

しかしながら、まぁ、遥か下に見えるだけですし、なにせまだ初心者の域を出ていない彼にとって前に進むことが大変なことであり、そちらに夢中になり、すぐにその事は忘れてしまいました。

 一行に彼が加わっていたせいか、山小屋に到着出来ずに夕方になってしまいました。

179:本当にあった怖い名無し
05/12/29 10:59:49 mQ+gvBzp0
61 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
しかしながら、難所は超えており、山小屋はもうすぐの所まで来ていたので、そう焦ることなく道とも言えないような道を進んでいました。

息を荒げながら彼がふっと見上げたその先に、下山してくる別の一団が見えました。

「あ、降りていく人達か........」。

「あれ?」。そうです、夕方に、山小屋に近い位の所から降りていく訳がないんです。。。。

夜になれば視界が無くなります。おかしいなと思った瞬間、前の先輩が前方の一団に気が付いたらしく、突然体を強ばらせ立ち止まってしまいました。

一行は張り詰めた様にその場に固まってしまい、彼は慣れない状況にパニックになってしまいながらも、声を出して原因を尋ねることもなぜか出来ずに前方を凝視していました。

前方の一団は、こうフワフワというかピョンピョンと浮かんでいるような跳ねるような足取りで、山小屋までの1本道を真直ぐにこちらに向かってきました。。。。

もう20メートル程という所まで近づいてきたとき。。。

その一団が一様に「西瓜」であることに気が付きました。

180:本当にあった怖い名無し
05/12/29 11:01:17 mQ+gvBzp0
62 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
さっきまでの言いしれぬ不安感が、一瞬にして恐怖感にかわりました。

それらは、パッカリと頭を割って、真っ赤な血を流しながらも千鳥足で近ずいてきます。
とうとう、西瓜の一団と先頭がぶつかりました。それらは、ゆっくりと先頭から、メンバーの顔の前まで顔を持ってきて、じっくり覗き込んでは、次々と横を通りすぎていきました。

幾つ西瓜がいたのかは分かりませんが、どうやら交差し終わったのか、金縛りのようなものが取れ、

「なんだったんだろう」と彼が後ろを振り向こうとしたその時、

「後ろをふりむくなぁ~!!」
と一番後ろのベテランの先輩が大声で叫ぶのが聞こえました。
ビクッとして体が強ばりしながらも、動ける様になった一行は、一目散に山小屋を目指しました。

 山小屋について、早速、先輩に西瓜の一団と、振り返るなと言われた理由を尋ねたのは言うまでもありません。

181:本当にあった怖い名無し
05/12/29 11:02:14 mQ+gvBzp0
63 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:33
彼が聞いたのは、やはり、あれはここで亡くなった方々の霊の様なものであり、


また、一団が通りすぎた後に振り返ると、そのまま山を引きずり下ろされてそのままあの世に行ってしまうという言い伝えがあるとの事でした。
 最後に付け加えておきますが、彼ら一行は、その後何事もなく無事に山を降り、彼 (友人の兄)は今では神父になっているそうです。。。。

182:本当にあった怖い名無し
05/12/29 11:08:07 Nq45/5NB0
高山城?

183:本当にあった怖い名無し
05/12/29 11:53:24 mQ+gvBzp0
636 名前: 底名無し沼さん 投稿日: 02/02/19 21:29
秋の矢木沢ダム(奥利根湖)にカヌーを浮かべて岸を巡ってキノコなどを採るツアーを2名でやった時の話です。
暗くなる前に適当なところに上陸して泊まりました。
真夜中に急に目がさめたらテントの上部から私の顔面上におおいかぶさるような感じで女の顔の気配があり、「#&*~`@$#<|~% ?」と意味の解らない言葉で話しかけられました。質問形でした。
その後、何分間かテントの周囲をがさがさと何かが這い回りました。テントをばさばさ揺らしながらです。
こわかったですが、戦おうと思ってナイフを取り出したのを思い出します。
別のテントに寝ていた友人は起こしませんでした。
オバケが出たといって起こすのははばかられたからです。
その後、ランタン2基とヘッドランプを煌々とつけて朝まで暗闇を睨み付けて過ごしました。
朝になって山菜採りらしい年輩のハイカーと世間話をしているなかでこの場所は幽の沢という名前だということがわかりました。
あの問いかけ調の音声は生々しく今でも耳から離れません。

184:本当にあった怖い名無し
05/12/29 12:09:26 mQ+gvBzp0
46 名前: 底名無し沼さん 02/08/05 01:28
とある、南からの下山中、長い林道をとぼとぼ歩いていると、下から上がってくる親子?が向こうに見えた。
もう夕方で暗くなってくるのに?と思っていたら、カーブの死角で見えなくなった。
すれ違う距離まできたが、見当たらない。(人里まで2時間の距離)やっぱ遅いから、戻ったかな、とも思うが、けっこう健脚の私が
追いついてもいいのにとも思う。脇道は無い状況。
不思議に思って歩いていると、頭上で枝の折れる音が。
山側の斜面を見上げると、かなり上の大木に、その親子が枝に腰掛けて、無言で遠くを見ていた。
なんか、この世の者で無い感じがして、心臓がドキドキ、走ってその場から離れました。
まあ、物理的には可能だけど、不自然な体験でした。


185:本当にあった怖い名無し
05/12/29 12:16:32 tG6rrC/70
泥手と西瓜は既出じゃね?

186:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ
05/12/29 12:52:14 vMvMUqeS0
先輩の話。

春先に一人で山中を縦走していた時のこと。
夜分そろそろ休もうとしている頃、テントの周りで気配が湧いた。
何度も外を窺ったが、明かりの届く範囲には何も見えない。
それでも誰かに見られているような嫌な感じは消えなかった。

ふと思いついて、魔除け代わりに塩を盛ることにした。
と言っても別に詳しい知識がある訳でもなく、ほんの遊び心からだったという。
塩入れを取り出すとテントの入口に小さな山を作り、眠りについた。

夜中、ふと目が覚めた。
温い風を頬に感じたのだ。少し生臭い。
明りを点けて見てみたが、テントの中も外の闇の中にも、何も見受けられない。
不気味に思ったが眠かったこともあり、気にせず続けて寝てしまった。

朝目を覚ますと昨晩のことを思い出し、早速塩山を確認した。
テントの入り口、記憶にある白い山はどこにもない。
灰色の薄く潰れた物体があるだけ。

盛り塩はぐずぐずに溶けて崩れていたのだ。
彼はしばらく呆けたように、その塩の残骸を見つめていたそうだ。
効果が有ったのか無かったのか、それ以降変わったことは起こらなかった。


187:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ
05/12/29 12:53:06 vMvMUqeS0
知り合いの話。

人里からずっと離れた山の中でただ一ヶ所、携帯電話の電波が受信できる森が
あるという。
そこを通る登山者は割と多く、噂を聞いている者は大抵それを試してみる。
深い山奥で圏外の筈なのに、確かに外部と会話が出来るのだそうだ。

そして、まずほとんどの者は二度とは試さない。
変な唸り声や笑い声が混線してくるからなのだという。


188:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ
05/12/29 12:56:49 vMvMUqeS0
友人の話。

一人でふらり紅葉を見に行った帰り道。
既に日は沈み始めており、山深い峠道は闇が濃さを増していた。
ゆっくり車を走らせていると、突然の衝撃音。

 どんっ!

車の屋根が音を立てて揺れる。頭の真上がひどく撓んだのがわかった。
慌てて路肩に緊急停車し、降りてルーフを確認する。
何も乗ってはおらず、何かが落ちてきた痕跡もない。
訝しく思いながらも再び運転を開始した。

少し進むと、また「どんっ!」ときた。
今度は車を停めなかった。
結局、その峠を下りきるまで十数回、怪しい音は車体を揺らし続けたという。


189:本当にあった怖い名無し
05/12/29 14:25:01 mQ+gvBzp0
422 名前: コピペ 03/04/11 13:02
怖くないですが不思議な話

366 :山での話 :03/04/11 06:18
今の年代の人に、狩りをした事のある人は少ないでしょう。
昔、私は祖父に連れられて、狸を捕る為に数度、山にトラバサミを仕掛けに行った事があります。
山にも色々な約束事があります。うろ覚えですが、女山でしたので立ちションベンは、女神様に見える様に頂を向いてする事
(性器を見えないように隠すと女神様が怒って、山に遭難します)とか、お弁当は半分食べたら残りは家まで持って帰る事とか、
狸の後足は、1本は女神様に御供えする事とか、他にも細かな注意が沢山あったはずでした。

ある夏休みの日、祖父の家に遊びに来ていた私は、川に泳ぎに行こうとして、気が付くと何故か山の中に居ました。
昼御飯前に出たはずなのに、あたりは真っ暗で、訳が判らず泣いてしまいました。どのくらい泣いていたでしょう?
辺りがスゥ~っと明るくなって、顔を上げると、目の前に青い光が浮いていました。
その光は優し、暖かくて、何故か彼女が助けてくれるのだと解りました。そして、漂い始めた光に付いて行き、山の麓に下りました。
山の麓には幾つもの懐中電灯の光が集まっていました。その中に祖父の姿を見つけ、「おじいちゃん」と声を掛けると、祖父は飛んで来て私を抱きしめました。
そしてすごい剣幕で怒り始めたのです。私が帰ってきたのは、家を出た翌日の夜でした。その時です。私は変な事に気が付きました。
私はたった今山の麓に降り立ちました。ですが、周りを見回すと、そこは山から1キロ程離れた祖父の家の前だったのです。
青い光は何時の間にか消えていました。
その事祖父に話すと、祖父は宴会をすると言って近所の男の人達だけでご馳走を持って、山の祠の前で宴会をしました。
僕や、従兄弟達、近所の男の子達も付いていきましたが、皆お酒を飲み、歌って楽器を奏で、踊って、大騒ぎでした。
後で聞いたのですが、「女神様が最近、人が山に入らないので寂しくなってお前を呼んだのだろう」と祖父達は言いました。
その後、他にも一晩だけ、山へ消えた男子が出た事から、毎年夏祭りの後には山の祠で宴会をする様になったそうです。

190:本当にあった怖い名無し
05/12/29 16:03:50 a9aH7aNh0
女神様の我侭には困ったものだな

191:コピペ
05/12/29 16:50:49 Ys2qzgFx0

616 :名無し職人:2005/12/21(水) 14:52:23
熊狩りにやってきて有頂天のフランク。
小さなヒグマを仕留めたところ、誰かが肩を叩いた。
振り向くとそこには大きなツキノワグマがいた。
「かみ殺されるのと、俺とヤるのとどっちがいい?」
とツキノワグマ。フランクは屈服した。

尻は2週間にわたってひりひりしたが、フランクはすぐ立ち直り復讐を誓った。
再び熊狩りに赴き、例のツキノワグマと出くわしたあたりに出向くと首尾よく発見、見事に仕留めた。
とそのとき、また肩を叩く者が。振り向くとそこには巨大な灰色グマがいた。
「大失敗をやらかしたな、フランク。かみ殺されるのと、俺に手荒くヤられるのとどっちがいい?」
今度も従った方がよさそうだ、とフランクは判断した。

フランクは生き永らえたものの、全快するまで数カ月かかった。
怒り心頭に発したフランクは三度森へ舞い戻り、必死の追跡の末、ついに灰色グマを仕留めた。
復讐の喜びに酔いしれていたフランクの肩をまた誰かが叩く。
振り向くと、小山のような北極グマがいた。
「いい加減認めなよ、フランク。お前、本当は狩がしたいんじゃないんだろ?」


192:本当にあった怖い名無し
05/12/29 18:48:33 mQ+gvBzp0
672 名前: 底名無し沼さん 04/09/13 22:09:41
場所は書けません、下山中の事です。
「おい○○お前、変なもの連れてきたな」と急に友人に言われて
ポカーンとしていると、彼は私のザックの底の方から
小さな人形のような物を取り出しました。
彼に力一杯草むらに放り投げられたそれは
「.ぁぁぁ...ちくしょう..ぁぁぁ..」と叫びながら、
凄い音で草を掻き分け、走り去って行きます。

叫びたかったのですが、声も出ませんでした。

指で今のアレ何?と彼に問いかけると、
「あれを連れて帰ったら死ぬよ、俺と一緒で良かったなw
 今の事あんまりしゃべるんじゃねぇぞ!?」
と言われました。

その後、彼にアレは何なの?と何回聞いても
笑っているだけで未だに教えてくれません。



193:本当にあった怖い名無し
05/12/29 19:10:37 /YrC4NSo0
山の神様の話題

若い、まだ10代半ばの少年の猟師が、先輩の壮年の猟師と山に入ったが、先輩猟師とはぐれてしまった
日が落ちてから行動するのは死につながると常々教わっていたため、たき火をおこし、
弁当に持ってきた酒の筒と餅の包みを引っ張り出し、魔物よけに剣鉈を引き寄せて夜明かしに入った。

火が小さくなって、ふと目を覚ます。薪をくべたして、また眠ろうとしたところ、闇の向こうに、
緑色の炎がいくつも瞬いている。山犬か、山猫か。がくがくと若い猟師はとっさに剣鉈をつかむと、鞘を払った。
と、光の当たる範囲内に、不意に、若い女が姿を現した。獣の皮を纏った、手足の長い、長身の女で、
赤い髪と、抜けるように白い肌の、美しい娘だった。
「・・・鉈を捨てるか、捨てないか?」
猟師の少年は、先達の猟師は、絶対に鉈を手放すなと言っていたのに、何故か、鞘に収めて、横に置いた。
「餅と酒を渡すか、渡さないか?」
少年は、弁当の包みと酒の竹筒を、震える手で、相手のほうに押しやった。
そこで、娘は、獣のような歯を見せて、無言で笑った。

「・・・着物を脱ぐか、脱がないか?」
 少年は、がたがたと震えながら、上着を脱いだ。娘は、それをみて、同じ言葉を繰り返した。
「着物を脱ぐか、脱がないか?」
 ああ、もう、俺はこで死ぬんだ・・・先達の言いつけを守らなかったからだ・・・
 少年は、涙を浮かべて震えながら、下履きを脱ぎ、下着まで脱いだ。


194:本当にあった怖い名無し
05/12/29 19:14:44 /YrC4NSo0
 すると、女は、猟師の少年のそばまで来ると、いきなり、覆い被さった。首筋を噛みちぎられると思って
身を固くしたが、全く別のことをされる。性器を触られ、口を吸われる。自分を取り囲む緑色の眼のなか、
娘は、獣のような激しさで、繰り返し、繰り返し、猟師の少年を抱いた。

 気がつくと、少年は全裸で眠っていた。たき火は消えていたが、東の空は明るんでいた。夢でも見たのかと
思ったが、身体に草の汁のような物が沢山ついていて、花の香りがした。餅と竹筒と鉈が無くなっていて、
代わりに、山菜や果物や高価な茸、それに山女が、フキの葉にたっぷりと盛られて、近くに置いてあった。

ほどなく先輩の猟師と合流出来た少年は、一部始終を報告すると、
「お前、山の神様か、そのお使いに気に入られたんだな。」
「このごろ山に入る男も減ったし、若いのはほとんどいなくなっちまったからなぁ。」
「ま、果報なことだ。ケモノ(化物)に襲われたんじゃなくてよかったなあ」
そこで、不意に真面目な顔になって、
「山の神様は嫉妬深い。これから山の中では、女の話はするなよ」
「夏には素裸で水浴びをしろ」「立ち小便の時は、必ず山頂に身体を向けてな」

猟の成果は驚くほどで、「ご相伴だ」と先輩はご機嫌だったそうだ。


めでたし?


