05/12/14 07:11:51 ZdTSRDiw0
>>789の続き
線香289円と100円ライターを買い意気揚々と家に帰りた俺は
早速、飲み口のかけた湯のみを用意し、机とは別にあったコタツの上真ん中に湯のみをおき
そこに線香固定用の粘土を敷き、そこへ線香をさし火をつけた。
部屋が線香のほのかな香り、どこか懐かしい感じで田舎の自然の安らぎを連想するような香りに包まれ
いい気持ちでリラックスしながらベッドに横たわりボケーっとしていた俺。
がしかし、この心地よさは長くは続かなかった。
時期が残暑厳しい秋口だったので網戸にしておいたのだが、
線香一本といえどなかなかどうして煙がこもる上にだんだん匂いがきつくなってきたのだ。
結局5本くらい消費したところで、なんだか眠くなったので歯を磨いて就寝した。
線香を焚いた時間はだいたい21時~22時くらい。
そして事件は夜中起こった。
その夜はいつもよりすんなりと眠りに入ったのだが、眠りにどれくらいだろうか
スッと目が覚めうっすらと意識が現実に引き戻されていった。
月明かりだけの薄暗い部屋で虚ろな意識の中ぼけーっとしているといつものあの音が聞こえたのだ。
「カツッ…」 「カツッ…」 「カツッ…」
聞こえてくるのはいつもの音なのだがなぜかいつもよち調子が違うように聞こえた。
いままでに無いような頻度で鳴る音、そしてどことなく不機嫌にも聞こえた。
そのまま布団の中でボケーっとしてるとまた
「カツッ…」 「カツッ…」 「カツッ…」
と、一旦途切れたと思った音がまた鳴るのだ。
まぁその場は睡魔に勝てずそのまままた寝て朝を迎えたわけだが。 (長いので続く