05/10/07 16:01:28 tmaMNPX10
429 本当にあった怖い名無し sage 2005/10/03(月) 00:52:35 ID:6lZwNlVN0
消防のころ、不思議な体験をした。
東京の墨田区に叔母さんが住んでいて、よく泊まりにいっていた。
で、そのころマイブームだったのが自転車での朝の散歩。
叔母の住んでいたところは昔ながらも下町という雰囲気で、
小さな家がびっしりと立ち並び、車すら通れない細い路地が入り組んでいた。
田舎育ちだった私にはまるでそれが迷路のようでおもしろく、
泊まった翌日は早起きして自転車を借りてその路地を走りまくっていた。
時には本当に迷うこともあったが、叔母の住んでいた区画は三方は大通り、
残りは土手だったので迷ったらまっすぐ突き進んでいればいつかはどこかに出ることができた。
夏のある日、自分はいつものように朝の散歩に出かけた。
いろいろと走っているうちに区画のちょうど真ん中を横切っている電車の高架の真下にでた。
このまま高架に沿って走っていけば、ちょうど土手の方向にでるはずである。
土手まで走ってみようと、高架に沿って自転車で走り出した。
高架の両脇に道があり、高架を潜って右を走ったり左を走ったりしていると
いきなり犬に吼えられた。姿は見えないもののあまりにも物凄い勢いだったので
恐くなって逃げるように高架を潜り左側の道にでた時だった。
その瞬間、犬の吼え声が消こえなくなった。
鳴きやんだというよりも、いきなり途切れた感じ。
そして違和感。何かが違う、そう感じて自転車を止めた。