山の神様は醜女と言いますが、美女もいるのでしょうか・・・または、お使いだったのでしょうか?
ショタ趣味の神様もいるんですね。

195:本当にあった怖い名無し
05/12/29 19:27:01 HKRNC0EW0
山って不思議だねー

196:本当にあった怖い名無し
05/12/29 19:31:00 AfuJnXBI0
>>193->194
すごい面白かった。

197:本当にあった怖い名無し
05/12/29 20:09:21 mQ+gvBzp0
141 :底名無し沼さん:2005/12/29(木) 17:58:22
山と呼べるかわからないのですが、富士山の自衛隊の訓練場近辺で
おかしなことがありました。

20年も前で場所ははっきりわかりません。裾野側です。
父と車でワラビやゼンマイを採りに行ってました。
夜中に出たけど3時には着いてしまって、早すぎるからと車で仮眠してました。
平原の真ん中みたいなとこで、夜でも真っ暗じゃなくて
うっすら周りが見える感じで、その時は怖い感じは全然なかったです。
しばらくしてうとうとっとしてたら、少し遠くからザッザッザッって音がして、
でも風の音だろうと思ってそのまま目をつぶってて、
そしたらその音が大きくなって数も増えてきてザックザックザックって
聞こえるので、ああ誰か歩いてるんだなあって思ってやっと目を開けたら
軍人さんが行進してました。
胴体部分しか見えないけど軍服でした。
車のせいで行進の列が左右に分かれてるのか、運転席側も助手席側も
通り過ぎてました。
私は、訓練の邪魔になってるみたいだな、きっと怒られる、と思って
父を起こそうかと思ったけど、なんかやめとこうと思ってそのまままた目をつぶりました。
しばらくしたら足音は遠くなり消えてしまい、私も本当に寝てしまいました。
日が昇って父に起こされて、そのことを話したら、
実は父も気づいて見ていたとのことでした。
「このあたりも訓練に使ってるんならもう来れないね」って言ったら
父が「あの人たちサーベル持ってたなあ」と不思議そうな顔してました。
でもそのうちワラビ採りに夢中になって、そのことはなんだかんだで消化してしまいました。
夕御飯になるくらい採れて、さあ帰ろうと車に乗ってバックしてたら、
来る時は夜で見えなかったけど石碑がありました。
日露戦争の慰霊碑でした。

怖かったというよりも、見てはいけないものを見てしまった気がしました。
文才ないうえ長くてすみません。

198:本当にあった怖い名無し
05/12/29 20:53:30 OK2iVVJ00
俺が高校の卒業旅行に男5人で行った時。
自由行動を取って俺ともう一人の友人は散歩がてら民宿の裏の山道歩いていた。
そこで背筋をピンと張らせたばばあに会った。
俺達は雑談しながら歩いていて気付けばそこに立ってたという感じでそのばばあが視界に入った。
時刻も夕方、気にする訳も無く俺達は通りすがろうとした。
ボヤボヤ・・と俺達に何か話しかけてる風なのが分かったので友人と二人で立ち止まり「はい?」と尋ねた。
ばばあは白髪交じりで整えてない髪型にみすぼらしい格好。
かと言って特に目立っている訳じゃなくて全然普通ね。
もう一回口を開いたばばあが友人を見て「今度が今やよ」って言った。
俺達は訳が分からず呆けているのかと思った。
続けて「いいかげん・・いいかげん」と何回も言うのでこれは確実にボケた近所のばばあだろうと立ち去ろうとすると
「またぁ!」て叫んだ。
俺達はびっくりしてばばあを見ると視線が俺達の背後に向いてた。
俺は妙に怖くなって「きもいわ、もう行こや」と再び立ち去ろうとすると友人が「ちゃうちゃう、俺達にゆってんちゃうわ」と俺を止めた。
気付くの遅いが俺達の背後に何かいるって事だと分かった。
でも周りに誰も居ないのは歩いてる時から分かってた。
友人が特に霊感あるとかでもないのに険しい顔で「これってあかんよな?じっとしとこう」と小声で言う。
俺は完全にビビッてしまって俯いたまま硬直。何が怖いのかわからず体中に力が入った。
10秒くらいするとばばあが「あんたら逃げれるみたいやねえ」と言った。
そこで俺はやっと顔を上げてばばあを見たら猿の様な獣みたいな様な顔になっていて、でもちゃんと人間なんだけど。
とにかく怖い顔。今も鳥肌が立つ。
友人が「もう行けると思う」と声を出して俺達はばばあを振り切る様に走った。
猛ダッシュで逃げてる背後から「食べられてしまえ」って大声で言われた。

その夜は他の友人達にしつこいまでに話して、翌日は何故かすっきりして普通に観光してました。
今でも時々思い出すけど顔のイメージがパッと浮かぶ。

199:スーパーリアル金太
05/12/29 22:14:41 V7/VZHXe0
さて

ちょっとここで大真面目にふざけた話を振りたいのだけど、
ここに到るまでに何度か
「雪山に向かって盛大に射精」
という泣けてくるような素晴らしい証言があったが、
上記にあるように山でしょんでんを垂れるときには
頂きに向かって丸見えで用を足せとあるように
ひょっとしてこの雪山で写生、いや射精という行為は
霊的に全く正しいものなのであろうか。

>>194
初物食いが趣味だったのだろう。

まさかタヌが化けていたのではあるまいなーw





粗チンだったら猛吹雪に遭いそうだなーwww

200:本当にあった怖い名無し
05/12/29 23:54:11 PtmC79lX0
>>199
霊的云々はわからないけど、自然をおかずに出来た事が2回ある
場所は同じ山の別の斜面なんだけど

一度は冬季閉鎖の林道を4時間歩き廃村に一泊した帰り
朝の光の中なぜかムラムラして林道の途中で立ったままオナッた

もう一度は一人きりでダムで泳いでいた時
誰も居なかったので素っ裸だった
カンカン照りの太陽の下一人で済ませた

帰ろうとして服を身につけ、自動車まで歩く途中でマムシを捕まえた
今まで何度か捕まえているけど一升瓶に入らないほど太いのはこの時だけだった
タネの代わりにマムシをくれたのかも知れない
そのせいか結婚5年目だが子供が出来る気配は毛頭ありません

201:本当にあった怖い名無し
05/12/30 02:07:37 ogKSJ82j0
>>200
そのマムシを漬けた酒を飲めば百発百中だったのに

202:スーパーリアル金太
05/12/30 03:03:39 v3sugUBi0
>>200
山ノ神に子種を封じられる、か。
…ふぅむ。
独身者としては差し出せる言葉とて無いが。

もう一度登って捧げ物をしてみてはどうだろうか。

203:N.W ◆0r0atwEaSo
05/12/30 05:36:10 KnZ2w8Mg0
高校3年の冬。
「ボード行こうぜ、車出すからさ」と梶が言って来た。
「何時?メンバー誰よ?」と聞くと
「クリスマス、俺とおまえと貴美」
ヤツの頭にコンパチ食らわせた。
「どアホ。二人で行って来い」
別に拗ねてる訳じゃないが、特別の日に、大切な人と一緒にいたいのが、女の子の気持ち。
それを察してやれない程、鈍くはない。
しかし、この年で、そう言う日に一緒に過ごせる相手が家族と言うのも、かなり侘しい。
気分転換に、金剛にある温泉“天狗の湯”へ出かけた。
金剛は、大阪南部で奈良・和歌山の県境にも程近く、山間には小さいが温泉場が幾つもある。
中でも一番鄙びているのが天狗の湯。バイクに乗り出してからは、遠出する程暇はないが、
少し走って気晴らししたい時によく行く所だ。満員なら日帰りでと思っていたが、折りよく
空きがあったので、泊まる事にした。
とっとと飯を済ませ、露天風呂で四肢を伸ばす。月明かりの下、2・3日前に降った雪が
梢に残り、それが風に吹かれてさらさら飛んで来る。この季節ならではの風情だ。
もう30分もすれば、夕飯後の休憩を終えた人たちで、ここもいっぱいになるだろう。
それまでの贅沢な一時だった。
ふと背後に人の足音がし、ちゃぽんと誰かが湯に入った音がした。
何気に振り返った俺の目に、ショートカットで卵形の小さな色白の顔と、ほっそりした首、
優しげな肩の線が目に入った。

204:N.W ◆0r0atwEaSo
05/12/30 05:37:01 KnZ2w8Mg0
じょ、女性?!混浴じゃなかったはずだが…
慌てて目を逸らした俺に、その人はくすりと笑って声を掛けて来た。
「僕は男です、ご心配なく」
「あ、失礼しました、済みません」再度振り返り、謝りながら相手の顔をよく見てみた。
少女にも見紛うような、とはよくある表現だが、目の前の彼が本当にそうだった。
「いえ、いいんです。僕、女顔なものだから、良く間違えられるんです」
「済みません」謝るしかなかった。
「夜神楽を見に来られたんですか?」と彼が聞いて来た。
「え?この辺でも夜神楽が見られるんですか?」
高千穂の夜神楽は有名で、そのうち行ってみたいと思っていたが、まさか金剛で夜神楽を
やっていようとは思わなかった。
「ええ、今夜近くの神社で、もう二時間もすれば始まりますよ」
「へえ、行ってみたいな」
「じゃあ、一緒に行きませんか」と言う彼の誘いを、ありがたく受ける事にした。
宿の人に、お使い物にしたいのでと断って、地酒の一升瓶を二本分けてもらい、玄関前で
待っていると、程なく現れた彼がそれを見て、目を丸くする。
「お供えですか、二本共」
「いや、昔、俺の祖父さんから、御神楽を見る時は必ず酒を二本持ってって、一本は神様に、
もう一本は神様を身に宿す舞い手さんに差し上げるもんだ、って聞かされてたので」
俺がそう答えると、彼はくすりと笑った。
「正解ですよ、それ」

205:本当にあった怖い名無し
05/12/30 05:37:50 9cfaEIAY0
>>199

>初物食いが趣味だったのだろう。

処女を生贄にささげるという話はよく聞きますが、童貞を貢ぎ物にするというのは・・・(笑)

>まさかタヌが化けていたのではあるまいなーw

先輩が猟果のためにわざと後輩を貢ぎ物にしたという可能性は・・・

>粗チンだったら猛吹雪に遭いそうだなーwww

猟が大当たりだった上におみやげまで下さったと言うことは、顔も身体も大満足だったということなのでしょうね。


>>200
>自然をおかずに出来た事が2回ある

類似の話をいくつか聞いたことがございます。ある淵のそばに行くと、可愛い少年や美しい青年、
逞しい壮年などのみ(若くても不器量だったり肥満していたりするとすると駄目らしい)
すさまじい性欲に襲われて、最低一度は射精しないとその場を動けなくなるほどらしいです。
(とある少年は、泣きそうになりながら3回もしていたそうで・・・強制されていた感じだそうです。)
 大体、そう言うところは、若い娘が自殺をしたところであったり、遭難したところであったり・・・
 たまに、「女性とされる神様」が祭ってあったりする土地だったりもするらしいです。

人外の物にも、性欲ってあるんですねぇ。

206:N.W ◆0r0atwEaSo
05/12/30 05:39:03 KnZ2w8Mg0
雪の名残がまだそこかしこに残る道を、二人で並んで歩いた。吐く息が真っ白になる。
街灯は何もなく、辺りは真っ暗だったが、俺は夜目が利くから、多少の月明かりがあれば
十分だったし、彼は歩き慣れていると見えて、危なげもなく歩いている。
「御神楽はよく見に行くんですか」と彼が聞いて来た。
「いや、舞楽は何度か見ましたが、御神楽は、本物を見るのは今日が初めてです」
「へえ、珍しいな。普通の人は、舞楽なんかあまり見ないでしょう」
「家の近くに、四天王寺楽所があるんで、目にする機会が結構あって…」
「ああ、それで」
そんな話をしながらしばらく歩いていくと、向こうの方にぼんやりと、橙色がかった丸い
灯りが見えて来た。高さは、大人のひざ辺り。街灯にしてはえらく低い位置にある。
何んだろうと思いながら歩いて行くと、光の正体は、俺の胸程の背丈しかない小柄な巫女さんが
持っている、提灯の灯りだった。
俺たちの姿を認め、彼女はこちらにぺこりと頭を下げる。
「お待ちしておりました、どうぞこちらへ」
彼女の後に続き、俺たちは木造の古い鳥居を潜った。
とたんに、なんだか闇の濃さが一段と深まったようで、提灯の灯り無しにはほぼ何も見えない。
嫌な気配は感じないが、ここまで深い闇の中と言うのは、全く体験した事がない。
その時、俺は彼の名も何も聞いておらず、自分もまた名乗っていない事に気が付いた。
彼も同じ事に気が付いたらしい。
「ああ、まだ名前も言ってませんでしたね。僕の名は加賀地三郎と言います」
一瞬躊躇ったが、俺は自分の名を相手に告げた。
「よろしく」
差し出された手は、なんだか心地よい冷たさだった。

207:N.W ◆0r0atwEaSo
05/12/30 05:45:05 KnZ2w8Mg0
やがて、行く手がほの明るく見えて来る。
闇トンネルのような参道を抜けると、いきなり世界が広がった。
それは境内に幾つも焚かれた篝火のせいで、辺りはかなり明るくなっていた。
御神楽の舞台は6畳程の広さで、社の正面、境内の真ん中に設えられている。
結構な数の見物人が来ており、そこにカメラの三脚が一つも据え付けられていないのが
不思議なくらいだった。
社務所へ酒を届けた後、拝殿に詣でていると、水色の袴を着けた男性が小走りに駆けて来て、
こちらに呼びかけた。
「三郎様、困った事になりました」言ってから、彼は俺に気が付いたようで、後の言葉を言い淀む。
「どうしました?言って下さい」
三郎さんに促され、彼は声を潜めながら「御兄様たちが怪我をされまして…」
「兄さんたちが怪我?」三郎さんは少し眉をひそめた。
「はい、ちょっと装束がもつれて、転倒したはずみに捻挫されまして…」
「わかりました。すぐ行きます。支度をしておいて下さい」
はい、と返事をして頭を下げ、袴姿の男性は向こうの方へまた小走りに駆けて行った。
こんな時に面倒をかけちゃいられない。どうぞ、行ってあげて下さい。そう言おうとした時だった。
三郎さんが真剣なまなざしを俺に向けて来た。
「…お願いがあります」
「はい?」(な、なんだ?)
「御神楽を舞って下さい」
誰が?俺が?え?なんて?幾つもの言葉が頭の中で飛び交い、思わず即答していた。「無理です」
「大丈夫。御神楽は知らなくても、舞楽を見た事があるのでしょう。それで十分です」
「そりゃ無茶だ。見るのと演るのは、大違いです」
「いいえ、あなたなら出来る」
どう言う訳だかわからないが、彼は断言した。

208:N.W ◆0r0atwEaSo
05/12/30 05:45:55 KnZ2w8Mg0
「兄たちが舞う事になっていた御神楽は、この神社縁の未婚の男性しか舞えないんです。僕は
ここの三男だから問題ないとして、今から僕の知り合いを呼んでも間に合わない。あなたには
申し訳ないけれど、ここまで来て頂いたのも何かのご縁だと思います」
彼は必死だった。
正直、どうするか散々迷った。
「頼みます、僕と一緒に舞って下さい」
彼の懸命な言葉と、ひたむきな目に負けた。
「…俺はド素人ですよ」
「ありがとう!」
それから、彼の後について行き、別棟の奥の部屋まで通ると、彼の祖父、両親、湿布の匂いがする
二人の兄と、何人かの人々が何やら話し合っているところだった。
そこで、彼がきっぱりと言い切った。
「彼に御神楽を舞ってもらいます」
とたんに人々の目が点になる。当然だ。御家の御神楽に、どこの馬の骨とも知れない者をいきなり
出演させると言うのだから。
しばらく沈黙があり、それを破ったのは、彼の祖父だった。
「…それでいいんだな」
「はい」力強い応え。
そこから物事はフルスピードで展開し始めた。
俺たちが舞う事になった演目は『おろち』。スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治の話だ。
俺がスサノオで、彼がオロチを演る。
時間が無いので、ざっと動き方を教わり、衣装を身に着ける。普通は御面も付けるが、慣れていないと
視界が確保出来ないので、今回はパス。
それから何とか通し稽古をつけてもらって、いよいよ本番と相成った。
目立たない場所から表へ出る。
篠笛や太鼓など、楽の音がしている事に、今の今まで気付いていなかった。
よほど緊張していたんだな。我ながら可笑しくなる。

209:N.W ◆0r0atwEaSo
05/12/30 05:47:23 KnZ2w8Mg0
演し物は既に山神祭、国譲りが終わり、茅の輪に入っていた。
とりあえず、舞台脇の幔幕の後ろに控える。
本来なら、一つの演目が終わると、少し間をおいて次の演目に移るものだが、俺たち二人の参加は
予定外だったため、御神楽を舞う前に受けておくべきお祓いを受けていない。
そこで、今回は変則的に、舞台に上がる直前にお祓いを受ける事になった。
被り物を付けぬ俺たちが、拝殿の階を上がって行くと、観衆の間から小さなざわめきが起こった。
彼の祖父が、張りの有る声で朗々と祝詞を上げる。
どうぞ、つつがなくこの大役を努められますように。ただ、それだけを祈った。
さっき参道を案内してくれた巫女さんと、もう一人、同じぐらい小柄な巫女さんが、俺たちの前に
盃に入った御神酒を運んで来る。
普段は喉につかえて飲めない日本酒が、この時は何故か素直に腹に納まった。
一礼して神前を下がり、左右の脇で、俺は烏帽子を、彼はオロチの被り物を付けてもらう。
こちらの用意が出来、あちらを見ると、彼の目が(行きますか?)と問う。
俺たちは小さく頷き合い、ほぼ同時に立ち上がった。
二人して拝殿から姿を現すと、観衆が再びざわめく。
真正面を向いたまま、階段をゆっくり下りた。一足下ろす毎に、さっき腹に収めた御神酒が、暖かな
力となって全身に広がって行くのがわかる。
不安はもう無い。演れる、と言う確信に近い気持ちがあった。
注連縄を張り巡らせた舞台の手前で、俺たちの気配を察し、楽が始まる。
この『おろち』には、テナヅチ・アシナヅチは何故か登場しない。
さっそく楽の音に合わせ、オロチが舞台へ上がった。
何かを求めるように所狭しと駆け巡り、尾に見立てた足で舞台の四方を強く、音がする程踏みたてる。
やがて、彼の勢いが収まり、中央にとぐろを巻いておさまると、俺の出番だ。
舞台に登場したスサノオを、むくりと頭をもたげたオロチが、角を振りたてながら威嚇。
負けじとスサノオも太刀を抜き放つ。
普段の俺ではない、別人の俺がその場にあった。

210:N.W ◆0r0atwEaSo
05/12/30 05:50:02 KnZ2w8Mg0
クライマックスも近づいた頃、俺の目前を右側から左側へ横切ったオロチの身体が、まだ半分以上
残った状態で、勢い良く回れ右をして反転しようとした。その時だった。
あまりにも勢いが付き過ぎて、オロチの尾が唸りを生じて俺に迫った。
(………!)
とっさに、太刀でそれを横薙ぎに薙ぎ払う。いい手応えがあった。って、え?!
どたりと落下した尾が、きれいに一尺ばかり、横一文字に裂けている。
($¢£%#&*@§☆★………)
舞台の上と言う事をすっかり忘れ、しばし固まった。
オロチも動きを止め、舞台に横たわって動かない。
(うわっ!?)俺はすっかり素に戻り、青ざめていた。
…タン!
突然、太鼓の音に合わせるように、オロチの身体が上下に跳ねた。尾の裂け目が少し広がる。
…タン!
ややあって、また太鼓が鳴り、オロチが上下に跳ねる。裂け目は更に広がった。
繰り返すうちに、彼の白いふくらはぎが、なんとも扇情的に現れる。
ゆっくりゆっくり、腿、尻、腰と次第に顕わになって来る、衵一つの彼の身体。
それは、ちょうど蛇の脱皮を見るようで、俺は自分が演者である事も忘れ、完全にその様子に
見入ってしまった。
やがて、最後に彼が頭を大きく振りたてると、被り物がするりと外れる。
完全に身一つになった彼が、こちらを振り向いた。
はっとして、俺は自分がまだ舞台の上にいた事を思い出し、いつの間にか下げていた太刀を
取り直す。いざ、討たん。
しかし、彼の目線がそれをしまえと合図を寄越す。では、この先は?
そこへ、再び別人の俺が戻って来た。あたかも慣れ親しんだ所作のように、俺の身体は彼と共に
世界を作り、無事に舞台を努め終える事が出来た。

211:N.W ◆0r0atwEaSo
05/12/30 05:53:06 KnZ2w8Mg0
舞台から退がり、衣装を着けた部屋まで戻った時、まだ衵姿のままの彼が俺に抱き付いて来た。
「ありがとう。本当によく努めて下さいました。感謝します」
「や、でも、オロチ壊しちゃって、御神楽も無茶苦茶に…ごめんなさい。謝って済む事じゃ
ないんですけど、済みません」
ドキドキ・ビクビクしながらひたすら謝る俺に、彼は済まなそうな顔になり、
「いえ。あれは本来、ああ言う舞いなんです。舞い手の器量如何によって、上手く行かない事が
あって…あの、あなたも御神楽は初めてだと言ってたから、出来ないかも。そう思ってて…
だから、その、気にしなくていいんです」
はぁ?どう言う事だ?俺が教わったのは、あの横薙ぎが出来ない奴のための舞だったのか?
訳がわからなかったが、とにかく衣装を返し、風呂を使わせてもらった後で、彼に元来た道を
宿まで送られて帰って来た。
「今日は本当にありがとうございました」
「いえ、こっちこそ、お世話になりました」
彼は上着のポケットを探り、小さな箱を俺に差し出した。
「これは祖父から。お守りです」
俺は礼を述べ、ありがたく頂戴した。
「あなたでよかった、本当に。やっぱり………だな」
彼の言葉の最後の方が、なんだか聞き取れなかった。
「え、なんですか?」聞き返したが、彼は笑って手を振り、そのまま夜道を戻って行った。

翌朝、昨夜の道を辿ってみた。しばらく歩くと、見覚えのある木造の鳥居と、何となく覚えている
参道があって、そのまま進んで行くと、確かに神社があった。
しかし、社殿も境内もずっと小さく、とても昨日のような事は出来まい。
だが、まるきり夢ではない証拠に、彼の祖父がくれたお守り、それは鶉卵ぐらいの大きさで、
中央が青く周囲が白いメノウが、俺の胸ポケットに納まっていた。
ま、いっか。来年はちゃんと人間の女の子とデートしよう。そう心に決めた。

212:本当にあった怖い名無し
05/12/30 06:13:51 9cfaEIAY0
その青年が実は男装の美少女だったりすると話が盛り上がるのだが

213:本当にあった怖い名無し
05/12/30 08:17:17 o/tqmeJn0


214:本当にあった怖い名無し
05/12/30 09:40:08 N/IxgyMYO
なげ-から読みませんでした。
おもしろかったかい?>読んだ人

215:本当にあった怖い名無し
05/12/30 10:25:56 L9E/ryKE0
今回は自信作!
までは読んだ

216:本当にあった怖い名無し
05/12/30 13:34:52 BpHchnbL0
ながいから飛ばした

217:本当にあった怖い名無し
05/12/30 14:52:22 rirE+CNz0
ぬるぽわろすさん



218:本当にあった怖い名無し
05/12/30 14:58:32 S61NqIA50
2つ目に移行した時に名前欄に気付いて読むのやめた

219:本当にあった怖い名無し
05/12/30 15:22:47 Ky6pFVBo0
ニャンポコー     ガッ
  ( ゚ω゚)っ―[]M/
[ ̄ ̄ ̄]  ヽ(゚д゚)ノ >>217



220:本当にあった怖い名無し
05/12/30 15:28:29 LbD0ZtPq0
>194
タヌだったら土産はないかと。

>長分
あぼーん設定しました。

221:本当にあった怖い名無し
05/12/30 17:39:30 fSgl/W4C0
>>214
正直何を言ってるのかさっぱりなオナニー文
スレに沿っているかも微妙。
言えるのは、朝も早よからご苦労ってことだ。

222:本当にあった怖い名無し
05/12/30 19:50:26 Ky6pFVBo0
222⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡ ズサーッ

223:本当にあった怖い名無し
05/12/30 23:07:33 JzKzBwVH0
全裸隊をブッチギリで上回る才能の無さ

224:スーパーリアル金太
05/12/30 23:14:23 v3sugUBi0
>>205
淵の水が白濁するほどぶっ放したら
成仏できるかしらん。
>>220
獲物の中に情を交わしたタヌが混じってたりしたら
哀しいなー。
と、あくまでタヌにこだわる。

タヌ娘w
むっちむちww
シッポ付きwww

225:本当にあった怖い名無し
05/12/30 23:15:12 4HJZiLpD0
創作小説のスレとでも間違えたんじゃないの

226:本当にあった怖い名無し
05/12/30 23:45:00 /+GfFhsO0
ここんとこわりかし簡潔で読みやすい話を投下してくれてたから
見直してたんだが…

227:本当にあった怖い名無し
05/12/31 00:51:29 7i69y0F/O
懲りないNW
文才ゼロ。

228:本当にあった怖い名無し
05/12/31 01:10:43 HZRDmjPO0
NWの文章を
「あなたの文章真面目に酷評します」に貼り付けてやろうかw

229:本当にあった怖い名無し
05/12/31 02:37:01 qRd+qKi20
前作の京都貴船の焼き直しか。しかも
>「あなたでよかった、本当に。やっぱり………だな」

どこまでいっても特別な自分への自画自賛だけは
絶対に忘れないその姿勢にはただただ一タヒ。

230:本当にあった怖い名無し
05/12/31 03:28:20 oYetNKcU0
>>198が何気に怖い。。。
そのババアは198達の後ろの何者かとどんな関係だったのかも
気になるんだけど「食べられてしまえ!」って…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

231:本当にあった怖い名無し
05/12/31 05:23:29 3H8VW2NYO
なるほど、こんな話がかきたいがために牡牛スレで暴れて担架W
取材の成果バッチリやね!W

ところで何で台詞がみな標準語やねん?
地名まで晒してんねんから多少台詞に南河内フレーバーいれてもええんちゃうけ?W

話が壮大でうそ臭いWねんからそんなトコくらいリアルにしとけや!ワレW

232:本当にあった怖い名無し
05/12/31 05:38:19 xCUMWIJL0
>>231
ならば、もし海外の話だったら外国語でされたいか?

誰もがわかる共通語で文を書くことの意味がわかってないだろ。

233:本当にあった怖い名無し
05/12/31 06:08:10 +LrMO5UE0
おまいら、本当に香ばしいなw
そんなこんなで一年たっちまったなw
ま、よいお年をだ





234:本当にあった怖い名無し
05/12/31 06:40:51 feRJT9nNO
外国語で書いて訳を付けるといった
手も有るかと・・・・

235:本当にあった怖い名無し
05/12/31 09:02:04 3H8VW2NYO
わたくしはいかにも作り臭いトコ指摘してるのでございますのよW
なんてったつて総て実話体験Wなんだから少しでもリアルさを出して紅かという事なんだが・・・
外国語はどうするんだよ!等とからむあたりはご本人?ぽくてイイ!ですね。

236:本当にあった怖い名無し
05/12/31 09:35:14 I+ZXzP/a0
ちょい叩きでスレ伸び杉になってきたので続きはこっちでー
こちらにも先客がちらほらいるので。

山にまつわる怖い・不思議な話 別館(仮)
スレリンク(occult板)

237:本当にあった怖い名無し
05/12/31 10:11:06 feRJT9nNO
クソー!コピペと変な長文とその取り巻きのせいで
雷鳥見逃してたじゃんかー!


  +  +
   ∧_∧
  (´∀` )  コワーイ! オバケキター
+  ヽ    つ
    )  )
   (  (
    )  )
    (⌒_ノ
     し'ゝ ;;::⌒::

238:本当にあった怖い名無し
05/12/31 11:05:16 jXC2N9/a0
??.?

239:本当にあった怖い名無し
05/12/31 11:05:50 lsgM6Hen0
>>193-194
のほうが80倍ぐらい面白かったな

「食われる!」と震えていた少年猟師が、別の意味で食われてしまったところとか

中年の猟師はスルーされていた点、やっぱり神様も初物好き・美形好きなのね

狸じゃなくて、女狐に化かされた挙句、ほれ込まれてしまって、
所帯まで持って子供までできたお話なら聞いたことがありますが・・・
庶民的な葛葉様ですね。

240:本当にあった怖い名無し
05/12/31 13:10:33 lBGwAYmPO
赤蛇の三男坊まで読んだ。
長野にいったときの話、てことにすればよかったのに。

241:本当にあった怖い名無し
05/12/31 15:14:30 tOxbrAg90
肥満度30以上はだめかなぁ

242:本当にあった怖い名無し
05/12/31 19:08:29 HZRDmjPO0
 日付がかわる直前に山に登る。
初日の出目的で来る小学生や中高年は多いが
僕が行く道を彼らは知らない。常連ですらこの道はめったに通らない。
僕だけの道。
 獣道を登る。真冬なのに汗が落ちる。
聞こえるのは落ち葉を踏みしめる音と自分の呼吸の音だけ。
目を大きく見開いても見えるのはかすかな道筋だけ。
まるで宇宙空間にいるみたいだ。
 登りきってしげみを抜けるとそこには一面に街の夜景が広がる。
誰も知らない僕だけのとっておきの場所。
息を静めながら街を見る。
僕の生まれた街。
 やがて新年を告げる時報が近づいてくる。僕はしんみりとした気分から
ちょっとウキウキした気分に変わってきた。準備を急ぐ。
「5、4,3,2,1、」カウントダウンに合わせて僕の鼓動も高鳴る。
「0:00!」

 青く静まる山の中で
 白く輝く一粒の星のかけらがこぼれ落ち
 街の夜景と重なり、一つになった。 
 僕は新年の時報と共に射精した。

243:本当にあった怖い名無し
05/12/31 19:14:09 HZRDmjPO0
いやぁ、今晩も有り難うございました。
堂々と自演

244:本当にあった怖い名無し
05/12/31 19:14:53 HZRDmjPO0
相変わらず面白いですな

堂々と

245:本当にあった怖い名無し
05/12/31 19:17:05 HZRDmjPO0
ほのぼの いいわぁ~

射精

246:本当にあった怖い名無し
05/12/31 20:03:31 HwTULX250
その三郎さんは美少年だったのであろうか・・・
ノンケでも迷ってしまうほど・・・・

247:スーパーリアル金太
05/12/31 20:09:28 HHIjWKL80
雪山で射精、の話題で
なんだってこうも盛り上がるのか苦W

ホントに「ユング・フラウ」(処女峰)とは
よく言ったものだよ。


堂々と 射精

248:本当にあった怖い名無し
05/12/31 22:05:39 fgHXUupI0
昔、山で体験したことを語る。

夏も真っ盛りのある日、東北のある山奥で道に迷った。
日も暮れかけて途方にくれながら歩いていると、ぽっかりと暗い穴がみえてきた。
それは赤レンガを壁材にし、漆喰だかコンクリで固めた電気も通ってない古ぼけたトンネルだった。
どうにも気味悪く怖気が付いたが、覚悟を決めて入った。
瞬間冷たい空気が身を包む。
外が暑かったためか、暗闇の中でなぜか安堵した。
暗くて前がみえないので壁伝いに進んだ。
数メートル進んだときだ、壁に伝わせていた手がなにか暖かい物をつかんだ。
ハッとして手を引っ込める。
それはどう考えても人のどこかの部分だった。
思わず呼びかけたが、返事は無かった。
暗闇の中途方にくれたものの方々の態でトンネルを抜けた。
すぐに山里に出る道を見つけて人里に戻れた。
里にあった飲み屋でさっきあった事を女将に話すと、
何とも勇気があるもんだ。
と褒めてくれた。
理由を聞くと、言うと良くない事になると教えてもらえなかった。


249:本当にあった怖い名無し
05/12/31 22:40:31 HwTULX250
ま、余計な所にはいかんほうがいいってこったよ。

250:本当にあった怖い名無し
05/12/31 23:02:26 DtxUvPTV0
>>山に向かって射精
そういう時に腰カクカクさせながら「オーケー!山の神バッチコーイ!セイセイセイ!射精フォ~!!」
なんぞやったら罰があたるんだろうか・・・。

251:本当にあった怖い名無し
05/12/31 23:09:18 k+tqn4NY0
男神の山で?

252:本当にあった怖い名無し
05/12/31 23:13:23 5U/L9aj90
多分、道を迷わされて凍死だな…

253:本当にあった怖い名無し
06/01/01 00:02:00 2kBUqU0F0
今、射精しました

254: 【中吉】 【326円】
06/01/01 02:07:27 yc9BUBBAO
山ってやっぱなんか背負ってきちゃうんだな。
小さいころ家の前の山を親父と登って帰ってきたら原因不明の高熱にうなされたことがあっんだ。
霊的な物でないとしても未知の菌とかいそうで怖い。

って新年早々なんで山スレにいるんだ俺w

255:North-East (旧3DOカーニバル)
06/01/01 07:01:03 tiOaUxWT0
年が明けたからあげるね、ageましておめでとう!

はじめまして、N.Eです。山怖に書くのは初めてなり。
徒然なるままに書き散らしたオナニー文、とくとご覧あれってか。


私の友達の友人の知人の知り合いの話。

彼の後輩君は夏のある日に登山パーティーに参加することになったため、準備に余念がありませんでした。

ダンスを誘われたときのために最新のステップを夜遅くまで練習していると、
部屋に彼のおばあさんが来て「嫌な予感がするから、お守りにこれを持っていけ」と
ピンクのリボンがついた園芸用のハンドスコップを手渡してくれました。

彼のおばあさんは昔から「霊感ばあさん」と呼ばれていまして、
そう、以前から実際の歳よりふけて見られていたのですが、
そのおばあさんの霊感を無視したために、彼は何度も痛い目に遭ってきました。

なにしろおばあさんは大学時代は女だてらに空手部の主将をしていまして
岩のように硬いこぶしをしていたからです。

今度も、受け取るのを渋る彼を見て「はあぁ~」と自慢のこぶしに息を吹きかけるので、
彼はいやいやながらもハンドスコップをリュックの中にしまい込んだのでした。

(続きます・・・

256:North-East (旧3DOカーニバル)
06/01/01 07:05:26 tiOaUxWT0
ageましておめでとう! もっとあげるね!


さて次の朝ですが、前の晩の夜更かしがたたったのか、二時間も寝過ごしてしまいました。
これは変態、いや大変だとあわてて飛び起きると、
待ち合わせ場所にはもう間に合わないから直接に山小屋へ行こうとタクシーを止めました。

「すぐに〇〇山の山小屋に行ってくれ、チップをはずむから」と言うと
「よしゃ、ガッテン承知のスケだ(死語)」と言って運転手はタクシーを降りようとします。

「おいおい、俺を置いてどこへ行こうとするんだよ?」
「いえね、山小屋までひとっ走りに」「俺をタクシーで乗せていけってぇーの!」

タクシーはものすごい勢いで藪をかきわけながら斜面を登ると、あっという間に山小屋に到着してしまいました。
「もう着いたの? タクシーで山小屋に行けるなんていい時代になったものだな」と感心していると、
ふとヤングジャンプで連載している「タフ」でスーパーカーで山の上まで登ってしまう鬼の人のことを
思い出しました。「もしや、あなたは・・・」

だが彼が問いかけるより先に運転手は「さらばだ青年よ」と言って凄まじい速さで斜面を下って行ってしまったのです。
「タクシーの当たりはずれは良く聞く話だけど、あれは当たりだったなあ・・・」と彼が感心していると
そこへ先輩と友人たちの五人が汗だくになりながら藪の中から出てきました。

「お、おまえ、出遅れたと思っていたら、先回りしてきていたのか」
「え、ええ、日ごろ鍛えていた健脚にものを言わせたんですよ、テヘッ」

彼らが山小屋に入ると急に雲行きが怪しくなり、しとしとと雨が降り始めました。
雨は次第に激しくなり、いっこうに止む気配を見せません。
その日は山小屋で夜を過ごすことになりました。

(続きます・・・

257:North-East (旧3DOカーニバル)
06/01/01 07:10:06 tiOaUxWT0
ageましておめでとう!


其の夜のことです。
ぐっすり眠っていた彼は胸を強く抑え付けられるような不快さを感じて目を覚ましました。

あたりはまだ真っ暗な夜で、闇の中で目を凝らして辺りを見回すと、先輩たちの姿が見えません。
そしてどこからともなく「おーい・・・おーい・・・」とかすかな声が聞こえてきます。

彼はお守りのハンドスコップをリュックから取り出すと
声のするほうを目指してふらふらと山小屋の外へ出て行きました。
すると小屋の裏のほうで先輩と友人たちの五人の姿が夜の闇の中におぼろに浮かんで見えました。
彼らはひとかたまりにしゃがみ込んで何かをしていました。
そして相変わらず、かすかながら「おーい・・・おーい・・・」と言う声が聞こえてきています。

彼は先輩たちのそばに近づいて「みんな、何をしているの?」と声を掛けると、
先輩は振り向きもせずに「掘れない・・・うまく掘れないんだよ・・・」と答えてきました。
彼らは輪のように丸くしゃがみ込んで、素手で地面を掻き分けていたのです。

そして良く見ると彼らの指は皮がぼろぼろに剥けて爪が割れて、血がにじんでいました。
それでも彼らの掘った穴はせいぜい人の足のくるぶし位の深さにしか達していませんでした。

それを見て、いまこそおばあさんから渡されたハンドスコップが役に立つときだと思った後輩君は
「僕が掘ってあげるよ」と言うとみんなの輪の中にはいってざくざくと地面を掘り始めました。
素手で掘るのとくらべものにならない速さで穴が深くなっていきます。

いったいどれほどの時間をかけて掘り続けたのか、穴は後輩君がすっかり隠れるくらい深くなりました。

(続きます・・・

258:North-East (旧3DOカーニバル)
06/01/01 07:14:44 tiOaUxWT0
その時ふと後輩君は気づきました。
かすかに聞こえてくる「おーい・・・」と言う声が、彼が掘っている穴の底から聞こえてくるということに・・・

まさかと思い、掘る手を休めて聞き耳を立てていると、声が次第に大きくなって穴の底から聞こえてきます。

「おーい・・・おーい・・・」 

そんな馬鹿なと思いながらがたがた震えていると、今度こそはっきりと聞こえてきたのです。

「おーい! 見つけたぞ!」

そして声がするのと同時に穴の底から何本もの人間の腕がずばっと突き出してきて、
彼の両腕をがっしりと掴みました。
其の腕たちは万力のように掴んで離そうとせず、じりじりと彼を穴の底の土の中に引きずり込んでいくのです。

彼は両腕を掴まれたまま首をめぐらして「みんな、助けてよー」と先輩たちに助けを求めました。
しかし先輩と友人たちの五人はひざを抱えて穴のふちに座ったまま、青白い能面のような無表情な顔で
この有り様を見ているだけで、誰も手を貸そうとはしてくれません。

とうとう彼の両腕は凄まじい力に引っ張られたまま地面の中に見えなくなり、
顔までもがゆっくりと土の中にめり込み始めました。

彼は悲鳴をあげ続けましたが、いつの間にか気を失ってしまったのでした。


(ありゃりゃ、ここまで書いたらオチが夢落ちだってバレバレなーのね
でも続けますね・・・

259:North-East (旧3DOカーニバル)
06/01/01 07:17:28 tiOaUxWT0
さて、彼が目を覚ますと、そこは病院のベッドの上でした。

ベッドの両脇に白衣の医者と制服姿の警官がいて、
彼が目を開けると「気がついたかね、きみ」と声を掛けてきました。

彼は自分が悪い夢を見ていたんだと思いながら両腕を見ると、
そこにはしっかりと何者にか掴まれた手の形が青黒い痣となって残っていたのです。

それを見たとたん彼の内側からあの夜の恐怖が抑えきれない奔流となって悲鳴とともに溢れだし、
彼の身体は恐怖に動物的に反応してベッドの上からがくんがくんと跳ね上がりました。

医者と警官はあわてて彼の身体を押さえつけ、すぐに看護婦を呼びました。

医者 「早く、鎮静剤を!」
看護婦 「は、はい、えいっ、ぷすっ」
警官 「うっ、いや~んうふ~んばか~ん、そこはおしりなの、あへへ」
看護婦 「あ、間違えちゃった、てへっ」
医者 「こら、このお茶目さん!(ハアト」

(うーん・・・続きます・・・

260:North-East (旧3DOカーニバル)
06/01/01 07:21:21 tiOaUxWT0
医者は彼に言いました。
「きみ、その両腕の痣は怪しいものじゃないんだ、それは救助隊がつけたものなんだ!」
そして医者は彼にすべてを告げたのです。

あの日の夜、大雨によって山が崩落して土砂崩れが発生しました。
その音はふもとにまで響き渡るほどの大きいものでした。
そしてその土砂崩れによって彼らの泊まっている山小屋が押しつぶされたのです。

大急ぎで救助隊が組織されましたが、回りは急な斜面で重機を運ぶことができず、
救助隊は手作業で、雨水を吸って重くなった土砂を取り除かなければなりませんでした。

隊の皆さんはもはや絶望だと心の中では思いながらも一縷の望みをたくして、
おーい、おーいと声を掛けながら土砂をスコップで取り除いていったのでした。

そして奇跡的にも比較的に浅いところで人の両腕を見つけたのです。

土を掻き分けてきたのか、その右手には泥まみれのハンドスコップが握られていました。
「おーい、みつけたぞ!」
救助隊の人々はその両腕を掴んで必死になって、後輩君を引きずり出したのでした。

両腕の痣はそのときに付いたものだったのです。

「それじゃ、他のみんなは?」
「残念だが・・・助かったのは君だけなんだ」

あとから聞いた話では、土砂を懸命に掻き分けたのか、先輩たちの両手の指先はぼろぼろに潰れていたそうです。
彼は霊感おばあちゃんに改めて礼を言うとともに、心から先輩たちの冥福を祈ったのでした。

めでたしめでたし、とっぴんぱらりのぷう

261:あけましておめでとうございます
06/01/01 07:34:01 Mnznxf12O
内藤 渉しりーずのほーが面白かった。




しかしまあご苦労様www

262:本当にあった怖い名無し
06/01/01 07:36:14 hEEWh4HJ0
ネタなのか真面目なのか知らんけど……
いずれにせよ、あまり長すぎると
そもそも読まれない、という場合があるよ。

263:本当にあった怖い名無し
06/01/01 07:45:50 Mnznxf12O
さあ、ここで名無しで反論もしくは養護だ!


元日から何やってんだか俺orz

264:本当にあった怖い名無し
06/01/01 08:23:17 5DvOeOBZ0
生意気な波平をシめてやるッ!

婿養子であるマスオが見守る中、制裁は行われた。
既に波平の口中ではいささか先生の赤黒い怒張が暴れている。
「カツオ君、お義父さんのお尻がおねだりしているようだね」
マスオの声に応じて、カツオのブリーフから屹立した一物が顔を覗かせた。
ゆうに一尺はあろうかという業物に、恐怖に顔を歪める波平。
しかし、その恐怖心とは裏腹に、波平の肉棒は硬度を増していく。
-波平にとっては、その恐怖こそが色欲そのものだったかもしれない…。
天を仰いだ波平の頭皮を、マスオが絶妙な舌技で剥いていく。
サーモンピンクの亀頭が徐々に姿を現すのと平行して、
カツオの淫槍が波平の菊門にねじり込まれていく…。
  / |/   ⌒  ⌒ |            / /   \\∴∵|
  ||||||||    (・)  (・) |            |  (・)  (・) ヽ∵|
  |(6-------◯⌒ヽ―、             |    ⊂        6)
  /|| \   / ―┬‐i┘           | ___     /
   \ \ ||  IIIIIIII|             \ \_/    /
      \   |___亅    ∫        \____/   / ̄ ̄ ̄ ̄三
      |   \__|_  / ̄ ̄ ̄ ̄\   /⌒ - -    ⌒ /____  ヽ
      |  ∨\__| /\   /  \ |/ 人 。   。   丿 |      <  |
   /⌒        ⌒\  |   (゚)  (゚) |\ \|  亠   / | ⌒  ⌒  |  |
  / 人  人    ノ゙\ \-----◯⌒つ| \⊇/干 \ ⊆ |-(・)--(・)---|__|
  \ \|  l    // /    _||||||||| |    |     (  |  ⊂     6)|
   \⊇ ノ    ⊆/ \ /  \_//  _/⌒v⌒\   ) | ___    |
    (   Y    )    \____∪⌒\  ノ     )  |  \\_/   /
    | _人_, |     /        |  |       |  |   /\___/⌒ヽ、
磯野家縁者男性陣によるド迫力の4Pファック!
だが、長い夜は幕を開けたばかりだ…。


265:本当にあった怖い名無し
06/01/01 10:47:22 ASyNB/+Q0
>>255-260
小松左京の『骨』だね

266:スーパーリアル金太
06/01/01 11:18:39 lSuXgtzh0
>>264
俺は食事中だゴルァ!
文章だけでもスルーしようにも嫌でもAAが目に入るし。
噛み締めたおでんダネのソーセージをどうしてくれる!

267:本当にあった怖い名無し
06/01/01 11:59:58 iCmyoHxA0
Nのつく奴にはろくな奴がいないことがわかった

268:本当にあった怖い名無し
06/01/01 13:19:44 GhI4RYXtO
まぁ、、、あれだ・・・

はっきり言って荒らしてるし、コテ馬鹿にしてるしW超無駄レスなんだが・・・
何だかおまえら楽しそうだなW

269:本当にあった怖い名無し
06/01/01 15:19:15 Mnznxf12O
コテ馬鹿にしちゃいけん
っていつきまったんだぁwww

270:本当にあった怖い名無し
06/01/01 17:21:18 1UrxzA/x0
気兼ねなく叩ける荒らしってのは2chの宝だからな。

271:本当にあった怖い名無し
06/01/01 17:39:49 rrroEwVd0
>「おいおい、俺を置いてどこへ行こうとするんだよ?」
>「いえね、山小屋までひとっ走りに」「俺をタクシーで乗せていけってぇーの!」
うかつにもメガワロス


272:本当にあった怖い名無し
06/01/01 20:07:02 KhzU8EfK0
>>261
うそ?嬉しいな。
そのうちまた続き書きたいんだけど、
何処に書けば良いかな?

273:本当にあった怖い名無し
06/01/01 20:50:42 Mnznxf12O
とりあえず別館だろうね、
期待してるよん!

274:S.E
06/01/02 00:05:57 vs65hSMmO
やほーい 楽しみ

275:テヂ
06/01/02 00:55:37 CEgcTeEx0
山コワの皆さん、始めまして。ちょっとお邪魔します(スンマセン)。
>>255
おめ。今年はN.E.で通すの?じゃ、私はS.W.(South-West)にするか。恐い話スレで。
さて、年明け記念で一つ。

276:テヂ(1/3)
06/01/02 00:57:44 CEgcTeEx0
 ある北国の山あい。鄙びた温泉宿で、僕は穴を掘っていた。脇の木製のベンチに腰をか
けて、夕闇に浮かぶ、整然と美しく並んだ双子山を眺めた。「今日の作業は終わりか。日没
まで間もないしな」僕は呟いて、部屋へと戻った。肉体労働の疲れは、上質の睡眠薬をも
しのぐ程、短時間で僕を眠りへ誘った。どれ位経ったか。目が覚めた。日はとっぷり暮れ
ている。何気なく窓の外を眺めるが、薄闇の中に、山際が茫と浮んでいるだけだった。
 「おめの命コとれせ」不意に、掠れた様な女の声が聞こえた。「え…」僕は耳を疑った。
目を細め、声の主を探した。「こご掘れば、まえへんネ」今度は、はっきり聞き取ることが
できた。いつの間にか、部屋には生臭い匂が充満し、胸が悪くなる。正体を確かめようと、
とっさに周囲に目を走らすと、部屋の出入口に人影が居た。扉を開いた様子もなく、その
うつろな背中は、消える様に見えなくなった。「掘ったら…殺される?」頭が真白になった。

 この温泉宿は、僕の親戚が細々と営んできた。それが、近年の温泉ブームに後押しされ
都会からの宿泊客が増えた為、露天風呂を新設することにしたのだが、専門業者に仕事を
してもらう様な金はなく、家族で造ることにした。原泉を掘るわけではないから、素人で
も何とかなるのだ。僕は、休暇がてらに手伝いを申し出て、この宿に滞在している。
 夜闇に浮ぶ双子山。この山に纏わる伝承が幾つかある。双子山には姉弟の山神様が住む。
ろくろ首を幾体もお供に従え、里に季節を運んでくる。また、昔話ではこの山一体を統治
した侍が、巨大なまな板の上で女房をぶつ切りにした。殺された女はその怨念を晴らすべ
く未だに山を彷徨っていて、里の男を惑わし死へと誘うそうだ。こうした不気味な伝承も
怯えを増徴させ、その夜、僕は何をするにも辺りの気配ばかり気にしていた。


277:テヂ(2/3)
06/01/02 00:58:31 CEgcTeEx0
 寝床に入った後も、僕は暫く眠れなかったが、疲労が恐怖を上回った様だ。不意に、目
が覚めた。どうやら、僕は眠っていたらしい。「ドサッ」突然布団の上に何かが落ちてきた。
いつの間にか、部屋にはあの生臭い匂が満ちている。雪明りを頼りに暗い部屋に目を凝ら
して、今起きている事の理解に努めた。布団からは決して出ずに、落ちてきたモノを手で
まさぐった。嫌に軟らかい。少し滑り気がある。「ドサッ」また何かが落ちてきた。

 すぐに布団から飛び出した僕の眼が捉えた者。前腕が切れ落ちた青白い女。布団の上に
落ちた二個の肉塊。女は無表情のまま「おめの命コ」と呟いた。僕の頬に、冷や汗が一筋
流れた。女の体中に、赤い線が幾筋も浮かぶ。汗が、僕の首筋から、じっとり湿った胸元
に流れ込んだ。女の体を覆う筋から、赤黒い血が糸を引いて垂れ流れる。汗が僕のへそに
行き着いたその時、女の腕が、脚が、胴体が、「ブチブチッ」と音を立てて千切れ飛んだ。
最後に残った頭部が宙に浮いたまま口を開いた。「こご掘れば」目を横切って赤い線が走る。
「まえへんネ」女の顔は、瞳を境にバックリと上下に切り開かれ、ぐちゃっと布団の上に
転がった。鮮烈な血の匂が鼻を突き、僕は堪えきれずに嘔吐した。ぶつ切りの女の死体は、
止め処なく血を流し、うねうねと蠕動した。「ぎゃあっ」僕は大声で叫んでしまった。


278:テヂ(3/3)
06/01/02 00:59:00 CEgcTeEx0
 得体の知れない別の気配を感じたのは、その時だった。床の間の辺から、室内とは思え
ぬ強烈な風が吹き付け、僕の髪を舞い上げた。目を細め風の向うを見つめると、二つの幼
い顔が見えた。おかっぱ頭の無邪気な顔。しかし、二人の体は赤く腫れ、膨れ上がり、細
い亀裂が全身を覆って、所々肉が裂け体液が噴出している。二人は爛れた口を尖らせると、
寒い冬風を吐きかけて女の肢体を吹き飛ばした。女の残骸が断末魔の叫びと共に霧消した。
まったく状況が掴めず、僕は呆然としていた。「おどさまこえしじゃた」そう呟き、二人
が僕の胸に抱きついた。そして、すぅと消えた―翌日。僕は一心不乱に土を掘った。そ
んなに深く掘るまでもなく、その手がかりを見つけられた。二体の子供の骨。温泉宿の大
婆が駆けつけた。婆は骨を箱に収めて、双子山に向かって手を合わせた。里の言伝えによ
れば、侍が女をぶつ切りにしたのは、女が彼の実子(姉弟)を大釜で茹で殺して、銀杏の木に
寄る土地に埋めた為だ。死体の場所は二羽の小鳥が伝えたという。以来、姉弟は山の神と
なり里を守っている。僕の掘った土地の脇には銀杏の木が佇む。山神が僕を助けてくれた。
「ありがとう」僕は双子山に手を合わせた。二羽の小鳥が山際でいつまでも戯れていた。
(※注1:まえへんネ = いけない、許さない / 注2:命コとれセ = 命をとるぞ)
(※注3:こえしじゃた = 恋しかった)


279:本当にあった怖い名無し
06/01/02 03:29:30 fa5ZPfAQ0
なにがこんなに読みにくい原因なんだろう

280:本当にあった怖い名無し
06/01/02 03:50:07 7YjQDaZ6O
睡眠薬のみました、まで読んだ。

281:本当にあった怖い名無し
06/01/02 05:40:10 JS5EOnq40
文章オナニースレ

282:本当にあった怖い名無し
06/01/02 08:31:44 S9g52AB80
山の怖い話より、グロ表現が怖い話の方になってる。ちょっとグロ表現過剰。
方言はあってもいいけど、すぐに説明しないと長文だから訳わかめ。

283:本当にあった怖い名無し
06/01/02 08:37:33 kvt3SGXjO
>>279個体特定されたくなくて妙
な改行をしていて読
みにくいのでは?


グロ表現が簡素化されてれば◎だったかなw

284:North-East (旧3DOカーニバル)
06/01/02 10:21:46 zV3UssFC0
おや、テヂィか? テヂィだよね? ageましておめでと!
トリップはずしちゃったの? なかなか濃い内容だよね

>>283
内容も良いんだけど、縦読みしてみてね!

ちょっと位置がずれていてわかりにくいけど、がむばって!

285:本当にあった怖い名無し
06/01/02 12:24:59 kvt3SGXjO
ヤボ天www

286:本当にあった怖い名無し
06/01/02 13:35:30 4acb3OCh0
ぬお!!縦読みだったとは。。。
読みにくい原因はワードで書いているからだろ!っとか思って、
読みやすい書き方をアドバイスしようとしてた漏れって。。。orz...
>>278 とりあえず、あけましておめでとう。。。

287:本当にあった怖い名無し
06/01/02 14:36:38 5tWFpYRp0
くだらねー

288:本当にあった怖い名無し
06/01/02 21:44:43 kvt3SGXjO

   |:::::::::::::::::::::
   |i__∩:::::::::::
   | ,,.ノ ヽ、,,ヽ:::::::::::
   | ●  ● |::::::::::::::::  
   | (_●_)  ミ 何かが間違っているクマ
   |  |∪|   ノ::::::::::::::
   |  ヽノ   i::::::::::::::::
    ミヽ_  /::::::::::
   | ヾ   /::::::::::::::::::::

289:全裸隊 ◆CH99uyNUDE
06/01/02 22:52:37 d+TTvtFw0
小屋で知り合ったパーティーを見送るため、小屋の外へ出た。
出発する彼らに手を振って挨拶を交わし、振り返って小屋に戻る。
見送った俺たちは3人。
俺は、3番目に小屋に戻ろうとしていた。
目の前で、小屋の引き戸が軋みながら閉ざされた。

引き戸を開けると、俺の前に小屋へ入った男が俺に背を向けて
立っていた。
彼が振り返り、おや、という顔をして俺の顔を見つめた。
小屋に残っているのは3人。
「自分が最後だと思って・・・」
まあ良い。

まあ良いが、似たようなことが小屋に居る間じゅう続いた。
俺が部屋に入ろうとすると、誰かが後から続いて入ろうと
しているのを感じた。
部屋の入り口の戸を閉めずにおくと、結局、誰も入ってこない。
小屋に滞在しているのは、3人。
考えてみれば、顔を知らない誰かが居るはずもない。

元旦、夜明け前に部屋の電球が煌々と灯り、俺たちは目覚めた。
誰かがご来光に間に合うよう、気を利かせてくれたらしい。
せっかくなので、近くのピークまで出かけ、初日の出を祝い、
拍手を打ち、寒さに震えながら小屋に戻った。

戻ると、小屋の中は暗い。
全ての電灯が切れ、灯らなくなっていた。
別の誰かを感じることもなくなった。

290:本当にあった怖い名無し
06/01/03 00:03:42 JS5EOnq40
山で射精だけじゃなく
山で潮吹き話も創作してくれ。

山のSEXとか経験者いるだろ。

291:本当にあった怖い名無し
06/01/03 01:30:58 XLTZT2ddO
山でAV撮影をみかけた時は、撮影隊のチンピラが
恐かったよ。

292:本当にあった怖い名無し
06/01/03 12:25:20 fcDFVKqt0
大自然の中で全裸になって射精するのは開放感があっていいおね( ^ω^)

293:本当にあった怖い名無し
06/01/03 14:06:04 iLeJvfkZ0
差し支えなければどこの山か教えてください。

294:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ
06/01/03 15:49:33 hwQVSGoq0
知り合いの話。

彼が氏子をしている神社では、毎年大晦日から元旦にかけて「再誕の儀」と
呼ばれる行事が執りおこなわれる。氏神の再生を祝う神事だということだ。
氏子以外の者は入れずに進行し、儀式が終わると社は開放されて、一般客の
初詣が始まる流れであるらしい。

儀式自体はそのようなものだと思うのだが、彼にはどうにも一つ、腑に落ち
ない決まりがあった。
再誕の儀の間、決してその場にいる者の頭数を数えてはいけないというのだ。
なぜかという理由は誰も教えてくれない。

それである年、こっそりと数えてみたという。
何の問題もなく数え終えたが、どこかおかしい。
そこにいるのは見知った顔ばかりの筈なのに、名前が出てこない者がいる。
何度か数え直した彼は更に混乱した。数え直す度に人数が異なっているのだ。
妙に疲れてしまった彼は、数えることを止めてしまった。

今では彼も古参の顔となり、新しい氏子から色々聞かれる立場になっている。
しかし、例の掟について聞かれた時は、笑って誤魔化すという。
「新人君も、そのうち何も聞かなくなるから。
 こっそり自分で数えてるんだろうな、やっぱり」
そう言って彼はこの話を締めくくった。


295:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ
06/01/03 15:51:40 hwQVSGoq0
知り合いの話。

彼は青年団でご来光参拝の手伝いをしている。
近くの山に登り、頂上から初日の出を拝むという行事だが、日が昇るまで甘酒を
振る舞ったり、大絵馬を用意したりするのが仕事だという。

その年、彼は集合時間に遅れてしまい、後から一人で登る羽目になった。
頂上の駐車スペースは一杯だろうし、登っても三十分くらいの道程だ。
そう考えて、暗闇を一人歩いて登ることにした。

もうすぐ頂上、身体もほどよく温まってきた辺りで、不意に気配が湧いた。
暗くてよくわからないが、すぐ横の茂み中を何か大きな影が並んで歩いている。
猪か!? 一瞬動揺したが、努めて足音を大きくし、そちらに目を向けないよう
にして黙々と歩く。

影はそれ以上のことは何もしなかった。
ただ、影の立てる足音がかなり小さいことを奇妙に思ったらしい。
設置した投光器の明りが目に入って来る頃、影はふっと気配を消したという。

翌朝、撤収を終えて下山する時に改めて気がついた。
あの茂みは小木がひどく密集していて、とても大きな動物が歩けるような状態
ではなかった。


296:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ
06/01/03 15:53:34 hwQVSGoq0
知り合いの話。

造り酒屋をしている彼は、毎年の初めに、地元の神社に新酒を寄贈している。
新年の儀が終わると舞台に青い養生シートが引かれ、その上で彼が持って
きた樽酒を木槌で開き、詣で客にお神酒として振る舞うのだという。

ある年、木槌の勢いが強すぎたか、酒が大量にこぼれたことがあった。
慌てて拭き取ろうとした彼の目の前で、酒はスーっと独りでに流れ始めた。
真横に一直線。そのまま舞台横まで、素早く流れて落ちる。

驚いている彼に氏子のお爺さんが言った。
なに、山へのお裾分けだ。気にするな。

酒がこぼれた筈のシートの上は濡れておらず、舞台横の地面も同様だった。
山から何か下りて来ていたのかな。そう彼は不思議そうに口にした。


297:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ
06/01/03 15:59:24 hwQVSGoq0
まずは駆けつけ三杯ならぬ駆けつけ三話。(苦笑)

あけましておめでとうございますデス。
ま、今年も一つボチボチでよろしくお願いします。

でわでわ。


298:本当にあった怖い名無し
06/01/03 16:36:24 RnPQ95aX0
今回もいい話だったよ。
今年もお話収集頑張ってください。

酒ダルかついで山に登れば、山の女神様は喪男でも相手してくれるんだろうか

299:本当にあった怖い名無し
06/01/03 17:03:27 Z37G9El40
神様には選ぶ権利が、と言うよりその考え方は不敬だと思うぞ
山神様を怒らせちゃ地元の人達の迷惑になりかねない
酒ダルを購入する金があるならそれで風俗に(ry

300:本当にあった怖い名無し
06/01/04 01:19:13 8B2AHBxp0
きっと、11人いるんだなw

301:本当にあった怖い名無し
06/01/04 02:34:27 uWY7/ZD10
>>193-194

は非常に面白かった
だがやっぱり欲望むき出しで(;´Д`)ハァハァ登っていったら
落雷一発かな

いろいろあったが
美女にたっぷりやられた上で 獲物もどっさり
お土産たっぷりだったので 少年が一番良い思いをしたなと思う

多分俺だったら華麗にスルーされていただろう
山の神様じゃなくて山親父が出てくるとか

302:全裸隊 ◆CH99uyNUDE
06/01/04 08:56:28 jR+9C2g90
冬、朝晩の気温が急激に低下する頃だった。
夏場なら、いくつもテントが張られる場所だったが、その時は
俺たちだけだった。
寒さに震えながら夜を明かし、早朝、出発準備をしている俺たちの
テントは霧に取り巻かれていた。
西の空は真っ暗だが、東の空は色を変え始めている。
本格的な日の出直前、一日の中で最も寒い瞬間がやってくる。

ファスナーを開け、フライシートを跳ね上げると、空気が小さく
しゃりしゃりと音を立てた。
霧氷だ。
友人と二人、零下の世界へ這い出した。
空気全体が、静かで小さな無数の光となり、夜明けを迎えつつある
空の色を映し、その一帯を飾っていた。

友人の身体に触れた氷の粒が溶ける瞬間、それまでの小さく鋭い光とは
別の、温かみのある光を発した。
友人のシルエットに沿って、溶ける氷の光が瞬いた。
きらきら光る空気の中、別の光が友人を包んでいた。
気温と霧の濃度と風、空の光、全てが絶妙だったに違いない。
後にも先にも、あんな光景を見たことがない。

303:全裸隊 ◆CH99uyNUDE
06/01/04 08:57:21 jR+9C2g90
何となく見回すと、数メートル先でも同じように氷を溶かし、光を
発している場所がある。
何もない小さな空間を光が囲み、瞬いていた。
人の形かどうか、それは分からない。
こじつけるなら、人が座り込んだくらいの高さだと言えなくもない。
地中からの蒸気や地熱など、いくつかの考えが頭に浮かんだ。
ともかく、空気よりも暖かい何かがその場にあることだけは確かだ。

空気がゆるむのを感じ、その後のわずかな一瞬、無数の光が、
とんでもなく冷たい霧へと姿を変えた。
数メートル先の小さな空間を伺うと、そこへ霧が流れ込んでいた。
何もなく、誰も居ない。
間近で金属音が鋭く響き、霧の流れは止まった。

霧氷に気付いてから、数秒の間に起こったできごとだ。

304:本当にあった怖い名無し
06/01/04 11:46:20 255IUEH70
それはわからない。

305:本当にあった怖い名無し
06/01/04 19:45:11 2bXIpYyh0
おばあちゃんの家は山村にある。
この間ひさしぶりに訪ねた時、なにか、違和感を感じた。
しばらくたって気づいた事は、お墓にお供えがしてなかった。
昔は毎日掃除して、お供えしてたのに・・・
よく見ると村中がそうだった。
一番驚いたのは、おばあちゃんが猿を見た時だ。
いきなりパイプにロケット花火を仕掛けて、猿目掛けて撃った。
逃げる猿を見て愉快そうに笑っていた。
昔は猿に餌をあげてたほど優しいおばあちゃんだったのに・・・
いったい何が起こったの!?
元のおばあちゃんに戻ってよ

306:本当にあった怖い名無し
06/01/04 19:50:07 XXAzCYCJ0
お供えもの等がサルに食い散らかされるからでは?

307:本当にあった怖い名無し
06/01/04 22:11:57 lAxR61NW0
>>305
そこでしばらく暮らしてみれば、おばあちゃんと一緒にロケット花火仕掛けたくなるよ

308:本当にあった怖い名無し
06/01/04 22:58:09 2bXIpYyh0
すぐ猿害対策とわかられてしまった

309:本当にあった怖い名無し
06/01/04 23:41:27 Ro7xNvuR0
一応、場所が山と言うことで!!
友人がスキー場のパトロールをしている。
そのスキー場は土曜日の夜オールナイトで営業していて
土曜日の夜から朝にかけてバイトをしている。
又、そのスキー場は山の頂上に広がり麓からの道は無い。
要するに4人乗りのゴンドラで麓から上がるスキー場である。
と言えば関西の人は分かると思うが。
大阪、京都から近いこともあり土曜の夜、一杯引っかけてから
スキー場に上がっていく人間が多い。
オールナイトと言うこともあり、ケガ以外に病人が出ることが有るそうで
特に、レストハウスで熱燗飲んで外に出て急な温度差で頭の血管が
切れるなんて事もあるそうだ。
その場合、狭いゴンドラではおろせないので物資運搬用にもう一本
通してある荷物用のゴンドラで病人を降ろすそうである。
その時の出来事。
その日も、脳内出血の病人が出たそうで意識もなく急いで下に降ろすことに
荷物用のゴンドラに病人をのせ付き添いでパトロールが乗るそうなのだが
真っ黒けのゴンドラの中、病人がフッと光ることが有るそうだ
下に着き救急車に乗せる頃には心配停止状態
ふっと光った時、天国に召されるのかなって友人が言っていた。


310:本当にあった怖い名無し
06/01/05 00:17:20 jsZ73qci0
お供え物だけじゃなくて色々サルの被害にあってるんだろうな。
おばあちゃんはある意味猿と戦ってるんだよ。

311:本当にあった怖い名無し
06/01/05 00:32:15 u8TVgFpz0
猿はホントたち悪いからな

312:本当にあった怖い名無し
06/01/05 00:59:29 7QCK1NUr0
もんぺに割烹着の気のよさそうなおばあちゃんがP90やM4(のエアガン)持って
ママチャリに乗ってたり、農作業しているのは割とよく見る風景だ。
立ち話とかしてると、急に腕だけ横に向けて撃ち出したりして、
「あんたゲリラかっ!!」と思うこともしばしば。

313:本当にあった怖い名無し
06/01/05 01:16:26 SAihZ+q50
あっ…ちょっとかっこいい

314:本当にあった怖い名無し
06/01/05 01:20:30 dcVv3Mwh0
サルは本当に怖いぜぇ

お供えとるなんてかわいいもんで、
畑の作物を取る、豆を袋を開けて食う、
果樹園の鈎を壊して中をめちゃくちゃにする、
挙げ句の果てには人家の中にまで進入して食い荒らす。

「人間が武装して反撃してくる」
って知らせておかないと、大変なことになる

315:本当にあった怖い名無し
06/01/05 01:40:50 mjBS6qazO
婆ちゃんが手押し車から、電動マシンガンを取り出し
猿に向かって乱射。
弾が切れたらハンドガンで追撃………
年寄りのチャーリーズエンジェル………
カッコイイな………

316:本当にあった怖い名無し
06/01/05 02:13:04 4/DTwnbSO
そこを見込んで、土に帰る玉とかつくったら売れるんじゃないか?
でも、田舎の人って、けっこうそうゆうのを気にしないのよね。

317:本当にあった怖い名無し
06/01/05 02:46:26 rjWlr8Xm0
>>316
それは非常に良いアイデアだ。
今はまだ目立たなくても、
量が増えれば美観を損ねるし、何らかの影響が出るかもしれないからね。

318:本当にあった怖い名無し
06/01/05 02:51:34 ZRYr7rc70
プラスチックは、まだだけど。
鉛の実弾は、もうすでに問題となっていて
土に還る弾も売られている。
全然、普及していないらしいが。

319:本当にあった怖い名無し
06/01/05 03:13:13 7QCK1NUr0
土に還るプラスチックのサンプルを5年前くらいにもらったまま、少しだけ遊んで放置。
会社の年末大掃除の時にそれが出てきたが30cm角のブロックだったのが粉になっていた。
それと、トウモロコシが原料のプラスチックは食べたら甘かった。

320:本当にあった怖い名無し
06/01/05 03:24:52 7fLwMyRG0
そのプラスチックを食べようと思う時点でヤバス

321:スーパーリアル金太
06/01/05 03:50:10 23b5uhko0
生分解プラスチックのBB弾は一般化したけど
旧製品に比べるとちょっち割れやすいという噂。

>>309
魂が抜ける瞬間ですか。

ロケットランチャーとマシンガンで武装する
もんぺのバーちゃん乙!www
アキラにこんなオバハン出てきたなー。

>>316
「土に還る弾」と書いちくり。
ちょっと悩んだぞw

>>320
味覚から品質を確かめているのだ。きっと。

322:本当にあった怖い名無し
06/01/05 05:26:02 vh4RpFOd0
最近の安物の印鑑なんかは牛乳から作られてるのもあるから
ああいうの使えば、結構固くて、それでいてやがて自然に還る
無害な材質の弾は作れそうだよね。

323:本当にあった怖い名無し
06/01/05 07:09:33 PZYTQ6rZ0
三重のジャスコの冤罪事件関連のキャプ画像もおばちゃんがライフル持ってたんだよな

324:本当にあった怖い名無し
06/01/05 07:20:32 dcVv3Mwh0
かつてサバイバルゲーム用には、プラスチックBB弾の害が訴えられていて、
10年ぐらい前から「バイオBB弾」「エクセルBB弾」というのがある

エクセルBB弾は、自然界にある石と同じ材質のものをすり潰した上で
同じく自然素材の固着材で固めたもの
年月がたつと砂になる

バイオBB弾は、紙繊維をぎっちぎちに圧縮した上で同じく固着させたもの
水につけて一年ぐらいすると土に帰る



325:本当にあった怖い名無し
06/01/05 09:23:03 eMe07cuO0
>>321
誰?関係ないのにいちいちレスしなくていいから。

326:本当にあった怖い名無し
06/01/05 10:29:05 z4iHldj7O
いやいや、関係ないのに全レス返して
欲しいね、ムシロww
特に長文氏に!金太マメにヨロシクwww

327:本当にあった怖い名無し
06/01/05 11:28:36 f29aJKXq0
>>325
この人他スレでもこんな調子だからローカルであぼーんした方が早いよ。

328:本当にあった怖い名無し
06/01/05 15:26:46 2/CdZ3Zf0
>>301
スルーどころかフランクと同じ目にあいます

329:本当にあった怖い名無し
06/01/05 18:22:36 w1kZuN1W0
>>328

フランク?・・・それはひょっとして>>191の彼かい?
そいつぁ悲惨だwww

330:本当にあった怖い名無し
06/01/05 19:29:52 iyyOYxuP0
>>315-329が氏にますように(-人-) ナムナム!

331:雷鳥の話に出てくる人
06/01/05 19:38:00 UxdYebRL0
>>55
あの時はありがとうございますた。
けど人助けついでに町まで乗っけてってくれたら尚良かったのに・・・
>>57
これはつらかった。
どうなってんのかわかってるなら助けてくれよなぁ。
>>59
あー、あれは漏れの左角がみごとnヒットしたよなぁ。
うぇwwwっうぇwwwwwww
>>79-8
みごとな散り様だったろう?
>>96
それ俺の落し物!返せ!
>>97
驚いたろう?
3km先の木の上から投げたのさ。
>>98
すまん、急にムカッ腹gふぁ立って殴ってしまったよ。
>>113
実は床下から漏れが磁石で操っていたとは築くまいwww

332:雷鳥の話に出てくる人
06/01/05 19:38:33 UxdYebRL0
>>114
今その墓地では毎晩盆踊りのような音が聞こえるんだと。
ミサキ群らやぁま~♪ハァどんどこどんどこ。
>>115
あん時はたまたま急用を思い出したんだyぽ
いやぁあん時の落し物の使用後のスク水はウマーかった
>>186
塩がうまかった!
もっと欲しかったから寝汗からマン汁まで嘗め尽くして口の中の唾液まで嘗め尽くしたところで哀れに帰った。
俺何やttン駄労って・・・
>>187
俺はもう30回は試すてるぞ!ハァハァ
>>188
ムカッ腹が立ったのでコンパッチョをば10派湯ほど!
>>294
それ漏れ!
漏れは最大30人www
>>295
それも漏れだってばよ!
俺がひらべっちゃい体祖テルの知ってるくせにw
>>296
毎年山にも持って来いよな!
漏れは待ってるぜr!

333:本当にあった怖い名無し
06/01/05 20:15:42 gZrYS3SE0
………(゚Д゚)

334:本当にあった怖い名無し
06/01/05 21:37:48 ordELX490
雷鳥タソの話はステキだ、まで読んだ

335:本当にあった怖い名無し
06/01/05 23:07:22 lkd4Q3ItO
GUNSLINGER ばぁちゃん

336:本当にあった怖い名無し
06/01/06 01:14:24 WzEBF94F0
>>335
やっぱり限られた命だな

337:本当にあった怖い名無し
06/01/06 03:21:52 B1OEj5FT0
おい雷鳥、何でもいいから書け!
俺は好きなんだ。

338:本当にあった怖い名無し
06/01/06 11:49:47 lyc77rlG0
便利なまとめが来たと思ってしまった。

339:本当にあった怖い名無し
06/01/06 22:17:37 3M9pCmnq0
あげ

340:本当にあった怖い名無し
06/01/07 15:01:17 tSBZcaYT0
しっかり、ガンスリスレに転載されてたな、GunSlingerばぁちゃん。
住人が被ってるんだな。


565 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2006/01/06(金) 23:18:09 ID:Yafqi7MP0
>>561
イギリスだかのレポート番組にも武装する村人として放送されたらしいよ

567 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2006/01/06(金) 23:27:37 ID:M5pCSody0
>>565
本当かよww
イギリス…まぁ、一種のブラックジョークなんだろうけど…

577 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2006/01/07(土) 02:43:37 ID:MHesIQha0
>>567
えげれすの人はそういうネタ好きだからねえ。

そのへん歩いてる上品な老婦人が、いきなりハンドバッグから
拳銃取り出したり、ロングスカートまくりあげてライフル抱えたり、
とかで銃撃戦に突入する映画とか結構あるし。

579 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2006/01/07(土) 06:10:53 ID:rGbHNqsT0
>577
老婦人のアパートに突然窓や壁をぶち破って
SASが突入、しかし間違いだと発覚したので
隊員達が綺麗に壁と窓を修復するというイギリスの
リフォームのCMがあったな(そして窓を破って出ていく)


579のCM視てぇ・・・

341:本当にあった怖い名無し
06/01/07 23:32:03 BVkjyiwsO
全員トヨタカムリだったりして。

342:本当にあった怖い名無し
06/01/07 23:37:45 j1CIoy5g0
 

343:本当にあった怖い名無し
06/01/07 23:59:03 ROOipPzB0
何最近のこの流れは・・・?
合コンとかで一人で語りまくって周囲を氷点下にまで気温を下げる奴が出入りしてる悪寒が。

344:本当にあった怖い名無し
06/01/08 03:13:41 usa3zo130
季節は冬、山は氷点下、雪解けまで待とう。

345:本当にあった怖い名無し
06/01/08 08:02:03 uGW80urg0
いいかげんうざい

346:全裸隊 ◆CH99uyNUDE
06/01/08 09:29:35 9+Cthtlt0
男が一人、行き倒れになっていた。
体力はとうに尽き果て、身体に雪が降り積もり、体温を奪い、
死ぬ運命にあることは明らかだった。
諦め、絶望しつつある中、彼は女の姿を見る。
若くはない。
これまでに会ったことのない、しっとりした大人の女。
彼女の腕に抱かれ、ぬくもりに満たされ、彼は意識を失った。

目覚めたとき、彼は女と二人で小屋の中に居る。
ここへ来て数週間、眠り続けていた。
衣服は彼女が手持ちのものを着せてくれていた。
すべき質問はいくつもあるはずだったが、彼の頭には質問が浮かばない。

桜が咲く頃、彼は回復し、いつでも下山できるようになった。
ぐずぐずと出発を遅らせる彼に女が寄り添い、ここに留まるよう懇願し、
ついに彼は同意する。
彼自身、これまで身を置いていた世界への不満は、いくつもある。
すでに捜索は打ち切られ、彼は死んだことになっているに違いない。
無論、命の恩人である女は美しい。
そうした一切合財が、彼に新たな人生を選び取らせた。

小屋の周囲には水場へ行く以外の道はなかったが、女はどこからか食料を
手に入れて来る。
毎日、あるだけの食料を食い尽くして床に就く。
翌朝、彼が起きると朝食が用意され、その日に必要な食料は小屋にある。

一度目の冬。
雪が降り、寒さは厳しかったが、小さな囲炉裏ひとつの小屋の中は暖かい。
ある時不意に、女は行き倒れが居ると言い出した。
場所は遠い。

347:全裸隊 ◆CH99uyNUDE
06/01/08 09:30:16 9+Cthtlt0
翌朝、女は姿を消した。
消えたのは、女だけではない。
二人、寄り添って暮らした、つつましい小屋もない。
四角く除雪された山奥の木立の中、彼は眼を覚ました。
彼が身にまとっているのは、小豆ほどの甲虫だけだった。
数千か数万か、その数さえ知れないほど多くの虫に彼は覆われている。
下着さえ身につけていない。
彼は訳が分からないまま、誰にも知られることなく息絶えてゆく。
絶望しつつもなお、女が戻ることへの期待と寒さで、彼はその場を動けない。
そして、彼の頭は女への質問で満たされる。

自分をどうやってここまで運んだのか?
なぜ役所等へ届け出なかったのか?
そもそも、ここはどこなのか?
食料はどうやって手に入れていたのか?
女は誰で、なぜここに住んでいたのか?
なぜ行き倒れがいることを知ったのか?
今度の行き倒れを、どう扱うつもりなのか?

最初、虫は彼の体温を求め、死後は食料として扱った。

ここらじゃあ、その女を雪女って呼んでる。
話はそれで終わりだった。

348:本当にあった怖い名無し
06/01/08 13:54:51 Nzp7kXyY0
どうやってその話を入手したのか?

349:本当にあった怖い名無し
06/01/08 14:24:29 IqbQwciK0
男をとっかえひっかえ淫乱な雪女だな

350:本当にあった怖い名無し
06/01/08 15:54:37 KS9BM8lV0
たぶん虫から聞いたんだな。

351:本当にあった怖い名無し
06/01/08 17:08:02 De2u+/rK0
コナン君が死体を発見したんだろ。

352:本当にあった怖い名無し
06/01/08 17:53:05 6ZKwb5dN0
そいつは蟲の仕業だな。 

動物でも植物でもない、微生物や菌類とも違う、もっと命の原生体に近いモノ達。
それらは形や存在が曖昧で、ヒトと蟲とが重なる時、人智を超えた妖しき現象が生まれ、
ヒトは初めてその存在を知る。

353:本当にあった怖い名無し
06/01/08 19:04:35 o77EGgOo0
才能の無い方じゃなくて
雷鳥さん書いてください。

354:本当にあった怖い名無し
06/01/08 19:07:35 UspsOgES0
自分で露払いしといてこれかよ。

355:本当にあった怖い名無し
06/01/08 21:33:56 mb3W/pjWO
>>353 
その程度じゃぁ、スルーされますよW

356:本当にあった怖い名無し
06/01/08 21:37:47 oe4RMrdf0
>>355 してないやん

357:本当にあった怖い名無し
06/01/10 01:05:47 j2K2h2ZG0
このあと雷鳥一号が・・・・・!

358:本当にあった怖い名無し
06/01/10 05:47:21 xKx+ctQV0
TO BE CONTENUE....

359:本当にあった怖い名無し
06/01/10 23:41:17 2E4sj/WP0
才能は無いし雷鳥さんでもありませんが一つ小話を投下。

10年くらい前の、ひいばーちゃんが無くなった時の話です。
この時初めて幽霊さんの大群を見ました。

ひいばーちゃんの家が狭かった為に通夜・葬式は会場を借りて行う事になりました。
場所は寂れた山の中、建物もボロっちい平屋、廃屋と墓場が会場の下手にある嫌な所でした。
会場のすぐ近くにある雑木林の中には苔生した御地蔵さんの残骸などもありました。

子供の時の話ですから、やる事も無く暇で近くを探検して遊びまわってました。
ですが、墓場の端にある石碑付近は何となく空気が悪くて近寄れませんでした。

日が沈む頃まで雑木林で遊んでいて、そろそろ戻ろうと思った時、
あの嫌な感じの石碑のそばに人影が見えました。
しかも見ているうちに人影は増えてゆき、少しずつ上手にある会場へ移動しているようでした。
何かヤバイ見つかったらヤバイ追い越されてもヤバイ!
そんな風に感じて気付かれないようにこそこそ雑木林から会場に戻りました。

続きます

360:本当にあった怖い名無し
06/01/10 23:42:15 2E4sj/WP0
続き

途中で気付かれてないか心配になり、
何度か振り向いてその集団を見たんですが、明らかに異常な人ばかりでした。
目の焦点が合ってないようなのに必死で会場を見つめてるような…
上手く表現できませんがそんな顔してました。
中にはもんぺ?のような服や、時代劇に出て来れそうな格好の人も多く混じってました。

恐怖心で泣きそうなくらいの限界の状態でしたが、何とか会場に着けました。
通夜に集まった人が大勢居て安心し、ちょっと下手を振り向いてみたら、
あの集団はどこにも見当たりませんでした。
ただ、やはり墓場の石碑の方は相変わらず嫌な感じがして、
会場に居る間ずっとそっちの方は視界に入れないようにしてましたが。

その何年か後にひいばーちゃんと同居していたばーちゃんも亡くなり、
また同じ会場で式をする事になった時に知ったのですが、
件の石碑は無縁仏を祀ったもののようです。
中には、山の中ですから過疎化が進んで供養する家族も居なくなり、
仕方なく無縁仏に入れられた古い時代の方も居るそうです。
(ばーちゃんの時は集団幽霊さん見ませんでした。会場に閉じ篭ってましたし。)

きっと供養してもらって成仏したかったんでしょうね。
結局怖くて近寄れず何もできませんでしたが…。

361:本当にあった怖い名無し
06/01/11 00:36:16 PNql6Dhz0
>>359
乙!
久々にぞぞっ、とする話㌧クス♪
寝る前に一応チェックした甲斐がありました。


・・・、でもこれ読んで寝つけなくなったかも・・・^^;。

362:本当にあった怖い名無し
06/01/11 06:13:16 iL697S+60
雷鳥先生の話が読めるのは山怖だけ!

363:本当にあった怖い名無し
06/01/11 12:07:07 jpwTWtEH0
>>359
うう~、昼間読んでも怖え~!

364:本当にあった怖い名無し
06/01/11 12:07:14 w5UTa1Wr0
俺たちの雑談はまだ始まったばかりだ!

名無し先生の次の雑談にご期待ください。

365:本当にあった怖い名無し
06/01/11 14:40:44 5h0T10R60
>>360
こわぁ

366:本当にあった怖い名無し
06/01/12 19:49:57 AeezjQU20
わざとらしく隠れてないで
出てきて投下しなさい雷鳥さんよ

367:本当にあった怖い名無し
06/01/12 20:57:49 DJbVN9ao0
山スレの危機でつよ?サンダーバードゴー!

368:本当にあった怖い名無し
06/01/12 23:09:56 mhHEdtpV0
そこでN.Wの登場ですよ!!

369:ぽたみがん
06/01/12 23:39:12 DfbPHTKr0
>>367
発進口が大雪でつまって…てのは冗談にしても、山にかかわるお仕事をなさっているらしいから、
今回の雪でいろいろ難儀なさっているのかも
ご無事でありますように

370:本当にあった怖い名無し
06/01/13 00:34:08 22UtUku30
発進口の大雪除去のために自衛隊派遣してくれないかな…。

何はともあれ今年の雪は異常だから事故に遭わない事を祈ってます。

371:本当にあった怖い名無し
06/01/13 01:20:03 P8f28Wql0
>>369
雷鳥さんの不在は大雪がもたらしたもの!?
不覚にも気がつかなかった・・・orz。ドカ雪に苦労されてるんだろうな・・・。
どうか、ご無事でありますように。

372:ぽたみがん
06/01/13 03:29:56 4itQZ+YC0
>>371
>>ドカ雪に苦労されてるんだろうな・

いや、ひょっとしたら…ということで、確定じゃないっすよ。本当に日本にいらっしゃるかどうかも、存じ上げませんし(^^;A

373:本当にあった怖い名無し
06/01/13 08:08:52 8UCbahFJ0
雷鳥の好物は犬鍋だよ、どんな人かわかるだろ?

374:本当にあった怖い名無し
06/01/13 12:03:16 625ymxnf0
冷え性なんですかな。あれはあったまる。

375:本当にあった怖い名無し
06/01/13 12:32:06 ZAbc0IpPO
雷鳥さん、まさか、雪山で作業中遭難・・・
雪女に拉致されたとか((((;°д°))))
冗談はさて置き、職業柄この大雪で山作業が大変だと思われ。

376:デビル ◆hO/jJrDVl.
06/01/13 13:05:30 rAeuSn/70
皆さん、ボチボチ別館↓の方で雑談しませんか?

スレリンク(occult板)l50

377:本当にあった怖い名無し
06/01/13 16:38:22 uGRf2hxs0
>>368
そいつはNGにしてるw

378:本当にあった怖い名無し
06/01/13 19:40:00 6rBNP9Bq0
がんまんどんが来なけりゃ調子がそろわぬ
がんまんどんが来なけりゃ調子がそろわぬ

子供の頃祖父に聞かされた話があるはずなんだけど、このフレーズしか思い出せない( ゜ω゜)

379:本当にあった怖い名無し
06/01/13 22:10:18 tHycg53v0
早朝に山行ったんだ。散歩で。
ちょっと時間が早くてまだ真っ暗。
そのうち明るくなると思って登ってたんだが真冬で曇りだったので
夜明けが遠い。
ちょっとドキドキしながら折り返し地点の展望台についた。
街の夜景は明るいが、山は暗いまま。
帰ろうとすると茂みからゴソゴソと音が。どうせタヌキか何かと思ったら
やっぱり小動物が出てきた。でも種類は何か解らなかった。
気にせず下ってるとなんとその動物がコソコソついて来る。
変わってるな思いつつも下ってるとやっぱりトコトコついて来る。
エサをもらえると思ってるのか?と思いつつバッと振り返りジッと見つめてみた。
でも、逃げる気配なし。捨て犬かと思ったが違う。
ちょっと気持ち悪かったのでダッシュすると向こうも走ってついて来る。
もうすぐ登山道の入り口だ。一気に走り抜ける。
後ろを振り返るとその動物は登山道の入り口で綺麗にピタッと止まると
そこからは絶対出てこない。こっちをジッと見ている。
しばらく見詰め合っていたがションベン行きたくなったのでその場を離れた。
後から「あれは俺を食おうとしていたのかメッセージを伝えに着たのか
それとも仲間になりたかったのか・・・・?」などと空想を楽しんだ。

380:本当にあった怖い名無し
06/01/13 23:23:43 9+YRBz7V0
雷鳥さんは、山ですか?
昔は山道を歩いていると、オオカミが後を付いてきたそうです。
別に人間を襲うことなく、ただヒタヒタと。
村に近づくと、もう付いてこなくなるとか。
それを送りオオカミと言っていたのだとか。

381:本当にあった怖い名無し
06/01/13 23:37:13 tHycg53v0
タヌキぐらいの大きさでした

382:本当にあった怖い名無し
06/01/14 00:06:39 +ZP4XqY80
つ 送り狸

383:本当にあった怖い名無し
06/01/14 06:33:33 Q4PAWwyh0
夢のない話をするとついてくる理由は
自分の縄張りの外に出るまで見張ってるって話だね

384:本当にあった怖い名無し
06/01/14 07:47:30 w3fRrYBoO

 │    _、_
 │  ヽ( ,_ノ`)ノ 残念私のおいなりさんだ
 │ へノ   /  
 └→ ω ノ
       >

385:本当にあった怖い名無し
06/01/14 08:13:08 KQrl8hiW0
のっぴきならない理由で夜間避難小屋まで退避したことがある。
そのとき体験した恐怖はいまだ忘れることができない。

日中はまだ残暑がきびしく、日が暮れると月が明るい季節だったように思う。おそらく昭和の終わり頃だったろう。
仲間の一人が重い喘息をおこしたため、悩んだ末に病人を連れて
メンバー四人全員で山を降りることにしたのだ。
人ひとりをサポートしながら下山するのはみな初めてのことで、
思った以上に難儀であり、標高差1000m程度が永遠のようだった。
ガレ場から這松林、鬱蒼としたクマザサの薮漕ぎまで、地形は
バリエーションに富む。途中、しんがり役が慣れない夜道で
なにかに足をとられ捻挫を負ってしまい、全員がますますペースを
落とさざるを得なくなった。先頭をゆく私もヘッドライトが暗く
なるにつれ、鈍痛のような不安が込み上げてくるのだった。

続く。

386:本当にあった怖い名無し
06/01/14 08:14:18 KQrl8hiW0
183 :オンサラスバティエイソワカ(sage) New! :2006/01/14(土) 05:58:27
どのくらい歩いただろうか、だれかが二時間だと言えばそうだとも言えるし、
とにかく時間の感覚がつかめない。せいぜい日は跨いでいないだろう、くらいの感覚。
帰路はなじみのルートから大幅に逸れていた。が、避難小屋があること、
そこから登山口までが最短かつ車の往来が期待できることから、ほぼ選択
の余地はなかった、といまでも思っている。むろん携帯電話などない時代だ。

だれかが休もうと言ったので我にかえった。そこは大岩が割れて風化したような
印象で、ちょっとした切り通しのようにも思えた。
多少の雨風ならしのげそうな地形だが、幸い星がみえ、月も照っていた、と思う。
「あの稜線に見える星は惑星だ。時間的に火星」(or 金星?)
とだれかが言ったのを憶えているからだ。
火か金か憶えていないが、やけに耳にしみるフレーズだった。
新月なら稜線は見えなかっただろう。

小休止しつつ各自の装備から何にしていも必要なものをピックアップした。
一泊とはいえ、正直ナメていたと思う。安全マージンなどゼロに等しかった。
急病人(Aくん)を運ぶことばかり頭にあったが、ここで一旦装備を固め、
気持ち的にも落ち着くことが必要というムードがあった。なんとか焦りを
うっちゃりたかった。
一番ありがたかったのは単3乾電池の予備6本と小型懐中電灯が出てきたことだ。
これで明かりはなんとかなるだろう。そう思えるだけでかなり心理的に楽になった。
いいときもわるいときも気持ちというのは敏感に伝わるものだ。みんな和んでいる。
私はゲータレードの粉末を舐めたり、Aくんに気管支拡張剤を飲ませたりしていた。
途中捻挫した彼(Bくん)が私の後についていたのだが、タオルで痛みを抑える工夫を
している様子だった。しんがり役のあとを受けた彼(Cくん)は、小型ラジオを取り出
してAM波を捜しているようだった。

最初の恐怖は音だった。
狸囃子

続く

387:本当にあった怖い名無し
06/01/14 09:05:32 ogL01ebc0
>>385
元スレどこ?

388:本当にあった怖い名無し
06/01/14 17:27:47 KQrl8hiW0
184 :オンサラスバティエイソワカ(sage) New! :2006/01/14(土) 08:43:01
なんとなく落ち着いて、しばらくだれも口をきかなかった。
ラジオをいじっていたCくんは何も受信していないノイズのまま、
いつのまにかボリュームを上げていた。
すると大岩に背もたれて咳込んでいたAくんが
「いよいよだめかもしれない」
こちらを向いて自分の頭を指さし、キッパリと言った。
「オレのここのなかでさあ、なにかが大勢で騒いでいる」
彼のキッパリした口調と不気味な言動に、私とBくんは絶句したが、
すぐに私はCくんに
「ちょっ、なにやってんだ、ラジオ消せ!」とたしなめた。
Cくんは目を大きく見開いて「つけてないんだけど?!消したんだけど!」
と声をひっくり返して叫んでいる。
(私はあのときほど心臓が痛くなったことはない)
一瞬私はAくんの頭のなかに入ってしまったのかと錯覚した。
たぶん、その場に居合わせた全員がそう思ったにちがいない。
我々の周囲の空気が震えているような気がした。
あの音を言葉にすると“喧騒”と表現する以外に方法はない。
なんというか、お互いの会話が困難なほどの“喧騒”だ。
しかもどこから聞こえてくるのか距離感がまったくつかめない。
気がつくと、腰を屈め片耳に手を当て、もう一方の手で上を指さしているBが
なにかしゃべりながら近づいてきた。
「上、上。上だ。上のほうらしい」
私はBの声が聞こえたことで、すこしだけ冷静さを取り戻した。
つられて見上げれば、切り通しの上空には暗い空があるだけだった。
口の中が猛烈に乾いていた。


続く。

389:本当にあった怖い名無し
06/01/14 17:35:43 KQrl8hiW0
192 :オンサラスバティエイソワカ(sage):2006/01/14(土) 11:19:13
私はその場にとどまり、喧騒のなかに身を置いていた。
Aはかなり落ち込んでいるらしく、岩に寄り掛かったままうつむいている。
ほどなくCが棒切れを振り回しながら戻り、開口一番
「どうもここいら一帯みたいだ。近くでもなし、そう遠くでもなしだ」
次第に音は遠退いているようにも思えた。
「まあ、あれだ。悪さするようなものじゃないな」
だれかが声を出すと元気が戻ってくる。
徐々に我々の動揺もおさまり、次第に冷静さを取り戻しつつあった。
フレームザックの中を物色していたBが
「だれか、教えて欲しいんだが、、、えーと時計、時計」
一同がBを注視すると彼は
「いま西暦何年なのかが知りたいのだ」と真顔でのたまった。
「・・・・・・・」
「冗談だ。時間だ。“これ”が起きている時間を記録したい」
Cはザックのショルダーベルトにくくりつけていたごついウレタンの液晶腕時計
を素早く読み取り「あと5分で0時」と囁いた。
だれかが「我々はいま人類の代表としてたいへん光栄な出来事に遭遇している」と言った。
Bの冷静さとウケ狙いで、場がかなりなごんだようだった。
私は水をさすように言った。
「C、単独で動くな。ひとり、またひとりといなくるパターンはつまらない映画みたいじゃないか」
その後『タイムトラベラー』や『サバイバル』、『未知との遭遇』などの話題が出たように思う。
薬の影響もあってか、Aの病状もだいぶ持ち直していたようだ。

私はそのころ熱心だった民俗学や気象に関する知識のなかから、
狸囃子という現象をぼんやりと思い浮かべていたが、それを口に出すことはなかった。
そんな説明はなんの解決にもならないような気がしたからだ。

切り通しでは更なる恐怖が我々を待ち受けていた。
もっと迅速に行動すべきだったのだ。



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